2018/01/04 - 2018/01/10
492位(同エリア1466件中)
ひよどりさん
2018年1月4日から10日まで、東京との往復には青春18切符を利用し、在来線と私鉄で、滋賀・京都・三重を廻ってきました。
今回の旅行記は、2日目、京阪浜大津付近の「大津百町」と呼ばれた旧東海道、北国街道界隈、長等山裾野の長等神社・馬神神社・三尾神社、そして、大津絵のみちについて紹介したいと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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浜大津 中町通り商店街
今回の旅行の最大の失敗は、合わないスマホの充電ケーブルを持ってきてしまったことです。旅行2日目はケーブルを売っている店を探すことから始まりました。
路面電車に気を取られ、駅前のコンビニを見落してしまい、3街区先のアーケードのある中町通まできました。
中町通りは、旧東海道の1本手前の道です。江戸時代から続く店構えの老舗や「まちなか交流館」「大津百町館」「大津祭曳山展示館」といった観光情報を得られる施設もこの通りに沿いにあります。
ケーブルを売っている店を探しつつ、商店街をさまよったのですが、入手できず、浜大津駅に戻り、コンビニを見つけて購入しました。モバイルバッテリーに繋ぎ、やっと写真が撮れるようになりました。 -
三井寺力餅・大津絵ギャラリー 1
駅前の和菓子店、ギャラリー無料と看板がでています。
入口で、「大津絵見たいんですけど」と声を掛けると、仕事の手を止めて、2階に案内して下さいました。 -
三井寺力餅・大津絵ギャラリー 2
この場所は、宿泊先のゲストハウスのオーナーさんから教わりました。 -
三井寺力餅・大津絵ギャラリー 3
大津絵は、江戸時代の初期にこの地で生まれた民画を起源にもつ庶民芸術です。
このギャラリーでは4代目高橋松山氏の作品が展示されています。 -
日本聖公会大津聖マリア教会
旧東海道に面しています。昭和6年建築。
後から知ったことですが、大津市には昭和3年ヴォーリズの建てた日本基督教団大津教会/愛光幼稚園があります。ここから、JR大津駅方向に5分位歩けば見られたと思うと残念です。
旧東海道を西に進みます。 -
和菓子店 鶴里堂 (旧東海道)
大津は、江戸時代「大津百町」と呼ばれ、大津城の城下、三井寺の門前、東海道、北国街道の宿場、大津港の港町として、大変栄えた場所です。
現在も江戸時代の姿を残す商家が広い範囲で散在しており、町の規模の大きさを知ることができます。 -
札の辻
この四つ角で、今まで歩いてきた旧東海道は、左折し、逢阪の関を経て京都に至ります。左折をせず直進する道は、北国街道で、ここが起点となります。
旧東海道京都方面に行く京阪京津線を見送り、北国街道を進みます。 -
鮒寿司 阪本屋 (北国街道)
鮒寿司を最初に商品化した店だそうです。 -
石橋恵比須大神
北国街道は、長等山の手前で右折して琵琶湖畔に、そして左折北上して敦賀に至ります。
阪本屋の外観を眺めた後、暫く北国街道を進みました。何か面白いものを見つけたくて、街道を外れ、建物が密集する路地にはいりました。
発見したのは、恵比須大神が祀られたロッカーのような厨子です。ジャストサイズで収まっておりますが、道路に向いていないので、ちょっとお詣りしにくいのが難点ですね? -
北国街道
気の向くままに、角を曲がったり、進んだりして行くうちに、湖畔に向かう北国街道に行き当たりました。長等山も間近、三井寺も近いようです。
案内図を見ると、現在地点のそばに長等神社があります。 -
長等神社 1
北国街道の鳥居をくぐり、色鮮やかな楼門が現れます。明治時代38年造。
長等神社は、1300年程前、天智天皇の時代、近江大津宮を鎮守するために長等山岩座谷に創建されたといわれています。その後、三井寺が造立され、その鎮守社となりました。 -
長等神社 2
正月の装いをした社殿。
背後の山は長等山。西国十四番札所三井寺観音堂の左下に鎮座しています。
かつては、山が御神体であったように感じました。 -
長等神社 3
書き写すと、
表題「お千度参り」
赤字で「美女祈願 (縁結び・安産)」
黒字で「と魔除参り」
お参りの仕方は「この箱の中の棒を年の数だけ持って左廻りに回廊をまわり、御神前でお参りした後、箱に一本返す。これを繰り返す。(高齢の方は本数が多くなりますので、10年で1本計算で、されては・・・)」
美女祈願に力を入れてるようです。 -
長等神社 4
箱の中の「棒」です。 -
長等神社 5
6本の「棒」を手に、回廊を矢印の方向に歩きました。1周して6本返したので御利益には繋がらないでしょうね。
この回廊は、なかなか風情があります。
回廊の隅、縦格子の重なり合う隙間から、先を行く夫の姿を探します。 -
長等神社 6
-
馬神神社 1
長等神社境内にあります。
牛馬の守護神。豊臣秀吉が信仰したという言い伝えがあるそうです。 -
馬神神社 2
馬を思い遣る絵馬が目につきます。 -
馬神神社 3
石の鳥居の裏面には、「発起人 京都梅小路 牛馬車同業組合」、反対側の柱には、「大正十五年十二月」とあります。
牛馬車が輸送手段として使われていた頃、牛馬の健康と往来の安全を祈って奉納されたのでしょう。
馬券購入者の夢の実現を祈願する神社と軽く考えていました。
古い歴史をもち、大津・坂本の馬借による土一揆の舞台の地に鎮座する神社という視点が欠けていたようです。
北国街道に戻ります。道は、琵琶湖に向かい下り坂です。 -
三尾神社 1
兎尽くしの神社です。
長等山の地主神伊弉諾尊が祀られています。尊の締めた赤、黒、白の帯が、三本の尾のように見え、三尾神社と呼ばれるようになったそうです。
尊の帯はそれぞれ神格化され、赤尾神が、卯年卯月卯日卯刻、卯の方角から長等山に降り立ったことから、兎が神の使いとなりました。 -
三尾神社 2
この兎の正面図が神紋「真向きの兎」です。 -
三尾神社 3
燈籠にも兎。 -
三尾神社 4
手水舎にも兎。 -
三尾神社 5
軒瓦も兎。 -
三井寺
三尾神社のすぐ奥手が三井寺の入り口です。こちらから入山し、順路を逆行することになりました。その時の様子は、前回旅行記にまとめました。よろしければ、開いてみて下さい。 -
琵琶湖疏水
三井寺参詣後は、湖畔へと続く琵琶湖疏水の側道を通り、「大津絵のみち」へ。
大津側の琵琶湖疏水については、南禅寺側の水路閣、インクラインと合わせて、次回旅行記でお伝えしたいと思います。 -
大津絵のみち 1
1969年に廃線となった浜大津駅と湖北の今津駅を結んでいた旧江若鉄道の線路跡です -
大津絵のみち 2
所々に大津絵のプレートが埋めこまれています。 -
大津絵のみち 3
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大津絵のみち 4
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大津絵のみち 5
マンホールにも大津絵。 -
大津絵のみち 6
遊歩道は浜大津駅に続くデッキとなり、フェンスには、説明板と共に飾られています。 -
大津絵のみち 7
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旧大津公会堂 1
「大津絵のみち」から続くデッキは商業・観光・公共施設につながります。そのデッキから、京阪大津線の線路の向こうに、旧大津公会堂が見えます。 -
旧大津公会堂 2
昭和9年に建てられ、当時の様子を残しながら、市の施設や、レストラン、ホールに利用されています。 -
旧大津公会堂 3
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旧大津公会堂 4
駅前ペデストリアンデッキから。
翌日の夜、南禅寺からの帰りに撮影。
大津の町歩きは一日では足りませんでした。JR大津駅周辺、旧逢坂山トンネル、フェノロサの墓所等を、気候の良い時に訪れたいですね。
寒い一日でした。
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