2015.8 蘭州・敦煌・西安～河西回廊を行く【4】～武威・雷台他

2015/08/09 - 2015/08/09

蘭州から約250ｋｍ武威市に到着。
武威は河西回廊の東端に位置する町で、前漢の武帝（紀元前159～87年）が河西回廊に設置した四郡のうちの涼州にあたります。武帝の軍威がここまで及んだことが名の由来です。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

武威で最初に訪れたのが文廟。
甘粛省で最大の孔子廟（中国全土でも３番目の規模）で明代の1439年の創建です。

文廟 建造物

こちらは孔子廟の建物。
中国全土で３番目の規模って・・・昔はもう少し大きかったのでしょうか？
日本の孔子廟＝湯島聖堂の方が遥かに規模大きい気がします・・・

文廟 建造物

孔子は春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖。

文廟 建造物

ほとんどの建物は修復さていますが、創建当時の形をよく残してあるそうです。

文廟 建造物

「状元」の門と呼ばれる門です。
ちなみに「状元」とは、科挙の最終試験で首席となった者への称号です。

文廟 建造物

文廟の向かいにある武威西夏博物館に入りました。
1227年に滅んだ西夏の歴史資料が陳列されています。

重修護国寺感応塔碑です。
こちらは、中国版ロゼッタストーンともいうべきもので、これが発見されたおかけでそれまで解読できなかった西夏文字の解読の手がかりとなりました。

表には西夏文字、裏面にはそれを訳した漢文が掘られています。
こちらは西夏文字側です。

雷台のある雷台漢文化博物館（雷台公園）です。
南北106ｍ東西60ｍ高さ8.5ｍの土台のうえに雷祖廟が祀られてきましたが、1969年その土台の中から後漢時代の大型磚室墓が発見、多くの副葬品が発掘されています。

雷台公園 広場・公園

門をくぐると午前中、甘粛省博物館で見た「奔馬像　馬踏飛燕」の大きなモニュメントが迎えます。

雷台公園 広場・公園

更に進むと雷台から発掘された人馬像（軍団）の大きなレプリカが見えてきます。

雷台公園 広場・公園

こちらは午前中見た甘粛省博物館陳列の本物。

甘粛省博物館 博物館・美術館・ギャラリー

雷台漢墓の入口です。

雷台公園 広場・公園

1969年に地元の農民が防空壕を掘っている時に発見されたそうです。
内部は盗掘を受けていますが青銅製の奔馬像など多くの副葬品が残っていたそうです。

雷台公園 広場・公園

墓の中の棺には足一本の遺骨だけが埋葬されていたそうですが、誰の墓かは不明のようです。

雷台公園 広場・公園

内部は、現在補強されていますがそれでも過去何度かこの地を襲った大地震に耐えるだけの強度でできているようです。

雷台公園 広場・公園

ここで発見された甘粛省博物館陳列の「奔馬像　馬踏飛燕」は国宝となっています。

甘粛省博物館 博物館・美術館・ギャラリー

一応、上の雷祖廟もお参りします。

訪れたのが遅かったのもあり他に観光客はいませんでした。

本日観光の最後は大雲寺鐘楼です。もともと前凉の王、張軌の宮殿であったが、則天武后の時代に大雲寺となったそうです。ただし今残っているのは鐘楼だけです。

鐘楼に登りました。青銅製の鐘は6ｔあるそうです。

武威のレストランでの夕食です。

今回の旅行中、どのレストランでもこの回転する中華テーブルが活躍。さすが中国4,000年（？）の知恵と帰国後、そのルーツを調べてみると・・・
何と発祥は日本「目黒雅叙園」の創業者・細川力蔵によって1932年に考案されたものだそうです。それが日本各地の中華料理店に広まり、やがては中国大陸にも広まっていったのだそうです。驚き！

本日は武威で宿泊です。「天馬賓館」大きく立派なホテルでした。

Tianma Hotel ホテル

ホテル到着はこの日も9時過ぎ早く寝ます。

Tianma Hotel ホテル