2016/05/18 - 2016/05/18
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旅人のくまさんさん
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越前大野城の紹介です。本来は望楼付きの2重3階の大天守に2重2階の小天守、天狗の間と呼ばれた付櫓が付属された、複合連結式の天守でしたが、1795年に焼失しました。現在は、昭和43年(1968年)に再建された模擬天守です。
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本瓦のように見えた鬼瓦の展示品です。ほとんど損傷のなく、綺麗に紋所も残っていました。初代藩主の金森家の『裏梅鉢』の家紋です。六角を更に丸で囲んでありました。
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先程の鬼瓦と相似した鬼瓦の展示品です。金森家の『裏梅鉢』の家紋は同じでしたが、全体の造りが少し異なっていました。
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『お福が池からの出土品」の表示があった展示品です。吊り金具が付いた鉄製の茶釜らしい破片と、加工された笏谷石の平板のようです。
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『大』の文字が印象的な鬼瓦の光景です。その下の文様は、渦模様でした。瓦ではなく、石を加工した造りに見えました。左手に、美山市の久保氏からの寄贈品らしい文字が見えました。武家屋敷の鬼瓦かも知れません。
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『現大野城築城時の出土品』の表示があった、6個ほどの破片の展示品です。すべて石製のようでした。文字や文様がありました。
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展示品の表示が撮影できませんでしたが、これらの石造品の破片も、『現大野城築城時の出土品』のようでした。笏谷石が使われているようです。
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『旧城の屋根棟石』の表示があった、4個の破片の展示品です。
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『越前大野城城主』のタイトルがあった一覧表です。天正3年からの初代には、最初に築城した、金森長近が記され、天和3年から土井家の藩主が始まり、土井家の8代目で藩籍奉還を迎えています。
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『備荒倉』の文字が記された大きな看板の光景です。冷害による基金への備えとして、江戸中期の享保の改革や松平定信の寛政の改革では囲い米の制度が敷かれ、江戸市中などにも備蓄されました。『備荒倉』は江戸末期(天保の頃)に各藩に作られた備蓄倉庫です。
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『伝土井利治使用・草履』のタイトルがあった展示品です。大野土井家2代の大野利治(後に利利)が着用した草履であることが説明されていました。篤く信奉していた仏性寺(黒谷観音)に参拝する時に使用したとも説明されていました。
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『土井家伝来・薙刀・銘泰龍斉宗寛』のタイトルがあった展示品です。宗寛は、固山備前介宗次の高弟として知られ、奥州白河藩士の大野平蔵の子として生まれ、幼名を隆之進、後に泰介と称しました。幕末に生きた、お酒が大好きな刀工だったようです。
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イチオシ
黒漆塗りらしい駕篭の展示品です。柳廼社の所蔵品ですから、忠利公が使われた駕篭のようです。女性用の駕篭の方は、この後紹介します。
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イチオシ
『土井家伝来・歌仙貝(かせんがい)』の表示があった展示品です。その左のイラストには、それぞれの貝に和歌の意味が籠められているとして、『桜貝』を例に挙げていました。藤原定家の『伊勢の海なみの玉よるさくら貝 かいある浦の花の色かな』の和歌でした。江戸時代に女子向けの教養書として、古今の名歌三十六首に浮世絵師の西川佑信(すけのぶ)が優雅な挿絵を添えています。
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『土井家伝来・鉄仙蒔絵香炉箱』の表示があった展示品です。二つの箱が展示されていますが、左左側の一回り大きな箱は、蒔絵を描いた香炉箱を収納した箱のようです。微かに、こちらにも『鉄仙蒔絵香炉箱』の文字が読み取れました。『鉄仙(てっせん)』は、『鉄線』とも表記される、クレマチスの仲間の植物です。カザグルマの別名もあります。
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『土井家伝来・銚子』の表示があった展示品です。これらの品々は、土井忠利公の隠居所だった、柳廼社の所蔵品ですから、忠利公が晩酌を楽しんだ品かもしれません。
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同じく、『土井家伝来・銚子(提)』の表示があった展示品です。装飾に共通性がありましたから、先程の銚子とセットになった品のようです。
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『土井家伝来・銚子』の表示があった展示品です。蒔絵と風雅な飾りが付いた瀟洒な一品です。
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『土井家伝来・紋付透様膳部』の表示があった展示品です。土井家の家紋は、『六水車紋』です。代を含めて、すべて家紋が入った6点セットです。
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『土井家伝来・水車紋飯びつ・しゃもじ』の展示です。飯びつは小型で、しゃもじ(杓文字)は、スプーンのような姿をしていました。
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イチオシ
『土井家伝来・椿蒔絵文箱』の展示品です。『文箱(ふばこ)』は、書状などを入れておく手箱、あるいは、書状を入れて先方に届ける細長い箱のことです。右側の大きな箱は、椿蒔絵文箱を保管しておく箱のようです。江戸時代には、蒔絵や螺鈿などの美しい飾り文箱を、嫁入り調度品として取り揃えるようになりました。大きさや用途に応じて呼び分けられるようになりました。
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『土井家伝来・中啓』の表示があった扇のような展示品です。『中啓(ちゅうけい)』は、扇の一種で、『末広(すえひろ)』とも呼ばれます。折りたたんだ時、銀杏の葉のように扇の上端が拡がり、折り畳んでいながら上端が『半ば啓く』という状態からの命名です。公家では檜扇を扇の中でもっとも正式なものとしましたが、中啓はその檜扇に次ぐ格式とされます。
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『土井家伝来・丸之内水車紋・三澤瀉紋三方』の表示があった三方の展示品です。左上が・三澤瀉(おもがた)紋です。
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『土井家伝来・軍扇』の表示があった、金地に日の丸模様の軍扇の展示品です。武将が、戦場で軍勢を指揮するのに使った扇です。骨を黒塗りにし、金や朱などで日の丸を描いたものが多いとされます。
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『軍扇』と一緒に展示されていた甲冑の光景です。土井家4代藩主の利貞公所用の『茶糸威鉄錆地五枚胴具足』です。兜の上に、可愛らしい兎が逆立ちをしています。利貞公(1741~1807年)は、洪水や凶作、火事が連年のように相次ぎ、財政難や百姓一揆で苦労した藩主だったようです。
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右側の掛け軸は、大野城を築城した金森長近画像(複製)です。戦国時代から江戸時代初期にかけての武将で大名です。越前一向一揆戦などで戦功を重ね、天正3年(1575年)、信長から越前国大野郡の内3万石(大野城)を与えられました。左側の掛け軸は、金森長近公夫人画像(複製)です。長近公は、後に越前大野城から高山城の藩主となりました。仕えた主君は、織田信秀→織田信長→柴田勝家→豊臣秀吉→徳川家康→徳川秀忠と変遷し、85歳の時、京都、で亡くなりました。長近は蹴鞠や茶の湯の才にも秀で、茶の湯の宗匠・古田織部とも親交があり、家康・秀忠父子からは『気相の人』と言われ信任されていました。
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三着の藍染風の裃(かみしも)と、それを納める櫃の展示光景です。漆塗りらしい櫃には、澤瀉(おもだか)紋と六水車紋が記されていました。一番左の裃には、『土井家伝来・丸之内水車紋付絞(?)小紋半裃』の表示がありました。三着とも、藩主が着用したもののようでした。
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『紺地牡丹唐草天鵞絨貼女乗物』と表示されていた、珍しいビロード張りの女性用の駕篭です。藩主の奥方か、姫君が利用された駕篭でしょうか。
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『洋学館所蔵図書』のタイトルがあった書籍類の展示コーナーです。大野藩は優秀な人材を育成するため、藩主だった土井利忠が、天保14年(1843年)に出した学校創設の令により藩校が設けられました。翌年の弘化元年(1844年)には、校舎を新築、名前が『明倫館』と名付けられました。場所は、現在の越前おおの結楽座の周辺とされます。『地球概略』などのタイトルの書籍展示です。
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『明倫館・旧蔵図書』のタイトルがあった展示物です。『明倫』は、中国の思想家・孟子の『皆人倫を明らかにする所以なり』という言葉が語源です。人として守り、自分の行うべき道を明らかにするという意味があります。大野藩の明倫館では、武士だけではなく、一般家庭の子どもたちも学ぶことができました。
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このコーナーの上段には、『三通とも書留書状の受取り状』と説明書きがありました。下段の書状は、大野屋本店が199円70銭を貸し付けた時の借用証書です。
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