白駒の池周辺でコケ観賞

2017/08/21 - 2017/08/21

原生林に覆われた白駒の池とその周辺には485種類ほどの苔が生育しています。特に今年は、白駒の池周辺のコケむした原生林が、吉永小百合が出演したＪＲ東日本のＣＭで流れたことから多くの人が訪れ、最も混雑した時は駐車場の待ち時間が2時間という日もあり、土日はシャトルバスも出たほどだったそうです。私たちが訪れた8月下旬の平日は、到着した9時頃の駐車場は空いていましたが、12時近くには観光バスも3台訪れ、180ほど停められる駐車場はほぼ満車という状態でした。
これまで何度も訪れている白駒の池ですが、今年は雨が多く、コケが良く育ち、原生林から射す光でこれまでにないほど美しく青々と生育していました。
駐車場から白駒の池に向かう途中、運よく、こけの森案内人の方と一緒になり、コケを一つ一つ丁寧に分かりやすく説明してもらうことができました。

エリア 長野

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

駐車場前にある白駒の池入口。
入口から白駒の池までは、ゆっくり歩いて15分ほどです。

白駒の池までは写真のような遊歩道が続いています。

遊歩道の両側は、原生林とコケが生い茂っています。
陽の光も十分に射さないため、地面は湿っていることが多いです。

ＣＭでは流されませんでしたが、ここでも吉永小百合さんが撮影をしました。
白駒の池に向かう苔の森の代表的な姿です。

こけの森案内人の方に説明していただいたコケのいくつかを紹介します。
ダチョウゴケ

イワダレゴケ

シッポゴケ

日本固有種・ムツデチョウチンゴケ

シラビソの幼木
こんなに小さくても3年から5年程たったものです

スギゴケ
白駒の池周辺ではよく見られます

ウグイスゴケ
コケという名が付いていますが、コケの一種ではなく地衣類に属する植物です

フジノマンネングサ
これもコケの一種です

カモジゴケ

白駒の池到着です。
池からちょっとした山道を40分ほど上ると高見石に行くことができます。
高見石からは、原生林に囲まれた白駒の池を見下ろすことができます。
人工物は見られません。

白駒の池は１周すると50分ほどかかります。
写真のような遊歩道が設置されているので歩きやすいです。

もののけの森と名付けられた原生林。
映画のシーンは、ここからヒントを得たという話もあります。

白駒の池ではボート遊びもできます。
状況によっては、池を独り占めすることもできます。

湖面にはホソバノウキミクリが浮かんでいます。
この辺りは紅葉もたいへんきれいです。

ホソバノウキミクリは絶滅危惧種で、日本では白駒の池と秋田県の２カ所でしか見ることはできません。

池の周辺には山小屋が2軒あり、宿泊も可能です。
もちろん食事をとることもできます。