2016/08/15 - 2016/09/09
4位(同エリア12件中)
ほいみさん
2005年に行ったバルトロ氷河トレッキングが、あまりにも素晴らしかったので再訪した。
19泊に及ぶテント生活と、200数十kmのトレッキング。標高4000m以上の氷河上でのキャンプが8泊という、超トレッキング! たくさんのポーター・添乗員付きの「殿様トレッキング」でもある。
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- パキスタン航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
成田発イスラマバード行きのパキスタン航空に乗るのは何回目だろうか。
毎回大幅に遅れるのだが、今回は僅か1時間遅れで飛んでくれた。
イスラマバードのホテルには、午前0時にチェックイン。
昨年は2時過ぎだったので、おおいに頑張ってくれた様だ。 -
機内食はお口に合わないと思いますので、コンビニ弁当などを用意してください。
などと、事前に注意がある。
いや、不味いということじゃなく、香辛料が独特・・なのかな。
私は好きだけど・・・本来ならビールにぴったし!
パキスタン航空PIAは Perhops I Arrive(もしかしたら着くかもしれない)の略だという噂もある。個人モニターは無いし、アルコールサービスも無い。成田でPIAに乗りこんだ瞬間からパキスタンなのだ!
でもね、離陸前に・・
https://youtu.be/482vJSWIC8s
お祈りしてくれる。
https://youtu.be/v9JQ1lIUKCs
経由地の北京では、乗客が乗ったまま掃除だってしてくれる。
パキスタンを旅行するに当たって、そんなことは些細なことだ。
最大の問題は、翌朝のスカルド行きの国内線が飛んでくれるかどうかだ。
飛行機が飛んでくれれば、地方都市のスカルドまで1時間。
天候や機材の都合で飛ばなければ、バスで2日間掛かる・・・これではトレッキングに出る前に疲れてしまう。
ここ10年間の私の成績は、1勝7敗。
その1勝は昨年のギルギット行きだった。 -
ボーディングパスをゲットしたから安心何てことはない。
出発直前にキャンセルになることは珍しくないし、離陸しても天候の変化で戻って来てしまうこともある。
その理由は、後でアップする動画を見て頂ければ納得出来るかもしれない。 -
朝ごはんを食べてないので、待ち時間にドーナツを買う。
見た目通り、超甘い! -
祈りながら待つ。
-
き、奇跡か!
飛ぶらしいぞ!! -
飛んだよ!
でも、途中で戻ることもあるから、まだ油断できない。
確かに6000-8000mの山の隙間を飛ぶんだから、ちょっと難しいかもね。
https://youtu.be/x5ehtDo9WUM
天気が悪かったら、飛ばないわけだ。 -
イスラマバード空港の待合室で、ボーディングの放送があったら、拍手喝さいだった。
スカルド空港に着いても興奮冷めやらぬ・・・って感じ。 -
空港に降り立つと、いきなりK2が出迎えてくれて、気分は盛り上がる。
パキスタン山岳部への旅は、基本的には国内線を利用することになっているが、先の理由で飛ばないことの方が圧倒的に多いので、最初から予備日として往復で2日間が割り当てられている。
だから、たまたま飛んでしまうと、トレッキングに出発までの間、その町で時間を潰さなければならない。バスで来ると、翌日の夜到着、翌早朝ジープで最奥の村に出発という超ハードスケジュールになるところを、今回の様に飛行機が飛んじゃうと、朝8時にはスカルド到着、9時にはホテルで朝食。しかも翌日は終日ヒマと、いきなり「ゆったりスケジュール」になる。
こんな幸運は滅多にない。
今日は終日自由行動だ。
今回の旅の参加者は、オヤジばかり7人。
だいたいにおいて、こんなところに来る連中は、私を除けば「秘境好きのバカオヤジ」なんで、「じゃ、一緒に散歩に出も行きましょうか」なんてことには、絶対にならず、皆ひとりで何処かに行ってしまう。
で、夕飯の時に「俺さぁ、こんなところにっ行って来たよ」なんて、デジカメのディスプレーを見せながら自慢話をするのだ。 -
スカルドの街は埃っぽいので、あまり好きじゃない。
16時ころになって、ホテルの対岸の林の中を散歩しようと思ったが、川を渡る場所が分からない。
で、ヒマそうな青年に「どうやって対岸に渡るの?」って尋ねたら、よほどヒマだったのか案内するという。
なるほどこの小さな橋が、ホテルからだと右の林が邪魔してて見えなかったんだ。 -
ヒマな青年は、すたすたと歩いて行ってしまうので、「おいおい」とは思ったが、経験的にこのパターンは安全なので着いて行くと、自分の家に案内してくれた。イスラムの国では、こういうことは珍しくない。
面白かったのは、日本の田舎で稀に見る様に、川の水を庭に引いて野菜を洗ったり、洗濯したり出来る様になっていたことだ。 -
お茶でも飲んで行く? と聞かれたら「飲まないのは失礼」と思ってる。
普通に観光してると、パキスタンのチャイはミルク・砂糖たっぷりなのだが、この辺りの「バルチスタンティー」は、チベッタンティーに似ていて、塩入りバター茶なのだ。バター茶が苦手な日本人は多いが、あれはお茶だと思わずに、塩バターラーメンのスープだと思えば、美味しく頂ける。顆粒コンソメとか内緒で入れたら、より美味しそう・・・っていうか、麺も入れたいね。 -
彼は両親・3人の兄弟と一緒に住んでいて、家はけっこう立派だが、室内は正しく断捨離の世界。
パキスタン人は写真大好きなので、スマホで写真を撮られる。そうしたら、こちらも「一緒に写真撮ろ」って言うのも礼儀かもしれない。 -
俺の友達の日本人を連れて来た・・・なんて言うもんだから、近所の子供たちがぞろぞろ出て来た。
-
この辺りは保守的なので、女の子の写真はトラブルの元なのだが、この雰囲気なら大丈夫だろう。
-
写真撮って・・って言われた。
-
男の子も目立とうと必死。
-
山羊の子供を抱っこして写真に納まるのが流行りなのかな?
ホテルに戻って夕飯。
休息の一日だった。
その夕飯の時に、オヤジYが
「俺さぁ、町外れの砦に登って来たぜ!」と写真を見せながら自慢する。
実は私も砦の存在には気が付いていたが、暑いし登り口が分からないし、面倒くさいしで無視していた。
羨ましいじゃんか!
で、登り口を訊いたら分かり易そう。
明日の早朝に行ってみるか。 -
オヤジYの説明によると、この門をくぐって山に向かうとのことだが、看板に「ガールズパブリックスクール」って書いてあるじゃん。日本でもヤバイだろうに、パキスタンでそんなところにデカいカメラ下げて入ったら、撃たれるぞ! あのオヤジ、いきなりワナ仕掛けたか!?
で、もっと先に進んで大回りをして、登りにとりついた。 -
なんだ、ちゃんと道が整備されてんじゃん。
-
と、ところが砦の門が閉まっていて、入れない。
どんどんと門を叩いたら、小窓を開けてくれて、ここから入れ・・・と。
まだ6時だったから、オープン前とのこと。
そのせいか入場料も取られなかった上に、お茶を頂いた。
https://youtu.be/0of43sLkCdY
国旗掲揚の時間だった。
この日は、9時から高所順応を兼ねて、ジープで標高4000mのデオサイ高原に行く予定だったので、早々にホテルに戻ることにした。 -
デオサイ高原は、平均標高が4100m、半年間は雪に閉ざされていて、「天空の湿地帯」とも呼ばれている。国内旅行熱が高まりつつあるパキスタンでは人気のエリアで、最近では環境保護にも真剣に取り組んでいる。
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途中のサトパラ湖までは、以前にも来た(釣りをした)ことがあったが、デオサイ高原は初めてだったので興味深かった。
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季節的にはちょっと遅かったが、それでも花が残っていた。
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7月には、この広大な高原が高山植物の花で満たされるというから、そんな時期に再び訪れたいものだ。
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ホテルで作ってくれた「ランチボックス」。
こういうのって何時も思うのだが・・・日本の弁当は偉大!
オニギリこそ世界遺産!! -
今回の旅はオヤジばかりなので、お花畑で写真撮るのも、なんだか気恥ずかしい。
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パキスタンの独立記念日は8月15日だったのだが、まだ余韻が残ってるのか?? 今日は17日。
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パキスタンの山岳部は落石が多い。
ダム施設を落石から守る頑丈な擁壁。
落石の威力は凄さまじい。 -
2日間、十分に休息を取って、さぁ明日は最奥の村、アスコーレに向かうぞ!
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この旅行記へのコメント (6)
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- ワミさん 2016/09/27 15:23:50
- 私を除けば(いえいえ先頭切ってます)
- やっと書く気になりましたかぁ
疲れを知らないおじ様はスケジュールが多すぎてパソコンに向かってる時間も惜しいでしょ〜
標高4000Mって私には想像もつきませんわ!
まして海外で飛行機が飛ぶかどうか一か八かの旅なんてたった一回飛行機において行かれたトラウマをずーっと引きずってる私はそんな怖い計画立てれない(@_@)台風の今の時期でさえ怖くて県外にもでれません!
しかしパイロットもベテランじゃないと山の隙間をお見事です、パチパチパチ!!
塩バター茶のチャイはチョット飲んでみたいなぁ
パキスタンの方だけじゃなくほいみさんよく現地の方のいきなり家庭訪問で歓迎されてますよねぇいい人がにじみ出てるから安全って相手も分かるのかなぁ
最近の日本の方が危険かもねぇ知らない人に付いていちゃダメって学校で指導されてますよねぇ
19日もシホンちゃんと離れててすねてなかったですか?
- ほいみさん からの返信 2016/09/27 21:05:36
- RE: 私を除けば(いえいえ先頭切ってます)
- そうなんですよね。
サンデー毎日な世界は意外と忙しい。
毎日が週末ですからね。
あの飛行機、昨年初めて乗れたんですけど、あまりの楽さに気が抜けちゃいました。あれは飛ばないものだと覚悟してした時の方が、ショックが少なくて良かったかも。結果的に3回続けて乗れちゃったんで、今後が恐いです。
観光地的出会いサイトで誘われたらヤバいけど、偶然の出会いなら、特にアジアは大丈夫ですよ。特にインド・ネパール・パキスタンノ田舎は、皆シャイなんで、向こうもドキドキして声掛けてきますから。
犬って1日も1週間も1ヶ月も同じだ…って聞いてます。
シフォンも慣れちゃってるかな。
-
- くろねこだりゅんさん 2016/09/26 17:05:32
- 待ってました☆
- 山の景色が素晴らしいので遊覧飛行だと思えば天候で中止になっても納得できるかも?カッコ良い雪に覆われた山はK2でしょうか♪
山に登らなくても同じ景色が楽しめるので楽ちん(笑)
以前の某サイト日記で投稿されていた車移動は大変そうだったのを思い出しました。動画に映っている山の斜面の横の模様?みたいに見えるのがたぶん道路ですよね〜
4000mで高所順応はいきなり頭痛がしそうですが、一面のお花畑…見てみたいです。
- ほいみさん からの返信 2016/09/27 08:49:04
- RE: 待ってました☆
高い山はナンガパルバット8125mかもしれません。
K2は遠くて確認できませんでしたが、見るはずだ・・と言われてます。
着陸直前に山の斜面に見えている、緑と山肌の境?状のものは、氷河から村への灌漑用水路です。枯れ果てた大地ですが、用水路を通すと、その周辺だけに植物が発生する様子が分かると思います。
スカルドへの道は、あのカラコルムハイウェーの支線になるので、更に道路崩落やがけ崩れが多くて、凸凹埃のなか最低でも22-24時間は掛かります。
この飛行機が確実に飛んでくれるなら、毎年パキスタンに行っちゃいますね。
-
- gontaraさん 2016/09/26 08:21:27
- もっと高高度を飛べば
- 山の間を縫うようにして飛ばなくても、山の上を飛んじゃえばと思うのは素人の考えなのかな〜
Perhops I Arriveは笑っちゃいますが、1勝7敗だと真実味がありますね。
19泊のテント生活に4000m越えのトレッキングが殿様とは・・・
パキスタンには行ってみたけど、これは常人にはやっぱり無理ですね。
7人の侍の今後の動向が楽しみ!
- ほいみさん からの返信 2016/09/26 14:44:21
- RE: もっと高高度を飛べば
- 確かに、国際線は同じようなコースをもっと高く飛んでます。
直線距離だと、僅か250?ほどなんで燃費の関係??
最も直線で飛ぶと、印パ紛争地帯を通ってしまうので、もっと危ないか?
こんな長期のパックツアーを利用するのはリタイヤ親父だけなんで、殿様トレッキングじゃないと参加出来ないんでしょうね。
日々の歩きはたいしたことないですが、期間が長いので、それなりの体力は必要みたいです。全員が歩き切ったのは日頃の鍛錬とかいうことじゃなくて、添乗員や現地スタッフのフォローによるところが大きいです。
後で書きますが、今回倒れた唯一の関係者は、一番重要な現地トレッキング会社のトレッキングガイドでした。
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