天候不良で残念な眺め…が、思いがけず更なるサプライズが！（親子旅第10弾 ネパール　10ナガルコット編）

2016/06/28 - 2016/07/02

三日目午後
バクタプルからナガルコットへは約20キロの道のり。
この日の宿泊先がナガルコットだったのは、高地からヒマラヤを眺める夕日鑑賞と翌朝の朝日鑑賞のためだったのですが、残念な事にホテルに向かう途中で雨が降り出し、それは翌朝になっても止まず仕舞い。
目的を何も果たせず、エアコンも無くお湯も途中で止まってしまうような山奥のロッジに一泊…
でも、何故かこの日も思いがけず母のバースデーサプライズは続いておりました。

エリア ナガルコット(ネパール)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

昼食を済ませ、14時頃バクタプル出発です。

もう少しゆっくり散策したかったなぁ。

復興が更に進んだいつの日かに再訪したいですね。

10分もしないうちに長閑な田園風景が広がります。

水田のある眺め。
やはりここがアジアである事を感じさせる景色です。

農作業の合間に休憩中な人々。

長閑そのものな眺め。

斜面を有効活用する棚田的な発想って、やっぱり同時発生だったりするんだろうか？

気が付けば結構高いところまで登ってきましたよ。

途中のビュースポットで夕日鑑賞する予定だったのですが、激しい雨が降り出してしまい断念。
早いけどそのままホテルに向かう事になりました。

約一時間程度でNiva Niwa Lodgeに到着しました。

ニヴァ ニワ ロッジ アンド リゾート ホテル

レンガ造りで雰囲気のある外観。

夕日鑑賞もすっ飛ばしたので到着が15時を少し回ったくらい。部屋の準備が整っていない様で、食堂横のソファでお茶を頂きました。
やはり温かい飲み物はホッとします。

時間があったのでツアーメンバー集合写真なんかも撮ってみたり。

この日、本館は台湾からの団体客で満室。
私達の宿泊部屋は隣の別館でした。

あら！にば庭って、看板が日本語です。

通路から室内が丸見えな造り…
ラッキーな事に私達の部屋は突き当たりでした♪

室内にはベッドとテーブル＆チェア、それからロッカー。
エアコンもテレビも無く、ホントに眠るだけの設えでした。

ロウソクとマッチが常備されているって事は…
停電が日常茶飯事って事の表れですね。

バスルームはこんな感じ。
実はこのシャワー、夜になるとお湯はおろか水も出なくなり、シャワー浴びられずという事態が発生(>_<)
翌朝スタッフさんに対応してもらい事なきを得ましたが…

エアコンの無い室内は結構な湿度が充満しており、躯体にそのまま貼ったと思しきクロスの浮き剥がれ具合をみてもそれが常である事が伺えました。
少しでも空気を流そうと思い窓を開け放すと、外気と共に更に大量の湿気が…
今夜はしっとりシーツで寝るのかー(>_<)

ま、そうは言っても何せ激安パックツアーですから、多少の不便はあって然りです笑
更に追い討ちをかける様に霧掛かって視界ゼロな眺望ですが、それもまたこの季節ならではだろうと、現状を楽しむ事にしました。

別館からみた本館の眺め。
あっちの部屋の設備はどんなだったのかなー…

山脈も深い霧に包まれてます。
明日は晴れるだろうか…
なんとも言えない天候です。

雨が上がったので敷地内を散策してみました。

何かの果実が実っていました。

本来は向こうにエベレストが見えるはず。

うーん…霧が晴れる事は無さそうですね(>_<)

部屋にいても正直寛げないし、夕食時間には少し早いけど本館ロビーでのんびりする事に。
そのうち台湾からの団体さんもワラワラと集まってきました。
そんな中、
「こんにちは。日本からですかー？」
と、温厚そうな男性に声を掛けられまして…

多少の日本語が話せる彼は台北から来たヨウさん。以前ネパールに住んでいた時に、このロッジのネパール人オーナーと知り合ったそうで。
今回は職場の皆とその家族とで旅行に来たのだそうです。

互いの出身地の話になり、私達が静岡だと伝えたところ、
「ホントですか！」と過剰反応したヨウさん。
伊豆稲取に友人が住んでいて、静岡には仕事やゴルフコンペなんかで頻繁に訪れているそうなんです。
更には、今年の旧正月は家族で静岡市を旅行し、その時の写真まで見せてくれました。
ネパールまで来て異国の方とピンポイントな地元ネタで盛り上がるとは！
それはヨウさんも同じだったみたいで、お仲間からの声がかかってもなかなか戻ろうとせず笑

フリーWi-Fi飛んでましたが、山間部だからか天候不順だからかほぼ使えず状態でした。

ではでは、本日も乾杯！

Nepal Ice
この銘柄が提供されたのはここだけでした。

食事はブッフェスタイルでした。
ロッジのお料理に上質な美味しさを求めてはいけません笑

くつろぎスペースの書棚には日本の書籍が沢山。
共同オーナーのひとりが日本人である事と、日本からの旅人達が各々に読み飽きた本を置き土産にしていったものなのだそうです。

部屋に戻ったところで取り立ててやる事も無く、ソファでタバコしながら読書…
すると、さっきのヨウさんがやって来て、
「これから皆でパーティーするので、お二人も是非参加してください」
とのお誘いが！

部屋に戻っても寝るだけだし、ここはお言葉に甘えてしまおう。
てな訳でヨウさんに着いて行くと、食堂の奥にこんなバーベキューホールがありました。

皆グラスを持って乾杯！
でもその時、数名が言った「ハッピーバースデー！」に反応した母。
え？どなたかお誕生日なの？私もなんですけど…
このつぶやきに台湾の皆さんも反応。
え？そうなの？じゃあお祝いしなくちゃ！日本からのゲストのママさん誕生日なんですって！皆でハッピーバースデー歌いましょう！
みたいな感じになって、大合唱が始まっちゃいました。
これには母も私もただただ驚き！

実は誕生日の人が居たのではなく、どうやら祝いの席や楽しい時、乾杯の時なんかに「ハッピーバースデー！」と言う習慣があるみたいです。
（台湾がそうなのか、この職場がそうなのかは定かではありませんが・・・笑）
因みにこの方がヨウさん。気の良さそうなオジサンでした。

現地スタッフ二人が歌ってくれたのは、ネパール人なら誰でも知ってる「レッサンピリリ」という曲。
レッサンはスカーフの事、ピリリは風にたなびく擬音。
彼女に送ったスカーフが風にたなびく様を歌った定番のラブソングなのだそうです。

皆で記念撮影！
ゲストは真ん中に入りなさい！って事で、集合写真の中央に入れて貰っちゃいました。
私と母の間にいらっしゃる女性が社長さん。
突然お仲間に入れて貰いご馳走になり、バースデーソングの大合唱まで。
母にとっては忘れられない誕生日になったんじゃないかな？

宴はまだまだこれからな勢いでしたが、飛び入りの長居は無粋だったりもするので1時間ほどで退散。
思いがけず楽しい夜でした。