オラ！エスパーニャ！灼熱のスペイン９日間⑤メスキータ！

2015/07/13 - 2015/07/13

2015年7月10日～18日までスペイン旅行に行ってきました。とにかく暑かったのでタイトルに灼熱と入れてみました。日程は以下のとおりです。

4日目　7月13日㈪
トレド～ラ・マンチャ地方　白い風車郡～コルトバ観光(メスキータ、花の小径)←今ここ　～セビリア　
宿泊ホテル　ベルティス

バスはいよいよカステーリア地方を離れて南下、南スペインのアンダルシア地方へ向かいます。
スペインと聞いてイメージするもの、フラメンコ、闘牛、白い村、これら全てが現実の物となって目の前に迫ってくる場所がアンダルシア。スペインの原点がここに有ります。

エリア コルドバ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

8世紀の始めから800年に渡りイスラム教徒に支配されたこの地域はイスラム時代の遺産が残り、ヨーロッパでありながらエキゾチックな香りが漂っています。その1つがコルトバのメスキータ！やっと来れました。

メスキータ 寺院・教会

途中のドライブインで一服。生ハムのポテトチップスやら牛のグッズ。いかにもスペインらしいものばかりです。何でも欲しくなるけれど、都度買っていたらキリがありませんね。

生ハムは大きい箱のものしかありません。小さい物も作ったらもっと売れると思います。

コルトバに着くと早速、昼食・・・・と言っても連日の時間は2時半近くなっています。これがスペインの一般的な昼食時間とか・・・・

お昼にたっぷり食べて夜はつまみ程度・・・そんな感じで1日に5回に分けて食事をするそうです。流石に人生楽しむ為に生きている民族です。
市内のホテルのレストランに立ち寄ります。

まずはたっぷりのサラダ、日本のように沢山の種類のドレッシングはないけれど、オリーブオイルとバルサミコ酢を廻しかけて食べるサラダはとても美味しかった。いつもバルサミコ酢を買っても余らせてしまうので、いい利用方法を知りました。

最近、旅行した地中海沿岸沿いの国は全てオリーブの産出国でしたが、実はスペインこそオリーブ生産量世界一位の国なのです。
フラメンキンというロールカツ、日本のようにさっくりと柔らかいわけではなく、こちらはしっかりと火を通すのか肉は固めです。でもこのフラメンキンは中心が赤かった。強火で揚げ過ぎですな(^_^;)

このアップルパイ、砂糖が多すぎでしょう？やはり西洋人は何でも大胆過ぎる。甘すぎて私には無理なので、砂糖を落としていただきました。いかに日本人がヘルシー志向か痛感します。

レストランの中に貼ってあった今日の天気・・・・日が暮れるのは9時半頃ですが夜8時に40℃って・・・・そうなんです。暑い時間が長すぎるんです。だから体力のない中高年層は辛いんだよね〜(^_^;)

シエスタでガランとした街。歩いているのは観光客ばかりです。

暑い中を歩いてメスキータ迄向かいます。お土産物屋さんの装飾の色合いが、南スペインらしくて色鮮やかです。

何か記念に残るものを買って帰りたいな…

メスキータの鐘楼(ミナレット)が目の前に、遂にやって来ました。

入口を入るとイスラム調のアーチ型柱。いよいよ内部に入ります。

入場した途端、荘厳なパイプオルガンの音が鳴り響き、衝撃が走りました。薄暗い中・・・・目を凝らしていくとやがて、膨大な何百本という数のアーチが浮かび上がってきます。

メスキータ 寺院・教会

レコンキスタ(再征服と直訳されるが、キリスト教奪還運動)と言った方がいいのでしょう。イスラムに支配された国土を、キリスト教が奪還したり・・・・と少なくとも今も似たような事が世界の中で繰り返されていますね。

かつてのモスクをキリスト教寺院に再利用したのがメスキータです。メスキータはスペイン語でモスクと言う意味だそうです。本来なら完全に壊してしまう物を、素晴らしい建造物だからと再利用するのは、ラテンのモノに拘らない明るさを感じます。だからこそこうして、世界に類いを見ない世界遺産を目の当たりに出来るのです。

大理石とくさび型のアーチが限りなく広がる様は見ていて素晴らしいの一言です。メッカの方向を示すミフラーブもちゃんと残っています。

一方でイスラム建築とキリスト教建築がこのように混在しています。

メスキータのアーチ型柱の横にはキリスト教の高い天窓、全く違う雰囲気が混在しています。

勿論、宝物殿には『聖体顕示台』があります。

直ぐに名前を忘れてしまうので、ガイドさんが日本語で書いたプレートで再確認。これで完全に名前を覚えることが出来ました。

限りなく広がっていくアーチ・・・・この壮大な建造物・・・1つの国にこれほどのものが、どれだけ存在しているのだろう。

流石に世界遺産保有率世界ベスト3に入る国です。陳腐ですが唯々・・・感動の連続です。参りました<(_ _*)>

ずっと見つめていると首が痛くなります。

イスラムは偶像禁止ですが、キリスト教は偶像だらけ…入場した時はイスラム寺院で、途中にこういうものがあると戸惑います(笑)

本来、モスクの中は明るいのですが、レコンキスタ後の改造で入口の多くを封鎖したため、このような光の入りにくい構造になっています。そして更に改築を進めていったのです。

かつてTVや雑誌で見た物の前に実際に立てることの喜び・・・又1つ達成することが出来ました。

やっぱり生は凄いです。名残惜しいけれど、コルトバにはまだまだ見所が有ります。

ユダヤ人街の入り組んだ路地の先にある『花の小径』、それはあまりにも狭い空間にあります。小路の間から見えるメスキータのミナレット。絵になります。

花の小径 建造物

コルトバには白壁にデラニウムの鉢が溢れる、旅行社のポスターのような小路がたくさん。毎年5月にはそれぞれのパティオを公開して順位付するパティオ祭りまで有ります。

その時期に来てみたかったなあ〜メスキータと花の小径は目と鼻の先でありながら、対照的な存在ですね。この先には観光地コルトバらしい土産物屋が並んでいます。真ん中のメスキータの絵皿、買って帰ってきました。

ユダヤ人街 散歩・街歩き

つかの間の自由時間、スペインのポストは黄色。

アイスクリームよりも水が欲しい！

旧市街からバスまで歩きます。こういった世界遺産には大型バスが乗り入れられない場所が多く、メスキータも例外ではありません。

でも大通りなら小型の観光バスは止まっている。色鮮やかで見ているだけでも楽しいなぁ〜
聖ラファエルの勝利塔。

サン ラファエル勝利の像 モニュメント・記念碑

雲1つない晴天。スペインのフライパンと言われるアンダルシア地方は1年のほとんどがほぼ晴天。365日中320日が晴れだと言う。

外気温は42℃・・・湿気はないけれど、日差しは強烈です。日陰のないローマ橋を歩いて、対岸に渡ります。この日は今までで一番ハードでした。多少の暑さに動じなくなりました。(・・・と言ってもやっぱり日本の夏の方がキツイです)

ローマ橋 建造物

ローマ橋を渡るとメスキータとはお別れ・・・スペインの世界遺産全てが去り難い・・・・又、来なさいって事かな？これ程までに美しい・・・世界が存在している・・・それを見に行くために旅がある。やっぱり旅は止められない。

ローマ橋を渡りきった対岸からの遥かな眺め。
アディオス！メスキータ！ここに来れた事に感謝します。

この旅行記へのコメント （4）

• ペリカンさん 2015/09/17 22:35:11

  コルドバ・・・いいですね♪

  再びお邪魔します。
  
  コルドバ、素敵な街ですよね！
  花の小径と塔、写真を見ただけでも胸がキュンとしてしまいます。
  
  世界遺産だらけのスペインを放浪するのが私の夢なんですよ！

  オカンカンさん からの返信 2015/09/17 23:12:58

  RE: コルドバ・・・いいですね♪

  ペリカン様
  
  再びのご訪問とご投票、書き込みありがとうございます。コルトバ…限りなく明るい太陽の街、見るものすべてがキラキラ輝いていました。
  時間を気にせず…私も放浪したいです。貧乏会社員は明日から仕事後、弾丸で関西に行ってまいります。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オカンカン

• ウェンディさん 2015/08/06 21:38:48

  はじめまして

  オカンカンさん　はじめまして。
  
  同じ様な頃に、スペインを旅されていたのですね。
  タイトルの【灼熱】という単語。
  うん、うん…と頷いてしまいました。
  
  スペインに行く前にネットの天気予報で見た42℃の最高気温の数字。
  まあ、そこまでは行かないだろう…なんて思っていましたが、ホントに42℃でしたね。
  お蔭で、昼間から生ビールを美味しくいただけたのは怪我の功名ですが、本当にアンダルシア地方はスペインのフライパンでした。
  
  メスキータでパイプオルガンの音色を耳にされたという事。
  あの柱の神殿の中を広がる音色。
  きっと荘厳で神秘的だったことだと思います。
  私も聞きたかったな〜。
  
  7月のスペインは灼熱でしたが、青空が綺麗でしたね。
  暑いと云えども湿度もなく、日本よりは過ごしやすく感じました。
  
  旅行記の中の、アイスクリームよりも水が欲しい！というコメントにも同感です。
  
  
  ウェンディ
  

  オカンカンさん からの返信 2015/08/07 08:44:17

  RE: はじめまして

  ウェンディ様
  
  ご投票、お便りいただきまして光栄です。いつも旅行記を読ませていただき、感動したり参考にさせていただいてきました。
  
  スペインの旅行記も勿論、拝見しております。ウエンディ様のように個人で出掛ける実行力もパワーもなく、いつも羨望の目で拝見しております。
  スペインにご一緒に行かれたお友達が羨ましい。
  私もご一緒したいくらいです。
  
  スペインはヨーロッパ文化とイスラム文化の融合した場所で、特にアンダルシアは独特の世界が広がっていました。メスキータのパイプオルガンはいつも聴けるものではなかったのですね。運が良かったです。
  モンセラでもパイプオルガンの演奏に遭遇しました。
  重厚な建造物とパイプオルガンの音色の一体感は素晴らしいものでした。
  
  今後も旅行記楽しみに読ませていただきます。私も続きを書くつもりですので、宜しかったらお訪ね下さいませ。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オカンカン