2014年11月、地獄の門とペルシャ探訪⑤（マシュハド）

2014/11/23 - 2014/11/23

トルクメニスタンの旅を終えてイランに移動します。
国境まではガイドのトレさんと一緒で楽々。国境を超えてからは自由旅行が始まります。最初の目的地はイスラム教シーア派の聖地マシュハドです

11月19日　0時15分　羽田発　　　QR 811便　ﾄﾞｰﾊ　　 6時25分着　
　　　　　7時40分　ﾄﾞｰﾊ発　　　QR 239便　ｲｽﾀﾝﾌﾞｰﾙ 11時30分着
　　　　　ｲｽﾀﾝﾌﾞｰﾙ観光
　　　　 21時10分　ｲｽﾀﾝﾌﾞｰﾙ発 TK 322便　ｱｼｶﾞﾊﾞｰﾄ 3時45分着(翌日）
11月20日　8時　　　ｱｼｶﾞﾊﾞｰﾄ発 T5 127便　ﾏﾘ　　　　8時40分着
　　　　　ﾒﾙﾌﾞ遺跡ほか観光
　　　　 17時00分　ﾏﾘ発　　　　T5 132便　ｱｼｶﾞﾊﾞｰﾄ　17時40分着
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｱｼｶﾞﾊﾞｰﾄ泊（3泊）
11月21日　午前ｱｼｶﾞﾊﾞｰﾄ、午後地獄の門観光
11月22日　午前自由行動、午後ﾆｻ遺跡ほか観光
11月23日★国境を越え、ｲﾗﾝ・ﾏｼｭﾊﾄﾞへ、ﾏｼｭﾊﾄﾞ観光
　　　　　22時10分　ﾏｼｭﾊﾄﾞ発　　IR461便　 ﾃﾍﾗﾝ　　　23時45分着　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾃﾍﾗﾝ泊
11月24日　ﾃﾍﾗﾝ観光
　　　　 19時10分　ﾃﾍﾗﾝ発　　　IR424便　 ｼﾗｰｽﾞ　　 21時00分着
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｼﾗｰｽﾞ泊　
11月25日　ｼﾗｰｽﾞ、ﾍﾟﾙｾﾎﾟﾘｽ観光、バスでｲｽﾌｧﾊﾝへ　　　　　　 ｲｽﾌｧﾊﾝ泊
11月26日　ｲｽﾌｧﾊﾝ観光、バスでﾃﾍﾗﾝへ
11月27日　4時20分　ﾃﾍﾗﾝ発　　　QR485便　 ﾄﾞｰﾊ　　　 5時55分着
　　　　　7時20分　ﾄﾞｰﾊ発　　　QR810便　 羽田　　　 22時45分着

エリア マシュハド(イラン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: イラン航空 カタール航空 ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

　ホテルの部屋からの眺め。遠くに観覧車などが見えます。きょうも天気は問題ないようです

　さてトルクメニスタンからイランに移動です。ホテルから国境まではガイド付きなので楽なもの。そこからは1人旅。通常モードに戻ります

　しかし、トルクメニスタンでは現地の人との間に壁を感じました。ガイド付きということもあるし、社会体制の問題もあるとは思います。でも、ガイドなどを手配して入国したリビアやスーダンではもっと壁が低かった気がします。

　首都アシガバードの清潔できれいだけど生活感がまるで感じられない街並み。今まで旅した国の中でもかなり特殊な感じがする国です

　街中から30分ほどで国境のゲートへ。個人で行こうとする場合は、ここまでは路線バスで移動できるらしいです。ただ、その先のイミグレまで30分ほどはぼったくりのバス（15ﾄﾞﾙ程度）に乗るしかないようですが

　途中までは、生活感のないアシガバードの街ですが、次第に建物もなくなっていきます。そして、ゲートへ。イミグレまでの国境緩衝地帯は基本的に何もありません。荒涼とした山道を行く感じです。
　さて、トルクメニスタンのイミグレでガイドのトレさんとはお別れ。無愛想な税関、出国審査を経てトルクメニスタンのイミグレの建物を出ると、向かいにイランの国旗が。さあ、イランに入国です

　笑顔で「ジャパン？」。途端にイミグレの係員がフレンドリーになります。イグレ全体の雰囲気も心なしか明るい。ただ、ここで両手１０本の指紋を取られるのはなんですけど。しかも、米国のような機械で読み取るのではなく、インクで紙に押し付けるタイプ。指が真っ黒です。
　さあ、ここからは自由旅行。まずはイランの通貨を手に入れないと。ってことで、そこらのおっさんと両替です。５０ドルと１５マナトで165万イランリアル。後で、確認したところ私設両替所よりは若干悪いけどほぼ相場と良心的。
　ここからはタクシーとバスでマシュハドに向います。最初、タクシーの事務所だと連れて行かれ言われた値段は５０ドル。事前に調べた情報とは全然違う。なんやかんや交渉するうちに両替したおっさんが１５ドルでいいとかてことで交渉成立です。国境からグーチャンまでは１時間くらい。道は相当によく、１００キロオーバーですっ飛ばしてました。この間は、途中、雪があったりでなかなか景色を楽しめましたがデジカメを動画にしてたので写真なしです。

　道中、おっちゃんから「２５ドルだせば、マシュハドまでいくぞ」とのお誘い。ただ、あまり早くついても、時間を持て余してしまう可能性が高いのでと断ると、「じゃあバス停まで行くからあと１ドルだ」とせこい要求。ここでごねても仕方ないので、払いましたがなんだかなあ。そこからバスでマシュハドへ。このバスは、わずか３万リアル（１ドル）。バスは安いというけど、本当に安かったです

　さて、マシュハドの郊外の市バスターミナルバスに到着しましたが、ここは郊外で中心部にある聖地「ハラム」までは距離があります。ここでイランの人って親切さが発揮されます。グーチャンから乗ったバスの車掌に目的地を聞かれ、「ハラム、バスで行こうと思う」と答えると、「じゃあ着いてこい」。ハラム行の市バスを探してくれました。「このバスだから」と教えてくれるだけでなく、「この日本人はハラムに行くから降りる場所を教えてやってくれ」って、ほかの乗客に頼んでくれるんです。実はこのバス、途中で乗り換えないといけないのですが、その引き継ぎも乗客の間でやってくれました。何ともありがたいです。その上、バス代を払おうとしても、バスの運転手を含め「いいからっ」て感じ（まあ、これはプリペイドカードが普及しているので、現金払いだと面倒くさいというのがあったかもしれないですけど）。ってことで、シーア派の聖地にたどり着きました

　ここはモスクやらマドラサやら聖廟などが入った宗教複合施設です。熱気はすごいです。ただ、宗教的に堅苦しい熱気という感じではなく、どこか初詣に行く日本人のような感じがしなくもないです

　ちょっとお腹もすいたのでランチをいただきましょう。適当に入った店でチキンとライスとコーラのセット。ここで、面白かったのが店に来ていたイランの若い女の子。一応、スカーフとかしているんだけど、髪の毛を隠しているという窮屈という感じでかなりラフな着こなししている。店員が「言わなきゃいけないのかな」という感じで注意すると。「仕方ないわね」みたいな感じでぞんざいない感じで髪の毛をスカーフで隠そうとする。シーア派の聖地だけど、若い人は堅苦しさを感じているんだなあ。しかも、それがある程度黙認されている。ちょっと新鮮な驚きでした

大通りは歩道も広く、多くの人で賑わいます

　一方でこんな人たちも。ペルシア語わからないけど、明らかに宗教的な右派って雰囲気がぷんぷんしてきます

　気にしすぎかもしれないけど、ちょっと近づきがたい雰囲気が漂います

シーア派の聖地なので宗教的な熱狂はかなりのもの、なのでしょう

まずは周囲をちょっと散策します

　ハラムはモスクやら聖廟やらが入った宗教複合施設です

　聖地ではありますが、ここは非イスラム教徒でも入れます。入り口で荷物を預けて、セキュリティーチェックを受ければＯＫです

　入り口は何か所かあります

　どこから入ろうか、などと考えつつ歩きます

　非イスラムは基本ガイド付きです。基本というのは入り口の係官によってはそのまま入れてくれる人も多いようなんです。ネットの情報ではガイドなしで自由に動き回ったという人も話も多いです

　私が入った時も、「ムスリム」と聞かれ、「ノー」と答えたら、じゃあという感じでガイドを呼んでました。「イエス」と答えていたら問題なく入れる雰囲気でした。ガイドについたのは普段は大学で教えているという人。中にある博物館ではイラン革命以前の紙幣を指さし、「この頃は１?いくらだった。でも今はねえ」などと苦笑い。海外で会うイラン人って、だいたい昔の方が良かったとか、自由がないって言う人が多い。彼もまじめなムスリムなんだろうけど、今のイランの宗教的な体制にはうんざりしているみたい

　なぜかカメラの撮影は禁止ですが、携帯でとるのはＯＫ。ということで、ガラケーですが、カメラモードで何枚か撮らせてもらいました

エマーム レザー廟 寺院・教会

　現地の人たちもバチバチ撮影してます。この時、スマホがあればもう少しきれいな写真が撮れたんですが

　少しは熱気が伝わるでしょうか

　ということで、ガイド氏と事務所に立ち寄り、ハラムの紹介ビデオを見た後で記念のお土産としてもらったカードでハラムの中の雰囲気を感じて下さい。
　エマーム・レザーの棺は黄金のドームの中にあるそうです。運が良ければ非イスラム教徒でも入れるかもしれません　

　黄金ドームに続くアザディー広場に面した門には金色鮮やかなタイルの装飾

　青いドームが印象的なマスジェデ・アズィーメ・ゴウハルシャード

　マスジェデ・アズィーメ・ゴウハルシャードの西側の門

　マスジェデ・アズィーメ・ゴウハルシャードの北にある門

　アザディー広場とエマーム・ホメイニ広場をつなぐ門の上の時計塔

　時計塔のある門のタイル装飾

　時計塔のある門のアーチにあるタイル装飾

　エマーム・ホメイニ広場の柱廊玄関

　エマーム・ホメイニ広場のタイル装飾

　エマーム・レザー廟で最も古いとされるタイル

　Naqqare Khane(Kettl　Drum　House) アザーディ広場から

　Dar ul-Rahme 柱廊玄関の装飾

Dar ul-Ziyafe 柱廊玄関のタイル装飾

　もうすっかり暗くなりました

　まだまだ多くの人が巡礼に訪れます

　夜のライトアップは美しい

　聖地周辺は数多くのお店があって活気があります

　闇の中にミナレット浮かび上がります

　入り口からハラムののぞいてみる

　ここは別の入り口

　マシュハドは大都市なので交通量はかなりなもの

　マシュハドのバザールを歩いていて、面白いなあと思ったのがこれ。写真館なんでしょうか。目いっぱいおしゃれした子供たちと世界の名所などとの合成写真。日本でいえば七五三とかの記念写真という感じなんでしょうか。

バザーレ レザー 市場

　数多くの香辛料がそろっています、中でもサフランが有名なので、さかんに「いいサフランだよ」（ペルシア語わかりませんが）みたいな呼び込みされました

　マシュハドの市内から空港はタクシーです。歩き方には５、６万となってたけど、最初の言い値が１５万でした。何とか交渉しましたが交渉力がないのか10万が限界でした

マシュハド国際空港 (MHD) 空港

　アラビア語では分かりませんが、もちろんローマ語表記もしてくれます。自分が乗るより早いイラン航空の便がディレイとなる中で、幸い私の予約便はほぼ定刻通りの出発。助かりました

テヘランまでの機内食。思っていたよりしっかりしたものでびっくり。さてテヘラン着はすでに深夜。街に繰り出すのも面倒なので、日本でイラン航空の関連会社のペルシャツアーで空港ホテルを予約しておきました。ちょっと場所は分かりにくいけど、便利です