2016/11/13 - 2016/11/13
3367位(同エリア6771件中)
ソフィさん
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【京都アートさんぽ】アート鑑賞を中心とした、
1~2時間の京都おさんぽ録♪
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信行寺の花卉図天井画
3日間限定特別公開
2016/11/11 - 2017/11/13
信行寺に行く前と当日、そして行った後と、細切れレポ。京都市美や朝ごはんのことも少し。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄
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お出汁の「仁王門うね乃」へ行こうとして、「東山仁王門」へ。この角にお店があると勝手に思い込んでいたのですが、完全にブロック違いでした。カンチガイに気づいたのはバスを降りてから。方角をカクニンしようとうろうろしていたら、目の前の歩道にたくさんの人が並んでいます。
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「信行寺」「若冲」「花卉図(かきず)天井画」という文字が飛び込んできて、鳥肌が立ちそうなくらいビックリしました。お寺の名前と、そこで花卉図が特別公開されるという情報は知っていましたが、たった3日間だし混みそうだし~・・・とハナっからあきらめて、日程もろくにチェックしていませんでした。
信行寺 寺・神社・教会
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なのでもちろん、信行寺さんがどこにあるのかなんてまったく知りませんでした。なのに! なんで目の前に・・・( ゚д゚)
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こういう時は、行くが吉だと経験上わかってますが、どうも士気が上がらず。お腹がすいてたからかもしれません(爆
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そう、とにかく、まずはおうどん!!!
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お店の外で待つこと15分ほど。外向きのカウンター席に通されました。もう1時近いというのに地元民から観光客まですごい人気です。
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まずはさらっと一保堂のいり番茶(たぶん^^;)が出てくるところがカッコよし。鶏ねぎうどん!
仁王門 うね乃 グルメ・レストラン
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お出汁は言わずもがなですが、九条ネギと鶏のすばらしい食感。来てよかった~(T^T)
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ごちそうさまでした! あったまった後、お向かいの頂妙寺さんの門前をのぞくと、
頂妙寺 寺・神社・教会
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イチョウがキレイです。そしてこの日はこの後、聖護院門跡へ狩野永納&益信のふすま絵の特別公開を見に行ったりして終わりました。
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帰ってから花卉図天井画が気になり調べてみると・・・去年が初めての一般公開だったことや、今後も定期的な公開の予定がないこと、そしてご住職の心意気・・・などを知り、がぜん興味がわいてきました。
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さらに予習を進めると、信行寺の花卉図天井画は、もともと石峰寺の観音堂の天井を飾っていたものだったとのこと! え~。若冲のお墓がある深草の石峰寺なら、この秋行ってきたところだよ~。【京都アートさんぽ】若冲展2016 石峰寺『生誕三百年若冲特別展』→http://4travel.jp/travelogue/11167699
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そういえばその時の本堂での特別拝観で、展示の入り口付近に飾られていたのが、この花卉図だったことを思い出しました。「○○の写し」というコトバが聞こえてきたので、生意気にもスルーしてしまったのですが。きっとあれって、「信行寺さんの天井画の写し」と言ってたんですね!!
ロームシアター京都 名所・史跡
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さらに。版画のUNSODOさんが出しておられる、このポストカード。若冲という名前を知り始めた頃だと思います。細見美術館のギフトショップで数枚求めたのがこのシリーズでした。これは今年買い足したものですが、当時は天井画だということさえわかっておらず、雰囲気で買っただけ(しかしモダンですよね)。
木版画UNSODO→ http://www.hanga.co.jp/ -
つながるつながる。もう芋づるね。
ロームシアター京都 名所・史跡
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行きますとも信行寺。「あさって、朝イチで行っちゃえ~!」(・∀・)
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はい、「あさって」日曜です。朝8:40。さすが最終日で、バスを下りたらすでにこんなでした。初日の正午よりよっぽど並んでます。どれだけ待つのかとビビりましたが、一度にかなりの人数が入れるらしく、無事に初回組に入れてもらえることができました。
信行寺 寺・神社・教会
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門をくぐって受付をすませると・・・石^^
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右手には毘沙門堂。
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境内から本堂へ。ご本尊は阿弥陀様です。ご本堂に入れるだけ入って、座ってご住職からの説明、その後、合図があるまで自由観覧、の完全入れ替え制。
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飄々としたご住職のトークに、笑いが絶えませんでした。お話の前半は・・・
・信行寺のこと。宗派、歴史など概要。
・現在の本堂は、宝永の大火で焼けた8年後に再建したもの。
・まさにこの年、1716年に若冲が誕生。なんという因縁。
・昨年の特別公開でもう二度としないと思ったご住職が、今年も開催に踏み切ったワケいくつか。
・今年の特別展、最大のキモは5本のLEDランプ!! -
後半のお話はもちろん花卉図や若冲について。
・信行寺以外で見られる花卉図
・信行寺花卉図の特徴、種類、数や色(牡丹>菊>梅。桜は少ない)
・亡くなる2年前、若冲最晩年の作
・ケヤキや杉板か
・落款=「米斗翁八十八歳」、印=「若冲居士」
・「八十八歳」の2つの解釈 -
・そもそもなぜ167枚(+落款の1枚)もの花卉図が信行寺ににあるのか?
→寄進した人がいた! すでに古美術商の手に渡っていたものを、信行寺の檀家だった井上氏(薬問屋)が買取って、寺に寄進! 井上氏が亡くなられた年から推察して、1850年ごろに信行寺におさめられたのでは、とのこと。 -
・そもそもなぜ信行寺の格天井に花卉図がピッタリ納まっているのか?
→天井のほうを花卉図に合わせた!(のでは?) -
当日のチケット。1つ1つが額に入って、全体ではワッフルのよう。それぞれの円相の外にある額縁のような枠、この枠の大きさを調整することで、本堂の天井にピッタリ合うように設計したのではないかと考えられているようです。
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2016年12月4日まで開かれている『若冲の京都 KYOTOの若冲展』では、義仲寺の花卉図が5点展示されているのですが。
京都市京セラ美術館 美術館・博物館
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西陽を当てたりしないよう細心のケアをされてきた信行寺花卉図の保存状態がいかにすばらしいかがわかります。枠の造りの違いもおもしろいところ。現在、義仲寺のほうは、デジタル技術による複製画のほうで拝観させていただけるようです(期間限定??)。
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下から見上げるのではなくて、目の前に置かれているものを見ると、「大きい!」と思います。円の直径32.5㎝だそう(信行寺のは33.5㎝らしい)。
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信行寺に戻りまして・・・<印象覚え書>
・円の外側の色がなんともミステリアス! 藍×深緑のような。
・花卉図を寄進した井上氏が男前すぎる! お金をこんな風に使える人になりたい・・・。
・井上氏が別のお寺の檀家だったら、花卉図はそっちに行っていたかもしれないことを想うと、モノの持つチカラにおののく。
・ご住職のまっすぐで柔らかな想い。 -
そろそろ帰ろう~。で、ここでまたカン違い。乗らなくていい地下鉄に乗ってしまいました。その他いろいろミス。じゃあ遅い朝ごはんを食べに伊右衛門サロンだ!と、気持ちを切り替えて地上へ。
伊右衛門サロン グルメ・レストラン
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混んでいたので書籍スペースをうろうろしていると、妙にそそられる表紙の本が。「柴田是真植物図」。・・・何これ。ページをめくると、今見てきたような構図の植物彩画が優しい色彩で描かれていました。
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おもしろいね~と思いながら、もうこれ以上進展させる気はなく^^; 朝食セットのカラスガレイのオーブン焼きをいただきました。1026円也。
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次、ル・プチメックOMAKEへコッペパンを見に行ったら。
ル・プチメック OMAKE店 グルメ・レストラン
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その途中で、また似たような構図が飛び込んできます。写真ひどいですが。
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瓢樹という懐石屋さんの飾り窓でした。だからナニってそれだけです^^; 花卉図をめぐる旅、これにて終了!
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おまけ: 京都市美術館の日のモーニングは「京都モダンテラス」にて。
京都モダンテラス グルメ・レストラン
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『鯨と象』の水墨画がよかったな~(゚Д゚)・・・なんてほうけながら和のモーニング。
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秋は京都や奈良で過ごしたいところですが、そうもいかず。でも凝縮された数日間、楽しかった!
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今回は間違えずに、バスに乗って帰ります^^ 若冲という才能に感謝、作品が守り継がれた巡りあわせに感謝^^
ロームシアター京都 名所・史跡
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