2017秋03　釜山(４日目)

2017/10/16 - 2017/10/21

地下鉄一日乗車券を買って、行きたい所いろいろ行ってみる！

エリア 釜山(韓国)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ピーチ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは地下鉄佐川駅で下車。

釜山駅で買った一日券なのに、たった３駅先の佐川駅の改札を出ようとするとエラー。
「5000W返せー」とジタバタしていると、通りがかったおじさんから「屈んでバーの下をくぐり抜けろ」との司令が飛ぶ。
郷に入れば郷に従え、指示に従って無事改札の外へ。

…てか5000W返せー。

埋立地村 史跡・遺跡

駅を出て歩道橋を渡る。
両側には映画のパネルが並んでいる。

この時点では気付いてなかったが、数年前に観た映画『マザー』の一コマ。

歩道橋を下りるとさっそく素敵な理容店が。

埋築地マウルの地図。さっぱりわからん。

その横にあったこのパネルを見て「あ、マザーだ！」と気づいた。
物忘れが激しいので多くの映画は観終わった途端に忘れてしまうが、この映画は印象深くとてもよく覚えている。
この映画のロケにも使われたのだと思うと一気に親近感が湧いてくる。

ブルーシートで覆われた家。
屋根の上には重しのタイヤが載っている。

屋根の一部が崩落しているお宅。

売り物が非常に興味深い土産物屋（？）を発見。

くぅぅ～。入ってみたい。

埋築地マウル、思っていた以上に素敵なところだ。わくわく。

至る所で猫に出会う。

公衆トイレがあった。

ある方のブログで拝見したのだが、このマウルには3つのものが無く、3つのものが多いのだという。
無いものは 「庭や広場」「陽射し」「風」
多いものは 「老人」「空き家」「公衆トイレ」
なのだそうだ。

映画「チング」にちなんだ絵が描かれている。

商店そばの電柱の鐘は、かつて（1955年）大きな被害を出した火事がきっかけになって取り付けられたもの。

風と陽射しは望めそうにない細い路地が縦横に延びる。

通り抜けてみると、多くの空き家があることに気づく。

路地の途中、この辺りには不似合いな新しい建物が現れた。

陽が射さない路地には水溜りや苔。
どこかの家からテレビの音が聞こえる。

古風な絵が描かれた塀の向こうの物干し台を見て、
「もしや、映画マザーのロケに使われたのは…」
などと思いを馳せる。
もちろん全然違うんだろうけど。

生活感溢れる一角。

それにしても、この路地の魅力！
いつまでも彷徨っていたい。

道路に面した家の壁には美しい絵が見られる。

なぜそこに停めるかね？

マウルの屋根の向こうには高層ビル。

まだまだ全然彷徨い足りないが、この後の予定があるので泣く泣く先を急ぐ。

とは言え、もはや完全に迷子になっていたので、出会ったおばさんに
「佐川駅は？」と尋ねる。
おばさんは私の発音に笑い、正しい発音を教えてくれながら歩道橋の見える場所まで連れて行ってくれた。
朗らかなおばさんに見送られ、埋築地マウルを後にする。

ここは必ずや再訪しよう。しかもなるはやで。

駅とマウルを繋ぐトンネル。

思わずクスッとしてしまう。


佐川駅に戻り、改札を通ろうとすると当然のごとくエラー。
近くに立っていた係員らしきおばさんがバーを開けてくれ「通っていいよ」。

いやいやいや。ぬるいな。
ていうか、ここでお言葉に甘えるとまた次の駅で難儀することが目に見えているので『カスタマーセンター』へ泣きつきに行く。
日本語の話せる駅員さんが対応してくれ、新しい切符を買ってくれた。
「よい一日を」とにこやかに送り出され、どこまでも釜山が好きになる。

次に降り立ったのは、一つ先の『凡一駅』。
目的はナクチポックンの老舗　ハルメチッ。

元祖 ハルメナクチ 韓国料理

おじさんに「タコ？　エビ+タコ？」と訊かれ、ナクセポックンを注文。7500W
呪文のように「アンメッケ～」と唱える。

口中の辛さは水キムチでずいぶん和らぐ。

お店の人からGoサインが出たので　いただきまーす！

辛さも控えてくれてあり、とても美味しい！

〆はきっちりポックンパッ！

ゴマ油と海苔を混ぜ…あぁもうこれだけでもいい！
これを書きながらヨダレが出そう。

次は『大淵駅』で降りて　釜山博物館へ。

あ、その前に凡一駅で地下鉄を待っていると隣に座っていたおじさんが突然キャラメルを一粒くれた。
なぜだ？
でもなんだか心が温かくなった！カムサハムニダ！

釜山博物館 博物館・美術館・ギャラリー

しかし、博物館はすばやく通り抜け…

世界で唯一の　国連墓地（UN記念公園）へ。

UN墓地（UN記念公園） 史跡・遺跡

各国の戦死者の数が刻まれた石碑。

この広大な墓地には、朝鮮戦争に国連軍として参加した世界21カ国の戦死者が祭られている。
もともとは約11,000名の墓があったが、その多くが祖国に移され、現在は約2,300名が眠っているのだそうだ。

国ごとに整然と並べられた墓石。

各々の墓石の隣にはバラが植えられている。

国ごとにデザインが違う墓石。こちらはアメリカ。

こちらはトルコ。
国籍や名前の他、命日や年齢などが刻まれている。

オーストラリア。

カナダ。

こちらは韓国。

こんな墓石も。

『WALL OF REMEMBRANCE』

40,895名の戦死者・行方不明者の名前が刻まれている。

その数の膨大さに圧倒される。

追慕名碑の隣には各国の国旗が翻る。

秋の空。

白亜の国連軍慰霊碑

その裏側にある『記念館2』

無機質な碑とは違い、写真は胸に迫る。

入口脇の『追慕館』では、ドキュメンタリー映像が流されている。

そんなこととは知らず、帰りに立ち寄った。
入口横に日本語のパンフレットがあることにも、帰りまで気づかなかった。
記念館2はそのパンフレットで知り、もう一度戻って見学した。

もう少し思慮深い人間になりたいものだ。

入口を警備するカッコイイ男性。
快く写真を撮らせてくれた。
私の撮影スキルがもう少し高ければもっとかっこよく撮れただろうに。
すまない、おにいさん。


またまた釜山博物館を素早く通り抜け（また来ます！）、大淵駅へと向かう。

海雲台へやって来た。

ボテロを彷彿とさせる像。

海雲台 散歩・街歩き

おでん屋さんかな。
こう見えてコスメショップだったりすると感激だが。

さて。私が海雲台にやって来た目的の一つは
『一度でいいからカジノという場所を見てみたい』ということ。
若い頃に『祇園の母（有名な占い師）』から「あれ～。金運はからっきしやね～」と断言されて以来賭け事はやらない主義なのだが、単純に「見てみたい」と思ったのだ。
釜山のカジノはドレスコードもなく、貧相な私でも入れそうだったので。

入口でおずおずとパスポートを見せると、10000Wチップクーポンをくれた。
中に入ると10人位の中国人がブラックジャックで超盛り上がっている他は、閑散としている。
そして誰も私になど構ってくれない。どころか下手すると「おい、早く灰皿掃除して」とか言われそう。
なんかもうあまりの場違い感に耐えきれず逃走。
涙目で「も、もう帰ります」とクーポンを返そうとすると、フロントのおねえさんが「ルーレットのテーブルへ」と同情顔で教えてくれた。
ルーレットの席に着くと（もちろん私だけ）、きれいなおねえさんが無表情に「クーポンをどこかに置いてください」と言う。
もうとにかく一刻も早くここを去りたくて、適当に赤のところにクーポンを置く。

ルーレットが回り、おねえさんが「当たりました」と一言。
10000Wチップをくれた。
「どうしますか？」と訊かれ、まだこれを続けないといけないのか？と暗澹としたが、ふと「帰ってもいいんですか？」と尋ねてみた。
無表情のまま「あちらで換金してください」と言われ、とっとと逃走。
嫌な汗をたっぷりかいた代償10000W。
更に、『私にカジノはあり得ない』という結論も出た。

…よかったよかった。

パラダイスカジノ (釜山店) カジノ・ギャンブル

海雲台の海岸では、映画祭に関するイベントがいろいろ行われていた。

海雲台ビーチ ビーチ

ジェニファー・ローレンス主演のサイコサスペンス映画『Mother』。
観てみたい。

海岸沿いをマリンシティに向かってぶらぶら歩く。
高層ビル続々建築中。

冬柏公園への入口。

おぉ。美しいビルだなぁ。

『The bay 101』到着。
ちゃっかりトイレ休憩。

マリンシティの高層ビル群。
すごいな。

夜景まで待ちたいが、『多大浦』の噴水ショーを観たいのでタイムアップ。

多大浦には昨夜行っておけばよかった、と臍を噛む。
明日は今回の旅の一番の楽しみかつ難関（アクセスに自信なし）である門峴洞マウルを訪れるつもりなので、帰りに迷子になる可能性大だし。

冬柏駅近くから見る高層ビル。ややピンぼけ。
このビルが一番かっこいいと思う。

海雲台から多大浦へ。
乗り換えを含め、1.5時間かかった。
噴水ショーにはまさにギリギリで間に合った。

多大浦 夢の夕日噴水 現代・近代建築

迫力ある音楽と色とりどりの水の乱舞。
わざわざ観に来る価値のある素晴らしいショーだった。

しかし、ひときわ高く上がった噴水が風向きでこちらに「バッサー！」。
皆一斉に悲鳴をあげて逃げ惑う。
本気でずぶ濡れになってめっちゃ寒い！

ショー終了後は噴水エリアに入って水と戯れることができる。

長靴を履いてこなかったので断念したが残念だった。

靴の中が濡れるとテンションがダダ下がりするので。

帰りの地下鉄も混むことなく、のんびり。
チャガルチで下車して『ゴボンミンキンパ』へ。

とんかつキンパ　3000W
一緒に出てきたスープがまんま日本のうどんつゆの味で、とってもホッコリ。
日本語メニューもあり、キンパの他に麺料理なども。

この後『夜市』に行くつもりなので1本にしておいたのだが、これが具沢山でかなりのボリューム。
必死で食べ終わると超満腹になった。
もちろん美味しかった。

コボンミンキンパを出て、ぶらぶらと富平夜市に向かう。
大した距離はないので、全く腹ごなしにはならなかった。

途中にとっても気になる居酒屋発見。

飲み物の看板の中に写真プリントの看板も混じっているが、プリントサービスもやっているのかな？
十中八九、やってないよね。

富平夜市。
残念ながら絶望的に満腹で、雰囲気だけ楽しむ。

多国籍な料理の屋台が並ぶ。
台湾九份で食べたアイス+ピーナッツのクレープも売られていた。
これくらいならイケるかな、と思ったが売り子さんが行方不明だった。
どこ行ったよ？

富平市場 (釜山) 市場

流行り（？）の電球ドリンク。
中身はすごく鮮やか。


1日乗車券でいろんなところを訪れ、カジノで身の程を思い知り…
盛り沢山の一日となった。

この旅行記へのコメント （2）

• 八角大将さん 2017/10/30 12:43:58

  こんにちは。

  こんにちは。
  はじめまして。八角と申します。四国に住んでます。
  私も、9月に釜山で１日乗車券使用しましたが。
  ３人で３日、９枚のチケットで３回エラーが出ました。
  ちょっと、多すぎますよね。
  でも、釜山、楽しいからやめられません。

  小心者さん からの返信 2017/10/30 15:16:04

  Re: こんにちは。

  八角大将さん、はじめまして！
  書き込みをありがとうございます。
  どうぞよろしくお願いします！
  
  そうなんですか。そんなに…。
  そんな状態だから皆ぬるいんですね。
  バーの下を潜ったり、何の咎めもなく入れてくれたり…
  日本では考えられませんよね。
  
  でも、そんなこんなもひっくるめて、
  >釜山、楽しいからやめられません。
  に激しく同意です！