鳩間の海は何色？　～瑠璃の島の海を遊ぶ～

2015/07/17 - 2015/07/17

鳩間島。

西表島の上原港沖合約7kmに浮かぶ、外周4kmあまりの小さな島。
2005年のTVドラマ「瑠璃の島」のロケ地として全国的に知られるようになった。
また、BEGINの「恋の島、鳩間島」なんて歌もある。

沖縄離島の原風景が今なお残る、長閑な島だ。

周辺はサンゴが元気な美しい海。
ダイビング・ポイントも数多い･･････

過去にダイビングの休憩で寄ったことがある。
港の海ですら、目を瞠るような青さだった。
せっかく西表に来たのだから、今年は「寄り道」ではなく「目的地」として行ってみよう。

エリア 西表島(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月17日、上原港デンサーターミナル。
定宿のうえはら館から三点セットだけを持って、鳩間経由石垣行きの船に乗り込む。

デンサーターミナル (上原港) 乗り物

デンサーターミナル内の売店「ゆりみな」。
小ぶりながら気の利いた土産物屋。
ここで船待ちの間に土産を買う人も多い。

ゆりみな グルメ・レストラン

上原港10:30発、わずか15分で鳩間島に到着。
上原で下船した人の多さに驚いた。明日からはもっと混むのだろう。
それに比べ、鳩間で降りた人はわずか。
既に空は抜けるように青く、かつ暑い！

鳩間島 自然・景勝地

港のターミナル。
こじんまり。
それでも以前に来た時はなかった。

おーりたぼーり

これは昔からあるな。

待合所の裏手にひっそりと建つ「戦死者マラリア死亡者慰霊の碑」

戦時中、鳩間にも空襲があった。
また、西表島に強制疎開させられ、そこでマラリアに罹患して多くの島民が亡くなった。
特に強制疎開に付いては、この碑文では将校名しか触れられていないが、同様の事案があった波照間の事例を考えると、この将校は中野学校出身だったはず。
さらに、疎開地がマラリアに汚染されていたことも知っていたはずである。

戦死者マラリア死亡者慰霊の碑 名所・史跡

今回の目的はシュノーケル。
まずは島の対岸のビーチを目指すが、その前に中森に寄って行こう。
途中にある御嶽。
島民にとって大切かつ神聖な拝所。
立ち入るのはやめておこう。

集落を突っ切る形の道は緩やかな上り。左手の道に入ると鳩間中森に入って行く。

島にある３つの丘の真ん中に位置するところから「中森」と言うのだそうだ。

「鳩間中森」の標柱の傍らには鳩間灯台の由来が記されている。

文字が掠れて判読しにくいが、終戦直後の船舶事故の多さに心を痛めた当時の鳩間郵便局長が自力で仮設灯台を設置したのが始まりだという。
物資の不足している時代に自力で灯台とは！

その局長とは田代浩という人物だが、この記念碑を寄贈した人物も同姓同名である。さらに、港にある「戦死者マラリア死亡者慰霊の碑」の建立者も「田代浩」だ。
色々調べてみたが、どのような人物だったか不明。果たして同一人物だろうか？
どちらにしても、鳩間を愛し、心血を注いだ人には違いない。

こんな道を進んでいく。
夜は通りたくないな･･･

ほどなく頭上が開けて、丘のてっぺん。
ここからの眺望が素晴らしく、鳩間節にも謳われている云々

鳩間中森 自然・景勝地

そしてこれが鳩間灯台。
白い塔が青空に映える。

さて、鳩間節にも謳われた眺め、これだ。
晴天だからこそ、とは言うものの、この青さ！

小高い丘に過ぎないが、島の最高地点。
文字通り360度の景色が広がる。

西表島を正面に見て、

反対側は海の色が違う

大海原

これは確かに絶景だ。天気が良かったのも幸い。
これだけでもテンションが上がる。

小さいながら絵になる灯台。
そう言えば、波照間燈台も島の真ん中に立っていた。

灯台の脇には物見台。
黒島ではプズマリ、波照間にはコート盛をはじめとした4つほどの物見台があった。

さて絶景を堪能したらビーチへ向かおう。
･･･とここで大失敗だったのが、ビーチサンダルのまま徒歩を選択したことだ。
島を横断する道は農道、歩く人間はほとんどいないに違いない。轍と雑草で歩き難いことこの上なし。
その上、ピーカンである。
絶対自転車にすべき。

それでも歩いていれば島の反対側に着く。
中森からせいぜい10分強だ。

島仲浜と書かれた脇道を入って行くと･･･

島仲浜 ビーチ

プライベートビーチのような小さな浜、しかし海の色が何とも言えず美しい。

しかも誰もいない！

眺めているだけで充分
･･･と言いたいところだが、現実はそんなロマンティックじゃなくて、日陰がないから太陽直撃の“熱さ”

“新兵器”でちょっと遊ぶ

雲の色が玉に瑕

地球は丸い！

ふと思いつき動画も撮ってみた

https://www.youtube.com/watch?v=7ADVu-t51vo

いや〜　実にいい眺め

リーフ内は波もなく遠浅
安心のビーチ
なのに、なぜ誰も来ない？

何とも贅沢な完全貸切り状態

一人写っているのは、アーサー採りのオバアではない

アーサー採りのオバア、もといカミさん(笑)

期待したほどの魚影ではなかったけれど
まずまず楽しめた。

露天風呂に浸かるオバサン

いいなぁ、このビーチ
気に入った
結局2時間近く遊んでいたが、その間に来たのは2人だけ。
ちょっと海に入って帰って行った。

気付くと腹が空いている。
集落に戻り(また炎天下を草履でとぼとぼ歩く)、小学校発祥の地。
瑠璃の島でも描かれていたが、離島にとって学校の維持は、内地の人間の想像を超える苦労がある。

鳩間小学校発祥の地 名所・史跡

今でも現役
ポンプ車ならぬポンプ・リヤカー

お馴染みの･･･

素泊まり民宿　瑠璃 宿・ホテル

民宿の前を通りかかると、縁側ではオジイが昼寝。
なんとも絵になる光景だったが、さすがに撮影は失礼になるので自粛。

くしけぇー家 宿・ホテル

島唯一の金融機関、簡易郵便局。

民宿マイトウゼ
食事ができるかな？と思ったがダメ。
飲み物・かき氷はＯＫ
眺めが最高。

マイトウゼ 宿・ホテル

集落をうろうろ歩き回ったが、結局港のそばのこの店へ。

島茶屋 宿屋あだなし 宿・ホテル

あだなし
そばは既に売り切れ
タコライスを注文、味はどうということなし。

腹を満たしたら次なるビーチへ
あだなしの脇の道を進み、港を通過。
ここからの海も充分キレイ

散歩しながら、見える海はこんな海

西側のビーチ、屋良浜
港から近いこともあり、メジャーな存在。

屋良浜 ビーチ

ここにもこんな海が広がる
少ないながら木陰もある
人もいる(笑)

しかし、残念なことに漂着ゴミが多く、手放しで「キレイ！」とは行かない。
夕陽ポイントでもある。
木陰も占領されていたし、ゴミが多くて萎える部分もあり、ここは眺めただけでスルー。

港方面に戻る途中に、ビーチに出る脇道があった。

海へと続く道

しばし言葉を失う

実は港の隣。
防波堤の西側だった。
そして防波堤の内側もご覧の通り。

左手には桟橋。
まぎれもなく港の一部。

それなのにこの青さ、この透明度

波打ち際はイダの浜を連想してしまうほど

桟橋の先から灯台を振り返る
澄み切った海

左側のビーチでシュノーケル
魚影はほとんどなく、島仲浜の方が楽しめる。
ここは眺めるビーチかもしれない。
この桟橋からの夕陽はさぞかしきれいだろう。

そして桟橋方向
この青さ

鳩間の海はターコイズブルー

この旅行記へのコメント （2）

• mintさん 2015/08/15 00:07:53

  贅沢な時間が流れますね

  琉球熱さん　　こんばんは。。。
  
  鳩間の海。。なんて素敵な海岸なんでしょう
  
  青い空・青い海・白い砂浜。。。。。
  正しく、プライベートビーチですね
  魚眼レンズで遊びましたのですか？（＾＾；
  
  言葉失う。。。。気持ちわかりますネ〜
  
  独り占めしたい感じですね
  
  ♪誰もいない海〜二人の愛を確かめたくて〜♪
  
  なんて、昔　南沙織さんが歌ってましたね
  
  ますます、行きたくなりました。
  
  　　　mint

  琉球熱さん からの返信 2015/08/15 23:07:41

  RE: 贅沢な時間が流れますね

  mintさん、書き込みありがとうございます。
  
  鳩間の海は格別でした。晴天に恵まれたことも良かったのですが、改めてゆっくり眺めて、何度も感嘆し･･･
  
  例の写真は魚眼と言えば魚眼なのですが、超広角レンズしか持っていないという変わり種のデジタルビデオなんです。動画も静止画も超広角、なかなか楽しいです(笑)
  
  で、mintさんは『南　沙織』ですか！(笑)
  私はどうしても『BEGIN』になっちゃうんですよ(笑)