オラ！エスパーニャ！灼熱のスペイン９日間⑩バルセロナ！前編

2015/07/16 - 2015/07/16

2015年7月10日㈮～18日㈯までスペイン旅行に行ってきました。とにかく暑かった・・・のでタイトルに灼熱を入れてみました。日程は以下の通りです。

7日目　7月16日㈭
バレンシア観光(ラ・ロンハ、大聖堂)～タラゴナの水道橋～バルセロナ観光(カサ・ミラ、カサ・バトリョ、聖家族教会、カタルーニア音楽堂、サン・パウ病院、大聖堂、ピカソの壁画)←今ここ
宿泊ホテル　ルネッサンス　バルセロナ　フィラ

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

バルセロナの街に入ってきました。ラス・アレナスはかつての闘牛場をショッピングモールに改装しました。バルセロナでは既に闘牛が禁止されています。

スペイン第2の都市『バルセロナ』を州都とするカタルーニャ地方は独自の歴史と文化があります。
カタルーニャの歴史芸術の宝庫『カタルーニャ美術館』、以前見たときは宗教色が強すぎて倦厭していた。何せ、20代だったからだろうなあ・・・

カタルーニャ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

カタルーニャは独自の言語と思想を持ち、スペインの中で独立国家を作ろうと宣言しているくらい・・・個性的で一癖も二癖もありそうな集団ですね。日本で言う大阪のようなものでしょうか？(私は大阪人ですからね・・・バルセロナは大好きですよ(*´∀｀*)

数々の芸術を輩出した個性的な都市。過去も今もとても心惹かれています。観光大都市らしく街中では２階建てバルセロナバスを四六時中見かけた。青の他に赤いタイプも有ります。

こちらが赤のバス。会社が違うのかな？

バルセロナと言えばガウディ！1980年代にサントリーのCMでアントニ・ガウディの作品を初めて見た。それはとてもエキセントリックな雰囲気で、奇妙な人形がガウディの建造物を背後に、踊っているというものだったような・・・

ガウディの設計した建物の1つ『カサ・パトリョ』、
カサはアパートとかマンションの意味。世界遺産なんですが、人が住んでいます。
屋根の一部が丸く盛り上がり、まるでドラゴンのように見えるのですが、車窓からは分かりづらいですね。タイルなどの装飾がガウディらしいです。

カサ バトリョ 現代・近代建築

あまりにも有名なこちらは『カサ・ミラ』、家賃が15〜6万らしく・・・世界的に有名な建築家ガウディの、しかも世界遺産にそのぐらいで住めたら安いです。日本よりもずっと広いでしょうし・・・300平方メートル位あるらしいですよ。以前、TVで住人の方を取り上げていました。半世紀以上住んでいるとか・・・そりゃ出ないよね。

カサ ミラ 現代・近代建築

カサ・ミラは直線部分をまったく持たない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的。あたかも砂岩か溶岩ような雰囲気をもっており、一般的の現在建築様式とは、隔絶した建築となっています。人が考えない発想を持って人を驚かせ、楽しませる・・・・そんな仕事が出来るって本当に幸せですね。

カサ ミラ 現代・近代建築

ガウディのライバル『リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー』が設計した世界遺産のサンパウ病院、豪華絢爛で教会か宮殿のような建物ですね。芸術には人を癒す力が有る(確かに)、というコンセプトのもと今も営業が続いています。

サン パウ病院 現代・近代建築

ガウディ達の生きた時代、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーは既にガウディよりもずっと有名な建築家でした。
本当に細かくて、アール・ヌーヴォーに影響を与えつつ、自身も積極的に当時の流行スタイルとモダニズムの融合に取り組んでいます。
日本ではガウディが有名ですが、スペインでは彼の人気も中々のものです。

サン パウ病院 現代・近代建築

時間は前後しますが、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーのもうひとつの建造物『カタルーニャ音楽堂』、ゆっくり時間をかけて夜のコンサートに出掛けたいけれど、時間を組めないからツアーでは難しいですね。

カタルーニャ音楽堂 建造物

中を覗くとこんな感じ・・・HPから借りてきた写真の素晴らしさとは比べ用もありません。

カタルーニャ音楽堂 建造物

パイプオルガンの様な外観。柱の1つ1つもタイルが全部違っています。最新設備が必要なのは、あくまで幕の裏や扉の向こう側だけ。観客にも病人やけが人にも必要なケアは、違った方角から見た設備も必要なのかもしれないと考えさせられる世界遺産です。

カタルーニャ音楽堂 建造物

とにかく音響ばかりに気を取られて、内観外観の芸術性は置いてけぼりになりがちな近年の音楽コンサートホール。同じく機能性ばかりを追求している病院施設。それぞれに合理的な良さや美しさは持っていても、その建物自身が心や体を癒せるかといわれたら、答えに詰まりそう・・・世の中、余裕がなさすぎですね。人生を楽しむ為に生きている・・・そんな国民性に考えさせられます。

カタルーニャ音楽堂 建造物

外観もずっと見ていたい美しさです。

カタルーニャ音楽堂 建造物

周りの狭い路地にはひしめきあった、集合住宅の洗濯物が干されていました。皆、バルサ(スペインのサッカーチーム、FCバルセロナ)のファンなのですね。

いよいよガウディの最高傑作、『サグラダ・ファミリアカテドラル』、街中にそびえるバルセロナのシンボルに再訪です。今回、残念ながらグエル公園は訪問出来ませんでした。有料入場になってしまい行きにくくなりました。もう1度バルセロナに行かなくちゃ・・・・って事だなあ・・・・やっぱり

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

スペインに行く前に、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家である、外尾悦郎さんの著書『ガウディへの伝言』を読みました。この本のお陰でサグラダ・ファミリアのたどってきた歴史がよくわかりました。

28年前に訪れた際にもらった絵葉書・・・今も持っているのです。当時はここまでしか出来ていなかったのですね。今となっては貴重な資料の1つかもしれません。生きてて良かった

1984年に勅使河原　宏監督の『アントニ・ガウディ』という映画が公開され、見に行った記憶があります。
今まで見たことのない世界観がそこにあり、若い私は物凄い衝撃を受けました。必ずサグラダ・ファミリアを見に行こう・・・と思いました。感受性が豊かだったんですね。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

当時のサグラダ・ファミリアは資金難から工事現場の域を出ず、このように暗い色合いをした尖塔は悪魔の塔のようでした。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

2005年に世界遺産に登録されるやいなや、瞬く間に世界的に有名になってしまった。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

生誕のファサードと呼ばれる正面入口には様々な彫刻がなされています。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

日本人の顔をした教徒の彫刻は主任彫刻家である外尾悦郎さんが制作したものです。確かに薄い顔が上手く複雑な彫刻に溶け込んでいますね。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

ガウディは自然界の生き物を、作品の中に多く取り入れてきました。カメや虫たち・・

生誕のファサードはガウディが生きていた頃には造られていましたが、この入口は最近の物です。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

スペインにはいないカブトムシの演出は外尾さん独自のものと言います。

独創的で奇想天外、1882年〜130年以上工事が続く未完成の世界遺産は異例です。中に入ると森をイメージした大聖堂に圧倒されます。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

今まで訪れたどの大聖堂にも似ていない・・・森の木々が生い茂っている様子、ジブリの世界のようでもありますね。
教会の持つ荘厳な雰囲気とは違う、この世のものとは思えない空間に息を飲みます。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

壁一面のステンドグラスは太陽の位置によって輝きを変えます。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

作者の思いが時間を越えて伝わってきます。この瞬間をいつも大事にしたい。人生は短く芸術は長いのです。窓は，双曲線面を駆使したそうです。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

一見，曲線だらけのサグラダ・ファミリア内部。実は直線の集合として構成されているそうです。採光部に関して言えば光は常に直線だから。

まだ150年はかかると思われていた、教会の完成は2026年のガウディ没後100年と発表されました。完成予定が画期的に早まった訳・・・それは3Dプリンターの発明によるものらしいのです

ガウディは精密な模型を造り、それを元に工事を進めていましたが、ガウディの死後起きたスペインの内戦で模型はバラバラに破壊されてしまいました。

その修復に時間がかかっていましたが、3Dプリンターの普及により時間が短縮されたのです。

規制の価値観にとらわれない建築家、ガウディはまさに天才ですね。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

ステンドグラスは単体でも美しい。ただこれ程までに明るく差し込む光の美しさはかつて経験した事がありません。もっといいカメラ買っとくんだった〜と激しく後悔した瞬間です。腕も悪いけど(^_^;)

窓からの光によって、ステンドグラスの色が変わっていきます。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

もう1つの出入り口は受難のファサードと呼ばれる現代アートの世界です。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

ファサードの直ぐ左手にある、魂を渡し悪魔とくちづけをするユタ。文字盤の数字はどの列を足しても、キリストの亡くなった年齢(33)になるのです。

カタルーニャの人々を表しているかのような床の絵。
唯々立ち尽くしてしまう、圧倒的パワー・・・時間が許すなら聖堂の中で何時間もいたいです。

少ない時間の中でお土産物を探します。

沢山あって目移り・・・スノードームを探し忘れたのに後悔しています。

資料館も駆け足で回ります。以前、訪れた時は聖堂の形などは全くなく・・・この資料館のみだったような・・・・人も全くいなかったし、お土産物屋もありませんでした。
あ・・・エレベーターで上には登りました。

よくぞここまで素晴らしい物に、変貌を遂げた事に感動です。今回は時間もなくエレベーターで、上部に登ることも出来ません(;_;)　でも・・・サグラダ・ファミリアの1番の魅力は、神秘的な聖堂内部ではないでしょうか？

最初の訪問後、当時のエイビーロードにサグラダ・ファミリアの事を書いたコラムが掲載されました。ミステリアスな外見がUFOの発信基地のようだと書いていました。時代ですね。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

世界には独創的な建物が、街の調和を乱すことなく混在しています。やはり本物は圧倒的なパワーを持って輝き続けています。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

その輝きの欠片を求めて集う人々、その場に立つことで言葉には、語り尽くせない感動を味わえました。世界にはまだ見ぬ、未知の世界が我々を待っています。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

この旅行記へのコメント （1）

• とし坊さん 2015/09/02 10:24:46

  憧れですネ

  いつかは行きたい　バルセロナと思い続けております
  
  　おカンカンさんの日記で行ったような思いになりましたが
  
  　ますます行きたくなっていますね・・　
  
  　　いつかは　バルセロナですね　(^O^)
  
  　　今後ともヨロシクです(´･_･`)