イスラエル(5)夢の聖地へ／エルサレム旧市街

2016/04/14 - 2016/04/24

イスラム建築の美しさに心酔すること十数年。当時から自分の中でイスラム世界５大建築は「イマームモスク（イラン）」「ブルーモスク（トルコ）」「タージマハル（インド）」「レギスタン広場のメドレセ（ウズベキスタン）」、そして「岩のドーム（イスラエル）」でした。４つを巡り、ついに最後の聖地へ。

紺碧の空を背に眩い黄金のドーム。ここから預言者ムハンマドは昇天しました。いつもはムスリムに溶け込める自分でも、世界一入場規制の厳しい場所だけあってさすがにドームの中まで入れず。それでも心安らぐ束の間のエルサレム、いよいよ最終日です。

エリア エルサレム(イスラエル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

エルサレム到着が金曜だったので（金・土に非ムスリムは神殿の丘に入れない）週明けを待ってようやく

非ムスリムに解放されているのは嘆きの壁の右脇にあるモロッコ門のみ

朝一番に行ったのに大行列！

荷物とＩＤチェックを終えるとスロープから眼下に嘆きの壁

奥が男性のスペースで手前が女性用

とうとうここに！

神殿の丘に鎮座する岩のドーム

燦然と輝く金色のドームだけでなくブルータイルの緻密ぶりは神業

八角形の建物をぐるり隈なく見詰めて何周しても飽きる事なし

細やかな意匠を一つも見逃すまいと

中には預言者ムハンマドが大天使ガブリエルに導かれて昇天した場所＝聖なる岩があるはずですが拝もうと試みるもすぐ警備員がピーッ！

ドームのパネルの一枚が開いているのを発見

特撮怪獣の背中にファスナーがあるのを目撃してしまった気分

神殿の丘に建つ各種ドームは親分の岩のドームを気遣ったか地味めながら美しく

アーチ越しでも美しい

朝日を受けたドームだけでも美しい

逆光気味でもやっぱり美しい

傍らのアルアクサー寺院に向かおうとすると陽気なムスリムの若者たちに話しかけられる

日本語のイスラム教早わかりブックを見せられまるで新興宗教の勧誘の如くライトな感じで「イスラム教に入っちゃいなよ！」と

軽やかすぎてアッラーもきっとびっくり

岩のドームの傍に佇むアルアクサー寺院

ここも今では非ムスリム立ち入り禁止

ややエキサイトし過ぎた女性たちが「アッラーは偉大なり」と大絶叫を繰り返し始め程なく兵士たちが集合

いろんな方々がお見えですが基本的に厳格な保安検査を経ているしライフル構えた兵士がやたらめったらウロついてるので何も起こらないはず

ムスリムの皆さんがお祈り前に身を清める洗い場ウドゥから再び岩のドーム

ドームの周りには大勢ムスリムのおじいちゃんたちが

クルアーン（コーラン）を暗誦したりお菓子を手に談笑したりとてもとてもピースフル

実質二日近くかけて辿り着いた自分の前でお気軽に遠足で来た地元キッズたち…羨望

名残惜しく最後に見返りドーム

金曜にはさぞ大勢のムスリムが集う事と

入場はモロッコ門だけですが退場はどこからでもどうぞ

旧市街で顔馴染みになったジュース屋さんのアブネルが「岩のドームの中はこんな風になってんだよ」

それより何より「昔はうちのじいちゃんがドームのすぐ横で売店してたから毎日ドーム見て過ごしてたんだ」って言われて羨まし過ぎた

銃器を構えた兵士たちも普段はにこやかに談笑してるからって中国人のおばちゃんたち！遠慮なくフェンスの中に闖入し容赦なく肩を組んで記念撮影しまくる

さすがに呆れ果てた兵士たちに外に連れ出されるも全く懲りずに林家パー子なみに撮りまくる

旧市街で働く車シリーズ（１）

坂道を下る際は後ろのタイヤに乗ってそりの如く

旧市街で働く車シリーズ（２）

大型車は入れない旧市街でも階段に添えられたスロープ＝車幅のちっこい車が大活躍

どっぷりムスリム気分だったのに旧市街も最後という事で三度目の聖墳墓教会でイエス様にも再び感謝を

エルサレムおしまいはイスラエル男子の所へ嫁いだ日本人女子の一家と市場でランチ

折しもユダヤ教のお祭り「ペサハ」（過ぎこし祭）スタート！

ペサハの期間中はいわゆるパンが食べられず代わりにこのマッツァーのみ（酵母を用いないクラッカー状の物体）

ペラッペラでパッサパサで決して美味しいものではないと思いきやお土産として日本で配ると意外に滋味深いと好評で

ユダヤ教の食事の規定を守ったコシェルは血抜きされた肉がパサついてたりとイマイチなイメージでしたがさすがイスラエル在住のグルメ日本人女子は旨い食堂を知っている

しかし腕白キッズはご当地ビールよりも武器集めに夢中で目を離すとすぐパトロール開始

中東テッパンのなつめやし

イスラエルで食べたのが一番濃厚で美味しかったかも

毒々しい程カラフルなお菓子もこんな形状になるともはや何を模したのか

故郷から遠く離れたイスラエルでたくましく母ちゃんやってる友達と優しいパパと元気の有り余るキッズと愉快に過ごして夢のようなエルサレム＋ベツレヘムの日々終了

見慣れた黒尽くめの皆さんが別の国だったかと思えるほど次なるテルアビブは別世界！