2016/06/17 - 2016/06/28
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6月17日から6月28日までサンクトペテルブルクに行ってきました。目的はサンクトペテルブルクで開催中のInternational Festival "Musical Collection"です。11回目のようですが、私的には聞いたことがなかったので、有名なわけではないようです。名前はInternational Festivalですが、ロシア内でしか宣伝していないのでは。ロシアだけでひっそりとやっている感じ。5月22日から6月30日まで毎日コンサートが開かれています。チケットの購入はインターネットすべてすましました。ただ直前だったので、買えない日がありそんな日はマリンスキー劇場のバレエとコンサートを購入しました。ちなみに、マリンスキー劇場はXXIV MUSIC FESTIVAL STARS OF THE WHITE NIGHTSを開催中です。通貨ルーブルが2年前の半額程度のおかげで、コンサートは3000円前後、バレエは7000円程度でチケットを購入することができました。
エアーはアエロフロート・ロシア航空で成田からモスクワ経由でサンクトペテルブルク/プルコヴォ空港です。往復71,000円。安いのは、燃料サーチャージが数千円だったから。ホテルはコンサートホールから1km以下のALTBURG on Liteynyy。朝食付きで11泊で69,000円です。激安です。いつものように昼は博物館、史跡の観光、夜はオーケストラ三昧となりそうです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
-
ロシアはビザ取得のハードルが高く、個人で旅行できないなーと思っていたら、簡単にビザを取得できることが分かり、俄然ロシアに行きたくなりました。もちろん目的地はサンクトペテルブルグ、ソ連時代の言い方だとレーニングラードです。いまだに、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ショスタコービッチといえばレーニングラード響と頭の中で変換されてしまいます。そこにちょうどサンクトペテルブルグで音楽祭をやっているということで行って見ることに。
アエロフロート・ロシア航空のモスクワ行きは成田第一ターミナルの北ウイングです。12:00発なのでゆっくり出発しても時間的には間に合いそうでしたが、山手線でラッシュにぶつかると嫌なので、家を6:00に出て、9時ごろ成田に着くように向かいました。なので何とかラッシュに巻き込まれずに済みました。チェックインカウンターはFで、到着時既にチェックインが始まっていますが並んでいるのは30名ぐらい。日本人と西洋人半々です。10分ぐらい待ってチェックイン。アエロフロート・ロシア航空はスカイチームなのですが、スカイチームのANAカードにはマイルは積み立てられないようです。で、なぜかフライングブルーのカードは使えるようです。久しぶりにフライングブルーを使いました。たぶん過去のマイルは消滅している。
この後、GrobalWiFiを受け取りって両替に進みます。ただルーブル/円のレートが2.11です。リアルのレートは1.61ぐらいなので、ちょっとぼりすぎだろうと思いましたが、ロシアは初めてだし、ATMのキャッシングがどこでもできそうにないとの話もあるので、念のために最低限、空港からホテルまでに必要な5000ルーブルを換金。ただ、取り越し苦労でした。まあ最悪を想定して保険掛けたと思えば。
モスクワ行きの機体はA330-300です。席の並びは2−4−2。通路側を取ったので4の通路側です。行って見ると隣にプロレスラーみたいな体格の白人男性が座っていて、最初から最後まで私のエリアを侵害してきて参った。疲れました。 -
このA330-300、ちょっと古いのか席の画面がタッチパネルではない。それにUSBポートが壊れていて、スマホの充電ができない。他の人もクレームしていたが、CAは最初から使えないのだ、みたいなことを言っています。そんなはずはないので、試しに空いている席を調べてみると、10席中1席だけ充電できる席がありました。CAに話して、使えないのは故障だよと説明しましたが、逆に呆れられました。
そういえば、水が飲みたくて一番後ろの厨房のようなところに行って、コップ一杯の水下さいと言ったら、向こうでもらえと断られました。
こんなことってあるのか。
アエロフロート機の飛行ルート。日本飛び立ってほんの数時間でロシア領空に入り、それからモスクワまでロシア上を飛行です。広大すぎるよロシア。 -
そういえば、乗っている日本人のほとんどがおじいちゃん、おばあちゃんです。なので、トイレが常に混んでいました。添乗員と一緒に団体旅行のようです。飛行は順調で、ほぼ時間どおりにモスクワ シェレメチェボ国際空港に到着しました。が、ターミナルはDではなくFです。このFターミナルはガイドブックに説明がなく少しわかりにくかったので、順番に説明します。
飛行機を出て、通路を進むと、インターナショナルトランジットか出口の選択があります。私は国内線に乗り換えるのでインターナショナルトランジットではないなと思い出口に向かいました。このあたりの表示がロシア語のみだったりしてわかりにくい。ところどころに英語が併記してあるのもありますが。で、階段を差して、パスポートコントロール/バゲッジクライム/出口 の表示があったので進んでみます。この際にほとんどの日本人はツアー(HISと日本旅行と言っていた)添乗員の指示で全員集まるまで通路で団子になっていたので、私はほぼ先頭あたりでパスポートコントロールに進めました。よかった。
パスポートコントロールではビザのページを開いてパスポートを提出。印刷された半券を受け取り、ものの1分位で終了。荷物はサンクトペテルブルグまで送られるのでそのまま出口を出て、Dターミナルに向かいます。ここで結構タクシーの勧誘があります。FからDには歩いて20分かかるので、タクシーに乗れと行ってきます。私はトランジットに3時間あるのでゆっくり歩いてゆくと話しましたが、上の階までしつこくついてきましたから。 -
でここにATMが結構あります。街中のATMは危ないと聞いていたが、流石に空港のATMは大丈夫と思うので、ちょっと多めに10000ルーブル引き出しておきます。が、5000ルーブル札2枚できてきました。ルーブルは5000ルーブル紙幣が最高額面なので、ちょっと後悔しました。次回からは5000ルーブルごとに引き出そう。
-
ゆっくり歩いて20分くらいでターミナルDに到着。ただし、ドメスティクゲートは反対側の端で、さらに200メートルぐらい歩く必要があり。すでにチケットは持っているので、X線を通して中に入ります。
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成田で発券してもらったチケットにはゲート2とありますが、1時間前に表示を確認すると、ゲート16に変更されていました。ここで、来る時の飛行機で時計をモスクワ時間に合わせたのですが、なぜか1時間ずれているようです。なので、トランジットが3時間あると思ったら、4時間あることになります。スマホのロシア時間とも1時間ずれています。サマータイムは廃止されているはずなので、なぜずれているのかは不明です。
でこのサンクトペテルブルグ行きですが、50%以上がチャイニーズです。騒々しくってしょうがない。まあ地球上の5人に一人はチャイニーズですからしょうがないですね。 -
機体はA321。座席の並びは3−3で前後左右チャイニーズです。まあ1時間ちょっとなので我慢です。
飛行は順調で定刻にサンクトペテルブルグに到着。国内線なので、荷物を受け取って出るだけです。荷物もほんの10分位で出てきて外に出ると、ここでもタクシーの勧誘がひどかった。たださすがにあまり強引なことはされませんでした。最後の運ちゃんは市内行きの39番のバス乗り場を教えてくれました。 -
バスというかマルシルートカに乗り込むとちょうど満員になったようで出発です。中に表示があり、1人40ルーブル、荷物は追加で40ルーブルとあります。このマルシルートカ結構飛ばします。ほんの20分くらいでモスコフスカヤ駅に到着。降りたところに地下鉄の入り口があります。系列は2番で、1度乗り換えればホテルのそばの駅チェルヌイシェーフスカヤ駅にいけそうです。5駅先で1号線に乗り換えて、4駅で到着するはずです。
で、メトロの切符を買うのが難しかった。自販機は英語にも対応しているのですが、英語に変換して操作しましたが、よくわからない。仕方がないのでメトロカードを買ってみました。最初に60ユーロでメトロカードを購入しますが、チャージされていなかったようで、改札機に弾かれます。駅員にチャージ分がないと言われて一回分チャージしてやっと中に入りました。で、地下鉄のエスカレータがとてつもなく長い。相当深く掘っているようです。もともとサンクトペテルブルクは沼地だったか干潟だったかなので、岩盤まで掘った結果なのかもしれません。さらに、チェルヌイシェーフスカヤのエスカレータはこれ以上に長かったのですが。
地下鉄の乗り換えは同じホームに到着して横にずれるだけでスムーズにいきました。チェルヌイシェーフスカヤ駅を出ると小雨が降っています。ホテルまで歩いてすぐなのでそのまま進みます。でホテルに到着したと思ったら、予約がないと言われて、色々確認すると、500メートルほど手前のホテルでした。グーグルマップに住所入れてこのホテルがヒットしたのですが、まさか500メートルもずれていたとは。おかげで当初予定の22:30を1時間程度遅れて23:30ごろにやっとホテルに到着しました。
サンクトペテルブルグは23:30でも空はちょっと明るい。 -
これが今回のホテル ALTBURG on Liteynyy。
入り口がロックされており入ることができません。テンキーがあるので適当に押してみましたが、ダメでした。でたまたまここの住民が来て開けてくれて助かりました。3階がホテルでフロントがあるのですが、ここのドアもロックされており、ボタンを押して中から開けてもらう必要があります。 -
部屋ですが、ウナギの寝床のような部屋です。それはいいのですが、ちょっとカビ臭がするのが難点です。たぶんあまり使われていなかったのだと思います。数日たってカビ臭は収まってきましたから。
PCのセットアップはテーブルがあって助かりましたが、なぜかテレビ裏のコンセントがガボガボで使えない。なので手前の柱にある壁コンからタップで電源引いたので充電環境は床に直に置くことに。
ちなみにテレビの下の台は冷蔵庫ですが、これも使われないままになっています。 -
シャワールームも必要最低限の広さで問題なし。お湯はバスルーム内に給湯器が設置してあり十分な量が出てきます。シャワーヘッドの安定がもう一つですが、特に問題なしです。
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トイレに座ると洗面台が近すぎるのですが、特に問題なし。
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6月18日
昼間はエルミタージュ美術館やイサク聖堂を回りました。
http://4travel.jp/travelogue/11141607
今日のコンサートはサンクトペテルブルクシンフォニーオーケストラで以下です。
Dvořák. Cello Concerto
Prokofiev. Symphony No 4
写真は大ホール入り口。 -
大ホールと言っても、キャパ1000人ぐらいか。どちらかというと中ホールといった感じ。全体が白いのでスマホのカメラが自動で露出を抑えてしまっていますが、本当はもっと白い。
席は前から11列目の中央通路寄りの真ん中です。これで1500ルーブル。
で、建物内部は大理石や漆喰でおおわれていて、ちょっと残響が心配です。座席がフラットなので、後ろの席は聞こえづらそうですが。 -
最初の曲はドヴォルザークのチェロコンチェルト。
オーケストラの構成は50人ぐらいの少なめですが、ステージが小さいので結構いっぱいです。最初の出だしでいきなりブラスがつまずいて、さらに第一バイオリンのバランスがと思ったらだんだん立て直してきました。たぶんこのホール、人がいるのといないのと相当音響が変わるのではと思います。心配していた変な残響は感じなかったが逆に反響もない、ストレートに音が飛んでくる感じです。
で、第一楽章のチェロのソロパート、ちょっとファニーな感じに。正直最後まであまり良くなかった。今回はフィルハーモニーオーケストラではなく、シンフォニーオーケストラだし、ソリストも有名でないし、こんなもんかなと思いました。1500ルーブルなので今のレートだと2500円ぐらい。まあチケット代から考えたら、安かったかも。
で次のProkofiev. Symphony No 4ですがオーケストラの人数を20名ぐらい増やして70名ぐらいになり檀上はいっぱいいっぱいです。
さすがにプロコフィエフはやりなれている感じでそんなにアラはなかったが、完ぺきとはいいがたい。最後に一番前の観客でピエロのような服を着たおじいさんがみんなにスタンディングオベーションを催促しており、最初するつもりはなかったが、だんだんとみんな立ち上がって、最後には8割ぐらいいがスタンディングオベーションに。なんだろうこのおじいさん。
まあ明日はフィルハーモニーオーケストラなので、明日に期待です。 -
6月19日
昼間はエルミタージュ美術館や血の上救世主教会を回りました。
https://4travel.jp/travelogue/11142247
https://4travel.jp/travelogue/11148087
今日のコンサートは以下です。
Beethoven
Leonora Overture No 2
Concerto for Violin, Cello, and Piano
Symphony No.5
オーケストラはサンクトペテルブルクフィルハーモニーです。期待できそう。
指揮者は日系アメリカ人のKent Nagano
後姿が若いころの小澤に似ていなくもない。いや若いころ指揮しているのを見たことないんですけどなんとなく。
最初のオーバーチュアは素晴らしくよかった。ホールの問題はこれで払拭できました。
写真はコンサート終わって22:30頃の空、夕焼けが見れました。 -
次のConcerto for Violin, Cello, and Pianoですが、聞いたことのない曲。ソリストは次の通り。
Mari Kodama - piano
Andrey Baranov - violin
Alexei Zhilin - cello
申し訳ないが日本人のピアニストの方もう一つです。バイオリンとセロはよかった。もともと私自身ピアノは好んで聞かないのでピアノのよさが表現できなくて申し訳ない。
ポーズ挟んで、オーケストラの構成が80人ぐらいになって檀上はいっぱいいっぱいです。
ベートーベンのシンフォニー#5 「運命」も特になんの問題もなく気持ちよく聞けました。
明日はマインスキー劇場コンサートホールでリチャードストラウスとシューマンのコンサートです。 -
6月20日
昼間はペテロパグロフスク要塞を回ってきました。
http://4travel.jp/travelogue/11142810
今日のコンサートは8時からマリインスキー劇場コンサートホールです。さすがにタキシード着て3キロ歩くのはつらいのでタクシーを呼んでもらいました。が、昼間からそうですが大渋滞のため、タクシーが来れないようです。とにかく運転マナーが悪く、無理やり交差点に突っ込んできて、交差点が車で埋め尽くされてにっちもさっちもいかない交差点ばかりです。悪循環。仕方がないので、大通りを歩きながらタクシーを捕まえます。ネフスキー大通りまで来て、やっとタクシーがつかまりました。ただ、マリインスキー劇場コンサートホールを知らないようで、カーナビで探していますが、調子が悪くなかなか目的地が出てきません。でもなんとか20分前にはマリインスキー劇場コンサートホールに到着しました。 -
15分前に建物の中には入れましたが、まだホールには入れないようです。推察ですが、ミュージシャンも渋滞で来れないのでは。開場したのは8:15で演奏が始まったのは8:30なので、30分遅れ。
マリインスキー劇場コンサートホールの外観は古びたレンガ作りですが、内部は最新の設備できれいになっています。 -
ホールはステージを中心にすり鉢状になっています。全面が木になっていて、木のぬくもりを重視している感じです。座席も広くゆったりしています。隣が大男でも大丈夫。サンクトペテルブルクフィルハーモニー大ホールの座席は、隣の大男のせいで肩身が狭かったですから。
唯一の欠点は私の席の直後に壁があり、ゆったりと座ると壁の反射音で音が乱されることでしょうか。なので、演奏が始まると前のめりになって、壁から50センチ程度前になる必要がありました。ROWの7は避けましょう。ちなみに、最前列の3列は別枠らしく、4列目がROW1です。 -
でこぼこした壁面はパーティクルの合板です。パーティクルの合板はスピーカーにも使われているので、音響的には問題ないのでしょうか、たたくとコンコンとあまり良い響ではなかった。
プログラムは以下
Richard Strauss
Symphonic poem Don Juan
Robert Schumann
Piano Concerto in A minor, Op. 54
Richard Strauss
Don Quixote, Phantastische Variationen über ein Thema ritterlichen Charakters, Op. 35 -
さて、肝心の演奏ですが、マリインスキーオーケストラなかなかよかったです。音に関してはサンクトペテルブルグフィルハーモニーオーケストラよりも各上の感じ。これがホールによるものなのか、実際にそうなのかはわかりませんが、とにかく目立った問題はなかった。
それは楽団がそろって、チューニングが始まったところから違います。おそらく我々がよく耳にするのはマリインスキーオーケストラのほう。サンクトペテルブルグフィルハーモニーオーケストラもサンクトペテルブルグシンフォニーオーケストラもちょっと違う。 -
さて一曲目はストラウスの曲です。
Richard Strauss
Symphonic poem Don Juan
圧巻です。一つ問題があるとすれば、主席バイオリンの音がしょぼい。普通、主席バイオリンは別格の音がするのですが。シューマンのピアノコンチェルトの終わりかけで、弦が切れていましたから、弦がくたびれていたのかなと思いましたが、ポーズ挟んで新しい弦に張り替えたと思った3曲もさえない音しかしませんでした。 -
ポーズ挟んで最後はストラウスの曲です。
Richard Strauss
Don Quixote, Phantastische Variationen über ein Thema ritterlichen Charakters, Op. 35
セロとビオラのソリストを追加して、オーケストラの構成も80人ぐらいに増員しました。 -
6月21日
今日はヴァシリエフスキー島周辺を観光してきました。
https://4travel.jp/travelogue/11142942
今日のコンサートは、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー大ホールでショスタコービッチです。オーケストラはサンクトペテルブルク・フィルハーモニーオーケストラです。 -
6月23日
今日はツァールスコエ・セローに行ってきましたが、19:00からマリインスキー劇場コンサートホールでコンサートなので早めに帰ってきました。ツァールスコエ・セローは丸1日時間のあるときに行ったほうがよさそうです。
http://4travel.jp/travelogue/11143341
今日のコンサートのプログラムは以下です。
Scenes from the Richard Wagner's opera Siegfried
席はROW8で前回の1つ後ろですが、一段高くなっていて音響的には良かった。LINEは7でほぼ真ん中。いい席です。
パートIはジークフリードのAct Iです。オーケストラはマリインスキーオーケストラ。歌手が3人、ジークフリート役、ミーメ役、ヴォータン役が出てきて、オーケストラの後ろで歌手が歌います。一応去年まで3年間バイロイトでオペラを鑑賞しているので、オペラを思い出しながら聞いていました。 -
パート1とパート2の間に休憩です。
ホール入り口正面の階段にある時計 -
パートIIはジークフリードのAct IIIです。ジークフリート役とヴォータン役は残り、エルダ役とブリュンフィルデ役の4人の歌手になりました。
どうしてもバイロイト音楽祭と比べてしまいますが、特にマリインスキー劇場コンサートホールの音が悪いわけでないが、バイロイトの劇場の音が良すぎて、見劣りしてしまいます。 -
6月24日
今日はパヴロフスクに行ってきました。
http://4travel.jp/travelogue/11143341
今日のコンサートは、サンクトペテルブルクフィルハーモニーで指揮者は
Dennis Russell Daviesです。けこうお年寄りだと思いますが、きびきびしていました。
最初は
Gershwin
Porgy and Bess, symphonic suite
です。80人ぐらいの大編成で、配置が昨日のマインスキーオーケストラと大体同じでした。珍しい配置と思ったのですが、こちらではそうでもないようです。
内容はオーケストラにアメリカンビッグバンドを模倣させているような曲で、私的には好きではない。ビッグバンドはビッグバンドにさせればいいわけで、オーケストラにさせる意味が分からない。
ここで気が付きましたが、このホール、ストリングス系はそんなに影響ないのですが、ブラス系の残響というかハネっ返りが変で、だからブラスがミスったり、協調できなかったりするのだと思います。
もう絶対にホールの設計が古すぎるので作り直した方がいいと思います。
マインスキーコンサートホールもちょっと完ぺきとはいい難いがここよりもはるかにましなので、新しくできるまで、マインスキーコンサートホール借りるっていうのはどうでしょうか。 -
2曲目は
Barber
Violin Concerto
オーケストラを50人ぐらいに縮小して、ピアノを追加しています。
バイオリンのソリストはLev Klychkov。
知らない作曲家と思っていたら、このヴァイオリンコンチェルト知っていました。それも、Klychkovは私が知っている通りに忠実に引いてくれます。私が知っているヴァイオリンコンチェルトであればたぶんハイフェッツか、シェリングか、グリュミオーと思いますが、同じロシア出身であればハイフェッツか。とにかく私の好みの演奏でした。 -
ポーズ挟んで3曲目は
Bernstein
Overture from "Candide"
West Side Story, symphonic dances
これまたビッグバンドです。正直もういいかなという感じで食傷気味です。
指揮者がアメリカ人というのはわかりますが、アメリカごり押しされてもね。
まあチケット代2500ルーブルで4000円ぐらいなので、文句はないですけど。でも次回は買いません。 -
6月25日
今日はクロンシュタット観光に行ってきました。
http://4travel.jp/travelogue/11143833
今日はマリインスキー劇場IIでバレエ ジュエリーズの鑑賞です。ホテルでタクシーを呼んでもらったところ、マリインスキー劇場IIまで230ルーブルといってきました。でこの運転手がまじめで、300ルーブル渡しておつりはいらないといったが、受け取らないので、チップだというとやっと受け取ってくれました。流しのタクシーとは正反対です。
ジュエリーズはタイトルから子供向きかと心配していましたが、来ているのがみんな大人で安心しました。
購入した席はSTALES BOXES ROW3 Line47です。
見るまでは2階席と思っていましたが、1階の後ろ、2階の張り出しの下でした。
舞台まで30メートルぐらい。遠い。 -
最初の演目はエメラルド。曲はフォーレ作です。
みんな緑の衣装で登場です。
正直、劇場でバレエを鑑賞するのは初めてなのですが、場面が変わるごとに、拍手するのはちょっと違和感。バレエは普通こうなのか。ダンサーが拍手に応えて、挨拶したりもある。私的にはじっくりと鑑賞したいのですが。
休憩を挟んで、次はルビーです。曲はストラビンスキー。ちょっとコミカルな曲で、踊りも道化っぽい踊りになっていました。 -
休憩時間にいろいろ回って写真を撮りました。
これはオケピ。
そういえば、オケピの左右の壁の板の面積が広く、ブラスの音が強烈に反射しているので、吸音素材に変えたほうがいいと思う。 -
最後はダイヤモンド。白の衣装です。曲はチャイコフスキー。
このダイヤモンドのプリンシパル、WEBではキッツと思ったが、舞台に立つとすごく良かった。トウで立っているときに微動だにしないのがすごい。また両足トウの状態で胸張っている姿は畏敬の念すら覚えた。
やっぱり有名な踊り手らしく、ブラボーの声がにときわ大きく、拍手喝采も大きかった。
終わって、外に出ると多くのタクシーが客待ちをしています。でブローカーが寄ってきてタクシー探しているのかと聞かれたのでそうだと応えると、1200ルーブルと吹っかけてきました。ここで乗るのはやめましょう。
少しはなれたところまで歩いて行って、タクシーを拾ったほうがいいです。 -
6月26日
今日はモノローソフに行ってきました。
http://4travel.jp/travelogue/11144169
今日は19:30からマリインスキー劇場IIでバレエ アンナカレリーナの鑑賞です。トルストイの長編小説。事前にあらましを読んでいきました。
今日もホテルからタクシーを呼んでもらいましたが、30分たってもこないのでタイムリミットでメトロで行くしかなく、タクシーはキャンセルして、メトロで行くことに。今日は雨が降っているのでタクシーが出払っているようです。で、近くのメトロ駅に行く途中にちょうど客を降ろしたところのタクシーが止まっていて、交渉してマリインスキー劇場IIに行ってもらいました。値段を確認したが、行ってみないとわからないといわれて値段を出さない。まあいいかと思い、行ってもらったが、最初値段を決めておくべきだった。着いて、500ルーブルぐらいと思って1000ルーブルを渡すと、1000ルーブル握って放しません。もう時間なので、いいやっと思い、タクシー降りて劇場に入りましたが、やっぱり流しのタクシーは信用できない。また、最悪流しのタクシーを使う場合は、100ルーブル紙幣を多めに持っていきましょう。
今日の席はSTALES BOXES ROW1 Line20です。前に一席分空間があり、前の人の頭に邪魔されずに良かった。 -
Act I
時代に合わせた衣装を着ているので、ちょっとバレエのよさが相殺されている感じ。極薄の生地ではあるが、やっぱり昨日のジュエリーズのようにチュチュのほうがバレエのよさは伝わると思った。 -
Act II
アンナが社交界から追放されてから、最後に列車に身を投げるまでです。
舞台に列車の車両すべり出てきたり、柵が降りてきたりとダイナミックなステージでした。 -
6月27日。
今日はガッチナに行ってきました。
http://4travel.jp/travelogue/11144487
今日のコンサートは20:00からチャイコフスキーの交響曲4番です。
Arensky
Variations on a Theme of Tchaikovsky
ストリングスのみの50人ぐらいの構成で気持ちよく聞けました。
ところで、主席バイオリンが24日のソリストになっていました。24日の主席は次席に。Lev Klychkov、リムスキー=コルサコフサンクトペテルブルク音楽院卒だそうです。
Tchaikovsky
Concert Fantasia for piano and orchestra
ピアノとブラスを加えて演奏が始まりましたが、やっぱりこのホールはブラスとの相性が悪い。 -
ポーズ挟んで
Symphony No 4
です。
ストリングスは相変わらずすばらしいが、ホールの問題でブラス系の反響がひどくて気になって仕方がなかった。 -
6月28日
今日はホテルをチェックアウトして帰国です。
ホテルのチェックアウトが12時で、エアーが16:30なので、12時ぎりぎりにホテルを出てきました。メトロの手前のスーパーで残ったルーブルでチーズ、ハム、ウインナーとウオッカを買ってパッキング。1週間分のおつまみが1000ルーブル、1600円ぐらいと安かったので。
メトロでモスコフスカヤに来たところで、もう使わないのでメトロカードを返却して、60ルーブル返してもらおうとしたところ、これが大変だった。まず窓口の係員に英語が通じず、身振り手振りで説明して、やっと理解してもらえた。で、パスポート見せて、書類にサインしてやっと60ルーブル返してもらいました。その間10分ぐらい。60ルーブルだと100円ぐらいなので、わざわざ手続しないほうが良かった気がします。
空港行きバスの表示にしたがって地上に出ると、小雨が降っています。ここでデパートのひさしの下でバスを待っていると、5分くらいで空港行きのバスが来ました。30ルーブルですが、大きな荷物は追加で30ルーブルの合計60ルーブル。20分ぐらいで空港に到着しました。
写真は空港のバス停 -
アエロフロート・ロシア航空は一番手前のカウンターですが、カウンターに進むにはまずX線と身体検査を通過する必要があります。身体検査はゲートタイプではなく、ガラスの筒をベルトコンベヤに乗ってスキャンされるタイプです。やっとカウンターに進みますが、1つのカウンターに5人ぐらい並んでいますが、チャイニーズの団体だったらしく、あとからあとから人が割り込んできて、結局10人分ぐらいに膨れてしまい、20分ぐらいかかりました。で、スーツケースの重量が26キロで重すぎるから3キロ減らして、手荷物にしろと指示される。しかないので、カメラとPCをリュックにつめて再度列に並ぶ羽目に、今後は5分ぐらいで荷物を預けてチケットを受け取ります。
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ここで再度X線と身体検査を通ってゲートに進みます。ゲートは2番ですが、まだ前の便が出ていないようです。
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免税店をうろうろしたり、スマホでアニメ見たりして時間をつぶします。
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機体はA321で来るときと同じで、場所も窓際です。ほぼ定刻にリフトオフ。
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サンクトペテルブルグは曇りや雨でしたが、モスクワに近づくにつれ晴れてきました。
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モスクワの空港はターミナルDに到着。同じターミナルDから国際線が出るので、そのままトランスファーに進みますが、なんだか細い路地のようなところを歩かされます。
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ちょっと不安になりますが、間違っていないようです。
このあとエレベーターで1階上がって、パスポートコントロールに進みます。で、このパスポートコントロールに長蛇の列が。窓口が半分しか開いていない上に、1人にかかる時間が長い。で、なぜ長いかはパスポートの照会に時間がががるからのようです。スキャナーの調子が悪いのか、パスポートを30秒ぐらい押し当てていました。何回かやり直していたこともあり、私だけで2−3分かかりました。スキャナーなのかデータベースなのかはわかりませんが、そこを改良すれば劇的に列が短くなるはず。 -
ターミナルDは国内便も国際便も使用しており、セキュリティに問題あると思うのですが。他の空港でこんなミックス空港見たことない。
で、時間ぎりぎりと思ってゲートに来てみたら、なかなか搭乗が始まらない。で、チケットを見ると搭乗が20:15になっています。モニターは19:00になっています。なんだかよくわかりません。とにかく待ち続けたところ、20時ぐらいにやっと搭乗が始まりました。 -
結局チケットの印刷どおり20:55に出発しました。やっぱり時差がおかしいとしか思えません。モニターの表示は何だったのだろう。モスクワの時間はよくわかりません。
機体はA330で席の並びは2−4−2です。4の右側通路よりで、隣が空いていたのでゆっくりできました。
当初の予定から2時間出発が遅れた関係で、成田の到着はやっぱり2時間遅れ。昼過ぎには自宅に帰れると思っていたが、結局自宅には17:00前になりました。
今回はサンクトペテルブルクフィルハーモニー大ホールを中心に、マリインスキー劇場コンサートホールやマリインスキー劇場IIでオーケストラやバレエの鑑賞でしたが、次回からはマリインスキー劇場コンサートホールを中心にスケジュールを組みたいと思います。また昼間の観光も見逃したところがまだまだあるので、2年後ぐらいにまた行きたいと思います。
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