2004/02/13 - 2021/02/16
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たぬき2号さん
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部屋を整理していたら、古いアナログ写真が出てきました。
某ベンチャー企業に勤務していた頃、仕事がらみで北京を訪問した時の写真です。
各国の歴史・宗教・世界観について、深く語ってはおりません。
1年半ぶりにお気楽な「なんちゃって旅行記」をご紹介します。
≪全行程≫
1日目:午前、成田→北京 [日本航空]
2日目:終日、北京市内で視察と散策。
3日目:終日、北京市内で視察と散策。
4日目:午前、北京→成田 [ノースウエスト航空]
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 同行者
- その他
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
自宅の部屋を整理していたら、古いアナログ写真が多数出てきました。きょうはそのうちのいくつかをご紹介します。
-
時は今から17年半前、2004年2月の出来事です。
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当時某ベンチャー企業(東京都千代田区神田に本社があった、仮にA社とします)に私は勤めていました。
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当時ベンチャー界ではかなりの知名度もあった社長は、何かあると「馬鹿言ってんじゃないよ!!!」と机を叩きながらわめく、少々エキセントリックな人でありました。
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40歳を前にし中途入社した私は3年4ヶ月程をその会社で過ごしていた訳ですが、
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当初法人営業のマネージャーとして入社したのに、その頃には新規事業開発や経営企画、人事などにも携わるようになっていました。
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そう、あまりの社長のエキセントリックさに社員がどんどん辞めていき、いつのまにか立場が上の方になっていたのです。私自身はマイペースに仕事の成果を挙げていたこともあり、割と会社の居心地が良かったせいもあります。
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そのような時、社長が急に中国に進出したいと言い出します。
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ベンチャー企業の社長ですから思いついたが吉日、あっという間に五大商社出身の中国人スタッフを役員に据え、北京で準備室を開設することとなりました。
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それから1ヶ月程たったある日、その中国人の役員(仮にJ氏とします)から「北京の準備室の様子を見に来ないか。話したいこともあるし」と言われます。
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まがりなりにも海外進出ですし、興味もあって週末に有休をくっつけて北京を訪れてみることにしました。
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空港にはJ氏と中国側の責任者(仮にS氏とします)が迎えに来ており、
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丸3日一緒に過ごした、そんな時の写真です。
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北京はこの時2度目の訪問でしたが、1度目も仕事がらみで自分で街歩きした訳ではなく、あちこち連れまわされたもののどこに行ったのかさっぱり覚えていません。
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写真も天安門、天壇公園、王府井、精華大学以外はまったく不明です。
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J氏はこの時中国でのビジネスを乗っ取ろうと画策しており、私に話というのも「こっちきて一緒にやらないか」というものでした。
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胡散臭い話だったのでもちろん断りましたが、その後いつのまにかJ氏は会社からもいなくなっていました。
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その後A社の中国進出は頓挫、私もこの1年半後にはこの会社を辞め別の企業に転職をすることになります。
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さらにその1年後にA社は倒産、その輝かしい歴史も10年ちょっとで終わることとなりました。
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A社はビジネスとしてはかなりまともで、新規事業のプラス分もあったのですが、
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過剰な不動産投資や市場の変化などマイナスの方がはるかに大きかったのが倒産の要因ではありました。
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丸5年ほど在籍していた会社で、
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様々なことを経験させていただいたこと、今でも感謝いたしております。
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今回埋もれていた写真を見ると、当時の状況が想い出されます。
-
ということで、今回の旅行記はこれにて終了です。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- Decoさん 2021/09/15 20:07:56
- ベンチャー
- たぬき2号さん、こんばんは。
私も以前勤めていた会社が代替わりし、若社長がベンチャー路線に転じました。たぬき2号さんがお勤めだったベンチャー企業の雰囲気、なんとなくわかるような気がします。過剰な不動産投資で失敗…いつの世にも耳にするお話ですね。
中国のお話ですが、以前「ワイルド・スワン」という本を読んだことがあり、文化大革命の頃の凄まじい社会に驚愕した記憶があります。今の中国の人々は、あの時代を生き延びた人々なのですよね。お人よしでは生き残れなかったのかも知れません。「乗っ取り」の話も理解できます。
今日の旅行記はたぬき2号さんとしては異色な感じですが、別の意味で興味深く拝見しました。fuzzさんが書かれた通り、まさに人に歴史あり、ですね。
Deco
- たぬき2号さん からの返信 2021/09/16 18:38:34
- RE: ベンチャー
- Decoさん、こんばんは。
訳の分からない旅行記にご訪問いただき
ありがとうございますw
そうですか、Decoさんもベンチャー風土の企業にいらっしゃったのですね。
動きは速いんですが、朝令暮改など普通で、
社員も余程の対応力がないととてもやっていけませんねw
現在も中国人ビジネスマンや留学生の方と接することがありますが、
まあ熱量といいますか、商売に対する嗅覚とかガツガツ度は
凄まじいものがありますね。
好き嫌いは別にしてあれは見習うところがあります。
私もいい経験にはなりましたね。
私の歴史ってことでいえば
この後の17年も少々「外れた」キャリアを積み重ねてきましたし、
まあ人にはお勧めは全くしないですけどwww
たぬき2号
-
- fuzzさん 2021/09/15 15:47:58
- 素敵な思い出ですね。
- たぬき2号さん、こんにちは。
人に歴史あり、ですね。
私も新卒で就職したところがなくなっちゃった人です。
私の場合はやめた後ではなく、まだ働いていた時でしたから色々と大変でした。
大きく手を広げようとしていた企業だったのですね。
中国で起業・進出となると中国人のパートナーが必要と国際経済学で習いましたが、J氏みたいに信頼できないパートナーも多いんでしょうね。
たぬき2号さんの思い出のお話、とても人間味が溢れて素敵ですね。
ベンチャー企業の社長、倒産後の今もご健在だと良いですね。
fuzz
- たぬき2号さん からの返信 2021/09/16 18:30:24
- RE: 素敵な思い出ですね。
- fuzzさん、こんばんは。
そうですか、新卒で就職した企業が無くなるとは
かなりキツイ話ですね。
私の場合は倒産の1年前に辞めてますし、転職もスムーズだったんで
特に問題はなかったです。
ベンチャー企業の盛者必衰を肌に感じた5年半でした。
そうなんですよ、中国進出はどうしても中国人や中国企業のパートナーが
必要なんですよね。
まあでも、ベンチャー企業で働いていると野心を持った人が多く近づいてきますね。
ビジネス話が持ち掛けられることは本当に多かったです。
まあそのほとんどが眉唾モノでしたけど。
元社長なんですが、当時私に「こんなビジネスどうかなあ」と話してくれた
アイデアを実現し、今でもご健在のようです。
さすがに逞しいですね。でもなるべく「持たない経営」をされてるようで
失敗を生かされてますね(笑)
辞めてからお会いはしてませんが、その後私もサラリーマンを辞め
独立したりしましたから、何かしらの影響は受けていたような気がします。
たぬき2号
-
- Antonioさん 2021/09/15 09:15:07
- 北京
- こんにちは。北京は当時と大分変わりましたね。中国は開発のペースが凄まじいです。
- たぬき2号さん からの返信 2021/09/16 18:21:27
- RE: 北京
- こんばんは。私もこの後中国には計8回訪問していますが、
行く度に街が変わっていきますね。
本当に開発のペースが凄いと思います。
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