2016/09/19 - 2016/09/26
23位(同エリア53件中)
加野山さん
実は「世界3大がっかり」に数えていいんじゃないの、と悪口言われる
トロイ遺跡。
本当にそんなガッカリなのか、この目で確認したいと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス
PR
-
レストランから走ること30分。
「ゲリボル」という町に到着しました。
ヨーロッパからアジア側へと移動です。
(まぁ、日本人の感覚からすると、中近東方向に移動、という感じですけど) -
別に予約が必要な訳ではなく、順番が空いていたら
すぐにバスごと船に乗せてくれるようです。
加野山達は即、入船。 -
普通の乗用車からツアーバス、廃材運搬のトラックまで
何でも乗ってます。 -
気分的には「フェリーで行く、宮島観光!」みたいな感じですが(笑)。
歴史的にはドロドロした処です。
ダーダネルス海峡はボスポラス海峡とともに、ヨーロッパとアジアの境界をなす
海峡であり、また地中海と黒海を結ぶ唯一の海路。 -
ロシア戦艦が黒海から地中海に出るには、どーしてもこの海峡を通過しなければ
なりません。
この通行権を巡ってロシアとトルコは対立しています。
第1次世界大戦の上陸戦「ガリポリの戦い」の激戦地になった場所です。
トルコは連合国(イギリス・フランス・ロシア)と戦い、両軍とも
約13万人以上の兵士が亡くなりました。 -
位置関係として、黒の矢印がボルボラス海峡、赤の矢印がダーダネルス海峡です。
もし今、トルコ側がこの2つの海峡を封鎖した場合、どんな事が起こるのでしょうね(怖)。
クーデターの件といい、お隣のシリア(クルド人)との戦い等、トルコという国は
危うい均衡で成り立っている国なのです。 -
なんて考えているうちに船はお向かいの「ラープセキ」という港に到着。
空は青いし、海も綺麗だし、とても良い船旅でした。
そうそう、このフェリーのトイレは紙がないので要注意です。 -
エーゲ海です。ジュディ・オングの世界ですww
-
突如、バスは畑の中へ。
-
ニハットさん
「ルートを間違えたんじゃアリマセン。
今、トロイ遺跡の正面に出る道を拡張しているので、裏道から行きマース。」
だそう。 -
14:30 トロイ遺跡にようやく到着しました。
めっさ観光地仕様の入場口です。 -
ガレ・・き・・・(笑)?
-
今から3000年以上前。第6市の城壁と門です。
トロイといえば「シュリーマン」なくしては語れないでしょう。
8歳のときに父親からプレゼントされた『子どものための世界の歴史』は、
ハインリッヒ・シュリーマンの人生を劇的なものに変えてしまう事となります。
幼いシュリーマンは、その本に描かれていたトロイアが炎上する挿絵の虜になり、
いつかその場を訪れることを誓いました。
ホメロスの英雄叙事詩『イリアス(ギリシア語でトロイ)』に描かれるトロイア戦争は空想の産物であると父親に
いくらいわれても、シュリーマンは聞く耳を持たず、その争いを"史実"として
信じていたそうです。 -
・・・って事になってるらしいけど、近年の説では
1、シュリーマンは幼年期にトロイアに興味など持っていなかった事
2、この遺跡をトロイアであると最初に見きわめたのはイギリスの外交官である事
などが分かってきました。 -
そもそもはシュリーマンは考古学者ではありせんでした。
いくつかの事業に成功し、財を成した後、「トレジャー・ハンター」として
ヒッサリクの丘の遺跡(トロイの遺跡)に着目。
猛然と掘り進めていったそうです。(徳川埋蔵金かいっ) -
それらは発掘ではなく、ひたすら「破壊」でした。
おかげで9つもの異なる街が折り重なる珍しくも重要な史料の大半を無にして
しまいました。
なのでニハットさんもシュリーマンにはちょっと辛口の解説です。 -
「9つもの異なる層」という事は、そうとう長い間人々がここで暮らした事を
物語っています。
シュリーマンは発掘した複数の時代の遺跡のうち、火災の跡のある下から第2層が
トロイア戦争時代の遺跡と推測しました。
後に第2層は紀元前2000年よりも前の地層でトロイア戦争の時代よりもかなり古い
ものであることが判明したのです。 -
高台から見下ろすと、一面の畑が広がっています。
数千年前はこの近くまで海岸線が来ており、トロイは交易都市として栄えたと
言われています。 -
シュリーマンと共に発掘にあたったデルプフェルトは、下から6番めの第6層に破壊や
火災のあとがあることから、第6層がトロイア時代のものであると考えました。
その後再調査によって、第6層の都市の火災は部分的で、破壊に方向性があることから
地震の可能性を推測。 -
そして第7層の都市は火災が都市全体を覆っていることや、破壊の混乱ぶりから
人為的なものであると推測されました。
また、発見された人骨も、胴体と頭部が分離したものが発見されるなど、
戦争による人為的な破壊を間接的に証明したのです。
現在では第7層がトロイア戦争のあったと伝えられる時期(紀元前1200年中期)で
あると考えられています。 -
第8市(BC1000~BC85)、BC4世紀ごろに建てられたドーリア式アテナ神殿の天井装飾。
そうそう、その辺に放置されている石に、ギリシャ文字が刻まれています。
中々興味深いのでしっくり観察してみて下さい。 -
左の色が変わっているレンガ。
第1市の遺構で日干し煉瓦が使われています。約4500年前のメガロン式住居跡です。
もう時間の感覚が分からん・・(´・ω・`) -
屋根がかけられている部分ほど貴重な遺構です。
1873年にいわゆる「プリアモスの財宝」(トロイアの黄金)を発見し、
伝説のトロイアを発見したと喧伝するシュリーマン。
しかし、その黄金をドイツに持ち帰り、発掘に協力した人夫には賃金も出さずに
トンズラこいたと言われています。 -
城壁。
この上に神殿が建っていたようです。
トロイ戦争はホロメスによると「女のプライド争いの話」で、争いの女神エリスが
祝宴に黄金のリンゴを投げ入れた事から「リンゴは誰がふさわしいか」で
オリンポス3女神による泥沼の闘いが始まりました。
勝ったのは美の女神アフロディーテ。審判をした人間に、お礼として人妻をあてがった事で
怒り狂ったギリシアとトロイによる10年も続く闘いが繰り広げられたのでした。
もう少し考えろよ、アフロディーテ・・(´・ω・`) -
第2市の石畳の坂道です。紀元前2500年~2300年前のもの。
南西の門につながる傾斜路です。
トロイ戦争の時にもこの傾斜路は残っていて、ここからトロイの木馬が
場内に引き上げられたと言われます。(あくまでも伝説)
シュリーマンはこのあたりで遺跡を発見し、第2市をトロイア戦争時代の
トロイと勘違いしてしまいました。 -
トロイア戦争自体が本当にあったどうかは、実際のところ分からないし、
この遺跡だって、「ここがトロイだもん!」と学者が主張してるだけであって、
物的証拠がある訳じゃありません。
都市が火災に見舞われたことは考古学的に間違いないけど、それが戦争のせいかは
推察の域を出ていないそうです。
だってトロイの街が出来たの5000年前。
トロイ戦争があったとされるのが3200年前。想像出来ないです"(-""-)"。 -
各時代ごとにローマ数字がついているのが分かりますか?
これで4000年前の第2市から2000年前の第9市までの、様々な時代の遺構が
複雑に重なっている様子が分かります。 -
トロイ遺跡のマスコット、「トロイの木馬」。
入場口すぐの場所に設置してあります。遊園地かよ(´・ω・`)
(この木馬、1975年に復元されたもの。
登れますが、かなりギジギシとおっかないので自己責任で(*‘∀‘)) -
木馬の脇には衣装屋さんが。
どこでもコスプレイヤーはいるらしい。 -
盾にヘルメットも貸してくれるぞww
-
発掘調査はまだまだ続いています。
現在の出土はまだほんの一部。ほとんどは畑の下に埋まっています。
(そりゃ5000年も前から住んでりゃそうだよね(´・ω・`))
トロイ戦争で負けた人々は、イタリア、東ヨーロッパ方向へと逃げました。
この人たちがのちにヨーロッパ人になった、と言われています。 -
トロイ遺跡のトイレ。チップはいりません。
紙もあるし清潔でした。 -
トロイ正面入口は、現在道路拡張中。
観光客が戻ってくるといいね。 -
それでは本日の宿、アイワルクに向けて出発です。
-
休憩所に到着。
ニハットさんから
「ここのオリーブオイルは自信もってお勧めしまス!」とお墨付きの言葉を
いただきました。 -
オリーブオイル、オリーブ石鹸、
「ニキビが劇的に治る。日本人観光客がたまたまここで購入、本当に治ったので
わざわざ空輸で再度取り寄せた」
というエッセンスオイルも売ってます。 -
これが一押しのオリーブオイル。
-
1瓶購入。
良質のオイルなので炒め物よりもドレッシングのように
焼き魚やサラダにかけて食べようと思います。 -
店舗の庭にはオリーブオイルが植えてあります。
-
だんだん分かってきましたが、このようなお店やドライブインで休憩すると
お店の人がバスを洗車してくれるようなのです(おそらく無償で)。
なるほどね~。 -
オリーブオイル屋さんではためいていた国旗。
観光客が多い順で並んでいるのだろうか。
そうするともう大陸人の国旗が手前に来る事でしょう(笑)。 -
本日の宿に向けてバスが出発しました。
トルコでは二輪車はメットかぶらなくても良いようです。 -
18:30 本日の宿泊地、「ハリッチパークホテル」に到着です。
-
このツアー、ツイン確約なのがありがたい。
-
ニハットさんから
「日本人のお客様から、スーパーで買い物したいとよく言われマス。
もと、どうしても行きたいなら今日がチャンスでス。
ここから徒歩30分かかるけど、スーパーがアリマス。レッツトライ。」
と言われましたが、加野川と相談して止めました。
まだ旅の序盤である事、大きな都市に近づくにつれてチャンスがあるだろうと
踏んでる事(←これが大正解)。 -
だってアイワルクってこんな感じの地理ですが。
-
黒の矢印がホテルで、赤の矢印がスーパーのある付近。
遠いでしょっっ"(-""-)" -
なのでノンビリとプールサイドを散策。
兵のツアー参加者は「ひと泳ぎ~!!」と泳いでいました。
元気だなぁ。 -
ついでにハマムを見学。
日本の垢すりと違って、全員水着着用。
真ん中の円形の大理石にゴロンとなってゴシゴシしてもらうようです。 -
プールサイドから海岸に降ります。
-
エーゲ海です。
-
チェアがあってのんごりと過ごせます。
-
ゆったりと空を見上げます。
大急ぎで移動する旅なので、こんなポッカリした時間も貴重。
目の前のエーゲ海ですが、このホテルがある島へ渡るため、海を「埋め立てて」
両海を分断したところ、ヘドロが溜まるようになり(当たり前だろ)、
現在埋め立てを掘り起こし、海流が流れるようにして、橋を渡す工事の真っ最中。 -
ホテルの前はプライベードビーチなので
夏場は泳ぐことも可能です。 -
ホテル近くにあるレストラン兼売店。
ビールやドリンク程度ならここで購入できます。 -
部屋に戻ってTVつけたら、どっかで見たような絵柄がww
どうもドイツが作成したアニメのようです。
そういえば2年前、パリで「小さなバイキング・ビッケ」の3Dアニメを見ましたが、
これもドイツでした。同じ制作会社ですね。 -
では夕食に行きましょう。
-
おおっ、色々あるぞー。
-
ケーキもズラリ。
-
野菜たっぷり。これは嬉しい!
-
例のスープと野菜の盛り合わせ。イタダキマス!
そういえばニハットさんから
「トルコで生野菜食べても大丈夫? と日本人からよく聞かれマス。
答えとしては『今までフランス、ドイツ、イタリア等のヨーロッパ諸国で
生野菜食べて大丈夫だった人は99パーセント大丈夫』と答えてマス。
ちなみに会社からはそう聞かれたら「食べないでください」と答えるように、
という教育受けてマス。」だそうww -
甘いものもトライしてみようかと思ったのですが、
砂糖入れて焼いてある小麦粉菓子に、なんで蜜をかけてあるんだろう。 -
1つ食べてみましたが、即、撃沈。
-
飲み物のリスト。
ビールが1杯10TLなので良心的だと思います。 -
レストランでは飲まずに、プールサイドのバーへ行きました。
マスター、ビール下さい! -
ビール飲みながら空を見上げると、くっきり天の川が。
ホテルの明かりがあっても何とか確認できました。 -
夕暮れに行った海岸のデッキチャアで空を見上げます。
天上にくっきり天の川と、白鳥座が。
ビール飲みながら星座鑑賞なんて、これ以上の贅沢があるとは思えません!
たっぷり1時間くらい堪能して部屋に戻りました。おやすみなさい。
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