冬のみちのく小京都を行く

2017/02/05 - 2017/02/06

毎度のことながら楽天トラベルの割引クーポンを使って、笑っちゃうくらい格安の旅行に行って来ました。行き先はみちのく小京都と言われる角館です。

今までも何度となく訪れていた角館ですが、今回の目的は、秋田内陸線の阿仁合駅にあるこぐま亭の馬肉シチューと、角館は外町散策と安藤醸造元本店、さかいやさんでフルーツパフェ、地酒の試飲と欲張り企画でした。詳しいことは、記事を読んでいただければと思います。

エリア 角館(秋田)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

最初の寄り道は秋田内陸線の阿仁合駅でした。阿仁合駅構内のこぐま亭というレストランの馬肉シチューを食べてみたかったからです。

阿仁合駅 駅

ところが、こぐま亭の開店時間は午前11時から。ちょっと早く着いてしまったので、駅舎の横にある内陸線資料館を覗いてみました。

阿仁合駅 駅

資料館の一番奥には、ちょっとした座敷があり、そこにはこぐまの剥製と敷物がありました。こぐまとは言えその爪は鋭く、引っ掻かれようものならひとたまりもありませんね。くわばらくわばら

さて、１１時になろうとする頃合いを見計って、私は阿仁合駅の中のこぐま亭というレストランに行きました。こぐま亭は本格的な洋食を気軽に楽しめるところなんです。

こぐま亭 グルメ・レストラン

オーダーした馬肉シチューです。これ、マジで美味しかったです。本当です。よく煮込まれた馬肉はホロホロと柔らかく、デミグラスソースは大変コクがあり、東京の老舗レストランで料理長を務めたシェフであったことも頷けます。

こぐま亭 グルメ・レストラン

最後に秋田内陸線の車両をパチリンコ！
その時、電車からたくさんの観光客が下りてきましたが、そのほとんどが外国人観光客だったのには驚きました。こんなローカルなところにも多くの外国人観光客が訪れるご時世になったんですね。

秋田内陸縦貫鉄道 乗り物

阿仁合駅からほんのちょっと行った先に阿仁異人館・伝承館があります。何十年も前に一度だけ来たことがあった場所で、当時は伝承館はなかった気がします。

伝承館は館内撮影不可なので外観だけですが、こちらには鉱物標本とか、鉱山で使用されていた道具類など展示されていました。

ちょっと面白いと思ったのが友子制度に関する資料でした。友子制度は簡単に言うと親分、子分、兄分、弟分のちぎりをむすび、結婚、葬式、就職、ケガ・・・などの時に助け合う制度のことでした。危険と隣り合わせにいながら、なんの保証もなかった荒々しい男たちの知恵とでもいいましょうか…。素晴らしいですね。

阿仁異人館 伝承館 美術館・博物館

異人館は伝承館の地下通路とつながっていました。私は、こんな洋館を見るのが大好きなんです。

阿仁異人館 伝承館 美術館・博物館

目を凝らしてみてほしいのが窓ガラスの気泡です。当時、ガラスの製造の技術が足りなかったためにできた気泡なんですね。味があります。

阿仁異人館 伝承館 美術館・博物館

角館に着きました。一番先に向かったのは、その日の宿のフォルクローロ角館 です。
チェックインにはまだ時間がありましたので、先に車をおかせてもらうことにしました。そして得意技の観光案内所へ。

仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」 名所・史跡

観光案内所は蔵を利用しています。そこで散策マップをもらって散策開始です。

仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」 名所・史跡

まずは、あらかじめリサーチしていたさかい屋さんへ。
さかい屋は八百屋さんでありながら、お店の奥がパーラーになっています。テーブル席が３つと、カウンターには数名座れる程度のこぢんまりしたお店でした。

フルーツパーラー角館 さかい屋 グルメ・レストラン

私は、ここのパフェが食べてみたかったんです。
季節に逆行してマンゴーパフェをオーダーしたところ品切れとか…(;´･ω･)　とあらば、第二希望のいちごだらけパフェをオーダー。

メニューはパフェとかジュレとかドリンク類。季節がら、たいやきもありました。

フルーツパーラー角館 さかい屋 グルメ・レストラン

私が角館に来るときは、いつも武家屋敷通りをメインに回っていました。で、町人や商人が住む外町（とまち）までは回り切れず残念な思いばかりしてきたので、今回は外町をメインに歩いてきました。

まずは外町の西宮家。

西宮家 名所・史跡

西宮家には内蔵（うちぐら）がありました。

西宮家 名所・史跡

ここは西宮家の文庫蔵。
蔵の中には、現在は途絶えてしまった角館春慶（伝統的な技法の塗り物）をはじめ、
西宮家に伝わる文化遺産の数々が展示されていました。

西宮家 名所・史跡

その後、安藤醸造元本店へ。その名の通り安藤醸造元は味噌・醤油・漬物・特産品の老舗。4店舗あるなかでも、本店のレンガ造りの佇まいは風情がありますね。

安藤醸造 本店 名所・史跡

奥座敷にはたくさんのお雛様が飾られていました。

安藤醸造 本店 名所・史跡

内蔵（うちぐら）の奥はちょっとした休憩所になっています。

安藤醸造 本店 名所・史跡

どれどれ、ひと休みしましょう。

安藤醸造 本店 名所・史跡

休憩所では、うれしいことにお漬物やだし汁の試食ができました。
またラッキーなことに、安藤醸造元ではちょうど謝恩セール中だったので、お土産にお味噌とお漬物を買いました。

安藤醸造 本店 名所・史跡

ここは、お馴染みの武家屋敷通り。その後は外町から武家屋敷通りをぶらふらしました。

武家屋敷通り 名所・史跡

帰り道に、リサーチしていたもうひとつのお店に寄ってみることにしました。ふじた酒店というところです。

ふじた グルメ・レストラン

ふじた酒店の店内には喫茶コーナーがあり、地酒の有料試飲ができます。私は刈穂を飲みたいと思ってお店に行ったのですが、刈穂にこだわったのは息子がベタ褒めしていたからでした。
普段私は日本酒は飲まないので、同じ刈穂でもどれを飲んだらいいのか全くわかりませんでした。私は辛口が好みなので、それだけを言ってお店の人に選んでもらったのが、刈穂の吟醸酒の六州でした。試飲は250円でした。

夕方の店内には私一人とお店の女主人(？)だけ。急いで飲んだらいいのかゆっくり飲んだらいいのか悩み、ほろ酔い気分の勢いで女主人(？)にどうしたらいいのか聞いたら、「ご自分のペースでどうぞ」と言われました。愚問でしたね(笑)

私はやや急ぎ気味で刈穂を飲み干し、四合瓶一本を買って私はお店を出たのでした。

ふじた グルメ・レストラン

その日の宿は ホテル フォルクローロ角館。

ひとっ風呂浴びて、まずは地ビールでしょう！こまちビールは田沢湖ビールのアルトと中身は同じらしく、まぁまぁまぁまぁ、いろんな賞を取ったビールであることがわかりました。麦芽の風味がきいた美味しいビールでした。　

フォルクローロ角館 宿・ホテル

夕食です。
コロッケはいぶり大根入り、角館豆腐のあんかけ、イカ刺しのとんぶり和え、きのこのしょうゆ煮です。

フォルクローロ角館 宿・ホテル

タラの陶板焼き。

フォルクローロ角館 宿・ホテル

セリ鍋は、ほとんどきりたんぽ鍋の材料と同じ。実はこのセリ、根っこも食べられるんです。根っこは風味が良くって美味しいんですよ。

フォルクローロ角館 宿・ホテル

稲庭うどん（ハーフ）です。コシがあっておいしい。

フォルクローロ角館 宿・ホテル

デザートは生もろこしのバニラアイス添え。

どのお料理も角館地方の名産品ばかり。その土地の美味しい食べ物が食べられるのって本当にうれしい！しかも、どれも食べ慣れたものだったのが良かったです。

フォルクローロ角館 宿・ホテル

朝食はバイキング。ちょっと食べすぎでしたね（笑）

フォルクローロ角館 宿・ホテル

帰り道、強い雨が降り出しました。そんな日はさっさと帰るに越したことはありません。道中、ゆぽぽ温泉だけ立ち寄り、「冬のみちのく小京都を行く」の旅はおしまいとなりました。

温泉 ゆぽぽ 宿・ホテル