2015/10/12 - 2015/10/14
668位(同エリア4655件中)
クッキーさん
一年前、大阪での同期会が楽しくて、「老い先短い(?)のだから一年毎に集まりたいね」ということになり、音頭をとってくれる友のおかげで、女子会が姫路で行われることになりました。
折角なので京都へも寄ってみることにしました。何度訪れても、行きたい所が湧き出てくる京都です。
今回は嵐山・嵯峨野辺りを回ります。
朝早くに家を出て、ANAにて伊丹まで。京都着は12:20。初日の午後は北嵯峨の直指庵、大覚寺を訪れました。
ところで、還暦を過ぎて女子会って言ってもいいの?
- 交通手段
- 高速・路線バス ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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伊丹空港からバスで京都へ。
チェックインはできませんが、荷物を預けて早速行動開始。 -
京都駅。
市営バス28系統で大覚寺へ向かいます。
13:13発。 -
大覚寺バス停で降りて、大覚寺の横を通り過ぎて大覚寺西側の筋を北へ歩き、まずは直指庵へ向かいます。
途中の用水路もどことなく風情があります。 -
徒歩約15分。
途中、ちょっと迷いながらも直指庵にたどり着きました。
祥鳳山直指庵という浄土宗のお寺、嵯峨野の最奥地にあります。
拝観時間が9:00〜16:00(受付終了15:30まで)と短いことがわかっていたので、大覚寺を後回しにした次第。
山門をくぐって右手に受付があり、拝観料を納めます。 -
入口から続く参道です。周りは竹林になっています。
竹林に囲まれた小路です。
左に折れて、 -
ちょっと薄暗いお庭。
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本堂前の庭。
人影はまばらです。 -
苔庭を囲むように生い茂る山もみじ。
秋の紅葉は見事でしょうね。 -
竹林をバックに、山モミジの足元には苔むした岩。
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石段を登った所に現れた直指庵の本堂。
これを本堂とは呼びたくない、まさに「庵」という名前がぴったりの、静寂に包まれた草庵です。 -
庵入口の左手方向。
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直指庵は正保3年(1646年)、臨済宗の僧・独照禅師(どくしょうぜんじ)が開いたのが始まりで、禅の教えに従って、あえて寺名は定めませんでした。
一時は大寺院となりましたが、後に荒廃。
幕末になって、近衛家の老女・村岡局(むらおかのつぼね)が浄土宗の寺として再興した歴史があります。 -
直指庵内部。
「直指庵」という名前は、「直指人心(じきしにんしん)見性成仏(けんしょうじょうぶつ)」という禅の言葉が由来となっています。
「直ちにあなたの心を指してごらんなさい。そこには仏性、つまり仏さまになる種(性)があるんですよ」という意味だそうです。 -
手水には一輪の花。
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隠れ寺のような趣きがある直指庵ですが、「想い出草ノート」の存在によって全国にその名を知られるようになったそうです。
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庵から。
このノートが置かれたのは昭和31年。
当時は本堂に落書きが絶えなかったことから、その対策にノートが置かれるようになりました。
最初は庵を訪れた記念に名前を記帳していたのが、やがて俳句などが添えられ、次第に悩みなど心の内が綴られるようになったのだとか。 -
庵から。
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庵の中から見る光景。
庵は少し高い位置にあるためか、深い幽山渓谷を見下ろしているような感じです。
青々とした山モミジが見事。 -
こんなゆかしいお庭を持った庵に、私も住みたい。
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上がってきた石段を振り返って。
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庵の前庭。
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庵を振り返って。
手前に見えているのは仲良く寄り添う「愛逢地蔵様」の後姿。縁結びにご利益があるそうです。 -
うっそうと茂る竹林。
いかにも自然そのもの風ですが、きちんと手入れがされている様子。 -
庵の右手の小高いところにある「開山堂」。
一見すると、朽ち果てる寸前のお堂のようにも見えます。
直指庵を開いた独照禅師の墓と、独照と月譚の木像が安置されているそうです。
お堂の前に見えるのは、独照自らが「出でて吾が塔を護る」と序したという「亀石」 -
緑深い境内。
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「待合」?
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開山堂へ続く石段です。
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道標。
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修練道場。
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修練道場の前庭?
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修練道場の前庭?
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直指庵を振り返って。
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有名な建造物があるわけでもない、静かな竹林にひっそりと囲まれた小さな草庵ですが、心に残る拝観になりました。
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直指庵のパンフレット。
やはり紅葉が売りのようですね。 -
行きは、時間を気にして辺りをゆっくり見る余裕がなかったので、これは帰りの光景。
観光客が絶えない大覚寺から北に10分も歩くと、建ち並んでいた民家もまばらになってきて、こんな風景の中の小道を進んでいきました。
直指庵は、こんな山里の趣きを持つ奥嵯峨野にあります。
家々の趣を少し変えたら、きっとそのまま、日本の原風景かと思えるような京都・嵯峨野。 -
大覚寺に戻る途中の民家も、いかにも京都、という雰囲気。
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入口から進むと、参道の橋が見えます。門前を流れる御殿川に架けられた小さな石橋。
「弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山。
正式には旧嵯峨御所大本山大覚寺と称し、嵯峨御所とも呼ばれる。
平安初期、嵯峨天皇が檀林皇后とのご成婚の新室である離宮を建立されたが、これが大覚寺の前身・離宮嵯峨院である。」 -
塀沿いの御殿川。
「嵯峨院が大覚寺となったのは、皇孫である恒寂入道親王を開山として開創した貞観18年(876年)である。
弘法大師空海のすすめにより嵯峨天皇が浄書された般若心経が勅封(60年に1度の開封)として奉安され、般若心経写経の根本道場として知られる。」 -
大覚寺には二つ並んで門があり、向かって右に大門、左に明智門。大門のほうは拝観受付への入口となっています。
どちらの門も時代劇の舞台としてよく使われるのだそうです。
白漆喰の壁が印象的な明智門は、その名の通り、明智光秀が母親の供養のために亀岡市の亀山城から移築したものだとか。
写真は式台玄関。ここからは入れません。 -
パンフレットと入場券を記念に。
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天皇が使用したといわれる輿。
「明治時代初頭まで、代々天皇もしくは皇統の方が門跡(住職)を務めた格式高い門跡寺院である。いけばな発祥の花の寺でもあり、「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)でもある。時代劇・各種ドラマのロケ地としても有名である。」 -
先程の式台玄関を内側から。
そのまんま時代劇の舞台です。 -
中庭を挟んで左が御影堂(みえどう)(たぶん)
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御影堂。
中では、弘法大師 四国八十八ヶ所 お砂踏み が開催中でしたが、信心のかけらもないのに、こういった、ご利益を頂くという催し物は苦手です。
「大正14年建造。大正天皇ご即位に際し建てられた饗宴殿を式後賜り移築したもの。心経殿の前殿であり、内陣正面は心経殿を拝するため開けてある。内陣左右に嵯峨天皇、秘鍵大師(弘法大師)、後宇多法皇、恒寂入道親王など大覚寺の歴史に大きな役割を果たされた方々の尊像を安置する。」(パンフレットより) -
こちらは宸殿?
とにかく境内が広くて、平面見取り図と歩いた足取りとが合致しなくて、どれがどの建物なんだかわからなくなっています。 -
切妻造り?をアップで。
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宸殿。広い板の間が気持ちがいいです
前面の庭には一面に白川砂が敷かれ大海を表しており正面の「右近の橘」「左近の梅」が旧御所の名残りをとどめています。 -
宸殿。
「江戸時代、後水尾天皇より下賜された寝殿造りの建物。
天皇に入内された徳川2代将軍秀忠の娘、東福門院和子が、女御御殿の宸殿として使用していたもの。妻飾り、破風板、天井などに装飾がこらされている。廊下・広縁はすべてうぐいす張りとなっている。」(パンフレットより) -
入口の格子戸は蔀といいその留金部分には蝉の装飾があるそうです。
たぶんこれがそう。 -
部屋は五つに分かれ正面牡丹の間は格式が高く天井には折上小組格天井になっております。
襖絵は狩野山楽によって描かれた牡丹・紅白梅・松・鶴等があり、桃山美術の代表的な作品です。
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襖絵は牡丹。
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襖絵、松。
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庭の向こうに見えるのは勅使門。
「嘉永年間(1848〜54)の再建。門は四脚門とし、屋根は切妻造り、正面および背面に軒唐破風を付け、全体は素木造りだが唐破風の部分のみ漆を塗り、金鍍金の飾り装飾を施している。」(パンフレットより) -
土俵のようなものが見えます。何か神事にでも使われるのでしょうか。
境内の案内図からすると、庭の向こうに見える右の建物が五大堂で、左が安井堂。 -
宸殿の襖絵、鶴。
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襖絵、紅白梅。
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襖絵、紅白梅。
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村雨の廊下の向こうの建物は正寝殿(しょうしんでん)。
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村雨の廊下を背景に中庭。
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どうしてこの写真?と思ってよく見たら、マンモスかアフリカ象みたいな装飾が施されています。
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位置的に、ここは五大堂でしょう。
空海に五大明王の秘法を修めさせたことで五大堂と名付けられたと言います。
「江戸時代中期(天明年間)創建。現在の大覚寺の本堂。不動明王を中心とする五大明王を安置する。大沢池のほとりに位置し、正面5間、側面5間。正面には吹き抜けの広縁がある。大沢池に面する東面には、池に張り出すように広いぬれ縁(観月台)があり、大沢池の眺望がすばらしい。
正面中央は双折桟唐戸、両脇各2間は蔀戸となっている。」
ここでは写経もできるそうで、数人の方々が写経をされていました。 -
大沢池に面する東面にある広いぬれ縁から。
時間が許せば大沢池の周りを歩いてみるつもりでしたが、時間も体力も余力なし。
嵯峨天皇が大沢池にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことにちなんで、「観月の夕べ」という催し物があるそうです。
屋形船に乗って空と池に煌めく2つの月が見られる稀有な時間を堪能できるという舟遊び。わずか3日間の催しで、事前予約は一切ないということなので、堪能できる人は限られるんでしょうね。
池の北には高い建物が一切無く、西は大覚寺の伽藍、東は広沢池との間に農地が広がり、南には民家等建つものの池が高いところにあるので余計なものは映らないという得難い立地なので、時代劇などの撮影に重宝されているそうです。 -
五大堂の隣にある安井堂です。
「京都東山にあった安井門跡蓮華光院の御影堂を、明治4年(1871)に移築。堂内部は、内陣の格天井鏡板に花鳥などを描き、その奥の内々陣の折上の鏡天井に壮麗な雲龍が描かれている。」(パンフレットより) -
安井堂天井雲龍図(やすいどうてんじょううんりゅうず)
初め、格天井の花鳥の絵柄しか目に入らず、ふと気が付いたら龍の手足のような部分に気が付き、 -
よくよく見てみると、天井に描かれた雲龍の全体像が目に入ってきました。
ちょっと迫力不足?
実を言うと、翌日に訪れた天竜寺の雲竜図の方がずっと見ごたえがありました。 -
奥にあるのは霊宝館。
こちらでは大覚寺と密教美術の至宝展が公開中。 -
折角入場したというのに全く記憶がありません。
折角の至宝というのに、全く猫に小判です。 -
霊宝館を出て、御影堂の廊下から見る勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)。
「大正14年、法隆寺の夢殿を模して再建。殿内には嵯峨天皇をはじめ、後光厳、後花園、後奈良、正親町、光格天皇の勅封心経を奉安し、薬師如来像が奉伺されている。」 -
御影堂の扉の金具が目を引きます。
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村雨の廊下(むらさめのろうか)。
大覚寺の拝観で、何よりも心惹かれたのはこの廊下です。
「諸堂を結ぶこの回廊は、縦の柱を雨、直角に折れ曲がっている回廊を稲光にたとえ、「村雨の廊下」と呼ばれる。天井は刀や槍を振り上げられないように低く造られ、床は鴬張りとなっている。」 -
清少納言もこんな廊下を歩いていたのかしら、なんてふと思いました。
「冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、ま
たさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。」(枕草子) -
正寝殿には可愛らしい「野兎の図」があります。
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あんまり可愛いのでズームしてみます。
江戸時代に渡邊始興が描いたものだそうです。 -
正寝殿の前には拝観する人が多く居たので、その奥にある霊明殿へ向かった(と思います)。
中庭越しに廊下。 -
霊明殿はいずこに?
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建物よりも廊下ばかりに目が行きます。
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中庭?
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おそらく霊明殿から見た庭。
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鎌倉時代に御宇多天皇が院政政治を行っていたという正寝殿まで戻って、内部をじっくり見学。
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開け放たれた座敷が広いですね。
「12の部屋をもつ書院造り。南北に3列の部屋が配置され、東列は、「剣璽の間」「御冠の間」「紅葉の間」「竹の間」、中央列は、「雪の間」「鷹の間」、西列は「山水の間」「聖人の間」を並べ、その南と東に狭屋の間を配置する。上段の間は後宇多法皇が院政を執った部屋で、執務の際は御冠を傍らに置いたことから、「御冠の間」と呼ばれている。南北朝媾和会議が、ここで行われたと伝わる。」 -
桃山時代の書院造と知って??と思いましたが・・・
大覚寺の始まりは平安時代・嵯峨天皇の山荘にさかのぼりますが、何度も焼失の憂き目にあっているので、再建されたその時代の建築様式や装飾が取り入れられているのでしょうね。
正寝殿・襖絵。 -
正寝殿・襖絵。
正寝殿・襖絵。 -
正寝殿・襖絵。狩野派の作、とあります。
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正寝殿の見納め。
拝観時間ぎりぎりに見終わりました。所要時間は1時間半位。 -
明智陣屋。ここが出入り口だったかしら?
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大覚寺入口。
入った時には大勢いた人々もほとんどおらず、同じように拝観し終えた人たちが数人いるだけです。 -
バスで京都駅に戻り、夕食。
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駅ビル11Fにある栄寿庵です。
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ホテルに戻ってチェックイン。
一人旅には十分な広さです。 -
バスタブの広さもゆったり。
この日の歩数11,228歩。
明日も一日しっかりと歩く予定。
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この旅行記へのコメント (2)
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- akikoさん 2016/09/12 15:36:20
- 直指庵
- クッキーさん
昨年女子会のあとに訪ねられた直指庵と大覚寺の旅行記を拝見しました。
直指庵は、行きたいと思いつつ後回しにしていたところだったので、興味深く見せていただいきました。
まず、竹林に囲まれ蓑垣で編んだ垣根が続く参道が素敵ですね。「苔庭を囲むように生い茂る山もみじ・・・」と説明のあるお庭も美しくて、クッキーさんも書かれていますが、秋の紅葉時はきっと綺麗でしょうね。ひっそり佇む庵も趣があって素敵ですし、庵から見える山もみじも見事です。
前庭の仲良く寄り添う「愛逢地蔵様」も見てみたいですし、茅葺きの修練道場もいいですね♪
藤公之介さんの詩「直指庵に魅せられて」を見たら、ますます直指庵に行きたくなりました。素敵な内容の詩ですね!
ここは今年の秋にでも絶対行こうと決めました。
akiko
- クッキーさん からの返信 2016/09/13 10:35:12
- RE: 直指庵
- akikoさん、こんにちは
直指庵は想像以上に素敵なところでした。佇まいもそうですが、渡月橋辺りを歩いた後で思ったことは、「庵」という名にふさわしい静寂が、何よりの魅力ではないかと・・・
もともと山モミジの緑が大好きなので、この季節でも十分に満足したのですが、ほかの方のブログなどで紹介された紅葉を見ると、やはりこの目で見てみたいなあと思ってしまいます。
苔を埋め尽くす散紅葉もまた素敵でしたよ。
akikoさんは関西在住でしたかしら?
いつもいつも「ついで」に訪れる私と違って、地の利があるのですから、是非、素晴らしい紅葉の時期に訪れてみてください。
クッキー
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