2016/11/08 - 2016/11/08
2105位(同エリア3450件中)
ソフィさん
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【京都アートさんぽ】アート鑑賞を中心とした、
1~2時間の京都おさんぽ録♪
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大徳寺聚光院 創建450年記念特別公開
狩野永徳 国宝障壁画
千住博 書院障壁画
2016/03/01 - 2017/03/26
「そうだ 京都は、今だ。」の第1弾ポスターを見て聚光院の特別公開を知りました。「そのうちそのうち・・・」と予定を先送りしていたのが、「今すぐゼッタイ!」に変わったのは、千住博筆の滝の障壁画が聚光院にあることを知ってから! 初めての一般公開だそうです。永徳×千住博の華麗なる競演を堪能してきました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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イチョウ並木が鮮やかな堀川通りをバスで北上。『大徳寺前』で下りて、ここから前に進むのか左なのかがもういきなりわからない(・∀・)
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まっすぐ進めば直接方丈に行けたのでしょうが、幅広の北大路通りに惹かれ左へ進みました。
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おかげで塀の割れ目からがんばってる子に会えました。
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山内へ。一歩足を踏み入れれば、この神聖な雰囲気。こんなギャップが日本の魅力?
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最初に出てきた塔頭は黄梅院です。ここがモミジで名高い黄梅院~・・・あうあう入りたい~。でも今日はダメ。
大徳寺 寺・神社・教会
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入り口をのぞかせてもらうだけ。あうあうでもステキすぎる。
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拝観時間の予約までかなり余裕があるので、一ヶ所ぐらい拝観しても大丈夫かもしれないけど。
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いやダメダメ。今日は聚光院に集中です! 永徳×千住博なんですから!!
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願わくば、聚光院拝観の時にもこんなキレイな光が続いていてほしい!
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そして黄梅院のお隣は龍源院。「枯山水」と、これまた気になる看板。
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『大徳寺山内の二十余の塔頭はことごとく第一級の美術館といっていい』、と書かれたのは司馬遼先生でございました・・・。
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急に現代アート。いったいどういう剪定なのでしょうか。とここまで来たとき、「あれ、そういえば有名なあの門は?」。あわてて引き返します。
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まずは勅使門。
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その奥に、ありましたありました。利休像が置かれ秀吉の怒りを買ったとかいう三門です。「金毛」とは優れた禅僧のことだと書かれたのも司馬遼先生。その一文を読んだ時、ああそれで宝厳院の「獅子吼」が、仏が説法するという意味につながるのか~と腑に落ちました。
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この門の下をくぐれると勝手に期待してましたが、近寄ることすらできません。金毛の獅子になる気合いがない人は入れないんです(ではなくて、重文だからです^^;)。
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仏殿を過ぎ。
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法堂の急カーブの屋根も過ぎ。こうやって歩いてくると、明らかに三門だけ異質な感じ。
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そして聚光院到着! 看板が出ているのですぐわかりやすかったです。拝観予約を入れて以来、文字通り首を長くしてこの日を待っていました。でもお一人さまの場合、ひょっとしたら飛び込みでもなんとかなる可能性高そうでしたよ・・・ボソッ。
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予約の10分前にならないと受付が始まらない入れ替え制とのことで、もう少し散策することにしました。
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聞いたことのある塔頭の名前があちらこちらに。その度に、有名人に出くわしたようにテンションが上がってしまうのでした。
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大仙院の入り口付近。左奥の苔のあたりにキレイな光が踊ってますよ~。
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アップで。
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コチラは真珠庵。千両万両のアプローチが色違いでかわいい~。
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芳春院へ続く小路にて。この日はずいぶん気温が上がりました。それでも厚手ソックスとレッグウォーマーは持ってきましたけどね←冷え性の寺院拝観基本グッズ!(◎ω◎)クワッ
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立石のほう、ちょっと擬人化したくなるカタチ・・・。
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芳春院入り口そばの、こんな壁も楽しい。
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それにしても聚光院、本堂は6室中5室が国宝ってスゴイ話です(松栄&永徳作のふすま絵46面が、すべて国宝指定されているという意味)。
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この小路の向こうが現場です!
大徳寺 寺・神社・教会
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窓のストライプがゆらゆらしてる^^
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ゆらゆらは、なんだかほのぼの^^
この先は撮影禁止ゾーン。荷物もペン(鉛筆は可)も預けた後、グループごとにガイドさんの指示どおり拝観していきます。 -
『百積の庭』の縁側に腰かけてグループが揃うのを待ちまして。その姿勢でガイドさんの案内がスタート。
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『百積の庭』
・永徳の下絵&利休の作庭というコラボ説。
・沙羅双樹
<予習部分↓>
・当初は大海を表わす白砂が敷き詰められていたのではないか。
・それで、「室中之間」の水=時の流れと呼応して生生流転という壮大なテーマが表出されてくる、のかもと。
<感じたこと>
・戦乱の世を生きる人たちの、生の濃密さやパワフルさ。
※この写真は当日のリーフレットから。 -
庭側の1室目:「礼の間」
父・松栄による『瀟湘八景図』。
・座って観覧、入室は不可。
・コーナーの立体感
・次の部屋の解説が始まるとすぐ、係の人がさーっとふすまを閉めてったのがわろた(でも正しい)^^
※この写真は『クロワッサン10/25特大号』から。 -
庭側の2室目:「室中之間」
永徳『花鳥図』
・第一印象は、「あれ? ちっさ!」^^;
・でも実際は、天井が高いからふすまが低く(短く)見えただけ。
・正面の2-3枚のふすまは開けられ、奥の仏間や像が見える!!
・ということは、仏間の松栄による小ぶすま 『蓮池藻魚図』が見える!
・夏を描いた『蓮池藻魚図』があって四季の流れが完成する。
・四季の流れは時の流れ。どの季節にも描かれている水に語らせる。
<覚え書↓>
・躍動感、生命力、うねり。
・この絵の題材に表わされたものよりも、永徳自身の「描く悦び」みたいなものを感じてしまう。明日の見えないお仕えの身、限られた時間と労力。そうした制限の中で、制作中だけは自分という個が消えるほど自由になれたのでは。
・千住博さんの解釈だと、どんな敵対する相手とも水の流れのようにいつか必ず美しく調和するという、秀吉への命がけのメッセージじゃないかと。
・ある禅僧は、自然に人間らしく生きるという禅の心が描かれていると観る。
※この写真は当日のリーフレットから。 -
ところで『花鳥図』は、永徳24歳の時の作、というのが今のところの定説だそうですが、あの豪奢キラキラで緻密な『洛中洛外図』のほうは、20歳そこそこで描かれたものだそう!
・カメレオンのような変化と柔軟さ。それができる技術。
・『花鳥図』は、現存する唯一の水墨障壁画。
*2007年京博での『狩野永徳展』のチケットが残ってました^^; -
庭側の3室目:「檀那之間」
永徳の『琴棋書画図(きんきしょがず)』
・『花鳥図』と全然タッチが違う!
・こんなに描き分けられるんだ~
・何を求められているかが本能的にわかるテクニシャン!?
*この写真は『NHKテキスト国宝に会いに行くⅡ』 -
「檀那之間」の裏側にあたる4室目:衣鉢之間
松栄『竹虎浮猿図』
<見どころ>
・あのサルは誰か?
・ヒョウが紛れていてしかも筆致がリアルな理由
※この写真は『クロワッサン10/25特大号』から。 -
最後の6室目(5室目は仏間の裏側に当たるのでナシ)。
住職が人をもてなした時などに使われる「大書院之間」。ここから「ではお茶を一服」と、すぐそばの茶室へといざなわれるという運び。茶室は、「閑隠席」「枡床席」ともに見せていただけました。
※この写真は当日のリーフレットから。 -
そしてお待ちかね!!
千住博『滝』! 書院へ入った人たちから順に、「わあっ」と歓声があがります。わたしの中では9月の軽井沢からつながっている出逢いです。
【アート旅】軽井沢千住博美術館『四季「秋冬」展』&西沢立衛建築展(軽井沢Day2-2)→ http://4travel.jp/travelogue/11171264
※外の看板に出ていた写真を拝借しています。 -
こちら、リーフレットの写真をお借りして。
<見どころ↓>
・鳥の子紙×天然岩絵の具でどれぐらい持つか
・色の配分の理由
<感じたこと↓>
・ものすごく清らかな空間。
・ここでお茶をいただける幸運な人たちになりたい。
・超モダンでありながら日本の自然美そのもののような。まさに現代の日本画。
<予習↓>
・構想から16年。3度の描き直しがあったそう。
・永徳とも利休ともちゃんとつながっている。 -
堪能させていただきました~!
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では名物のあぶり餅を求めて、今宮神社方面へ。
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両側に2軒。でもまあ先にお参りだねと言っていたら、お嫁さんが!! どうぞお幸せに!
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この門から入ったのですが、こちらは脇の参道だったみたい。
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正面には、天狗がとまりに来そうな北山杉。
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正面の鳥居というか楼門にまわって、仕切り直し。大きくてあでやか~!
今宮神社 寺・神社・教会
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手水舎は、なにかいわれがあるようです。
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「お玉の井」。玉の輿に乗った桂昌院さんのことらしい。
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ご本殿。
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誰ですか・・・^^;
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拝殿には寄進されたちょうちんがズラリ。ぱっと目についたのは、目立つところにかけられていた「かざりや」さん。
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じゃあ今日はかざりやさんだね~^^
あぶり餅 本家 根元 かざりや グルメ・レストラン
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お店の奥のお座敷へ。すごいキャパです。
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焦げたところが超おいしい! 元祖カフェね。
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ココロもお腹もほっこり温かくなって。またじゃんじゃん来よう、大徳寺!
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この旅行記へのコメント (2)
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- puyomushiさん 2017/01/31 17:04:50
- 軽井沢→京都だったのですね
- ソフィさん、こんにちは。
そして初めまして!
7月に大徳寺聚光院、8月に軽井沢で千住博画伯の襖絵をみましたpuyomyushiと申します。
ソフィさんが軽井沢→京都の順序だったので、親近感を覚え、思わず書き込みさせていただきました。
狩野永徳さんの襖絵もガイドの方のご説明もそれはそれは素晴らしかったのですけど、なにせ真夏に行ったのでひときわの清涼感を千住博さんの襖絵で感じ取ったのを今でもよく覚えています。
私たちは大胆にも、大徳寺聚光院が予約制であることに気づかず、土曜日に満員だといわれてもゴネゴネしてなんとか入れていただきました。
でも、ゴネ甲斐はあったかと思います。
それでは、またお邪魔します!
puyo
- ソフィさん からの返信 2017/02/01 11:17:12
- RE: 軽井沢→京都だったのですね
- puyomyushiさん、はじめまして。
ご訪問とメッセージありがとうございます^^
聚光院、お二人でも飛び込みOKでしたか! 粘り勝ちですね〜。
ふしぎな偶然、とっても嬉しいです。そして、puyoさんにいただいたこのメッセージ、今のわたしにものすごくタイムリーでビックリしました!
というのも、2月の後半でまた軽井沢に行く、ということだけは決まっていたのですが、何をしてどう過ごすかという中身のイメージが全然湧いてきてなかったのです。
でも、puyoさんの軽井沢旅行記をいくつか拝見して、まずは泊まりたかったホテルがあったことも思い出し、発地市庭に朝ごはんに行きたかったことや気になっていたベーカリーや・・・急に楽しみになってきました!
ヒントをありがとうございます! さらなるアイデアを求めて、じっくり読ませていただこうと思ってます。嬉しい〜どうぞよろしくお願いいたします^^
ソフィ
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