フランス 美しい街並みと世界遺産を訪ねて（４）ヨーロッパ最大の城塞カルカソンヌとミディ運河

2017/09/13 - 2017/09/27

叔母がお友達とフランスへ個人旅行すると聞き、咄嗟に「私も一緒に行きたい！」と言ったのが今年の春先。その時はモン・サン・ミッシェルに行ってみたいとの軽い気持ちだったのですが、9月に実現したのはフランス南部の世界遺産や美しい村を巡る旅。もちろんモン・サン・ミッシェルとちょっとだけパリ観光もしましたが、南部の小さな町や村で見た街並み、建築物、運河などの風景がとても美しく印象的で感動の連続でした。

＜行程＞
9/13 羽田発　　　　　　　　　　　　　　　　　 （機内泊）

9/14 パリ（シャルルドゴール）着
　　　 パリ（オルリー）→ トゥールーズ　市内観光 (トゥールーズ泊）

9/15 コルド・シュル・シェル、アルビ観光　 　 　(トゥールーズ泊）

9/16 カルカッソンヌ観光 (トゥールーズ泊）

9/17 トゥールーズ → アヴィニョン　市内観光　　 (アヴィニョン泊）

9/18 ポン・デュ・ガール観光　　　　　　　　 　 (アヴィニョン泊）

9/19 リュベロンの村観光
　　　　　＜ゴルド、セナンク修道院、メネルブ、ルションなど＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (アヴィニョン泊）

9/20 アヴィニョン → アルル観光 → マルセイユ　 (マルセイユ泊）

9/21 マルセイユ観光　　　　　　　　　　　　 　(マルセイユ泊）　

9/22 マルセイユ観光 ＜カランククルーズ＞ → アヴィニョン
　 (アヴィニョン泊）

9/23 アヴィニョン → パリ　　　　　　　　　　 （パリ泊）

9/24 パリ → モン・サン・ミッシェル観光　　　　
　 (モンサンミッシェル泊）　

9/25 モン・サン・ミッシェル → パリ　　　　 　（パリ泊）

9/26 パリ観光　　パリ（シャルルドゴール）発　 （機内泊）

9/27 羽田着

初めてのフランス、そして初めての2週間にもわたる旅（しかも夫を置いて…）は、時にハプニングがありつつも、叔母とその友人で個人旅行の達人Y子さん、M子さんのおかげで忘れられない旅となりました

エリア カルカソンヌ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

３日目は世界遺産、カルカソンヌへ。
ヨーロッパ最大と言われる城塞へは駅前から城下町（ バスティード・サン・ルイ）を抜けて30分ほど歩きます。

余談ですが、この日トゥールーズでカルカソンヌへの電車に乗る際、混雑に紛れ14,5歳位の女の子たちにバッグやリュックを開けられるという事件発生！被害は化粧ポーチひとつでしたが迂闊でした。気をつけていたつもりだったのに隙があったんですね…これからはもっと気を引き締めなければ。

城下町の広場では朝市の真っ最中
カラフルな野菜や

フルーツが並んでいます。ブドウを味見させてもらいましたが、甘くて美味しかった～(^-^)
他にもナッツやドライフルーツ、ハム、ワイン、牡蠣などを売っているお店もあり、寄り道の誘惑にかられましたが、帰りに寄ることに。
でもこの判断は失敗で、帰りには終わってしまっていました…(涙)

かつては城塞と城下町を繋ぐ唯一の道であった古い橋（ポン・ヴィユー）を渡ります。下を流れるのはオード川。

古い橋 (カルカソンヌ) 建造物

橋を渡っていると城塞が姿を現しました。大きい～！

しかし・・・姿は見えども、なかなかたどり着かない城塞。
橋を渡ってからも坂道を延々と上ります＝＝＝

やっと城壁までやってきました～！
カルカッソンヌは古代ローマの要塞跡に徐々に築かれていったもので、現在の形になったのは13世紀といわれています。

※カルカッソンヌの詳細は以下のサイトを参照しています。
　http://jp.france.fr/ja/discover/50340

カルカソンヌ城の城壁 建造物

遊園地で見るようなとんがり屋根が可愛らしい（＾＾）

おとぎ話の世界のようです♪

城塞都市を囲むのは全長３㎞にも及ぶ城壁。
しかも壁は二重になっていて、塔は52を数えるそうです。

ナルボンヌ門を通って城壁の中に入ると狭い通りの両脇にはお土産物屋さんやレストランがびっしり。人通りも多く、さながら神社の参道のようでした。

上空から見るとこんなカンジ。
城壁内の背の低い建物の多くはショップやレストラン、ホテルなどです。

通りの先にあるのがコンタル城

コンタル城 城・宮殿

正面から見ると3兄弟のように可愛らしい塔ですが・・・

城壁内にもかかわらず、さらにお城の入口が壁で守られています。

お城に入ると城塞の模型がありました。

お城の中から城壁に出て歩くこともできます。

高台にあるので眺めも抜群

城内の通路は意外と狭くギリギリすれ違えるくらいの幅でした。
なので見学は一方通行です。

お城と中庭

中世の雰囲気があちこちに残っています。

城壁から見た城外の街並み
こちらも絶景です（＾＾）

内部にはこんな壁画や

彫刻も残っていました。

柱越しに城外をパチリ

ここからはしばらく城壁を歩いてみます。

風も景色も気持ちいい～♪

横のアングルで街を入れてもう1枚

こんなカンジで城壁は続いています。
今はのどかな散策路ですが、当時は防衛上なくてはならない壁だったんですよね。

城塞内には劇場までありました。

こちらも城塞内にあるサン・ナゼール・バジリカ聖堂
11世紀から13世紀にかけて建造されたロマネスク建築とゴシック建築が融合した聖堂です。

サン ナゼール バジリカ聖堂 寺院・教会

ステンドグラスが見事！

ナルボンヌ門に戻ってきました。
いや～、想像をはるかに超える大きな城塞でした。「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」という言葉があるそうですが、生きているうちに来られて良かった（笑）

ナルボンヌ門 建造物

歩きまわってお腹もすいたので、城下町側に移動してランチ。
行きたかったガレットのお店があったのですが満席で入れず、ウィンドー越しに美味しそうなものを食べている人がいたお店に飛び込んで、同じものをオーダー。
このランチプレートが美味しく大当たりだったのですが、なんの肉だったのかいまだに謎です。。。

それにしても、コルド・シュル・シェルのクレープ屋さん、アルビのタクシーのおじさん、そしてこのお店の店員さんとあまり英語が通じなくても皆一生懸命説明してくれます。このお店では若い可愛い女性店員さんが、何の肉か説明しようと絵まで描いてくれました。明らかに鳥ではあったのですがチキンではなく…ホントに何だったんだろう？

ランチのあとはミディ運河クルーズへ

船はカルカッソンヌの駅前から出ています。

ミディ運河 滝・河川・湖

かつては大西洋岸から地中海沿岸を結ぶ交易路として栄えたミディ運河

今はクルーズや運河沿いをサイクリングや散策で楽しむ人たちの憩いの場となっています。

自転車を積んだボートもよく見かけました。

ここもトゥールーズのガロンヌ運河同様、高低差があり

水門の開け閉めで水位を調整しながら進みます。

なかなかの迫力！

大量の水が流れこんで、水門の先と水位が同じになりました。
まさに水のエレベーター（＾＾）

トゥールーズからこの地を通って地中海の港町まで、総距離２４０㎞に及ぶ運河、17世紀に造られた当時は相当な土木技術を要したことでしょう。そして交易で南フランスに繁栄をもたらせたこともあり、1996年に世界遺産登録されています。

運河から城塞が見えました！

いくつかの水門をくぐりUターンして戻ってくる90分のクルーズ
のどかな船旅でした。

トゥールーズへ戻る電車を待つ間、駅前のジェラート屋さんでスィーツタイム♪
朝市とガレットは残念でしたが、カルカッソンヌでの1日を満喫しました。

この旅行記へのコメント （2）

• yamada423さん 2017/11/16 10:06:19

  なつかしいカルカッソンヌ

  めったに見られないカルカッソンヌの旅行記を見られて嬉しかったです。
  皆さんの姿が写真に写っていないのが少々残念です。
  4年前にシニアの仲間9名で南仏を訪れた際に行きました。
  https://4travel.jp/travelogue/10800883
  「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」はよく知られ、フランス人にはモンサンミッシェルより人気があるそうです。
  

  クッシーさん からの返信 2017/11/17 00:37:23

  Re: なつかしいカルカッソンヌ

  yamada423さん、こんばんは。
  
  このたびはカルカッソンヌの旅行記をご覧いただき
  ありがとうございました。
  yamada423さんも4年前にいらっしゃったのですね。
  とても詳細に記録を残されていて感服いたしました。
  
  私にとっては初めてのフランス旅行でしたが、カルカッソンヌをはじめ
  どこも素晴らしく、機会があれば今回行けなかった地方にも行ってみたいと思っています。
  yamada423さんの旅行記もまた拝見させていただきますね。
  今後ともよろしくお願いいたします。
  
  クッシー