2015.8 蘭州・敦煌・西安～河西回廊を行く【14】～陝西歴史博物館①

2015/08/15 - 2015/08/15

2015年シルクロードの旅（蘭州・敦煌・西安～河西回廊を行く）で訪れた西安の陝西歴史博物館です。陝西省は中華民族の生活と発展、華夏文明の誕生と発展において重要な地区の一つです。中国の歴史上最も隆盛を極めた周、秦、漢、唐など十三の王朝がここを都と定めており、中国文明のもっと重要な発祥地の1つとされています。
陝西歴史博物館は、西安大雁塔の西北にあり、1991年に開館した中国全土の中でも最大規模を誇る博物館のひとつです。
陝西歴史博物館①は商から秦、戦国時代までのコレクション。

エリア 西安(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

唐代の伝統的な宮殿建築様式で造られており、屋根には瑠璃瓦が使用されています。

陜西歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

階段を上り２階のメインホールに入ると大きな獅子の石像が迎えてくれます。武則天の母親の陵墓におかれていたもので、重さは１０トンあるそうです。

「彩絵獣面文陶瓶」西安・臨潼区の姜寨遺跡出土。
姜寨遺跡は、紀元前5000～前4000年頃の仰韶文化に属する遺跡です。瓢箪のような形をした瓶の胴部にはかなり図案化された獣面が描かれています。

「饕餮紋四足鬲」
商（紀元前17世紀頃 - 紀元前1046年 ）時代のもの、3本足の多いこの時代には珍しく4本足の入れ物。
商は殷とも呼ばれ（学校では殷と習った記憶が）考古学的に実在が確認されている中国最古の王朝です。

西周（紀元前1046年頃 - 紀元前771年）時代に入ります。日本は縄文時代です。

「西周」（紀元前1100年頃 - 紀元前771年）時代の馬車・人骨の発掘の様子。　こちらはレプリカです。

鼎、この博物館には、この他にもいろいろな鼎が展示されていました。

「柞鐘」
西周(紀元前1046-771)の鐘

西周時代の青銅器はほぼ全てが祭祀用であり、実用のものは少ない。

西周初期(紀元前1027～948年)の飲酒器「祖辛爵」
不思議な形ですが、当時、酒器といえばこの形がメジャーだったようです。

これも西周中期の酒器、何かの動物を模したものでしょうがユニーク。

西周(紀元前1046～前771年)「牛尊」
牛の尾は取っ手、鼻は注口、 背中には蓋がついています。
牛というより豚に見えますが(笑)

陝西省扶風縣齊家村から出土した、"它（Ta）"の文字の書かれた皿。

こちらも"它（Ta）"という文字が書かれた水差しで西周晩期（紀元前9世紀中頃 - 紀元前771年）のもの。扶風縣齊家村から出土した青銅製品の一つ。

秦（紀元前778年 - 紀元前206年　始皇帝による統一から滅亡までの期間は紀元前221年 - 紀元前206年）の時代に入ります。
「青銅水禽」

秦といえば兵馬俑ですが、こちらは間近で見ることができます。

見事な造形、生きているかのような表情です。

「銅矛」紀元前475年 - 紀元前221年
春秋時代の武器

皇帝の印鑑 - 杜武兵府、戦国時代（紀元前453年から2121年まで）のもので、陝西省の西安で1975年に発掘されたものです。

座陶俑、秦代（紀元前２２１年ー前２０７年）

「青銅龍」秦代（紀元前２２１年ー前２０７年）

戦国時代(紀元前475～221年)の鳥蓋瓠壷