2018/02/27 - 2018/02/27
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Tagucyanさん
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昨年11月の北関東私鉄編の続きで、群馬県に行くことにしました。
ただし、まっすぐ向かっておりません。
【その1】では結局、埼玉県内をウロウロしているだけで終わってしまいました(笑)
今回も、少し変わったルートで最初の目的地に向かいます。
期せずして、ちょっとした廃線巡りになりました。
そして、ようやくたどり着いた最初の目的地。
着いてみると、そこは群馬県なんだか、どこかの国なんだか、よく分からなくなってきたのでした。
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- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【その1】からのつづき
八高線、西武秩父線、秩父鉄道線と大回りして、やってきた熊谷駅の北口。
八王子を出発して早くも3時間経ってます(笑)
さて、ここからどこに向かうでしょう。熊谷駅 駅
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駅前ロータリーではなく、駅前通り沿いにある6番バス乗り場。
-
ここからは、現在は合併して熊谷市となっている旧妻沼(めぬま)町や、そこを経由して群馬県の太田などに向かう路線バスが、あわせて約10分間隔で出ている。
なるほど、太田駅に向かうんだ… いいえ、違うんですねえ。 -
最初にやってきたのが妻沼行き。これに乗る。
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このバス停から出るバスは、すべて朝日自動車の太田営業所のバス。
旧東武バスの太田営業所の路線を引き継いでいる。なので群馬ナンバー。
駅前からは、これも東武バスの熊谷営業所の路線を引き継いだ国際十王交通の路線バスも発着している。
どちらも東武バスから分離したわけではなく、昔からあった主にタクシー会社であり、東武バスから路線を譲渡されて路線バス事業に乗り出した、というのが正しい表現になる。 -
熊谷駅前を出発。
市内のメイン通りを走る。 -
市内の老舗デパート、八木橋百貨店のところを右折。
旧妻沼町方面に向かう県道を走る。 -
途中市街地を抜けて、郊外の景色になる。
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一面の田畑。こんなところもある。
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旧妻沼町の中に入ってきた。
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町内の、名前の書いてない交差点。
ここを右折。 -
数百メートルほど走って、「ニュータウン入口」というバス停で降りる。
東武バスの時代は、ここが終点「妻沼」だったらしい。
現在はさらにバス停があと2つ、この先の住宅地の奥に折返場兼待機場がある。 -
周囲は住宅地なのだが、なぜかバス停周辺だけ空き地がある。
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こちら、道路の反対側の熊谷駅方面に向かうバス停。
向かい側にはドラッグストア。 -
そのドラッグストアの裏側。
ここにも、妙な空き地がある。 -
タネ明かしをします。
昭和58年まで、熊谷駅からここまで、東武熊谷線という路線がありました。
今いるのは、その終点の妻沼駅と駅構内にあった機関区の跡なんです。 -
駅があった当時と、現在の比較。
駅の構内だった場所が、現在もドラッグストアを除いて空き地であることが分かる。 -
線路の跡がそのまま道路。
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バス停の近くの交差点。
駅舎とホームがこのへんにあったことになる。
東武バス時代、ここがバス路線の終点だったというのはその頃の名残だと思う。 -
さて、先に進むことにする。
さっきバスが右折した交差点の先にあるバス停。 -
バス時刻表。
先ほど乗った妻沼行きのバス停は違う場所にあるので、ここからは主に太田駅行きと、このすぐ先にある妻沼聖天前というところ止まりのバス。
たまに、西小泉駅行きのバスも来る。 -
バス路線図。
分かりづらいので、加筆してみた。
ここから、本数の少ない「西小泉駅行き」のバスに乗る。
…この写真を撮っていたら、突然背後からそのバスがやってきた。
ということで、バスの写真は撮り損ねました^^; -
バスは、引き続き旧妻沼町内を走る。
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しばらく走っていくと…
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今までの道の西側を並行していた、国道407号線に出る。
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国道407号線。
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すぐに、利根川を渡る。
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利根川を渡る橋。
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渡りきったところが、群馬県太田市。やっと群馬県。
西小泉駅行きのこのバスは、この先をすぐに右方向に進んでとなりの大泉町へ。 -
大泉町内。
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大泉町役場の前。
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大泉町役場バス停。
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この道をまっすぐ進むと、突きあたりが東武小泉線の西小泉駅である。
そして、この道の左側に沿った緑道が、実はなんと廃線跡。 -
またまた解説します。
実は、現在東武小泉線の終点である西小泉駅から、かつて引き続き東武仙石河岸(せんごくがし)線という貨物線が通っていた。
その廃線跡が、この緑道なのである。
さらにこの東武仙石河岸線は、東武熊谷線とつながる予定であった。
もしつながっていたら、両線とも廃止になっていなかったも知れませんね。 -
廃線跡は、現在遊歩道になっている。
余談だが、その向こう側に見えているのがパナソニック(旧三洋電機)の工場。
ここをはじめ、町内の工場が外国人労働者を数多く受け入れたのが始まりで、現在大泉町の人口の約15%が外国人。そのうち半分はブラジル人。 -
もうじき終点、西小泉駅。
つまり、この路線は廃止になってしまった一連の路線の代替路線ということですね。
なお、熊谷から太田まで、もう1社矢島タクシーという会社の路線バスが競合しており、その関係で運賃の上限が500円で抑えられている。 -
終点、西小泉駅前に到着。
町名は大泉。駅名は小泉。まぎらわしい。 -
かつて駅前には東武バスの出張所があった。
たしか前回来たときはまだあったような…
しかし現在は待機場もろとも取り壊され、バスは路上で休憩。 -
真ん中奥の方が、バスを降りたところ(バスが休憩中)。
右の空き地(駅名の看板だけ掛かっている)に、かつての駅舎があった。 -
上の写真から右の方を向いたところ。
ここに現在の駅舎がある。 -
かつて駅構内だったと思われる場所。
奥の方に現在の駅がある。 -
そこから、かつての仙石河岸線が延びていた方向を見る。
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廃線跡が、その線形のまま「いずみ緑道」という遊歩道になっている。
いずみ緑道 名所・史跡
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看板の、現在いる位置のアップ。
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もしかしたら、ここから熊谷駅まで鉄道が通っていたかも知れない。
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駅前ロータリー。
真ん中奥の空き地にかつての駅舎があった。
私が前回来たときは、まだ旧駅舎の時代で、なんとなく雰囲気を覚えていた。 -
上の写真の右下に写っている「防犯カメラ作動中」の看板。
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その裏側。
これ、ブラジルの公用語であるポルトガル語です。
いかにこの町にブラジル人が多いかということですね。 -
数年前に新装された、西小泉駅の駅舎。
この町に多いブラジル人を意識し、ブラジル国旗に使われている黄色と緑色をふんだんに使用。町内に多いブラジル人を意識したデザイン by Tagucyanさん西小泉駅 駅
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となりのトイレも同じ仕様。
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駅名の看板の色使いも。
駅名は、日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、堂々6カ国語で書かれている。
すげえ。 -
ブラジルの国鳥をイメージした、この駅のシンボルサイン。
この駅専用ですよ。力入ってるなあ。
これだけ見ると、現地の喧噪というか、光景が目に浮かびます。
といっても、個人的に南米はスペイン語圏のペルーとボリビアしか行ったことがないので、ブラジルのことは想像でしかないですが… -
駅の改札口。
「駅事務室」と「東武線のりば」が、これまた6カ国語で書かれている。 -
ホームは、頭端式になっている。
ちなみにホームの案内も6カ国語。 -
でも、ホームそのものは、昔の雰囲気が残っている。
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駅名標、路線図、時刻表。
駅名標は東武の標準仕様、のように見えるが、これも6カ国語表示。
気のせいか、他の駅より横長なような気がする。 -
ホームの先端から、駅舎方向を振り返る。
旧仙石河岸線は、右奥方向。 -
昼間は、1時間おきに電車がやってくる。
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折返し、館林行き。これに乗車する。
【その3】につづく。
ここからようやく本題に入ります(笑)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- Akrさん 2018/03/31 19:08:48
- 東武熊谷線に萌え(笑)
- Tagucyanさま
こんばんは。Akrでございます。
つづきを楽しみにしていました。
表紙写真のブラジリアンな配色の駅、どこなのかさっぱりわかりません(笑)
東武鉄道なんですね。地図を見て確認。
しかし、相変わらずの路線バス駆使しまくりですね。
感心致します。路線バスを使うと意外な所同士が繋がったりして面白いですね。
東武熊谷線。
もしかして現役時代に乗車経験がお有りとか?私は名前すら知りませんでした。
そして調べてみたら非電化でディーゼルカーが走っていたんですね。乗ってみたかった。
でも、廃線めぐりって楽しいですよね。鉄道施設が残っていなくても、なんとなく線路があったであろうカーブとか、分かる人には分かってしまいますね。私も廃線跡が好きで、今度近所の仙石線が地下化される前の地上時代の旧線をいまも辿れるかチャレンジしようかなと考えていました。
天下の東武鉄道も1時間に1本なんていうローカルな路線もあるのですね。
そっか、ここまで前置きだったんですね(笑)
次回は「本題」を楽しみにしております!
失礼しました。
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2018/03/31 23:14:55
- 私も乗ってみたかった
Akrさま
こんばんは。
もともと群馬県のあのあたりは、各企業が外国人労働者を多く受け入れたことから外国人の割合が多くて、特に多いのがブラジル人。でも、だからといって駅舎まであんな建物になっているとは思いませんでしたねえ。
ブラジルの公用語がポルトガル語ということも、恥ずかしながら初めて知りました。どうも南米というとスペイン語のイメージがありまして。
今回乗った熊谷から太田や西小泉に向かう路線バスは、以前利用したことがありまして、どうやって群馬県に向かおうか考えたときに、今回はこれだな、と(笑)
つまり前回の熊谷までの道中は、そこまでの前振りだったわけです(^^ゞ
東武熊谷線、残念ながらさすがに乗ったことがありません。
この時代の熊谷は通ったことがあるので、たぶん目にしたことはあるかも知れないですが。
廃線になったところをたどっていくと、不自然な直線とかカーブの道があったりしますが、東武熊谷線跡も地図でだいたい追うことができます。
駅と機関区の跡がいまだに空き地になっているとは思いませんでしたけど。
一方仙石線の旧線は、特に仙台駅の近くは再開発されて、たどるのはかなり困難のように見えます…
東武線は、末端区間では普通電車が1時間に1本という路線がざらにあります。
今回乗車する東武線の区間は、見事にすべてこういう区間となります。
ということで、ようやく次回から本題です(笑)
---
Tagucyan
-
- BTSさん 2018/03/29 07:48:35
- 東武熊谷線
- Tagucyanさまへ
おはようございます。
まさか私の読み通りになるとは…
実は私が中学生~高校生の頃だと思うのですが、何かの雑誌(鉄道雑誌以外)で利根川の橋脚(幻の橋梁)の記事を読んだことがあり、Tagucyanさまの旅行記を拝見しピンときました。現在、橋脚は群馬県側に1つだけ残っているらしいです。
熊谷線は廃線の跡が色々と残っていますね。
自転車で追いかけるのも面白いかもしれません。
西小泉駅の駅舎には驚きました。東武鉄道らしさがないですね。(笑)そしてホームは開業当初のものでしょうか、レトロ感あり駅舎とホームのギャップが面白いかもしれません。
この後は、どんな旅になるのでしょうか~
続きを楽しみにしています。
BTS
- Tagucyanさん からの返信 2018/03/31 22:52:51
- なんでそこに東武線が走っていたのか謎が解けました
BTSさま
こんばんは。
当方、本日まで家族旅行で南の島(国内ですが)に出かけていた関係で、返信が遅くなりスミマセンでした。
さきほど9時過ぎに帰宅し、ようやく片付けが一段落ついたところです。
現在の北関東私鉄編が終わったら、次に今回の旅行記を公開しようかと考えております。
さて、前回のBTSさんの書き込みが、あまりにもそのまんまの読みでしたので、言葉もありませんでした(笑)
ということで、そこで紹介された通りの行動となりました。
群馬県にどういう形で入っていこうかと考えたときに、普通考えないよなあ、という西小泉駅にしようと思いつきまして。
以前、西小泉駅から熊谷駅までバスで行ったことがあって、その時の記憶が残っていました。
今回調べてみたら、廃止になった東武熊谷線が、実は東武小泉線とつながる計画だったと知って、これは面白いな、と。
なんで熊谷−妻沼間に東武線が走っていたのか、その謎も一気に解けました。
廃止されてから30年以上経つのに、今でも結構当時を偲ぶことができますね。
西小泉駅。以前はいかにも東武ローカル線、というような駅舎でしたが、こんな駅になっていたとは、私も驚きました。
一方、ホームは昔のまま。このギャップがいいですね。
次回からは、ひたすら乗り鉄です。
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Tagucyan
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