2017/01/15 - 2017/01/18
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beanbagさん
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ソウル4日目、この日は朝一番のフライトで帰国の予定でした。ところが、この旅最大のトラブルが勃発。と言っても、単にAMとPMを見過ごした私の勘違いが原因なんですが‥。
急遽スケジュールを作り直して、再び市内観光に。これが大正解。思わぬ形でソウルの理解を深めることができました。
この日の歩数は27,894歩、歩行距離15.9km、上った階数24階でした。
〈行程〉
1月15日 出国(羽田→金浦)、明洞・東大門・新沙・光煕市場
1月16日 景福宮・北村・仁寺洞・宗廟
1月17日 国立中央博物館・南大門市場
1月18日 昌徳宮・Leeum・梨泰院、帰国(金浦→羽田)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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帰国便のフライトは7時30分発なので朝5時前にホテルをチェックアウト。
ソラリア西鉄ホテルソウル 明洞 ホテル
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前夜にタクシーを予約してあるので、ロビーで運転手の出迎えを待ちます。
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ホテルで予約すると金浦空港まで定額350,000ウォン(3,500円)、日本語ドライバーでした。
彼のお嬢さんはこの日大学受験、この後、試験会場まで送っていくそうです。演劇を目指しているらしい。 -
早朝なので道路は空き空き、30分ほどで金浦空港に到着。
ところが大韓航空のチェックインが一向に始まりません。フライトボードにも予定しているKE2711便の表示がありません。「フライトは予定通り」とのメールも届いているのに‥。
eチケットをよくよく見直してみると、なんと出発は7:30PMとなっているではありませんか。いつもはDeNAトラベルかANAのサイトで航空券の予約をするのですが、今回はデルタ航空のマイレージなので同社のサイトを使いました。DeNAやANAでは19:30と表示されますが、アメリカではAM/PM表示がよく使われます。これを見落としていた私の落ち度でした。
カウンターで早いフライトへの変更を交渉しますが、この日はどの便も満席でキャンセル待ちとのこと。乗れるかどうかわからないフライトを空港で待機するのも無駄なので、思い切って予約通り夜のフライトで帰る覚悟を決めました。幸い二人ともリタイアしているので、半日遅れてもさほど支障はありません。
チェックインしてキャリーバッグ2台を預け、身軽になって街に戻ります。
ウォンは昨日使い切っているので、空港内の両替店で5,000円だけ両替しました。金浦国際空港 (GMP) 空港
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空港ラウンジで朝食をとるつもりでしたが、それができないので空港内のカフェで朝食。
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パンと
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コーヒー。これで十分です。
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急遽作り上げた予定は、昌徳宮とLeeum、梨泰院の街歩きです。昌徳宮は、昨日、国立中央博物館で一緒だった夫婦が「この後昌徳宮に行く」と言っていたので、Leeumは今朝のタクシードライバーからのクチコミでした。安直ですがこれが大当たりです。
金浦空港から地下鉄5号線と3号線を乗り継いで安国駅に着きました。Tマネーカードは昨日払い戻しているので、今日は1回ごとの乗車券を買うことにしました。
出口を出ると目の前に現代グループの本社ビルがそびえています。安国駅 駅
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現代本社のすぐ隣が昌徳宮の入り口、敦化門です。
敦化門 史跡・遺跡
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入場料は大人3,000ウォン、今日はパスポートを持っているのでシニア(65歳以上)の私はタダです。
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昌徳宮は朝鮮王朝第3代国王太宗が1405年に第2の王宮として創建、文禄の役によって他の多くの宮殿が破壊、焼失にあった後は270年余りの間、朝鮮王朝の第1宮殿として最後の国王である純宗の時代まで使われたそうです。
1997年ユネスコ世界遺産に登録されています。昌徳宮 城・宮殿
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進善門に続く石橋。
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仁政殿の入り口、進善門。
進善門 史跡・遺跡
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左が仁政門。
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仁政門。進善門と瓜二つ。
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仁政殿。昌徳宮の正殿であり、王の即位の礼や外国の使節との接見など国の公式行事を行う建物です。
開場直後に入ったのでまだ観光客の姿は見えません。仁政殿 城・宮殿
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内部のカーテンとシャンデリアは1908年、宮殿の内部修理の際に取り入れた洋式インテリアです。
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なんとルンバがお掃除中。この後、他の宮殿でも見かけました。合理的。
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続いて宣政殿一帯を見学。
宣政殿 史跡・遺跡
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こちらは煕政堂。本来は王の研究室として崇文堂と呼ばれましたが、その後、王の生活空間として利用され、車寄せやガラス窓、電灯、近代風の洗面所を設備し、洋風家具を揃えるなどしているそうです。
熙政堂 史跡・遺跡
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裏側から見るとこの通り。
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立派な螺鈿のベンチもあります。
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緑の瓦が王位を象徴しています。
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こちらはその裏にある大造殿。王妃の生活空間だそうです。
大造殿 史跡・遺跡
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トイレは楽善齋脇の林の中あります。
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近代的で
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清潔です。
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園内の雑木林にリスがいました。
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楽善齋
楽善斎 史跡・遺跡
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朝鮮王朝最後の皇太子・李王世子垠に嫁いだ梨本宮方子(まさこ)さま(李方子妃)が亡くなるまで暮らした宮殿です。
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極彩色の丹青がなく簡素ですが、どこか和風。
李方子妃は没後、宗廟の永寧殿に夫と共に位牌が安置されています。 -
隣接して寿康斎があります。憲宗の祖母である純元王妃が住んでいたところだそうです。
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奇岩を植木鉢に置いて鑑賞するのは日本では見られない風習。
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黒いレンガの柱はオンドルの煙突。
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昌徳宮には美しく広い後苑があります。
10時30分から後苑の日本語ガイドツアーが始まります。入場料は大人5,000ウォン、シニア優待はありません。
ガイドツアーでないと入場できません。 -
自然の地形をそのまま生かした庭園です。
鳥の巣が見えます。苑内にはおよそ70種の野鳥が生息しているそうです。 -
このような自然の中に、谷には全て庭園を造り、
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芙蓉池、愛蓮池、観纜池、尊徳池のような池を設け、
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周辺には東屋を建てることで自然の美しさを引き立てたそうです。
芙蓉池と芙蓉亭 史跡・遺跡
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芙蓉池と宙合楼。空は丸く、地は角張ってるという陰陽五変説に従って、四角い池を地に見立て、空を象徴する丸い島を造ったといわれています。
閨章閣 宙合楼 史跡・遺跡
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英花堂。
こちらは本来、王が家臣と一緒に花見をしたり、詩を詠んだりと風流を楽しむところでしたが、その後、科挙の試験場として使用され、横の庭で受験者たちが試験を受ける様子をここから王が監督したそうです。英花堂 史跡・遺跡
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王になった気分。
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愛蓮池。苑内の池は全て凍っています。
愛蓮池 史跡・遺跡
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王と王妃のデートスポットです。
愛蓮亭 史跡・遺跡
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倚斗閤は、孝明世子が読書をするために建てたスペースだそうです。
倚斗閤 史跡・遺跡
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純祖の息子孝明世子が代理聴政をした時代、静かに読書をしていた寄傲軒。その横には、素朴で小さな建物2棟が並んで建てられています。
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半島池と観纜亭。どこから写真を撮っても美しいと言われています。
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観纜亭は珍しい扇型。
観覧亭 史跡・遺跡
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その扁額のデザインも珍しい芭蕉の葉。
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こちらは尊徳亭と半月池。
尊徳亭 史跡・遺跡
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尊徳亭の天井の龍の絵。色鮮やかな丹青は150年持つらしい。
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尊徳亭の傍に建つ砭愚榭。「砭愚」とは、「愚かなるものを賢くなるように治療する」という意味だそう。
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砭愚榭に続く敷石はガニ股。王が瞑想にふけって歩いたという。
試しに歩いてみると、なぜか「トントン、トントン、日野の2トン」というメロディーが聞こえてきます。 -
後苑ツアーの最後は演慶堂。
演慶堂は、若死にした孝明世子が父親の純祖に「進爵の礼」を挙げるために1828年に建てた建物です。現在の演慶堂は1865年に26代高宗が新たに建造したものとか。
士大夫の邸を模して、男性の居所であるサランチェと女性の居所であるアンチェを中心にした造りになっています。 -
前庭にある臣下たちの居所。オンドルの竈の焚口。
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オンドルの床は石板の上を漆喰で塗り固め、その上に油をしみこませた厚紙を貼ってあります。
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この穴は煙突の排気口。身分によって構造は様々だそうです。
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邸内への入り口の門も男女別々。男子用の長陽門から入ります。
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こちらはサランチェ。
「進爵の礼」とは臣下が王や王妃に酒杯や食べ物などを捧げる儀式で、孝明世子はこれを王権強化策として利用したそうです。
そのような目的で建てられた建物ですが、宮殿が火災などで使えなくなった時は、仮住まいとしても使われたそうです。 -
こちらはアンチェ、女性の居所です。
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サランチェとアンチェは塀で隔てられていますが、建物は一体です。
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後苑ツアーはもう1ヶ所、玉流川一帯がありますが、冬季は行くことができません。
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樹齢数百年(忘れました)のこの樹の前で解散です。
昌徳宮は景福宮よりはるかに見所が多いと思います。図らずも訪問できたのは、まさに瓢箪から駒です。
ちょうどお昼前、ガイドさんが昔は冬は冷麺、夏はサムゲタンを食べたと言ったので、妻が急に「冷麺食べたい」と言い出します。 -
現代本社のエリートビジネスマンもお昼休みです。
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北村を探し歩きましたが、結局見つかったのは安国駅前のこの店。
ハングルは読めませんが、Google翻訳で調べたところ店名は「海苔巻き天国」だそうです。なるほど。 -
店内は現代のOLやサラリーマン、観光客でいっぱい。
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冷麺は冬はやってないそうです。当然です。
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周りの見よう見まねでまず海苔巻き。
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それと刀麺を注文しました。淡白で優しい味。
二つを二人でシェアしましたが、ちょうど良い量です。
現地の人たちは一人で両方食べています。
シメて8,000ウォン(840円)。美味しかった。 -
安国駅から地下鉄3号線、6号線を乗り継いで漢江陣を目指します。
ここは乗り換えの薬水駅。 -
漢江陣駅を出ると、これまでと違っておしゃれな街。道を尋ねても英語が通じます。
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おしゃれな建物。
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目的のLeeumの標識。
看板から分かる通り、サムスン美術館 Leeumは、サムスングループのサムスン文化財団が運営、2004年10月にオープンしました。
陶磁器、古書画、仏教美術、金属工芸品など国宝も含む韓国の古美術を展示したMUSEUM1(古美術館)と、韓国と世界の近現代美術を展示したMUSEUM2(現代美術館)の2つの建物に分かれています。 -
なるほど立派な建物です。
サムスン美術館リウム 博物館・美術館・ギャラリー
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周りの景色は溜池付近に似ています。
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ここが入り口。入場料は大人10,000ウォンと高め。
今朝のタクシードライバーの話では、サムスングループ創業者の李一族のコレクションを展示しているそうです。李のLeeと、Museumのumを合成した造語です。
カード式ロッカーに荷物を入れて観覧、写真撮影禁止です。 -
見所は古美術コレクション。青磁、白磁は国宝級が数多く展示されています。
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写真撮影禁止ですがiPhoneで参考までにパチリ。
たった2枚だけですが、良い子は真似をしないでください。 -
ここは展示室の外なので撮影OK。向かいの壁と天井は鏡です。
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MUSEUM 1吹き抜けのモニュメント。いまひとつゾッとしない。
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記念品売り場。少々高め。
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玄関ロビー
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1時間半ほど見学して外に出ます。駐車場の屋上からMUSEUM2の眺め。
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おしゃれな街です。
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高級車もぞろぞろ。外交官ナンバーも珍しくありません。
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漢南洞カロスキルです。東京で言えば青山辺りでしょうか。
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セレクトショップなどを冷やかして街歩き。
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こんなショップも。
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いかにも。
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しかし、一本路地裏に入るとこの通り。
ベトナムクイニョン・テーマ通りと呼ぶそうです。 -
懐かしい温泉マークです。
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こちらはアンティーク家具通り。
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こちらも。
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梨泰院のランドマーク、ハミルトンホテルです。
梨泰院 散歩・街歩き
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1時間弱、サクッと歩いて梨泰院を後にします。
梨泰院駅 駅
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再び6号線と5号線を乗り継いで金浦空港に着きました。
しかし、なんだが様子が変です。降り口を間違えて国内線ターミナルに来てしまったようです。
度重なる不手際に妻の堪忍袋の緒が切れました。 -
仕方なく空港循環バスで国際線ターミナルに向かいます。
金浦空港循環バス バス系
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国際線ターミナルに着きました。ほっと一息。
金浦国際空港 (GMP) 空港
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大韓航空ラウンジは出国審査の手前にあります。なので、ゆっくりできません。
金浦国際空港 大韓航空ラウンジ (KALラウンジ) 空港ラウンジ
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食べ物は寂しい限り。ワインを飲んで時間を過ごします。
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出国審査の混雑を懸念して、早めに搭乗口へ。
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機材は来た時と同じB777-200です。
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クルーも乗り込みます。
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チェックインカウンターで聞いた通り満席です。
スタッフの勧めで、夫婦飛び石で予約していた席を並びに変更してもらってあります。 -
いろいろありましたが、無事羽田空港に到着。
我が家のお家芸の現地解散。私は自宅へ、妻は孫が待つ家に帰ります。
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