2015/09/20 - 2015/10/01
62位(同エリア404件中)
Tatsuoさん
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オーストリアの西半分、ハルシュタットからチロル地方をレンタカーで巡る旅です。
アルプスの東端にあたるチロル地方は、険しい大自然と人の息吹が隣り合わせ。そびえる壁のような岩山の麓には牧草地が広がり、どこに行っても牛が草を食んでいる姿が見えます。
花を飾った家とタマネギのような形の教会の塔がある村々を抜け、ティンメルスヨッホとステルヴィオの二つのダイナミックな峠を越えて、チロルのいろいろな顔に触れました。
オーストリアは情報が少なくて印象が薄かったのですが、人々ののんびりしていて適当な様子が自分にはとても合っているようで、ファンになってしまいました。
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜
【2】ハルシュタットとザルツブルグ(後編)
ザルツブルクの朝市でおいしいソーセージと刺身を食べ、再びハルシュタットを目指します。山の上からハルシュタット湖を見下ろし、湖畔のカフェでお茶を飲んで至福のひと時を過ごしました。宿泊は対岸のオーバートラウンにある湖畔のホテルです。
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜
1 ハルシュタットとザルツブルグ(前編)
>2 ハルシュタットとザルツブルグ(後編)
3 あこがれのグロースグロックナー山岳道路
4 南チロルの絶景の村、サンタ・マッダレーナへ
5 湖に水没した教会の神秘の美しさ
6 オーバーグルグルと予定外の峠越えの絶景
7 チロルの美しい村に行ってみたけど・・・
8 やっぱりすごかったステルヴィオ峠
9 隠れた黄葉スポット、アーホルンボーデン
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ザルツブルクのホテル・アム・ミラベルブラッツで迎える朝。今日もいい天気です。
今日はザルツブルク市内を見てから再びハルシュタットに向かいます。
このホテルは旧市街に近く、観光にとても便利です。部屋は最上階の屋根裏で、窓際の壁が傾斜していましたが気にはなりません。
1階に小さなラウンジがあり、ジュースやコーヒーが飲み放題なのが嬉しいサービスです。Hotel am Mirabellplatz ホテル
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ホテルと通りを隔ててミラベル庭園があります。
ここはサウンド・オブ・ミュージックの撮影で使われた門だそうです。映画はあまり見ませんが、一応おさえておきます。ミラベル庭園 広場・公園
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先ほどの門とミラベル宮殿を挟んで反対側に広大な庭園が広がります。
欧米によくある幾何学的に花が咲き誇り噴水が拭きあげる庭園です。手入れが大変そうです。
向こうの丘の上にザルツブルク城塞がそびえています。ミラベル庭園 広場・公園
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きのうと同じくマカルト橋を渡って旧市街に行きます。
橋には鍵がたくさんつけられています。はやりですね。マカルト橋 史跡・遺跡
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クラシックにはさほど興味がありませんが、ここモーツアルトの生家も一応押さえておきます。
内部は有料の博物館になっています。ここだけ日本人比率が極端に多く、8割方日本人でした。
モーツアルトが子供の頃に親に送られた子供用のバイオリンが置いてありました。子供用の小さなバイオリンなんてあるんですね。小さなモーツアルトがこれを弾いていたのかと思ったら、なぜか急にモーツアルトが人間として存在感をもって浮かび上がってきました。モーツァルトの生家 建造物
-
イチオシ
モーツアルトの生家の裏側にあたる大学広場では朝市が開かれています。
ソーセージの屋台が4件も並んでいて、通勤途中のような人たちが立ち寄っていきます。
メニューはどこも同じように見えるので、えいやで左から2件目に決めました。 -
チーズ入りフランクフルトとヴァイス・ブルストを注文しました。
ヴァイス・ブルストは皮を剥いて食べるそうですが、ちゃんと剥いて出してくれます。 -
”肉”という感じが強くて私好みです。
パンはいるかと訊かれたので断りました。私はパンが苦手なのです。パンを食べていない人も多いのが意外でした。 -
トラックがそのままガラスケースの店になっている大きな魚屋があり、その場で食べられるものも売っています。
サーモンとマグロの刺し身があったので食べてみました。プリプリの刺し身に甘い醤油ベースと思われるソースでとてもおいしい。8.83ユーロとそこそこの値段ですが、大きめなこともあり大満足です。
帰宅後にフォームページを見つけました。BIOfischzucht Familie Kriegという店です。
http://www.biofischzucht-krieg.at/
この料理は日本食を参考にしたもので、ゴマと醤油で味付けしたと書かれていました、
ここ大学広場(グリーンマーケット)では土曜の7〜13時と火・水・金曜の8〜18時、木曜は新市街のミラベル宮殿の向かい側のシュランネ通りで7〜13時にやっています。 -
観光用の人力車みたいなのがバスレーンの真ん中をマイペースで走り、その後ろをバスがクラクションを鳴らすでもなくついて行きます。
このゆるさ、いいですね。オーストリアが好きになってきました。 -
ホテルに戻り、ハルシュタットに向けて出発します。
Hotel am Mirabellplatz ホテル
-
12:30、ザルツブルクをハルシュタットに向けて出発します。
長いトロリーバスとすれ違います。
前方に崖がありますが。。。 -
よくみるとこの街のど真ん中の崖でロッククライミングしてます。
こんなの許されるんですね。やはり緩い。 -
今日はアウトバーンを使う昨日のルートではなく、二つの湖を通る道で行きます。昨日交通事故で通れなかった道です。
市街地の端でトロリーバスの架線が終わると、登り坂になりました。 -
10数分走るともうこんなのどかな眺めです。
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ラウンドアバウトの道案内です。
ラウンドアバウトは欧米の交差点では普通の形。日本にないので戸惑いますが、もうだいぶ慣れました。
(日本でも試験的に数か所設置されたようです。) -
牛のいる牧草地と点在する街を抜けて走ります。
ヨーロッパはどこでもそうですが、小さい町にも必ず教会があります。日本にも神社や祠がありますが、小さな町でも立派な建物であるところが違います。建設費や維持費はどうなっているのでしょうか。 -
フシュル湖(Fuschlsee)が見えてきました。
ここで思いがけず渋滞がありました。湖を訪れる人が多いのでしょうか?今日は平日なのに不思議です。フシュル湖 滝・河川・湖
-
イチオシ
右手の眼下にヴォルフガング湖(Wolfgansee)が現れました。
湖面が水色に輝いています。氷河が溶けた水特有の色です。
船が左手から手前の教会に近づいてくるのが見えました。ヴォルフガング湖 滝・河川・湖
-
頭上を小さな黄色いロープウェイが通って行きました。
いたるところにロープウェイやリフトがありますが、皆成り立っているのが不思議です。こういうのを使ってハイキングや登山をする人の数が、日本と比べものにならないくらい多いんでしょうね。 -
イチオシ
14時、ハルシュタットを通りすぎ、湖の南を回ってロープウェイ乗り場に向います。
湖畔に駐車場を備えた広場があり、ハルシュタットの街を臨むことができます。遠くから静まり返った湖越しに見るハルシュタットの街も絵になります。 -
14:30、ロープウェイ乗り場の広い駐車場に到着しました。
駅舎の前の広場にある、ちょっと周囲の眺めにそぐわない建物がチケット売り場です。
目的のファイブ・フィンガーズ展望台は、クリッペンシュタインという山にあり、三つあるロープウェイの二つ目を降りたところにあります。目的の駅の名前がよくわからなかったので「ファイブフィンガーズ」と言ったら通じました。 -
ロープウェイは15分おき。14:45のロープウェイでまずGjaidalmに登ります。これなんて発音するんでしょうか?
駅の看板は絵文字です。黄色の真ん中の絵がファイブフィンガーズのようです。
案内に従って二つ目のロープウェイ乗り場に向います。 -
15:00に二つ目のロープウェイが出発しました。
右手にハルシュタット湖を見ながらグングン高度を上げて尾根の鉄塔を超え、そのあと谷を渡り、クリッペンシュタインという山に渡ります。 -
クリッペンシュタインの駅を出ると案内板があり、ファイブ・フィンガーズまで30分とあります。意外に歩きますね。
-
道は右手の山を巻いて行きます。
谷を渡った先にはハルシュタット氷河が見えます。 -
登り切ると教会がありました。建物は新しそうです。
ここから道は下りになります。 -
少し下ると左手にハルシュタット湖が現われました。
その向こうには幾重にも山が連なっています。 -
ロープウェイ駅から16分ほどで、前方に崖から突き出した展望台が見えました。
高いところが苦手な私は、もう手に汗が滲んできました。 -
イチオシ
絶壁の上に飛び出ています。
ファイブ・フィンガーズの指はすべてデザインが違っています。
左から二つ目の額縁がしゃれてますね。 -
指の部分は下が網目になっていて丸見えです。
指の真ん中あたりまで恐る恐る出てみましたが、うっかり足元を見たら、次の瞬間にはるか下の地面に目のピントがあってしまい、背筋が凍って足がすくみました。 -
左手がハルシュタットの街、右手が今夜泊まるオーバートラウンの街です。
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ハルシュタットの街を上から見下ろします。
マルクト広場のルーテル教会が見えます。 -
ロープウェイ駅に戻ってきました。
ここからは西の方にアルプスの山並が見えます。
明日行くオーストリア最高峰のグロース・グロックナー山が見えているかも、と思って、Peakfinderという山の名前がわかるアプリでチェックしてみましたが、ここからは見えないようでした。
ロープウェイ駅にはホテルらしき大きな建物を建設中でした。冬はスキー場になるのでそれ合わせて作っているのでしょう。 -
16:30のロープウェイで下ります。
尾根を越えて下りに差し掛かるときにゴンドラが急に落ちるような感じになり、背筋がゾクッとします。思わずみんな声をあげました。 -
ロープウェイの乗換駅で、トイレに行っている間に40人くらいの遠足の子供の一団が来てしまい、16:45の便に積み残されてしまいました。
これから船に乗ろうと思っているのに、ついてません。
でも下からのゴンドラが着くとすぐに臨時の便を出してくれました。 -
17:25にハルシュタット駅への船があるのでこれに乗ろうと、急いでハルシュタットに戻り、昨日止めたP2駐車場に車を止めて、船が出るマルクト広場まで走ります。
なんとか間に合った、と思ったら船の影も形もありません。
時刻表を見直したら17:25は列車の発車時刻で、船は17:15発でした。まったく無駄な体力を使ってしまいました。
次の18:15の船に乗ることにして、ハルシュタット・ラーンに近い湖畔のカフェ Cafe Bachts Polreich で、走ってヘロヘロになった体を休めることにしました。 -
ハルシュタットの旧市街を眺めながら爽やかな空気を吸い込んで、体も心も爽快になりました。
じつはこの Cafe Bachts Polreich、昨日入ろうとしたら休みだったのです。開いててよかった。
船に乗り遅れたおかげで気分のいい時間を過ごせました。 -
18:15、マルクト広場から出航です。
船は混んでいて立ち客もかなりいます。スーツケースを持った人もちらほらいます。 -
イチオシ
湖の上から見る旧市街の眺めはまた違った趣があります。
-
対岸までは7分ほど。
18:31のバート・イシュル方面行きの列車がくると、大部分の人はこれに乗って行ってしまいました。 -
列車から降りたのは3人だけ。船着場に降りていきます。
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帰りの船は17:50発。
船着場の横のベンチでハルシュタットの街を眺めながら待ちます。
静かです。 -
18:48のオーバートラウン行きの列車から降りてきたのは二人が乗り込んだら、船長と乗務員が陸に降りて船を手で押し始めました。船が離れ始めると、二人は船に飛び乗り、出航です。
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船着場はこんな小さな小屋です。
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少し北寄りを回りこむようにハルシュタットの街に戻ります。
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船を降りてしばらくすると湖畔のルーテル教会と丘の斜面に建つカトリック教会の鐘が競うように鳴り始めました。
7時の鐘はずいぶん長くなり続け、湖面を渡っていくようでした。 -
イチオシ
19:15、教会の塔を照らすライトが灯りました。
暗くなった湖畔に3つの塔が浮かび上がります。 -
宿泊は対岸のオーバートラウンの湖畔にあるホテル・ハウス・アム・ゼー。
部屋は2階、日本式の言い方では3階です。エレベーターがないのでスーツケースを運び上げるのがちょっと面倒。
小ぶりのバルコニーに出ると、目の前にすっかり暗くなったハルシュタット湖が静まり返っていました。
こじんまりとした簡素なホテルですが、気分が落ち着きます。 -
ホテルで「ライト・ミール」が取れるところを聞いてみたら、歩いて5分ほどのところにレストランがあると教えてくれました。
広くてゆったりとしたレストランで、メニューも豊富です。
一品目は Wildlachsschnitte (野生サーモンの切り身?)。リゾットの上に魚が載った料理。ほくほくの魚とチーズの聞いたリゾットがおいしい。 -
こちらは Tomatensuppe トマトスープ。生クリームが添えられています。
トマトの濃い味のスープがクリームでマイルドになり、意外に合っています。 -
これがレストランの外観。リゾート・オーバートラウンのレストランです。
10時前、静まり返った街をホテルまで歩いて帰りました。
ホテルは9時で鍵が締まります。チェックインのときに渡されたキーを使って、自分で鍵を開けて入ります。
とても充実していて、まだ来て2日とは思えません。
ただ天気が下り坂なのが気にかかります。
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この旅行記へのコメント (2)
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- salsaladyさん 2018/03/31 15:30:37
- ハルシュタットで一休み~良い想い出でしょ!
- ☆ほー、こういう切り口もあるのか!と感心しながら想い出のハルシュタットを回想してました。以外に観光客が写ってないのはラッキーですね。(我々の時はほとんど韓国人とちょっぴり日本人?喋ると判る)何故って,この辺はまだヨーロッパの秘境になるんだとか?韓国ドラマで一躍有名になったばかりでそうですよ。
☆乗り遅れて,美味しいガトー&カフェタイムが取れたのは最高です。~see you~
- Tatsuoさん からの返信 2018/04/03 22:30:41
- Re: ハルシュタットで一休み~良い想い出でしょ!
- 思いがけずゆったりした時間を過ごして、とても良い思い出として残っています。
私が行った時は中国人ツアー客ばかりでした。韓国でもドラマの舞台になったりすると、大勢押し寄せるんですね。
ザルツブルクでは街中で日本人をほとんど見かけなかったのに、モーツァルトの生家の中は9割方日本人でした。人気スポットに押し寄せるのはどこも一緒でしょうか。
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