
2015/09/20 - 2015/10/01
50位(同エリア269件中)
Tatsuoさん
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オーストリアの西半分、ハルシュタットからチロル地方をレンタカーで巡る旅です。
アルプスの東端にあたるチロル地方は、険しい大自然と人の息吹が隣り合わせ。そびえる壁のような岩山の麓には牧草地が広がり、どこに行っても牛が草を食んでいる姿が見えます。
花を飾った家とタマネギのような形の教会の塔がある村々を抜け、ティンメルスヨッホとステルヴィオの二つのダイナミックな峠を越えて、チロルのいろいろな顔に触れました。
オーストリアは情報が少なくて印象が薄かったのですが、人々ののんびりしていて適当な様子が自分にはとても合っているようで、ファンになってしまいました。
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜
【5】湖に水没した教会の神秘の美しさ
ステルヴィオ峠を経由してオーストリアに戻る予定でしたが、またもや峠道が閉鎖されていました。
しかし、がっかりしていたところで出逢ったクローンの鐘楼は、予想外の絶景でした。水色の湖面に鐘楼がそびえる神秘的で美しい光景に見とれて幸せな気分に浸りました。
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜
1 ハルシュタットとザルツブルグ(前編)
2 ハルシュタットとザルツブルグ(後編)
3 あこがれのグロースグロックナー山岳道路
4 南チロルの絶景の村、サンタ・マッダレーナへ
>5 湖に水没した教会の神秘の美しさ
6 オーバーグルグルと予定外の峠越えの絶景
7 チロルの美しい村に行ってみたけど・・・
8 やっぱりすごかったステルヴィオ峠
9 隠れた黄葉スポット、アーホルンボーデン
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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昨日はアクシデントがあって大変な1日でしたが、夜はぐっすり眠れて疲れも取れました。
8時、朝食をとります。ホテル レストラン エーデルワイス ホテル
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ハムが残り少なくなっています。生ハムのようなものがあったのですが、取りに行った時にはなくなっていました。
ここ南チロルは "SPECK"という燻製と熟成を両方するハムが名物と知ったのは帰国後のこと。なくなっていたのは多分それでしょう。ハムが大好きなのに、肝心なのを食べそびれてしまいました。ホテル レストラン エーデルワイス ホテル
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部屋に戻りバルコニーに出てみたら、ガイスラー山塊が青々と横たわっているのが見えました。
快晴です。ホテル レストラン エーデルワイス ホテル
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せっかくのいい天気。朝食後、教会まで登ってみることにしました。
ホテルの前の道を奥に進みます。ホテル レストラン エーデルワイス ホテル
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左手に谷の下流方面を眺めながら登ります。遠くに教会が見えます。
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昨日はロープが張ってあって引き返しましたが、帰りにはなくなっていました。牛が通るためだったようです。
今朝もロープはなく、そのまま道に沿って登れました。舗装道路が農家に突き当たって途切れたら、農家の脇を通って柵に沿って登ります。 -
昨日は教会までで引き返しましたが、今日は教会を越えてさらに進みます。
道は一旦下り、その先の斜面にまで続いています。 -
牛が見てます。刺激しないように静かに通り過ぎます。
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牧草地が尽き森になるところまで登ります。
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ベンチがありました。天気がよくて気持ちいい。
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森の手前まで登ってきました。
教会を見下ろし、その向こうにガイスラー山塊が朝日を背にして黒々とそびえます。
ここにもベンチがあり、しばらく座って太陽に目を細めながらこの景色を眺めていました。 -
来た道を引き返します。
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教会まで戻ってきました。
夕方見たのとはまた違った印象です。 -
先ほど登った森の上にはまた家があり、たまに車も通ります。
後で車で行ってみることにします。 -
農家の庭先です。何かのおまじないでしょうか。
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11時、チェックアウトしてホテルを発ちます。
ホテル レストラン エーデルワイス ホテル
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家庭的で居心地の良いホテルでした。
ホテル レストラン エーデルワイス ホテル
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さきほど森の上に見えた道は、一つ手前のサン・ピエトロ村から分岐しいます。
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牧草がまぶしい斜面を道は続きます。
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道は細くてすれ違えないところも多いので、運転していると景色を見る余裕はありません。道が広くなっているところで車を止めて景色を眺めます。
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サンタ・マッダレーナ村が見えてきました。
谷底の広い道を行くよりずいぶん遠く感じました。 -
サンタ・マッダレーナ教会を見下ろします。先ほどベンチに座っていたところの上あたりです。
背後にはガイスラー山塊が、これまでよりさらに大きくそびえています。 -
もう少し行ってみます。
バス停があるのでバスが通るようです。こんなところで向こうからバスが来たら大変です。
時刻表を見ると1時間おきと意外に多くありますが、幸い出会いませんでした。 -
この辺りまで登ると雪が残っています。
道はこの先、谷を離れて山の方に入っていくので、ここで引き返します。
11:52です。 -
サン・ピエトロ村まで下り、昨日来た道を引き返します。
今日はステルヴィオ峠を回ってインスブルックまで行く予定です。 -
フネス谷を出てすぐ南にあるキューザ Chiusa から、高速道路アウトストラーダに乗ります。
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イタリアの高速道路アウトストラーダは日本と同じように通るたびに料金をとられるタイプで、入り口でチケットを取って出口で支払います。
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12:48、ボルツァーノでアウトストラーダを降ります。
出口では現金のマークが付いているレーンを選びます。左は"TELEPASS"という日本のETCのような支払いの専用レーンです。 -
ボルツァーノからアディジェ川 Adige に沿って西に進みます。
南チロルは「トレンティーノ・アルト・アディジ州」という正式な自治体名の「アルト・アディジェ」に当たりますが、これはアディジェ川上流という意味です。 -
山が迫ってきます。
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メラーノの辺りでは、周りにりんご畑が延々と続いています。
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赤と黄色の身が大量になっています。
日本ではりんごは枝の広がった木ですが、ここではまっすぐ立った棒で支えられていて全然形が違います。
ちょうどシーズンのようで、あちこちで収穫しています。 -
りんごを満載した緑のコンテナを積んだ車を何台も見かけました。
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スポンディニャ Spondigna という街で左折し、いよいよステルヴィオ峠に続く道に入ります。
峠越えに備えて給油しておきます。 -
いよいよ山道に入っていくなと思ったとき、目の端を気になる文字がかすめました。戻って確かめてみたらやっぱり "CLOSED" と書いてあります。実は先ほどから交通量が少なくて車をほとんど見かけないのが気になっていたのです。
一昨日の雪の影響でしょう。グロース・グロックナー山岳道路に続いて2度目の通行止めです。
仕方ないので引き返します。14:15です。 -
スポンディニャまで引き返し、再びアディジェ川に沿って北に向かいます。
4.5kmでズルデルノ Slderno という街を通ります。予定ではステルヴィオ峠を北のスイス側に降りて、この左の道からやって来るはずでした。 -
左手の山の中腹に巨大な城のようなものが見えます。
ブルグシオ Burgusio という街にあるモンテ・マリア修道院です。 -
右に左にカーブしながら牧草の斜面の中を高度を上げていきます。
後ろに通り過ぎてきた雪をかぶった山並みが見えます。 -
14:45,ブルグシオ Burgusio を過ぎ坂を登ったところに haidepark という名のドライブインがあったので、休憩していきます。
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店先でリンゴを売っています。香りが漂っておいしそう。でも20個くらい入った袋しかありません。これで6ユーロとべらぼうな安さなのですが、さすがに多過ぎです。
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麺入りのスープとケーキで遅い昼食を軽く済ませ、15:27、インスブルックに向け出発します。
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しばらく行くとム一夕湖 Lago della Muta の湖畔に出ました。
湖岸には気持ちの良い芝生が広がります。ベンチで少し休憩します。
北岸にサン・ヴァレンティーノ・アッラ・ムータ San Valentino alla Muta の街があり教会の塔が見えます。 -
15:55、ムータ湖のすぐ北のレジア湖 Lago di Resia の中ほどにあるクローンの鐘楼 Campanile Di Curon に着きました。
水色の湖面に塔がそそり立つ神秘的な光景です。 -
ダムの建設でできたレジア湖にクローン Curon の街が水没し、教会の鐘楼だけか水面上に顔を出しているのです。
こんな素敵な風景なのに、日本では知られていません。
冬に凍結すると歩いて鐘楼まで行けるそうです。いつか冬に来てみたいものです。 -
ものすごく強い風です。
遊覧船は風のせいか動いていません。
自転車に乗っている人たちがいますが、この風では大変そうです。自転車は道を走っている時も数多く見かけました。 -
駐車場の一角に売店と軽食の店がありました。
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さっき湖畔でリンゴをかじっている人がいて、甘い香りが漂ってきたのですが、ここで買ったのですね。
赤と黄色のを一つずつ買いました。小ぶりなリンゴです。どちらもとても甘くて美味しい。 -
軽食の店に入ると「グリュース・ゴッツ」と声をかけられました。オーストリアのドイツ語での「こんにちは」です。メニューもソーセージ類です。南チロルはどこも、イタリアなのにドイツ色が濃厚です。
カレー・ブルストを買い、鐘楼を眺めながら食べました。カレー・ブルストはソーセージにケチャップとカレー粉をかけた、ドイツでよく見るスナックです。単純ですが美味しいです。 -
17時にレジア湖を出発。
6分ほどでレジア峠 Passo di Resia を越えます。峠が国境で、ここからオーストリアに戻ります。ドイツ語では Reschenpass。かつての検問所跡らしき建物の横を、今は何の障害物もない道路であっけなく通り抜けます。
これまで沿っていたアディジェ川はここが源流です。
標高は1504m。峠といってもあまり険しくはありません。 -
実はこのレジア峠を越える道は、古代ローマ時代に作られたクラウディア・アウグスタ街道 Via Claudia Augusta です。
初代皇帝アウグスツスの時から建設が始まり、4代クラウディウス帝時代の紀元46-47年に完成しました。
以前宿泊したことのあるドイツのロマンチック街道沿いの街、ローマ帝国の北の中心都市であったアウグスブルクまで達しています。
ローマ街道が現代の大動脈であるブレンナー峠でなかったのが不思議です。
http://4travel.jp/travelogue/10263781 -
レジア峠からしばらく下るとイン川に出ます。あとはインスブルックまでずっとイン川に沿って行きます。
オーストリアに入ってから雲が多くなり、ベタ曇りになりました。 -
やがて長めのトンネルを抜け、インタール・アウトバーン(イン川高速道路)と名付けられた A12 に乗ります。
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18:20、ペットナウ Pettnau のサービスエリアに立ち寄ります。
古い民家のような建物です。 -
インスブルックは近いのですが、メニューが豊富でどれも美味しそうなので、ここで夕食をとることにしました。
オーストリア名物のウィンナー・シュニッツェルと飲み物のお得なセットに決めました。サクサクしていてさっぱりとした薄味で美味しいです。 -
19:10にサービスエリアを出て10数分、インスブルック西でアウトバーンを降り、市街地に入ります。
思っていたより山が間近に迫っていて、山の麓と言っていいくらいです。
19:27にマルクト広場の地下駐車場に到着しました。街中で一度左折し損ねましたが運良くそのまま予定のルートに合流しました。駐車場に入るところは大通りから左折するわかりにくい道ですが、Googleマップの写真で確かめてあったので迷わずに入ることができました。
道を渡ったところに今日泊まるホテル・インスブルックが見えます。 -
都会のホテルらしい雰囲気です。
今日から4泊します。
スタンダート・ルームが満室なのでデラックス・ルームになりましたが、さすがに広く、スリッパにバスローブ、体重計までありました。ホテル インスブルック ホテル
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部屋は裏通りに面していて、左手に時計塔が見えます。
今日はまたもや通行止でがっかりしましたが、クローンの鐘楼が予想外の絶景で大満足でした。ホテル インスブルック ホテル
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