フランス・大幅ミスで地獄の門パリ

2016/04/14 - 2016/04/24

数日の休暇でも飛び立つ自分を「旅の仕方が『変態』の域」と友人が絶賛してくれましたが、大人の事情で一度翼を畳む事になりました。最後に選んだのは、幼い頃からの夢だった聖地イスラエルと、ワインの聖地ハンガリーです。

第一弾イスラエルはパリ経由。往路の乗継ぎ７時間は渋滞にのまれてモンパルナスにピンポンダッシュだけ。復路は余裕の一泊二日と思いきや、日本へ戻る便の時間を２時間勘違いしててやっぱり空港へ猛ダッシュ！

限られた時間でよくもこんなに堪能したもんだ、と我ながら大感心の弾丸パリの巻。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: エールフランス JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

人生の節目にコツコツ貯めたマイル大放出でオールＣクラスの背伸び旅

早朝の関空で荷物預け入れ時に「テルアビブで受け取れますか」「へ？！てるあびぶ？？」KIX(JL)HND(JL)CDG(AF)TLVでアライアンス跨ぐものの何とかしてくれました

羽田に寄りたくて早起きしたら優先レーンも長蛇の列…

上級会員様がビジネスクラスで飛行機通学

NRT派の自分がHND経由を選んだ理由の一つが大好評のCXラウンジ攻略

錦市場並みに激込みサクララウンジと違って静謐のぴかぴかラウンジのフードはホテルオークラが担当

行き交う各国エアラインを見下ろしながら特製担々麺にフレンチトーストとバーデンダー氏によるオリジナルカクテルで離陸準備完了！

締めくくり旅は愛する赤組SKY SUITE

自分には広すぎず狭すぎずジャストフィットな個室感でここに暮らしたい位

この先しばらく遠出もできなかろうなぁ…としみじみ

と感傷に耽ってる内にいつもの倍ほどあれこれ飲み比べちゃって

否「白を飲み比べていいですか」とリクエストしたら全種類なみなみ注いだグラスを持ってきてくれて「どうぞ！」とＣＡさん（※一口ずつテイスティングしたかっただけなのに）→人生で一番飲んだ記念日

パリのシャルルドゴール空港はイミグレ周辺に優先レーン完備ですが時にはたくさん開いている通常レーンの方が早い事も

往路の乗継ぎ７時間でパリ支店の後輩の顔でも見に行くか〜と空港抜け出したのに予想以上の大渋滞！結局モンパルナスに着いて「よぉ久しぶり！」と３分話してとんぼ返りで次の便にぎりぎりセーフでした…超危険

（この後の波乱万丈イスラエル旅行記はまた改めて）

イスラエル最終日にテルアビブ空港でこってり苛められ（※詳細後日）疲労困憊で再シャルルドゴール空港

初パリ滞在で迷わないようオペラ座近くの宿へ直行バスで

街中の石畳ゾーンに入ると凄まじい縦揺れが続きますが車内Wi-Fiは超安定

隣国ベルギーの連続テロから間もない時期でパリの同時多発テロも思い出されましたがそぼ降る雨に濡れた街並みは自分が思い描いていた「花の都」の華やかさ

パリ二日目にして最終日は午後から合流する中国人留学生のファン君のアドバイスに従い一日乗車券を

主だった観光地はZone1内で制覇できます

メトロ乗り換えは地図ですぐ分かりますが車両によって扉の開閉方法が違うのに最初たじろぎました

このタイプはハンドルを回すまさかの手動式（概ねボタン式や自動）

弾丸パリで最大のお目当てはオルセー美術館

京都駅一個分かそれ以上

そもそも美術館がもともと駅舎ですが

建物自体の美しさに見惚れていたら危ない危ない！時間がない

どう攻略して良いか分からず最初のフロアをさまよっているといきなり代表選手に遭遇

館内撮影ＯＫ（フラッシュや三脚ＮＧ）で緊張しつつ収めたら暗すぎましたがミレー「落穂拾い」

代表選手たちは最上階に集中しているのでエスカレーターでまずは上へ上へ

登り詰めるとよく「ルパン三世」とかアクション映画の終盤に出てきそうなシチュエーション

オルセーの顔とも言える大時計の裏側でした

おそらく世界で最も有名な笛吹き／ギャラリー２名

おそらく世界で最も有名なファゴット吹き／ギャラリー２名

日本に来たら一枚か二枚で美術館に長蛇の列が出来そうなスター選手が実に無造作にそこら中に！

このシリーズを見るために何時間も上野で並んだ想い出が

至近距離で思う存分みつめる事ができる贅沢ったら

どこもかしこもポイポイ展示されてて「本物か？」と疑いそうに

もちろんみんな本物

巨大洋服箪笥みたく無造作に置かれていますがロダン作「地獄の門」原型

上野に行くたび立ち寄った西洋美術館の「地獄の門」はこの石膏から誕生

大小様々な宝物が無尽蔵に収められたオルセー美術館

パリに住んでいる人たちが心底うらやましい

オルセー内もWi-Fi完備でファン君と無事連絡とって合流しランチに

本格的なフレンチはどこも割高感のあるパリのど真ん中で美味なるお手頃コース

もちろんワインも添えて満腹満足

オルセー以外は殆ど予習ゼロでしたが定番のこのような場所にも

大好きな「ノートルダムの鐘」のカジモドは恐らくこの天辺に

有料で登れる屋上へは大行列ができていたので無料で見学できる堂内へ

肌寒い花曇りのパリもステンドグラスを通せばこの通り

大混雑の中やや駆け足で

ファサードの彫刻を見上げ始めると夢中になっちゃいそうだったのでパスして次へ

（※とは言えこのあと深夜のフライトまでまだまだ時間があると油断していた←大きな勘違い）

セーヌ川沿いから桃色ノートルダム

ファン君曰く「パリでありがちな南京錠が増えすぎてこの橋、落ちかけちゃってさ」

生憎鈍色のセーヌ川を渡る風が冷た過ぎてクルーズもパス

ファン君が連れてきてくれた本屋さんが実は超有名スポットであった事を後々知る

本好きな人たちが嬉々として行き交う狭い店内の居心地の良さ

カバンに収まるWinnie-the-Poohの絵本を買ったらレジで店員さん「押しておくわね」とShakespeare and Companyのスタンプを

「パリだし一応ここにも」シリーズ

断然東京タワー派（錦糸町のアレに非ず）としては無視してやろうと決め込んでいたのに近くで見上げると立体刺繍みたいで「何だ、まぁまぁ綺麗じゃねぇか」と

パリの観光地で必ず見かけた「カップの中のコインはいくらでしょう？」（周辺で一緒に騙されたフリして他の客に賭けを促すサクラ込み）ショー

問題は半ケツではなく無許可の商売で

「警察が来たぞ！！」の声にそこら中から一式そろえて逃げる逃げる

で彼らの後をつけて振り返るとこちらのベストショットが撮れました

次なる「パリだし一応ここにも」シリーズ

メトロ一日乗車券はここのケーブルカーでも使えます

といってもあっという間に街が一望できる丘の上

モンマルトルのサクレクール寺院

ちょうどミサが始まり女声の讃美歌で満ちていました

オルガンマニアとしては次こそゆっくり日曜礼拝に

事前に見学チケットを買っていなかったので外からチラリのオペラ座

（※ここで見学を始めていたら確実に帰国便遅刻だったので幸運だったと後から気付く）

ベートーベンとモーツァルトが並んでる！バッハだ！ファントムどこ？と無邪気に

どちらにせよこの時間からでは無理と分かっていた「パリだし一応ここにも」シリーズも入口だけ

外から窓越しに一部ちらっと覗けます

ピラミッドのそばで「考える人」ごっこで撮影大会とかしてたらもう１９時

ファン君「ほんとにまだ大丈夫なの？」
自分「Oui!!だって２３時の便だし（ごそごそ）あ…違う！２１時発だ！」

宿に猛ダッシュで荷物もちだし急きょバスからＲＥＲ（高速鉄道）変更！間に合うぎりぎりの直通列車までファン君が送り届けてくれて何とか無事に

だだっ広い空港を全力疾走して汗だくに

エールフランスのラウンジに駆け込みフライト目前３分でシャワー

優雅に再びＣクラスを満喫〜の予定が最後の最後で走りまくったせいか血行が良くなり過ぎて「獺祭の他にもいろいろオススメがあるんですよ」のＣＡさんにＫＯされて成田までヘロヘロ

長旅締めくくりシリーズの乗継フランス部分だけ先にまとめちゃいましたが肝心の「夢の聖地イスラエル」編をまた近い内に…