2017/06/16 - 2017/06/26
323位(同エリア1012件中)
あかりんさん
2017年6月16日から6月26日の間にポーランド・ドイツ・チェコへ行ってきました。
まずはポーランドの古都・クラクフ編から更新してきます。
ブログタイトルはロマン・ポランスキー監督『水の中のナイフ』から。
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クラクフ2日目です。今日も天気がイマイチ…でも雨は降っていないのでよし!
この日はオシフィエンチム(アウシュヴィッツ)へ行くツアーへ参加します。
ツアーは日本から申込みました。
アウシュヴィッツは持ち込めるバッグのサイズが決まっていると知っていたので、わたしもぴーちゃんも小さいバッグで参加しました。
まさかの6時50分集合だったので7時00分から始まるホテルの朝食も食べられません。
ぴーちゃんとおとなしく集合場所へ向かいます。
ホテルから歩いて10分しない広場が集合場所でした。
シュチェパンスキ広場というらしいです。すぐ近くにツアー会社がありました。 -
集合時間になってもバスが来ないのでちょっとした朝ごはんを買いに出かけました。
すぐ近くにスーパーがあって助かりました。
このときは、写真右のプレッツェルを日本に持って帰ることなど知るよしもないのです。
左はナッツです。タイでも似ているナッツのお菓子を食べました。もちろんおいしい。 -
メルセデス・ベンツのバンに乗ってオシフィエンチムへ移動です。
ここから2時間弱と聞いています。
アウシュヴィッツといえば日本語ガイドの中谷さんが有名ですが、予約がとれなかったため英語ツアーです。
旅行自体は半年以上前に決定していたので、すぐに中谷さんにメールすればよかった~と少し落ち込みました。
移動しながら、どんどんツアー客をピックアップしてゆきます。
車内ではアウシュヴィッツの映像が流れています。
わたしは乗車20分ですぐ眠りにつきました。
ぴーちゃんに映像の感想を聞くと「アウシュヴィッツの歴史があるでしょう?歴史の映像が流れてたの。興味深かったぁ」と中身ゼロの感想を聞きました。信じられません。
アウシュヴィッツへ向かう途中の風景についても感想を聞きました。
「緑の草原の中に赤い屋根のお家がぽつん、ぽつんとあってヨーロッパの田舎ってかんじで楽しかったよ」らしいです。
わたしも眠気さえなかったら見れたのにな~。 -
さて、到着。
出発前にお菓子を買ったものの車内で食べていいのか分からず、しまいには寝ていたのでお腹がすいていました。
アウシュヴィッツにはSAみたいなところがあります。
パニーニを食べました。 -
ツアーが始まります。
どうも、昔からユダヤの民は嫌われていたという記事を見かけました。
ユダヤ人はキリスト教が禁止していた金貸しなどの商売をすることが出来たり、彼らは商才があったりとお金持ちも多かったようです。
その財産は元々ドイツ国民のモノだから没収して、ドイツ国民に還元することが必要だ!とナチスは主張していたそうです。
第一次世界大戦でドイツは敗戦国となり、多額の賠償金を支払っていたそうです。
国自体が落ち込み、失業者も増えていたそうです。
ユダヤ人の財産はは元々ドイツ国民のモノだから没収して、ドイツ国民に還元することが必要だ!とナチスは主張したのが始まりだったらしい…
その後、ユダヤ人の企業経営を禁止したり、学校を別にしたり、住む所を別にしたり、公職から外し、ドイツ人との結婚・交際も禁止したりと、徐々に差別をしていったそうな。
そんなヒットラーはヒットラーは乙女のような字を書く事で有名だったそうです。 -
これが有名なオシフィエンチムの入口です。
『働けば自由になる』という意味らしいです。非常に空しいスローガンです。 -
有名な「B」
最大で2万8000人収容されていたらしいです。 -
中はとても広いです。
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複数の棟があり、それぞれテーマが分かれています。
絶滅計画や犯罪証拠、囚人の生活等々。
天気は曇りです。 -
ツアーでは一人1台こういうウォークマンのようなものとイヤホンが配布されます。
ガイドの声が聞こえます。 -
この人も殺されてしまったのでしょう。
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この子たちも殺されてしまったのでしょう。
アウシュヴィッツでは多くの人体実験も行われていたという記事を読みました。
双子に関するもの、低温実験、マラリア実験…どれも信じがたいものでした。
アウシュヴィッツは関係ありませんが、『海と毒薬』でも人体実験について書かれていました。面白かったですが、悲しい小説でした。 -
ユダヤ人を殺すために使われたガスの缶。
チクロンBという劇薬です。
一缶で150人を殺すことができ、製造元のデゲッシュ社は現在も存在しています。
一部界隈でファッション性が高いとされるナチスの制服のデザインはヒューゴ・ボスがデザインしています。
チス政権宣伝相のヨーゼフ・ゲッベルスは、みすぼらしい野戦服では、人々に恐怖を植えつけることはできないが、びしっと仕立てた制服なら、着ている者をできるだけ長身で堂々とした体躯に見せることができ、相手に強烈な印象を与えられると考え、制服のデザインに徹底的にこだわったそうです。 -
犯罪証拠の棟へ向かいます。
アララ、晴れてきました!
ぴーちゃんとふたり、ちょっとテンション上がります。
天気に左右されやすいふたり。 -
犯罪証拠の棟は被収容者から没収した品々を展示しています。
大量のメガネ。
目が悪い人はどうやって生活していたんだろう? -
トランク。
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こちらもトランク。
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大量のやかん。マグカップ。
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大量の靴。
持ち主全員が殺されていることを思うと暗い気持ちになります。 -
小さい赤ちゃんの靴まであります。
アウシュヴィッツでは小さいこどもたちを「役に立たないのに食事が必要な人間」と見なし、大量殺戮は問題とならなかったそうです。
また、子供たちは一般的に強制労働の対象としては幼すぎたため、子供たちを年配者、病人、障害者と共に、絶滅収容所に送り込む最初の対象者として、または集団墓地で射殺する最初の犠牲者として選別したようです。
この話を聞いて辛くなるのは、現代に生きているからこその感情であって、当時のドイツでは上記の行為を残酷と思わないことこそがふつうだったのかなぁ。 -
皆、髪の毛を剃り落とされています。
当たり前ですが、笑顔の写真はありません。 -
双子の写真です。
1500人の双子が人体実験の犠牲になり、生き残ったのは200名だったそうです。
彼女たちが生き残った200名に含まれているのかは不明です。
まだ子供なのに人権と子供らしくあることを奪われ、人体実験の道具にされていたことを考えると言葉が出ません。 -
トイレです。
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ベットルームです。
1段に5~6人詰められて寝ていたそうです。 -
ドクロちゃん。
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電流が流れていた電線。
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死の壁です。
壁の右隣にある棟で裁判が行われ、死刑が決定し、ここで射殺されていたそうです。抵抗組織の人間が主に銃殺されていたらしいです。
一部だけ頑丈そうなコンクリートでできています。
写真のとおり花が供えられていました。
すれ違うツアー客の中に花束を抱えている人もいました。 -
ガス室です。天井はあまり高くないです。2mくらいかな。
チクロンBを使用し、大量殺害が行われていました。
天井には穴が開いており、ガスの入った缶が投げ入れられると15分~20分で窒息死しました。カモフラージュのためのシャワーの蛇口まであったそうです。
また、死体は被収容者が運び、被収容者によって焼却炉で焼かれました。
缶を投げ入れれば、ドイツ人は手を下す必要がない構造になっているようです。 -
花が咲いています。
悲しい歴史さえなければ、広く美しい場所です。 -
とりあえず、ここは終わり。
ツアーの団体についていくのにも必死だったし、ツアー内容もツアー内容だったのでなんだかグッタリ~というわけもなく、元気にお菓子を食べてちょっと休憩しました。
ぴーちゃんも元気そうです。
「アウシュヴィッツは大変だったけど、天気が良くなってきたよ。あたたかくなってきたよ。」
はい、元気そうです。
さて、ビルケナウ収容所へ移動。 -
花畑のような広大な土地です。実際に黄色やピンク色の花がたくさん咲いていました。
平和な風景に見えます。
この線路を走る鉄道で終点まで運ばれて生きて戻れた人は、ほとんどいません。
到着後すぐに労働できる者とできない者に振り分けられ、絶望の日々を送ることになります。
それはそうと、ツアーについていくに必死なふたりです。 -
収容者はこのような貨車に押し込められてここに連れてこられたのです。
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ここにも電線が。
アウシュヴィッツでは自殺することは禁止されていなかったそうです。
ただ、自殺する人を止めることは禁止されていました。 -
ガイドが、被収容人が生活していた寝床には当時の落書きが残っていると言っていたけれど、これはさすがにただの落書きですねぇ。
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強制収容所での日常は「死」に溢れていたんだと感じました。
ディズニーランドみたいに「また来ようね~☆」と言いたくなる場所ではありませんでした。
ただ、来るチャンスがあったら中谷さんにガイド依頼をしよう!と思います。
中谷さんのガイドは歴史の説明からしてくれるようで、非常に分かりやすいそうです。
そんなこんなで、アウシュヴィッツ編は終わりです。
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