2016/12/12 - 2016/12/12
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kojikojiさん
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トレントを午前中に出発して、昨晩下ってきたブレンナー峠からの道を戻りながらボルツァーノへ向かいます。途中の車窓の景色はとても美しかったです。20年ほど前にコルチナ・ダンペツッオへスキーに行た際にドロミテ山塊の山々の美しさに魅了され、いつかは期待と思っていたところに目的は別で駆け足ですが来ることが出来ました。ここでの自由行動は2時間330分くらいでした。マーケットは「ヴァルテル広場」ともう1か所の合わせて2か所だけのようでした。朝ご飯を食べなかったせいか体調は最悪で、写真を撮る気力もあまりありませんでした。街を少し見学して軽くお昼を食べて、そんなことをしているうちに自由時間は無くなってしまいました。今回のクリスマス・マーケット巡りの中では一番残念なことになってしまいました。そして見学の後はさらに山の中のメラーノを目指します。今回のツアーの中で一番ハードな日に風邪の一番ピークを迎えてしまいました。そして風邪をこじらせてしまい、12月中はほとんど廃人のような体調で新年を迎えることになりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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ボルツァーノは1918年まではオーストリア領チロル地方で現在でも南チロルとも呼ばれ、ドイツやオーストリアの影響を強く受ける町です。イタリア語と同様にドイツ語も公用語として話され、町の周囲は3000メートル級の山々が連なり、ドロミテへの玄関口です。20年ほど前にコルチナ・ダンペッツォへスキーに行った際に、いつかボルツァーノを起点にトレッキングの旅をしたいと思っていました。今回形は違いますがその願いが少しは叶ったような気がします。
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「ヴァルテル広場( Piazza Walther)」のクリスマスマーケットの前でツアーは解散して、お昼も含め3時間弱の自由行動になります。この時体調は最悪でそのままバスに戻って寝ていたいほどでした。
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広場は1808年バイエルン王マクシミリアンの意向よって作られ、最初は王の名前で呼ばれていました。その後ヨハン広場(Johannesplatz)とオーストリア帝国のヨハン大公の名が付けられ、1901年に中世で偉大なドイツの吟遊詩人の1人ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの名で呼ばれるようになりました。ヴァルター像はネオロマネスク様式で、ヴェノスタ渓谷の彫刻家ハインリッヒ・ナッターが造ったものです。そこからもドイツやオーストリアの影響を感じます。
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今までのマーケットとは違って、各店舗バラバラな印象を受けます。売っている物もクリスマスマーケットらしさはあまりありません。ある意味とってもイタリア的です。
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最近話題の「アモーレ」を発見しました。
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グラポリ通りで絵葉書と切手を買っていると広場のマーケットを発見しました。周囲の建物もイタリアというよりはオーストリアを感じさせるデザインです。ここも特にクリスマス関連の屋台というよりは週末の市場っぽいです。
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逆にポルティチと呼ばれる屋根付きの通りにすごいクリッペン屋さんがありました。ボルツァーノはボーツェンというドイツ風の名前があるように、プレセビオではなくてクリッペンと書かれています。地下2階から上の階まで素晴らしい木製のクリスマスの飾りで埋め尽くされています。残念ながら写真はダメと書かれてありました。
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通りにある建物の正面は異なる建築様式により鮮やかに彩られています。エルカーと呼ばれる出窓はこの町の特徴です。ちょっとマルタのヴァレッタのようでもあります。そして漆喰の装飾やパステルカラーの色彩が美しいです。
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150年以上の老舗レストランのホッペンです。月曜日の昼なのにどの店も混んでいます。そして体調はすぐれず食欲もありません。
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エルベ広場のネプチューンの噴水です。トレントに続きこの町の噴水もネプチューンです。18世紀に造られた物なのでオーストリアの影響だと思うのですが詳しいことは分かりません。
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ここから少し野菜市場を歩いてみます。
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シンプルにキャンドルが1本のアドヴェントクランツです。ドイツ語圏はキャンドル4本ですが、イタリアはシンプルなのでしょうか。
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Mazzoは花束という意味です。唐辛子とニンニクとローズマリーとシナモンを1束にしたらどんな匂いがするのでしょう。
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細い通りをもっとたくさん歩きたかったけれど、食事はしなければならないし、時間は無くなって来るし。
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ちょっと中途半端なボルツァーノ観光になってしまいました。
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チロル風の鎧戸とフレスコ画の美しい建物です。
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エルベ広場近くの有名なレストランはどこも満席で40分くらい待たないと入れないようでしたので諦めます。ここでも食事を期待していた妻はご機嫌ナナメでしたが…。
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入れそうだった「レストラン・フィンク」に向かいます。
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古い建物をリノベートしたお洒落なレストランでした。バーを抜けて奥の席に案内されます。
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脱水症状で喉は乾いているのでラドラーを注文しました。給仕のお姉さんは凄い美人でした。
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妻は野菜のスープを注文しました。
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今から思えばパスタじゃなくてスープを頼めばよかったと思います。
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ただただ食欲が無くてシンプルな味付けのトマトのパスタを注文しました。妻はぺろりと1皿完食しましたが、私は半分でギブアップです。美味しかったので残念でした。
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食事をしたら少し体調は良くなってきました。一番悪かったのはこの日の朝ご飯を抜いてしまったことだと思いましたが後の祭りです。
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もう遠くまで歩けないので広場に戻ります。
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ホテル・ザッハーの出店があったけど、トルテは昼過ぎで完売!小さいやつをいくつか買おうと思ったのですが。ザルツブルグのカフェで買っておけばよかったと少し後悔しました。
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エルベ広場に戻りました。ポカポカの天気で良かったです。
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ボルツァーノで有名なものがもう1つあります。約5300年前の世界最古のミイラであるアイスマンです。南チロル考古学博物館に展示してあるのですが、今回のツアーでは見学に行く時間はありません。ナショジオの番組で詳しく見たことを思い出します。
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少し時間があるので大聖堂へお参りすることにしました。
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イタリアでありながら100年ほど前はオーストリアだった街です。ちょっとした違和感を感じるのはトリエステで感じた感覚に似ています。
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マーケットを少し見学しても何を見たのかあまり覚えていません。
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覚えているのは等身大のクリッペンくらいです。
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とても良くできているものでした。本当にその場に立ち会っているよな気になります。
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レストランで書いた絵葉書を投函します。イタリアからの葉書は1週間もたたずに届いていました。昔はイタリアの郵便は評判が悪かったですが、今まで500枚くらい送っていますが1枚の未着もありません。誤って破ってしまった絵葉書はホチキスで止められ、封筒に入れて郵便局長のお詫びの手紙まで添えられて届いたこともあります。
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馬車もどこかオーストリアのフィアカーを思わせます。
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ボルツァーノも夜にマーケットを巡りたかった町です。
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冬の午後の柔らかい日差しが建物に当たっていますが、もう1時間もすると陽が落ちてしまいそうです。
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ヴァルテル広場の正面には13世紀初頭から建設が始められたロマネスク・ゴシック様式の大聖堂があります。繊細な透かし細工を施した62メートルの尖塔が聳え立ち、緑と黄色と黒のの瓦の屋根がイタリアではなくてウィーンのシュテファン教会を連想させます。正面の扉と2頭の獅子像とバラ窓は13世紀のロマネスク様式です。
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外壁に描かれたキリストの磔刑のフレスコは素朴な雰囲気です。
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初期キリスト教建築と中世初期からロマネスク様式の特徴が残っていますが約100年後に新しく建築が始まり、ゴシック様式を用いて数十年の年月を掛け1420年頃に完成しました。聖堂の脇にはシュヴァーベンの建築家ハンス・ルッツ・フォン・シュッセンリードが1501年から1519年の間に建てた砂岩でできた透かし細工を施した尖塔を持つ65メートルの鐘楼が聳え立っています。
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聖堂の扉は通常は右下の1枚が開きますが4分割された全部が開くようになっています。リュブリャーナでも感じましたがこのような青銅製の扉は今回の旅行ではよく見掛けました。
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内陣はシンプルなゴシック様式です。
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祭壇は後年作られた物でしょうかバロック様式の石造りです。そして吊られたきりストの磔刑像はオーストリアやドイツを感じます。
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いくつかの小さな礼拝堂が設けられていましたが、ちらは豪華絢爛です。
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そして巨大なジオラマのようなクリッペンがありましたが、これは常設のようでした。とても動かせる代物には見えません。
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シュテファン大聖堂のようなドゥオーモを参拝してボルツァーノのマーケット巡りは終わり、さらに奥地のメラーノのマーケットを目指します。この日3つ目のマーケットを巡り、さらにヴェローナを目指します。一番ハードな日に最悪の体調でした。
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