2016/06/14 - 2016/06/14
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旅人のくまさんさん
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現在は名古屋市の名東区に属する、柴田勝家所縁の地巡りの紹介です。神蔵寺は、一色城址とされます。室町時代の尾張守護斯波氏の命により、三河・遠江への備えとして柴田源六勝重が築いたと伝わります。
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『一色城址』の跡に建てられた、『龍華山・神蔵寺』の本殿光景です。元は丘の下にあったとされるお寺ですが、、現在の丘の上の城址に移されました。一色城を築いたとされる、柴田源六勝重(生年不詳~1503年)の墓もあります。勝重は、柴田勝家(1522~1583年)の祖父または曾祖父と伝わります。
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『神蔵寺』の鐘楼の光景です。立派な切込み接ぎの石垣の上にありました。『神蔵寺』は、昭和45年(1970年)、曹洞宗の大本山・永平寺の直末となりました。
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梵鐘のズームアップ光景です。生年不詳の勝重公ですが、晩年は仏門に入り、伸蔵寺を創立した後に亡くなっています。仮に1450年頃の生まれと仮定しますと、1522年生まれの勝家とは72年の差があります。この差が、祖父ではなく曾祖父説になっているのかも知れません。
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境内の西側にあった観音石像が並んだ建物の光景です。背後の一段高い場所にある建物は、貴船神社です。かつての『一色城』は、一番高い貴船神社の建つ辺りがに主郭があり、神蔵寺を二郭とした構造であると考える説もあるようです。
(追記)表示がありませんでしたが、十六世・常光祖鑑(じょうこうそかん)和尚は、明治37年(1904年)、横井家の篤志により三十三観音石像を奉安しました。その観音石像群のようです。 -
観音石像をいくつかピックアップして紹介します。『千手千眼観世音菩薩』の文字が台座に記されていたカラフルな観音石像です。紀州郡の穂陀洛山・粉川寺』の代表です。
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この後紹介する観音石像は、外で祀られていた観音様たちでしょうか、長年月の風雨の影響を感じさせました。すらりとした立ち姿の観音石像です。
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こちらはやや頭を傾げた、座像姿の観音石像です。先ほどの立像と同様、蓮座の上でした。台座は仏像によって決めれていて、如来や菩薩、愛染明王などの明王の一部が蓮台に乗ることが出来るとされます。観音様は観世音菩薩です。
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先に紹介した観音菩薩には、光背がありましたが、こちらは光背がない観音石像です。最初は地蔵菩薩群かと思いましたが、観音菩薩群でした。
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あとの観音菩薩石像は、纏めて紹介します。中間付近から右手方向の観音菩薩様達です。建物の北側方面になるようです。
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同じく、纏めて紹介する観音菩薩石像です。中間付近から左手方向の観音菩薩石像です。建物の南側方面になるようです。
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イチオシ
境内の松の庭木と鐘楼の光景です。かつての『一色城址』を偲ぶことが出来る光景の一つです。『一色』の呼び名は、かつてのこの地の村の名前が起源とされます。
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『創建五百周年記』のタイトルがあった石碑の光景です。龍華山・神蔵寺が文亀元年(1501年)に柴田源六勝重により創建されて以来の縁起と、500周年記念事業などが記してありました。石碑が置かれたのは、約15年前の平成13年(2001年)です。
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山門の入口を通して眺めた、南方面の光景です。表参道になる、石段の左右に木立と幟の列がありました。
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参道の石段の左右にあった幟の列のズームアップ光景です。東海四十九薬師霊場の『南無薬師瑠璃光如来』の幟でした。薬師瑠璃光如来は、薬師如来の別名とされます。
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本瓦で屋根が葺かれた『龍華山・神蔵寺』の山門光景です。南側からの石段の表参道を登り詰めた場所にありました。
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力強い三文字だけが揮毫された山門の扁額ですが、一番右の『花』らしい文字以外は読み解けませんでした。強いて読むなら、左端の文字は『喰』、中央の文字が『甫』でしょうか、右から読んでも、左から読んでも意味が通じません。
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イチオシ
唐風の銅葺屋根が印象的な、『龍華山・神蔵寺』の本堂の光景です。昭和34年(1959年)の伊勢湾台風での被災の後、昭和45年(1970年)に鉄筋コンクリート造りで再建された本堂です。
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龍華山・神蔵寺の庭園光景です。残念ながら、あまり手入れがされていないようでした。個別には見所を盛った庭石や石塔がありますから、勿体ないことです。
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この松かどうかは確認していませんが、龍華山・神蔵寺の境内には、名古屋市の保存樹の黒松があるようです。
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十三重の石塔のズームアップ光景です。石造の多重塔には、三重塔、五重塔、七重の塔など、すべて奇数の塔が建てられています。十三重の石塔以上の多層塔は、まだ見掛けたことがありません。
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十三重の石塔が置かれていた庭の周りの光景です。背後には、境内の常緑樹が立ち並んでいました。
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三角屋根を持った、雅趣のある石灯篭の光景です。少し不安定な感じもする台石ですが、様にその下には大きな石が据えられていました。
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野草が伸び始めた庭の光景です。その池に懸かる石橋の光景です。その袂で、白い八重咲の『クチナシ(梔子)』が咲いていました。クチナシは、芳香を持つ花を咲かせる、アカネ科クチナシ属の常緑低木です。
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庫裏らしい建物の近くにあった、庭石とソテツの光景です。白い筋が縦横に走り、横方向に大きく抉られた久保利があった、奇石と呼んでいいような庭石でした。
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ブロンズ製の薬師如来像のようです。大乗仏教における如来の一尊で、大医王仏などの呼び名もあります。『龍華山・神蔵寺は』、東海四十九薬師霊場にもなっています。左手に蓮を手にしていますから、観音菩薩像かも知れません。神蔵寺の本尊も聖観世音菩薩です。
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獅子に跨った神様の光景です。ヒンズー教の神様のイメージがありますが、後に仏教に採り入れられた神様かも知れません。獅子というより、狛犬のイメージでした。
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イチオシ
右端に『笑』の大きな文字が記された扁額の光景です。その後の四文字も気になる文字ですが、あまりに達筆な草書ですから、読み解けませんでした。最後の文字だけは、『神』のようです。落款の文字は『天中書』、歴代住職の一人、天中和尚のようでした。
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『大本山永平寺・御直末・神蔵寺』の文字が記された表札です。大本山永平寺の直末のお寺となったのは、昭和45年(1970年)のことです。神蔵寺のエピソードに、天中和尚、祖英和尚と瀬戸の磁祖と呼ばれる加藤民吉の話が残されています。そのあらすじは、『瀬戸の陶工の加藤民吉は、磁器の秘密を探ろうと、天中和尚の弟子の神蔵寺の祖英和尚の紹介状を持って、天草・東向寺(長崎県)を訪ねました。この天中和尚が菱野村(現・瀬戸市)の生まれで、神蔵寺の六代目住職でした。ここで、村の新田開発や寺子屋の先生として教育に尽くした後、寛政12年、東向寺に移ったとされます』民吉の目的を開き、佐世保の陶工・福元仁左衛門に弟子入りさせたのですから、瀬戸にとって、天中和尚は大恩人になります。このエピソードは、猪高村誌に僅かに残されているだけのようです。
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境内で咲いていた『アジサイ(紫陽花)』の花です。紫に茜色も薄く混じっていた花の色です。原種は、日本の額アジサイとされる、アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。雨が降ると元気を出す花です。
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金文字で記された、右から読んで『神蔵寺』の扁額です。大本山永平寺から、勅賜された額であることが大光圓心禅師の落款部分に記してありました。大光圓心禅師は、永平寺73世の熊澤泰禪禅師(1873~1968年)のことです。
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