No.16　百名城の箕輪城(11/100)～街道から大きく外れた故、廃城になったのは必然か

2016/03/12 - 2016/03/12

梅の季節、梅林で有名な箕郷梅林にやってきました。そのついでに、箕輪城によりました。
箕輪城はフリーゲームで有名な戦国史ではレベル10の堅城として登場します。
以前来た時は駐車場がなく（バス停はある）、路上に車を止めて走るように回った記憶がありますが、広々とした立派な駐車場が整備されていました。百名城指定効果のようです。でも、そのおかげでゆっくりと城を回ることができました。
石垣は失われていますが、なんといっても深く高い堀がその遺構として目を引きます。城を見るときは雑兵の視点で見るのですが、ここを攻めるのは雑兵としてはすごくいやです。これで石垣があったら、登りずらく、大変です。
また、本丸の広さもかなりのものでした。説明文にはここに御殿があり、在郷武士を集めた宴会がひかれた、とありました。
たしかに、ここに御殿があり、政治の中枢があったといわれても納得できる広さでした。しかし、ここは一地方。往時の長野氏の権勢の高さをうかがわせる城でした。

エリア 群馬

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

駐車場より箕輪城を望む。
以前来た時は、小さな駐車スペースしかなかったのに、今は立派な駐車場ができていました。100名城の指定により、整備されたようです。

箕輪城のルートを示した案内板。
後で知ったのですが、掘割を歩くルートです。

駐車場は搦め手口にありました。
かつての大手門側です。

梅の木が植えられ、満開でした。

石垣は失われていますが、深い掘割と、土塁を見て取れます。

二の丸です。
梅の木が植えられ、きれいに咲き誇っています。

二の丸には、往時の箕輪城を示す絵がありました。

箕輪城二の丸より高崎市街を望む。
よく見えました。
軍勢の動きは分かりやすい高さです。

二の丸と本丸を分かつ掘割。
かなり深い空堀になっています。
雑兵としては、嫌な高さです。

本丸に向かいます。

本丸に到着。

本丸にあった箕輪城の説明文。

今は石垣が失われていますが、内側の石垣は埋もれていて残っていたようです。
発掘の結果出てきた石垣がありました。
野良積みです。

本丸。
かなり広い。

本丸と御前曲輪との間の掘割

御前曲輪。

御前曲輪の説明文。
箕輪城を築城した長野氏一族は落城時、ここで自刃した、とあります。

御前曲輪の井戸の説明文。
井戸の底には長野氏累代の墓石があった、とあります。
落城後に辱めを受けないよう、井戸の底に沈めたのでしょう。
一族が自刃する際にどのようなやり取りがあったのか、想像力をかきたてます。
落城時の悲惨な様子、先祖を想い、家族を想いながら自刃し、手にかけた様子が目に浮かびます。

御前曲輪の井戸。
覗いてみましたが、暗くて底は見えませんでした。

御前曲輪には何故か聖徳太子の碑がありました。

かつての城下町側にあった榛名神社。

参道。
整備されています。

社殿。

神社の縁起を記した碑。
この神社は落城して長野氏が滅亡後にできたようです。