2016/12/31 - 2017/01/04
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entetsuさん
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この旅行記のスケジュール
2017/01/03
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暖かいということで、台湾でのお正月は今年で4回目、通算では6回目の訪台です。
4日目になりました。
朝、台湾名物「バイクの滝」を見て、「四平街陽光商圏」にある大人気の豚足料理店「富霸王豬脚極品餐廳」でとろっとろの豚足をランチでいただきました。
タクシーを拾い「国立故宮博物院」に到着です。
(1)横着してたら、カウントダウンに間に合わず・・・(笑)
(2)「十分瀑布」、圧巻でした!
(3)童心に帰り、十分老街でランタン上げしました!
(4)日本人が殆ど行かないパワースポットへ!
(5)初めて「国父紀念館」へ!
(6)タイペイ・アイを初観賞しました!
(7)「大橋頭」駅近くで、タイペイ名物のバイクの滝に遭遇!
★(8)「国立故宮博物院」をたっぷり楽しみました!
(9)名店「上海故事」で夕食、翌日は早朝帰国でした!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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イチオシ
「故宮博物院」に着きました。
歴史に翻弄された中国美術工芸コレクションが集まり、フランスのルーブル、アメリカのメトロポリタン、ロシアのエルミタージュと並ぶ世界四大博物館の1つにも数えられます。
B1本館ロビーには、孫文像。
「博愛」というのは孫文が大変好きな言葉だそうです。2016年12月2日から、展示品の撮影ができるようになっています。 by entetsuさん国立故宮博物院 博物館・美術館・ギャラリー
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入館の前に1Fで屋外に出ます。
本館の建物。
反り返った屋根の美しさ、オレンジとエメラルドグリーンの瓦屋根。
館内の宝物は勿論のこと、既にこの建物自体が芸術品。 -
振り返ると、正面ゲートから歩いて入場してくる人が大勢居ます。
以前はMRT士林駅からバスで来たので、ここから入って来ましたが、今回はタクシーでしたので正面ロビー前まで付けてくれました。
なお、料金はMRT「松江南京」駅付近から85元でした。 -
正面向かって左側の建物。
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こちらが右側の建物。
一見、禅宗寺院などのように伽藍配置のようにも見えます。 -
館内に入り、チケット売場です。
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料金は、一般250元。
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ロッカーもあります。
奥の方にはホテルで借りてきた傘が入る結構大きいロッカーもありました。
コイン返却式で、投入した10元は使用後に返却される仕組みです。 -
これが入口。
この左側にオーディオガイドを借りることの出来るコーナーがあります。
中国語、台湾語、客家語、英語、日本語、韓国語、スペイン語、フランス語、広東語などに対応しているらしい。
レンタル料は150元です。
レンタルには、パスポートなどの身分証明書もしくは保証金3000元が必要です。
身分証明書や保証金は、機材返却の際に返される仕組みです。 -
「故宮博物院」には、およそ70万点近くの収蔵品があると言われ、常時展示が、6000~8000点。
特に有名な宝物数百点を除いては、3~6カ月おきに展示品を入れ替えているため、すべてを見て回るには、10年以上はかかると言われています。
そんな中、先ず最初にオリエンテーションギャラリーで、博物院の歴史と展覧を見てから入るのがベストだといわれます。 -
オーディオガイド。
以前借りた機種より格段に性能アップです。
作品によっては、映像も搭載されています。 -
コレクションは、8000年前の玉器、5500年前の翡翠の彫り物などから始まって、秦、隋、唐、宋、元、明、清の歴代宮廷の収蔵文物を継承しています。
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「集瓊藻-故宮博物院所蔵珍玩精華展」からスタートです。
この日最初に観たのは、清の時代の象牙の細工「鏤彫象牙雲龍文套球」。
「まず材料となる象牙を旋盤で球体に整え、表面から球体の中心に向かって均等間隔に十四の円錐形の穴をあけた後、直角に曲がった鈎を用いて内側から外側へと自在に動く球を一層ずつ彫っていき、最後に各種装飾を施して完成となる」。
(博物院HP)
2014年6月に放映されたNHKスペシャルでも紹介されていましたが、王の命令で広東地域の職人が製作に当たるも、その職人一代では完成しなかったであろうという超絶技巧の作品。 -
実は、2016年12月2日から、撮影ができるようになっています。
ただしノーフラッシュです。 -
「西洋雕木高足套杯」。
一つの木を切り抜き、とっくりと杯を作っています。 -
清朝 彫橄欖核松陰漁楽扇墜。
わずか3cmの橄欖(カンラン=オリーブ)の種にぐるりと連続した風景が彫られている。
岸辺の松の木の下に二艘の漁船が停泊しており、船の乗客が岸辺の人と歓談しながら酒を飲んでいる情景が浮き彫りで表現されている。
大きさこそ小さいものの、高浮き彫りや透かし彫りをうまく運用し、彫刻のテーマと人物の表情を生き生きと伝えている。松の木や船舶などの細部の描写は極めて凝っており、斧劈皴で岩肌の質感を表し、陰刻の細い線を用いて遠景の山々を表現している。
(博物院HP) -
この大きさ。
あまりに小さいので、ルーペとともに展示されています。 -
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金属に釉薬をかけた細工の時計。
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清朝 「金嵌松石珊瑚壇城」。
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明 「掐絲琺瑯鳧式炉」。
琺瑯器は釉薬を金属の素地に焼き付けた工芸品です。 -
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明 「掐絲琺瑯番蓮文盒」。
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1階にやって来ました。
「慈悲と知恵-宗教彫塑芸術」の展示。 -
仏像の数々が並びます。
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大きいものから小さいものまで様々です。
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3階に上がりました。
数ある故宮博物院の展示品でも圧倒的一番人気コーナー「南北故宮 国宝薈萃」。
「白菜」という題材は、見る者に「飽食」・「質素倹約」と言ったイメージを与え、例えば君主には「民に飢え苦しみのない生活を」、知識層には「利得に溺れず、心の充足を愉しむ」などと言った理念をもたらします。
(博物院HP) -
右から「翠玉小白菜」、「閃玉園蔬筆筒」「翠玉白菜花插」。
何れも清朝時代の翡翠の作品が並んでいます。 -
「翠玉小白菜」。
故宮博物院に来るのは3度目ですが、確か以前には展示されていなかったと思いますので初めて観ました。 -
イチオシ
そしてこれが「翠玉白菜」。
最高傑作といわれる、天然の翡翠と玉の混ざり具合を巧みに利用した繊細な彫刻。
芸術家達は、虫の痕跡をあえて残す事で、生命の躍動感や自然と共存するあり方を描き出しています。
また「白菜」という題材は、見る者に「飽食」・「質素倹約」と言ったイメージを与え、例えば君主には「民に飢え苦しみのない生活を」、知識層には「利得に溺れず、心の充足を愉しむ」などと言った理念をもたらしました。そして翠玉白菜の素晴らしさは、職人の「無駄な物は無い」とする気概と、高い技術にあります。
玉の瑕疵や、見事なまでに分かれた緑と白を、その巧みな技術で余すことなく利用し、特に真っ白で雪のような白菜の茎は、花嫁のような純潔・清廉さで、まるで一家の安泰を祝福するような神秘的な輝きを放っています。
(博物院HP) -
「敬天格物-中国歴代玉器展」に来ました。
玉=宝石の展示。
玉石混交の玉はこの意ですね。 -
七・八千年前、先人たちは、土を掘り木を伐採するなどの生活経験の中から、「玉」が大変硬くそして「美しい不朽」の石であることを知りました。
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人々は美しい玉には豊かな「精気」、即ち「エネルギー」が宿っているのだと信じるようになります。
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やがて人々は、陰陽二気の運行に基づいて、美しい玉を円璧や方眼に作ったり、さらには神々や祖先の姿を彫り、暗号のような符号を刻み込んだりしていきます。
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歳月が移ろい、社会の進歩に伴って人文主義が台頭すると、美しい玉に特殊な「霊性」が備わっているという迷信も徐々に変化を遂げます。
龍や鳳凰、虎、鷹などを彫刻した玉飾りは、自らの氏族の特有な神霊能力、即ち生まれ持った「徳性」を示すために身に付けられ、同時に儒家によって、美しい玉には仁、義、智、勇、絜など「君子の徳」が備わっていると解釈されました。
(博物院HP) -
「西周晩期 玉項飾」。
紅い色はメノウだそうです。 -
左「紅・白玉髄筆洗」右「黄玉 髄三蓮章」。
何れも清朝の時代の作品。 -
そして、明代中期以降、江南経済が高度な発展を遂げ、文人や裕福な商人の賛助の下で、玉彫はさらに精巧なものとなりました。
また、清朝が回部(東トルキスタン)を征服し、玉の採掘を直接支配するようになると、皇帝主導の下で玉彫は空前の繁栄を迎えることになります。
(博物院HP) -
イチオシ
繋ぎなく、一つの石から掘り出したものだそうです。
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算盤の細工。
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清朝 「翡翠の屏風。
48枚の翡翠でできています。
台北ナビによると、これは昭和天皇のもとにありましたが終戦後、返却されたとか。 -
本館1Fのカフェ「閑居賦」で休憩・・・。
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ハーゲンダッツ!
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休憩を終えて、「古代青銅器の輝き-中国歴代銅器展」のコーナーにやってきました。
中国の青銅器時代は夏の晩期(約紀元前17世紀初)から始まり、殷・西周・東周を経て、前後一千五百年ほど続きました。
(博物院HP) -
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そして、次にやって来たのが・・・。
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「朝星の如く貴き-清朝宮廷に収蔵された12~14世紀の青磁特別展」。
青磁の特別展です。
私が、一番観たかった展示です。 -
イチオシ
そして、その中でも特に観たかったのがこれ、「北宋 汝窯 蓮花型温碗」。
10枚の花弁が重なる蓮の花型の青磁。
釉薬の色合いと形の美しさにはしばし見とれてしまいました。 -
これも凄い。
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「南宋 官窯 青磁貫耳壺」。
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「南宋 官窯 青磁龍紋盤」。
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焼き物に詳しいわけではありませんが、どれを観ても引き込まれるような輝きが感じられ見入ってしまいます。
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207展示室は「土の百変化-中国歴代陶磁器展」。
201と205展示室と合わせて常設の陶磁器の展示です。 -
北宋時代の白磁が続きます。
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「北宋 定窯 白瓷嬰兒枕」。
あまりにも有名な赤子をデザインした枕。
枕型の焼物は、主には葬送用であったと考えられますが、これは実用していたのではないかと考えられています。 -
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南宋~元~明と時代がすすむと彩色や模様を施された作品が登場してきます。
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「清 乾隆 五彩蟠桃天球瓶」。
清の乾隆帝の時代には、色やデザインも派手になって行きます。
桃が描かれていますが、中国ではまるまるとした水分を多量に含む桃は昔から 不老長寿の果物と言われ好まれました。 -
清代には、官窯は皇室が主導権を握り、官窯制度と職人の待遇が改善されたため、焼造された陶磁器は常に最高の質と量を維持することができました。
盛世期の康熙、雍正、乾隆の三朝では、皇帝自らによる指揮と督陶官の監督の下で、技術、釉彩、造形、装飾文様のいずれも時の最高を極めた官窯作品が製作され、その気勢はとどまるところを知りませんでした。
(博物院HP) -
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「清同治 大雅齋款 紫地粉彩花卉盆」。
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桃の原産地は実は中国なんです。
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自然釉が美しい。
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「清乾隆 黄釉粉彩八卦如意転心套瓶」。
胴体が真中で上下分かれており、首の部分も胴から離れていますが、はずれないでくるくる回るといいます。 -
「清光緒 緑地魚龍図花式瓶」。
清の時代も進み、大きさも更に大きく、色も鮮やかになります。 -
最後に観たのは、唐代(618年~907年)の唐三彩 官女。
唐の時代の美人像・・・。
実用品ではなく、副葬品だったとのことです。 -
休憩を挟んで約4時間、たっぷり堪能しました。
まだまだ時間はありますが、これで限界です・・・。 -
もう一度振り返ります。
立派ですねぇ。 -
お疲れ様でした。
今回、撮影が解禁になったのをいいことに、写真を撮りまくったのは家内でした(笑)。 -
天下為公アーチです。
(9)に続きます。
http://4travel.jp/travelogue/11204130
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