イスラエル(7)史上最悪！出国大作戦／ヤッフォ

2016/04/14 - 2016/04/24

イスラエル最終日はテルアビブでお馴染みのレンタサイクル利用で、近場のヤッフォに。大都市の片隅にありながら古の香りを残したコンパクトでラブリーな港町です。

そう、ヤッフォ散策までは良かった。しかし世界的に見ても何から何まで厳格なベングリオン空港にて、出国時にとんでもない洗礼を受ける羽目に。心底嫌悪感を催したものの、ここでイスラエルを嫌いになったら思うつぼ。楽しい想い出を中心に振り返ります。

エリア ヤッファ(イスラエル)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 自転車 徒歩
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

庶民の味方 cofix で朝ごはん

最終日は残り少ないシェケルを大事に使おうキャンペーン

店のメニューはどいつもこいつも５シェケルだぜ！
日本でも全力でＰＲしてくれよ！！とハイテンションかつ陽気な店員

テルアビブに着いてから街の至る所で見かけるこの子たちが気になって気になって

貸出手続きは英語対応のディスプレイで支払いはクレジットカードにて

最初は手こずっていたら散歩中のお爺ちゃんが助けに来てくれて（でも結局解決せず）お爺ちゃんがその辺の若い人を呼んでくれて（で即効解決して）何とかなります

テルアビブの中心街からバスでも十数分らしいですがチャリンコで潮風きって爽快に港町ヤッフォまであっという間

ランドマークの時計塔は生憎絶賛修復中

レンタサイクルは各所の無人ステーションどこでも返却可

来た道を振り返るとすぐそこにテルアビブの近代的な街並みが

対照的にヤッフォの旧市街は時の流れがゆったりと

時計塔から少し坂を上るとイスラム教寺院のジャーマアルアフマディーヤ

トロピカル感満載の聖ペテロ教会

後にローマ教皇となるペテロがヤッフォから旅立った事を記念した教会

地中海を背にひたすら穏やかな古都

ケドゥミーム広場から小高い丘を登り詰めれば遥かテルアビブの摩天楼

こぶりな街はゆっくり巡っても一時間かかりません

そして油断し過ぎてスプリンクラーの急襲に遭う

公園の一角にあるはずだった「渡ると願い事の叶う橋」は…何故か崩落中

この後の「楽しい想い出と共にイスラエルを出国」という願いが絶たれる事を暗示していたのか

神話でアンドロメダが縛られていたとされる岩がヤッフォの沖合にプカリ

時折やって来る団体さん以外は静まり返る街並み

賑わう気配を目指して小路を抜けると

独創的すぎるアート作品を始めアクセサリーや器などが並ぶのみの市でした

玉石混交ながら作り手の顔を見ながらテクテク

レンタサイクルで再び宿まで戻ってすぐ身支度

フライトまで６時間近くありますが一説には「世界一出国の厳しい」ベングリオン空港

用心のためバスと鉄道を乗り継いでさっさと向かいます

テルアビブ都心の駅から空港まではすぐ

世界一セキュリティも万全！なはずの空港の天井に子どもの手から離れてしまったと思しき数多の風船…ヘリウムでなく得体の知れない爆発物だったらどないすんねん

ビビりながらチェックインカウンターに並ぶ＝悲劇の序章
１）日本人と見るや質問攻め（どこへ行ったか・誰と会ったかなど定番）
２）職業が気に入らなかったらしい→列の脇に立たされる
３）笑顔で自己紹介する屈強な自称「スーパーバイザー」登場（更に質問攻め）
４）パスポートの裏に番号付のバーコードのシールを貼られる（←ここ注意）
５）他の客より遥かに時間はかかったもののにこやかに解放される

無事にチェックインを終え荷物も預けてほっと一安心しパサついたハンバーガーでコシェル食べ納め

更に警戒してフライト５時間前に入国審査へ向かうもビジネスクラスの優先レーンどころか先ほどパスポートの裏面に貼られたシールを見るなり「こっちに来い」

隅っこの壁に覆われたレーンに連れて行かれまたもや！自称「スーパーバイザー」２号（さっきの１号と正反対で超高圧的）登場→イスラエル滞在中の出来事（何をしてどこに行き誰と会ったか）尋問開始→１時間椅子に座らされ放置→身体検査→更に１時間放置→手荷物をひっくり返され単行本と常備薬を全て没収され別の箱に移され（何故？と問うても無視）預け荷物に→１時間放置

軟禁レーンで合計４時間放置と尋問を繰り返されたのは自分とパレスチナ人と英国に帰る国連職員の３人だけでした

「パスポートに貼られた番号を見てごらん」（国連職員）僕も彼も６で始まっていて「これが要注意の印みたいだよ」

数人の美人スタッフから時々「ごめんね」と憐憫の笑顔を向けられる以外は理由を尋ねても完全無視され何時間も放置されるのが非常にこたえました

国連の彼も僕もフライト目前になり「もう乗れないかも」と諦めかけた時に突如「行ってよし」

乗継のパリまで奮発してビジネスクラスだったのに何一つ優遇されないどころか前代未聞の冷遇を受けてヘロヘロになりラウンジへ

疲れきって何も喉を通らずとどめのマッツァのみ

エルアル・イスラエル航空機の群れ

六芒星を見るたび出国地獄を思い出す羽目に

乗継のパリ到着

説明を得られないまま没収され別便となった箱（中身は文庫本と風邪薬と歯ブラシと絵葉書とメントス）

そしてスーツケースはこじ開けられた形跡があり「中身をチェックしましたが何か不具合があればご連絡を」とメッセージカード入り＋全ての電子機器のバッテリーが抜かれた痕跡あり

パレスチナを支えたり好意的な立場を取る人たちを理不尽に虐げ「もう来るな」と言わんばかりの追い出し方と感じました

でも最後の数時間を除けばここでしか出来ない経験ばかり！また来るかも（でも多分ベングリオン空港はもう使わずヨルダン川から陸路に）

この旅行記へのコメント （4）

• たけちゃんさん 2016/09/28 20:30:57

  ベングリオンの出国

  ベングリオン空港、嫌な気分になりますよね。僕も2時間ほど別室行きになりました。同じ質問を二箇所でされて、同じ答えじゃないといけないとか。
  人への信頼がない国だなあと、旅の最後で思い知らされるます。

  DONさん からの返信 2016/09/28 23:55:00

  RE: ベングリオンの出国

  たけちゃんさん
  
  > ベングリオン空港、嫌な気分になりますよね。僕も2時間ほど別室行きになりました。同じ質問を二箇所でされて、同じ答えじゃないといけないとか。
  > 人への信頼がない国だなあと、旅の最後で思い知らされるます。
  
  そうなんです、でもただ…ヤドヴァシェムを訪ねたり、先祖代々語り継がれてきたイスラエルの想いを知る友達の話を聞いたりすると。あるいはかつて日本人に空港が酷い目に遭った過去を思えば、この人たちのこの類の行動は手放しで責められたものではない、とも思うわけです。とはいえ、さすがに４時間は（略）。
  
  ＤＯＮ

• まみさん 2016/09/28 12:11:41

  私も出入国で苦労したイスラエルですが

  要注意人物指定まではされず、あれでも通常だったようなての゛、比べものになりません。。
  おつかれさまでした！

  DONさん からの返信 2016/09/28 23:35:50

  RE: 私も出入国で苦労したイスラエルですが

  まみさん、こんばんは。
  
  イスラエル、他では出来ない体験の連続で概ねポジティブな想い出満載なんですが、最後の最後でこれは…という感じですよねぇ。本当に疲れました。
  
  ＤＯＮ