イラン(8)まさかの広場通過で橋巡り・エスファハーン①

2014/09/13 - 2014/09/28

いっとき相次いだ「イスラム教を知る」系の雑誌でたいてい表紙を飾ったのは、圧巻の青。イランの古都エスファハーンは、イスラム建築をこよなく愛する自分にとって憧れの地でした。

ついについに！到着！「世界の半分」を思う存分！…のはずが、初日から全く予定外の動きに。広場はほぼ素通りして巡る巡る橋巡り。この街の相棒アミールとの出逢いがイランの真珠に忘れ難き輝きを。イラン旅行で最も長居したエスファハーンは数編に分けて綴ります。

エリア イスファハン(イラン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

隊商宿をチェックアウト

前夜は民族衣装を着てソレっぽかったイラン人の兄ちゃんがアメリカンなTシャツ着替えて荒野をかっ飛ばしバス停まで送ってくれました

ヤズト郊外の長距離バスターミナルに出戻り

全席指定席

空調完備でお菓子にジュースもついて快適です

路上でよく見かける光景

過去の戦争で亡くなった若者たちの遺影

車内に流れるイランのドラマ眺めたりウトウトしてたら３時間強はあっという間

但しエスファハーンのバスターミナルは何と４か所も！ドライバー氏と「どこか」のバス停で落ち合う予定が「どこか」分からない

勘で２か所目かな？と降りたら正解…アッラーのご加護なり

宿に荷物おいたらカンカン照りにもかかわらず猛ダッシュでエマーム広場へ！

大感激！のはずが第一印象は「意外と近代的（広すぎるし道路しっかり整備されてるし何より視界に全て収まらず受け止めきれず）」具に見るまで少し我慢

時間もたっぷりあるしとにもかくにも暑すぎるので建築巡りはお預け

まずは涼しい回廊をひとめぐり

清水寺の参道以上に観光一等地なのに概ねマイペース過ぎる職人さんたち

コーラで酩酊し爆睡中

炎天下を精力的に動き回るのは旅行者ばかりで地元の人たちには普段使いの公園みたい

世界に名高いエマーム広場でもイランの皆様あっちゃこっちゃでピクニック

広場中央の噴水はパンツ一丁になったキッズたちの楽園と化していました

王族用のマスジェデシェイフロトゥフォッラー

首が後ろに折れる寸前まで見上げてたい！…けど暑さに負けていったん宿に撤収

日没後はいっそう眩いエマーム広場

しかし本日二度目の「世界の半分」も滞在時間は数分

と言うのも…↓

事前にやり取りしてたアミールが落ち合うなり「よし！散歩に行こう！」

とにかく歩く歩く（＝エマーム広場から離れる離れる）

僕「イランは人参ジュースが旨いよねぇ」アミール「じゃここでは柑橘ジュースだ」…確かに濃くて旨い

アミールおすすめは夜の橋巡り

夜も大変な人通りのスィーオセ橋からスタート！

ザーヤンデ川は完全に干上がってて橋の下も歩行者天国

次にチュービー橋

車が入れない橋が多いのでみんな好きな歩幅で思い思いに

カラフルにライトアップされてたり暗がりにシックに佇んでたり

個性あふれる橋を見比べるのはかなり楽しい

まだまだ歩き足りないアミールを制してこの夜最後はハージュー橋

着いた途端にえらい音して消灯…真っ暗

アミール「停電かも」

ところが突如始まるプロジェクションマッピング

奇しくもこの日９月２２日はイラン・イラク戦争のはじまった日でした

砲撃を受けて傷ついた街並みや報復に飛び立った戦闘機が舞う様子など

終戦そして平和が戻るまでの道のりがドラマチックに描かれていたわけですが…何故か橋の側に移動して立ち尽くすオジサン多数

そこに立ったらせっかく計算して投影した映像が歪むがな

アミールも見入る予期せぬスペクタクル終了後はいつものハージュー橋に

歌ってたり踊ってたりデートしてたり焼きトウモロコシ食ってたり語り合ってたり

更に数キロ歩いて帰ろうとするアミールを諭してタクシーに

でも言った通りのルートをとらずにガソリンスタンドに寄り道した運転手に怒ってアミール勝手に下車

そしてスタート地点に戻ってまた語り歩くエンドレスパターン

英語を猛勉強中のアミール
遥々やってきた旅人にイランの素晴らしい所をたくさん伝えたいらしく、でも単語に詰まる度にもどかしそうにスマホで翻訳して一生懸命

「エスファハーンの近くに住んでるから」って言ってたくせに実はバスを乗り継ぎ片道２時間かけて帰るって…え！？

明日はエマーム広場をたっぷり観光しようね！とハグして怒涛の初日（但し広場ぬき）おしまい

やっぱり熱すぎるぞイラン人