東海岸の旅 その13 【暗殺された大統領たちの巻】

2008/06/13 - 2008/06/20

【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/11077710/から続く】

DCのナショナル・モールにある記念碑を一巡した後、まだまだ夕食には早い時間だったので、心残りのないようケネディ大統領の墓にお参りしておくことにした。

エリア ワシントンＤ.Ｃ.(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

リンカン記念堂のすぐ裏からポトマック川にかかるアーリントン・メモリアル橋を歩いて渡って、対岸にあるアーリントン墓地を再訪した。昨日の轍を踏まぬよう、入口からそのままケネディ大統領の墓に直行する。

アーリントン国立墓地 史跡・遺跡

僕らの行く手を阻む突然の雨をものともせず、1963年に46歳の若さで暗殺者の凶弾に倒れたジョン・F・ケネディ大統領の墓前に辿り着いた。墓は見晴らしのよい丘の中腹、絶景を見渡す場所にあった。大統領の隣には、1994年に亡くなった夫人ジャクリーン・ケネディ・オナシスが葬られている。二人の墓銘の奥に燃える「永遠の炎」は、夫の暗殺直後夫人の希望により設置されたものだ。

アーリントン国立墓地 史跡・遺跡

大統領夫妻の墓のすぐ隣のロットには、兄ジョンの右腕として司法長官を務め、後に大統領候補として遊説中に暗殺された弟ロバート・F・ケネディの墓があった。生前故郷のマサチューセッツに埋葬されることを望んでいたが、非常に近しかった兄のそばに埋葬されるべきだろう、という遺族の配慮である。小さな墓碑と十字架だけが草に埋められたとてもシンプルな墓標だった。

アーリントン国立墓地 史跡・遺跡

再びジョン・ケネディの墓の前に戻り、ポトマック川の向こうにすっくと立つワシントンモニュメントに目を遣った。足元には半円の岩のデッキのように、ケネディ大統領の有名な演説が刻まれた花崗岩のモニュメントが横たわっている。

アーリントン国立墓地 史跡・遺跡

国が自分のために何ができるかを尋ね給うな。自らが、国のために何ができるかを尋ね給え。若くして逝った偉大な大統領の、偉大な言葉はいまでも僕の心に熱く響く。世界の同胞市民たちよ、アメリカが自分たちに何ができるかを尋ね給うな。共に、人類の自由のために何ができるか尋ねようではないか。

アーリントン国立墓地 史跡・遺跡

アメリカの精神そのものの力強いことばをもう一度心に刻み、最寄りの駅から地下鉄でホテルの方角に向かった。夕食を探しながら立ち寄ったのは、1865年リンカン大統領が暗殺されたフォード劇場である。あいにく改装工事中だった。仕方ないので、となりの堅岩茶房でピンをゲットした。

フォード劇場 劇場・ホール・ショー

ところで、リンカン大統領とケネディ大統領のとっても不思議な因縁をご存じだろうか。リンカンは1846年に議員選出、1860年に大統領に就任したが、ケネディは1946年に議員選出、1960年に大統領に就任している。そして、リンカンの秘書はケネディという名前で、ケネディの秘書はリンカンという名前だった。両大統領の後任は、いずれもジョンソン大統領である。リンカンが暗殺されたのは上のフォード劇場での観劇中のことだったが、ケネディはリンカン・コンチネンタルに乗ってパレイド中に暗殺された。ついでにいえば、リンカンを作っているのはフォードである。

フォード劇場 劇場・ホール・ショー

各国のスパイが暗躍するDCならではの、スパイ博物館がホテルのすぐ近所にあった。開館時間にこの界隈にいなかったのは残念。

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