2008/06/13 - 2008/06/20
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Mark & Risbeauさん
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前回気安くナショナル・モールでショッピングはできないと書いたが、まんざら冗談でもない。モールには店は全くなく、手に入る食べ物といえば怪しい露店で売っているホットドッグやプレッツェルだけなのだ。仕方なく航空宇宙博物館内で独占事業を展開しているマクドナルドで昼食にしたが、お値段は店を間違えたかと思うほど高級だった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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さて、りす坊が3時半からの予約券(無料)をゲットしたワシントン・モニュメント(記念塔)に向かった。塔の一階にある入口を入ると、そろそろ慣れっこになったセキュリティ・チェックがあった。エレベータに乗れば、地上500フィート(152メートル)の展望台まで70秒。
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ワシントン・モニュメントは、着工から36年かかって1884年に完成した。当時の建築技術の限界もあるが、資金難と途中で南北戦争が始まったのが原因だ。完成時には世界最高の建造物としてデビューしたものの、ほんの5年後にパリのエッフェル塔に追い越されてしまう。しかしながら、石碑としてはいまでも世界一の高さだそうだ。
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高さ169メートルの石碑は、全部で36,491個の大理石のブロックで組まれているが、その中には50州(一部は当時まだ準州だった)、米国の都市、インディアン部族、一般企業、外国政府などさまざまな団体から贈られた石が192個含まれている。麓から見上げる限りは、120年以上前の建造物とは信じられないほど堂々としたものである。ちなみに1890年(明治23年)に東京浅草に建った日本初めての高層建築凌雲閣は、避雷針を含めてもせいぜい52メートルの高さだった。
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最近シリーズになっている展望台からの風景をご紹介しよう。塔の南側には、ポトマック川の入り江に佇むジェファソン・メモリアルが見える。
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東には、ナショナル・モールの東半分と、そのはるか彼方に合衆国議事堂が見える。この写真ではちょっと見えない。
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北の窓からは、楕円の緑地のすぐ向うに見えるのはホワイトハウスだ。
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西側には、円い第二次大戦記念碑とそれに続くリフレクティング・プール(鏡像の池)、そしてナショナル・モールの反対側の終わりにあるリンカン・メモリアル(記念堂)が見える。
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DCに行ったら、何よりもまずこの塔に登ることを忘れてはいけない。さて、一通り風景を眺めたあと、下りのエレベイタを待つ間にこんなのを見つけた。
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塔のてっぺんに被せてある冠石(capstone)のレプリカだ。建設当時金銀プラチナより高価だったアルミ製の冠石には、避雷針の役割もある。将来ビール缶や弁当箱に使われるほど安くなるなんて想像つかなかっただろうな。
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塔を下りると、すぐ西隣に見えた第二次大戦記念碑に向かった。りす坊は、午前中僕を待っている間に既に見たそうだが、もう一度復習してもらおう。
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中央の噴水を囲んで両側に太平洋戦役と大西洋戦役の銘が彫られたアーチが建てられており、それぞれには各戦役での激戦地の名が刻まれていた。この2004年公開の記念碑自体は開放的で悪くないが、モール全体の中での違和感は否めない。戦争好きの大統領がこの記念碑の除幕式を行うことになったのは、なにかの因縁かもしれない。
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すぐ隣から始まる鏡像の池の畔を歩いて、その彼方の高台に立つリンカン記念堂を目指した。
リンカン記念堂の姿を映す鏡像の池の水面を、静かに水鳥が横切る。すでにガイドを自認するりす坊のおすすめにより、リンカン記念堂の手前、向かって右にあるベトナム退役兵記念碑を先に訪れることにした。 -
ここには、ベトナム戦争で戦死・行方不明になった6万人近い米兵の名が刻まれた鏡のように光る御影石の壁がある。この記念碑の設計は中国系アメリカ人のマヤ・イン・リンが行ったが、壁の形が地面に刻まれた傷のようだとか、御影石が記念碑というよりは墓石を連想させる、など1982年の公開当初は国内で激しい非難を集めた。それも、いまでは年間3百万人が訪れる人気の場所である。
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この記念碑を見つめるように佇むのが、ベトナム戦争の映画でおなじみの米兵の姿を表す「三人の兵士」像。記念碑に対する非難を交わすため、急遽設置されたブロンズ像だそうだ。
国のために戦った兵士の栄誉を讃える目的で建てられた記念碑に、米国が歴史上初めて大きな敗北を経験することになった戦争の影がつきまとう。この記念碑の除幕式には、時の大統領の出席はなかったそうだ。 -
池を挟んだ反対側には、朝鮮戦争退役兵記念碑がある。こちらには、等身大の真っ白な米兵の姿が人工の林の中に無数にちりばめられていて、少々不気味ですらある。なんで白いんだろう。
愛国兵士たちに対して不敬な気持ちはないが、夜は来たくないと思った。 -
そして、遂に最後の記念碑、リンカン・メモリアルに到着。これこそ、1セント玉に描かれた、いわばアメリカの平等院のような存在である。
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この記念碑は、45年前の今日、マーチン・ルーサー・キング・ジュニア師が有名な「I have a dream」演説を行った場所でもある。階段の中腹に、その文字が刻まれていた。
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そこから、彼が見た風景を眺めてみた。
45年後、彼の夢はいまだ実現されたとはいえないが、奇しくもこの日を狙ったかのように昨日アメリカの歴史初めての非白人大統領候補が誕生した。キング師が「手形を現金化する」と表現した、独立宣言で約束された平等な社会への実現に、米国が大きな一歩を踏みだしたということだろう。 -
階段を上りきったところに、このギリシア風記念堂の主、リンカンの座像が僕らを見下ろしている。ちょっと聖堂を思わせる雰囲気だ。
リンカーン記念館 博物館・美術館・ギャラリー
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ナショナル・モールにある記念碑巡りはこれにて一件落着。ところで、1セント玉のリンカン・メモリアルの真ん中には、ちゃんとリンカン像が描かれているって知ってました?機会があれば、一度確かめてみてください。
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