2016晩夏 イタリア・ドロミテ＆スイス旅行記 【８】 Rifugio Garibaldi 滞在 & Punta Rosa ハイキング

2016/08/31 - 2016/09/01

2016年晩夏、急に決まったイタリア・ドロミテと
スイス・エンガディンでのハイキング旅行記です。
表紙写真は夜明けの Oltrer/Oltres 3905m です。

日程
8月26日(金)：羽田ーFrankfurtーInnsbruck(泊)
8月27日(土)：ーBolzanoーVigo di Fassa(4泊）
8月28日(日)：Marmolada観光
8月29日(月)：Catinaccioハイキング
8月30日(火)：Sass Pordoi、Sass d'Adam散歩
8月31日(水)：ーBolzanoーMeranoーSpondignaーPasso Stelvio(泊)
9月1日(木)：ーBormioーTiranoーPontresina(3泊)
9月2日(金)：Piz Neil、Corvatch展望台巡り
9月3日(土)：Segantini ヒュッテハイキング
9月4日(日)：ーChurーZurichーMunichー
9月5日(月)：羽田着

Stelvio峠ではCima Garibaldi / Dreisprachen spitze
山頂にある山小屋に宿泊し、素晴らしい朝のひとときを
楽しみました。
Punta Rosaハイキングもよかったです。

エリア その他の観光地(イタリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月31日のお宿 Rifugio Garbaldi です。
宿のWEBサイトからハーフボードプランを予約しました。
（実は、予約後に宿の立地を知り、雪が降ったらどうしよう？
と迷いました…でも予約した時点でキャンセル料が…）

気持ちの良いテラスからの眺めは絶景です。
日中は多くの人で賑わっていました。

外観がすてきです。

内部はこじんまりですが、清潔で居心地の良い空間です。

Rifugio Garibaldi ホテル

小屋の入り口を見たところ。

M.Livrio 散歩後に戻ってきてこちらでカプチーノを
いただきました。(2.5ユーロ）

お部屋は全 5室だと思います。
地下にある「 Trafoi 」のツインルームに宿泊します。

小さな窓からの景色が Trafoi 方面だから
この名前なんですね。

部屋はコンパクトですが、ちゃんと清潔な洗面、シャワーも
ついています。こんな立地なのにお湯の温度、量とも満足でした。
お水は飲めません…

夕食までのひととき、静かな
Cima Garbaldi / Drei Sprachen spitze山頂を堪能。
奥に見えている平たい山は、明日ハイキング予定の
Punta Rosa / Rotl Spitzです。

ステルビオ峠はかなり賑わっているようでした。

Ortler が夕焼けに染まらないかな～と
期待したのですが…

見納めのオルトラーアップ。
今回、この山の存在を知っただけでもここにきてよかった
と思いました。

この後、ガスに包まれて一面真っ白になり、
夕景は楽しめませんでした。

さて、こちらの席で夕食です。
この日は私どもと英国人男性一人の計 3人の宿泊でした。

まずは前菜。
スペック盛り合わせですね。

私はお水(1ユーロ）、夫は白のグラスワイン(2ユーロ)
とともに。

続いてプリモはペンネボロネーゼ。

メインは大量のポレンタとソーセージに
粗挽きハンバーグ？です。
ポレンタは食べきれず…残してゴメンナサイ。

デザートのチョコレートプディングまでいただいて
満足な夕食でした。

ハーフボードで一人 64ユーロの宿泊でした。
（Booking.comなどでは朝食付きの値段ですが、
18 ユーロの追加で夕食を付けることができるようです）

9月1日。
5時過ぎに夫が外に偵察に行き、星がきれいだと言います。
慌てて防寒対策をしてテラスに出てみました。

オーストリア国境の山嶺のシルエットです。

オルトラーはシルエットでも存在感があります。

ステルビオ峠を見下ろします。
もう灯りのついているホテルもありますね。

だんだん明るくなる空の中でくっきりと美しい
オルトラーのシルエットに見惚れました。

労せずしてこんな景色を見れるなんて…

氷河も見えてきたオルトラーと Gran Zebru などの山

こちらは今日向かうボルミオ方面
遠くに氷河を抱いた山も見えましたが、スイスの山かなぁ

やはりこちらの眺めが気になります。
極寒の朝ですが、飽きることなく眺めていました。

Rifugio Garivaldi にも光が当たりました。

雲もピンク色に染まっていきます。

美しい夜明けのシーンです。

英国人男性も撮影機材を背負って出てきました。
素晴らしい朝を迎えたことを喜び合いました。

オーストリア国境の山。
とても山座同定はできません…

ボルミオ方面も奥の高い山には光が当たっています。

Cima Garibaldi 山頂でご来光を眺めることにしました。

ご来光です。

久々に山の上で迎えた朝でした。

オルトラーにも朝日が当たります。

昨日ロープウェイでアプローチしたM.Livrio方面。

山頂の 3兵士の像と奥に Punta Rosa 3026m

テラスにはイタリア国旗とスイス国旗がはためいています。
日が昇ったところで部屋に戻り、温まりました。

7:30 から朝食です。
宿泊者は 3人だけですが、ビュフェが用意されます。

席からは雪を抱いた山を見ることができます。
まさに山小屋宿泊気分です。

朝食内容は日本の山小屋とかなり異なります(^^)

奥からシリアル各種とヨーグルト、パン、ビスケット、
ジュース、タルト、チーズ、ハム…
コーヒーはポットに用意されています。

この後、もちろんタルトもいただきました(^^)
とっても美味しかったです♪

同宿の英国人はずいぶん経ってから朝食に来られました。
ドローンも使って朝の風景を撮影していたとのことです。

朝食後チェックアウトをしてハイキングに出発です。
ご好意で荷物は部屋に置かせていただけました。
（食堂など共有エリアは危険とのことで…）

雲は多いですが、晴れています。

オルトラーと Gran Zebru のアップ

マウンテンバイクの方が多かったです。
確かにこのような道なら気持ち良く走れそうです。
皆さん Trafoi に向かったようでした。

歩き出してすぐにあった山名同定板

こんな感じで同定できるかな？

最初のうちはマウンテンバイクと一緒の道でしたが
途中で分かれて登山道に入ります。

目指す Punta Rosa です。

右手にはオルトラー

左側はスイスへと続く Val Muraunza

山の中腹を道が見えますが、
マウンテンバイクはこのトラバース道を進んでいきました。

私どもはがれた岩まじりの道を斜めにトラバースしていきます。

Punta Rosa の肩に到着。

この尾根を下りた先はスイスの Mustair 谷です

Punta Rosa まであと一息。
そういえば、スイスの標識に変わったようです。

花もわずかながら咲いていました。

イタリア、スイス国境を示す石

夫はこのような国境標識に興味を持ち
ずっと追っていたようです

ちょっと気の抜けない道になってきました。

注意して山頂部を進みます。

崩れたような岩がたくさんあるので
少し歩きにくい場所もありました。

Punta Rosa / Rotl spitz 3026m 山頂到着です。
ちょうど 1時間かかりました。

山頂からの眺め Ortler 方面

M.Livrio 方面と歩いてきた道。
小さくですが宿泊していた Rifugio Garibaldi も見えます。

午後のバスで向かう Bormio 方面
奥の雪を抱いた山はスイスのベルニナアルプスでしょうか

アップにしてみましたが、
雲がかかっていてわからず…
その手前左手に見える雪の付いた山はボルミオ3000かも。

雲と雪の境がわかりにくいオルトラー(^^)

こちらはスイスミュスタイア方面へ延びる尾根と
奥にオーストリアの山

オルトラーを正面に見ながら同じ道を下ります。

肩に降り立って一息つきました。

青空に聳える Punta Rosa
だんだんと天気がよくなってきたみたいです。

この山腹トラバースは高度感があって
ちょっと気を引き締めて歩きました。

最後はざれた急坂

安全な道になってようやく周りの景色を眺めながら
歩けます。

振り返ると Punta Rosa。

広々と気持ちの良いトレイル

Rifugio Garibaldi に戻ってきました。
荷物を引き取ってお礼を言って出発します。

女将さんがとてもフレンドリーで居心地の良い小屋でした。
また来てね～と絵葉書もいただいてしまったので
再訪必至です(^^)

この旅行記へのコメント （4）

• poodle714さん 2016/12/05 21:10:46

  山小屋泊、楽しそうですね

  batfishさん、こんばんは
  
  batfishさんが心配されていたように、山小屋で雪に遭われず
  よかったですね。
  2800mもの標高があれば、確かに積雪のおそれもありましたよね。
  山小屋は小さい建物のように見えましたが、個室が5室もあるの
  ですか。
  2段ベッドみたいなのを想像していました(^^ゞ
  それに、1泊だけなのにお天気にも恵まれてラッキーでしたね。
  静寂に包まれた中で刻々と変わりゆく夜明けの山の風景は、
  すばらしかったのではと思います。
  山小屋や山岳ホテルに泊まったら、やっぱり夕焼けと朝焼けが
  一番楽しみですね。
  
  スイスの黄色いハイキング標識、懐かしい感じがしました。
  batfishさんが登頂された Punta Rosa という山はスイス領なの
  ですね。
  国境を越えたのが、標識のデザインが変わったことで分かる
  なんて面白いです。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　poodle714

  batfishさん からの返信 2016/12/05 22:21:00

  RE: 山小屋泊、楽しそうですね

  poodle714さん　こんばんは！
  
  いつもありがとうございます！！
  すでに季節外れでちょっと間の抜けた旅行記になって
  いますが、おつきあいいただいて嬉しいです♪
  
  > batfishさんが心配されていたように、山小屋で雪に遭われず
  > よかったですね。
  > 2800mもの標高があれば、確かに積雪のおそれもありましたよね。
  
  よかったです…しみじみ…
  宿泊して翌朝一面雪景色だったりしたら感動的ですが
  実際はあの急坂を雪上ハイクで下りるのは無理そう…
  
  > 山小屋は小さい建物のように見えましたが、個室が5室もあるの
  > ですか。
  > 2段ベッドみたいなのを想像していました(^^ゞ
  
  お宿のWEBサイトでは部屋名で予約できるようになっていたのですが
  私どもが予約した直前では2部屋しか予約できなくて
  そのうち1部屋は二段ベッドのバストイレも共同という部屋でした。
  多分同宿の英国人男性はその部屋に泊まっていたと思います。
  実際は4人部屋（ツインベッド+2段ベッド）の部屋があるようです。
  次に泊まる機会があったら上階の部屋（あるのかな？）を
  リクエストしたいですが…
  
  > それに、1泊だけなのにお天気にも恵まれてラッキーでしたね。
  > 静寂に包まれた中で刻々と変わりゆく夜明けの山の風景は、
  > すばらしかったのではと思います。
  > 山小屋や山岳ホテルに泊まったら、やっぱり夕焼けと朝焼けが
  > 一番楽しみですね。
  
  夕景がダメだったので、期待せず寝てしまいました。
  夜明けには星がとてもきれいで、そこから始まる夜明けのショー
  を極寒の中、2時間近く見続けてしまい、すっかり凍えました(^^;
  でも部屋に戻ったら熱いシャワーを使えて生き返りました。
  本当は水の無駄使いしちゃいけないですよね…
  
  > スイスの黄色いハイキング標識、懐かしい感じがしました。
  > batfishさんが登頂された Punta Rosa という山はスイス領なの
  > ですね。
  > 国境を越えたのが、標識のデザインが変わったことで分かる
  > なんて面白いです。
  
  山小屋はイタリアにあるとのことでしたが、国境稜線上ですよね。
  半分スイスという面白い体験でした。
  国境上を辿ってハイキングするというのも楽しかったです。
  
  旅行記、年内終結を目指しています。
  次からはスイスに入ります。poodle714さんもよくご存知のエリアですね。
  下調べなしで行ってしまい、もったいない過ごし方をしてしまった
  スイス編ですが、またお時間あるときによろしくお願いします！
  
  batfish
  

• 琉球熱さん 2016/12/05 00:30:01

  さすがに覚えました(笑)

  batfishさん、こんにちは
  
  「ドロミテ」、実はbatfishさんの旅行記に出会うまで知りませんでした。
  今のところ海外に食指が動いていないせいもあるのですが、国内に行きたい山が山ほどあり(笑)、合間に沖縄も行かなくちゃならんということで、海外の山にまで目を向けている余裕がないというのが実情。
  そんな私でも、batfishさんの写真で、やっぱり本場のアルプスは違う！と毎回感心していたら、さすがに覚えちゃったドロミテ(笑)
  それに「本場」ってスイスだけじゃないんだ！と（今頃）
  
  ドロミテ、batfishさんが何回も再訪しているように（一体、何回行ったの？）、私も一度は行ってみたい。
  しかし、立山とか北岳とか木曽駒とか、まだ残っているし。
  海外行くなら、海も行きたいしなぁ、、、と思いつつ、今シーズンの雪山計画を立てています（笑）
  

  batfishさん からの返信 2016/12/05 19:22:11

  覚えちゃいましたか（RE: さすがに覚えました(笑)）

  琉球熱さん　こんばんは！
  
  いつもありがとうございます！！
  
  > 「ドロミテ」、実はbatfishさんの旅行記に出会うまで知りませんでした。
  > 今のところ海外に食指が動いていないせいもあるのですが、国内に行きたい山が山ほどあり(笑)、合間に沖縄も行かなくちゃならんということで、海外の山にまで目を向けている余裕がないというのが実情。
  > そんな私でも、batfishさんの写真で、やっぱり本場のアルプスは違う！と毎回感心していたら、さすがに覚えちゃったドロミテ(笑)
  > それに「本場」ってスイスだけじゃないんだ！と（今頃）
  
  洗脳成功でしょうか(^^)？
  琉球熱さんは海も山もお忙しいから、なかなか難しいですよね。
  海外に行くとなると1年のうち一番大事な休暇を使ってしまう
  ことになりますので…それなりの覚悟が必要ですよね。
  私も日本の山に未練ありなのですが、今のところ
  状況が許す限り海外の山歩き（または海遊び）を年1回死守したい
  と切望しています（^^）
  
  > ドロミテ、batfishさんが何回も再訪しているように（一体、何回行ったの？）、私も一度は行ってみたい。
  
  ドロミテ、2011年に3泊、2012年に3泊、2013年に4泊、
  2015年に4泊、2016年に11泊…と言う感じです。
  日本ではなかなか見れない景色に簡単に出会うことができて
  歩くルートも自在に選べて、山好きにとっては最高です。
  山小屋でのランチも楽しみの一つです。
  スイスも好きなんですが、コストが高い…（^^;
  
  > しかし、立山とか北岳とか木曽駒とか、まだ残っているし。
  > 海外行くなら、海も行きたいしなぁ、、、と思いつつ、今シーズンの雪山計画を立てています（笑）
  
  ぜひ、お時間ができたら海外の山をゆっくり訪問してほしいです！
  それまで日本の山（と海）で体力を蓄えて（^^）
  北岳も立山も木曽駒も素晴らしいですね♪
  立山周辺や涸沢あたりは海外のアルプスにもひけをとらない景観だと思っています。
  雪山も美しいですよね〜今年こそ西吾妻登頂でしょうか（^^）
  私はぬくぬくとした場所で旅行記を拝見できるのを楽しみにしています♪
  
  batfish