バルトロ氷河　再び　２

2016/08/15 - 2016/09/09

順調にスカルドまで来た我々は、トレッキングの出発点となる最奥の村、アスコーレに向かった。
アスコーレまではジープで7-8時間掛かるが、30年前までは途中の村までしかジープが行かず、5-6日間（往復だと10日間以上）は余計に歩いたということだ。パキスタンならではの悪路で、前回2005年に来た時は、隊員4人のうちの2人がここで体調を崩してしまい、辛いトレッキングスタートとなった。

エリア その他の都市(パキスタン)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

朝7時半にスカルドを出発すると、直ぐに砂漠地帯となる。
こんなに高くて寒いところに砂漠？　と思うかもしれないが、これはその名も「寒冷地砂漠」ということで、諸条件が揃った時に砂漠化するんだそうだ・・・有り難くはないか。

最奥の村、アスコーレまでは順調に行っても8時間は掛かる。
大雨の後は道路が流れてしまったりするので、夜中まで掛かってしまう・・という「添乗員泣かせ」の道路なのだ。

最初の3-4時間は、時々村を通る。
チェックポストも2ヶ所あったかな。

道路が道路だけに、ジープしか通らないし、そのほとんどが外国人トレッカーとその関係者を乗せている。

道は次第に険しくなる。

ジープ大活躍！

今回はドライブレコーダーを持って行った。
その映像はこちら　↓
https://youtu.be/HYGDpl12BpY
8時間を編集したけど長いです。
早送りで見てね。

いよいよ村も人の気配も無くなる。
何処に道路があるか分かるかな？

こんなところを走ってく。

中央やや左に、クルマが見えるかな？

いよいよ危ないところはスタッフが降りて、歩いて先導する。
これって、先導するヤツは絶対に安全だよね！

こんな橋をいくつか渡るが、洪水で流されてしまうこともあるので大変！

もう止めて・・ってドライブが続く。

埃も凄まじい。
こんな道をジープで8時間も行くのだから、山男山ガールでも参るよね。

な〜んと、奇跡的に7時間半、午後3時には、アスコーレの村に到着！
イスラマバードからスカルドへの飛行機も飛んだし、「こんなこと有り得ないだろ」的な、トレッキングスタートとなった。

神は我に味方せり！・・と、この時は思った。

夕飯まで、アスコーレの村を散歩。
この辺りは非常に閉鎖的であって、特に女性の写真はトラブルの元。

隠し撮りでも、これ以上深入りしない方が身のため。

パキスタンの山岳部の村は美しい。
「風の谷のナウシカ」の舞台になったという話が信じられる。

麦の収穫の時期かな。

ここまでが妙に順調だったので、最初のキャンプの朝も快調！

ここでポーターやコックと合流して、長いトレッキングが始まる。

無人販売所？みたいなのがあったが、誰も買い方が分からない。

8月19日、朝7時、いよいよトレッキングスタート。
10分ほど村の中を歩く。

アスコーレの対岸にも村がある。
地理的には、こちらが最奥の村かな。

この先に、カラコルムを管理する団体の事務所があって、それが最後の建物となるのだが、そこのスタッフがバイクでやって来た。

その事務所にあった、アスコーレ村の航空写真。

同じく、そこにあったバルトロ氷河のキャンプ地概念図。
簡単（過ぎる）に書いてあるけど、往復250?はある。

村を出て、3時間も歩くと吊り橋。
下を激流が渦巻く、ちょっと怪しい吊り橋だが、さすがに躊躇するメンバーはいない。

https://youtu.be/GByY_AASYnM

コラホンと呼ばれる場所に着いた。
ここには苦い思い出がある。

2005年に来た時に、4人のうちの2人の体調が優れず、初日は急きょここでキャンプとなった。

そしたら、夜中に大雨が降って、私のテントだけが水没！
寝袋が水に浸かってしまうまで目が覚めず、悲惨な朝を迎えた。

今回は全員の体調が良く、更に4時間ほど歩いて、予定通りにジョラのキャンプ地に到着。

添乗員を含めて、8人の日本人、地元ガイドの個人テント。
大型のキッチンテント・ダイニングテントが並ぶ。

夜になっても天気がいいし、順調な初日となった。

ちょっと星の写真も撮ってみた。

と思いきや、朝方、馬が暴走して、テントの一部が破かれた。
予備のテントは無いし、この秋はどんどん寒くなるので大問題の発生。

この旅行記へのコメント （6）

• gontaraさん 2016/09/30 17:45:38

  順調でも・・・

  予定通りに旅程が進行しても、かなり身体に負担になりそうな行程ですね。
  ジープも腰に堪えそうだし、体調崩さない爺さん達、かなりの強者？
  ランクルやレンジローバーはこの道路じゃ通れないだろし・・・
  
  こういう旅ってのは、実現するんじゃなくって、憧れてるだけが正解なのかなぁ〜〜
  
  アスコーレ村までは時々は町と行き来が有るのですか？
  こういう旅行者に便乗？
  
  吊り橋があるってことは、さらに奥地にも村が有るってこと？

  ほいみさん からの返信 2016/09/30 21:45:03

  RE: 順調でも・・・

  
  ジープは綺麗に見えますがパキスタン製のボロ？です。
  サスがへたっている上にベニア板で作った様なシート、しかも狭いですから、腰痛もちじゃなくても腰には来ます。
  
  パキスタンは幹線道路を外れると、この手のジープしか走れないので体力的にはきついですが、こんな道路をこんなクルマに外国人観光客を乗せちゃうから、トレッキングの際も奥地まで、一気に行けるんですよね。日本だったら、安全性を考えて、絶対無理！
  
  後で書きますが、アスコーレより先に人間は住んでませんが、インドと国境を接しているので、小さな軍基地が幾つかあります。そこへの物資の輸送もあり、要所には橋が架かってます。

• ワミさん 2016/09/30 16:00:54

  吊り橋怖すぎ〜

  何もかも順調だとつまんない！って感じるけどこんな場所でトラブル起きたら半端ないでしょ〜から順調でなによりです。
  崖っぷちの運転手さんお上手ですね〜一方通行ではないんでしょ？離合できる場所あるのかなぁ
  しかし世界中からこんな秘境に来る物好きなトレカーさんが沢山いるから商売になるんでしょうけど危ない道路や吊り橋7〜8時間のガタガタ道の移動、隣の県まで3時間ってグチグチ行ってる私はとうてい無理だわ(@_@)皆さん忍耐強いのね！
  壊れたテントの補修はガムテーブですか？ワクワクしてきたほいみさんの顔が浮かびます。
  

  ほいみさん からの返信 2016/09/30 21:37:13

  RE: 吊り橋怖すぎ〜

  >
  この後、事態は一転しますから、ご安心を。
  アスコーレまでの道路ですが、途中にシガールという大きな村があって、そこまでは、頑張れば？乗用車でも行けるし、たぶん定期バスもあると思います。そこから先は、すれ違うのも困難な道が続きますが、軍の駐屯地もあるので、最低限の整備はしてるみたいです。いずれにしても、譲り合いの精神が頼りなんじゃないかな。
  
  装備が途中で壊れると、修理も出来ないしお店も無いので、まったく困りますよ。

• お気楽母娘二人旅さん 2016/09/29 10:04:16

  チョットーー！

  帰って来てるんじゃ〜〜ん！（爆笑）
  
  もう私、パキスタンのドコぞの山奥でブっ倒れてるのかとマジで心配したじゃんかァー！（笑）
  
  あぁ…良かった★

  ほいみさん からの返信 2016/09/29 22:13:51

  RE: チョットーー！

  
  とっくに帰って来てるよ。
  酒が無いから、長居するところじゃないし。
  
  サンデー毎日って、意外と忙しくてさ、帰国してすぐに黒部行ったり、今日はキノコ狩り行ったり。ヒマだった現役時代が懐かしい。
  
  お気楽娘さんが心配してくれるなんて、嬉しいなぁ・・・知ってたらお土産買ってきたのに！