慶良間諸島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
思えば慶良間は私にとって鬼門。<br />そもそもの始まりは2002年の渡嘉敷初上陸。<br />本島から遠征するのではなく、慶良間に滞在して潜ろうと選んだのが渡嘉敷。それなりに期待を持って上陸したが、宿に併設されたダイビングサービスが最悪。3泊の予定を1泊で切り上げて帰ってきてしまった。<br /><br />   -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-<br /><br />その後八重山に渡り、西表・波照間・黒島のサンゴを見るに至って、慶良間のポジションが相対的に下がった。<br />それに、何と言ってもアクセスが悪い。八重山の方が行きやすいのだから、何も無理して…となるのは当然。<br /><br />   -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-<br /><br />そんなこんなで5年が経過、2007年9月、突如慶良間行きを思い立った。理由は「そろそろ行っておくか…」と言う極めて薄弱なもの。<br />それが祟ったか、初日から台風接近のニュース、条件付き飛行で奇跡的に降り立った那覇から泊港へ駆けつけると、「慶良間便、全便欠航!」。<br />最後の便が、難民船のごとく島から引き上げる観光客をわんさと乗せて泊港に到着したのが13時だった。。。<br /><br />慶良間は 実に 遠い・・・<br /><br />   -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-<br /><br />そんな経緯もありながら、逆に意地になって再訪を画策。<br />2009年にとうとう上陸が実現したのであった。

曰く因縁の慶良間 初阿嘉島はやっぱり曇天

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2009/04/09 - 2009/04/11

453位(同エリア1667件中)

旅行記グループ 八重山の旅 & 慶良間・宮古

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29

琉球熱

琉球熱さん

思えば慶良間は私にとって鬼門。
そもそもの始まりは2002年の渡嘉敷初上陸。
本島から遠征するのではなく、慶良間に滞在して潜ろうと選んだのが渡嘉敷。それなりに期待を持って上陸したが、宿に併設されたダイビングサービスが最悪。3泊の予定を1泊で切り上げて帰ってきてしまった。

   -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

その後八重山に渡り、西表・波照間・黒島のサンゴを見るに至って、慶良間のポジションが相対的に下がった。
それに、何と言ってもアクセスが悪い。八重山の方が行きやすいのだから、何も無理して…となるのは当然。

   -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

そんなこんなで5年が経過、2007年9月、突如慶良間行きを思い立った。理由は「そろそろ行っておくか…」と言う極めて薄弱なもの。
それが祟ったか、初日から台風接近のニュース、条件付き飛行で奇跡的に降り立った那覇から泊港へ駆けつけると、「慶良間便、全便欠航!」。
最後の便が、難民船のごとく島から引き上げる観光客をわんさと乗せて泊港に到着したのが13時だった。。。

慶良間は 実に 遠い・・・

   -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

そんな経緯もありながら、逆に意地になって再訪を画策。
2009年にとうとう上陸が実現したのであった。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
JALグループ
  • 阿嘉島へは座間味島を経由して行く。座間味港にはこんな気の利いたオブジェ。<br />どうでもいいけど、またしても曇天だよ…

    阿嘉島へは座間味島を経由して行く。座間味港にはこんな気の利いたオブジェ。
    どうでもいいけど、またしても曇天だよ…

  • 阿嘉に到着後、即海へ!<br />出迎えてくれたのはクマザサハナムロの群れ。<br />沖縄県の県魚でもあり、沖縄料理の定番中の定番「ぐるくん」でもある。から揚げにされてしまうけれど、なかなかきれいな魚なのだ。

    阿嘉に到着後、即海へ!
    出迎えてくれたのはクマザサハナムロの群れ。
    沖縄県の県魚でもあり、沖縄料理の定番中の定番「ぐるくん」でもある。から揚げにされてしまうけれど、なかなかきれいな魚なのだ。

  • ちょっと遠めでぼけてしまったが、ウメイロ(モドキ)。<br />青と黄色のツートンがきれいで、南国ムードをかき立ててくれるサカナだ。<br /><br />ちなみに、ウメイロとウメイロモドキとがいて、この程度の写真だと判別できない。前者の方がやや細身。<br /><br />また、ウメイロモドキも沖縄の方言で「グルクン」と呼ばれるが、グルクンの代表格は「タカサゴ」というサカナ。上記のクマザサハナムロによく似ている。タカサゴ科のサカナたちを総称してグルクンと呼んでいる。

    ちょっと遠めでぼけてしまったが、ウメイロ(モドキ)。
    青と黄色のツートンがきれいで、南国ムードをかき立ててくれるサカナだ。

    ちなみに、ウメイロとウメイロモドキとがいて、この程度の写真だと判別できない。前者の方がやや細身。

    また、ウメイロモドキも沖縄の方言で「グルクン」と呼ばれるが、グルクンの代表格は「タカサゴ」というサカナ。上記のクマザサハナムロによく似ている。タカサゴ科のサカナたちを総称してグルクンと呼んでいる。

  • ハナグロチョウチョウウオ<br /><br />ミドリイシ類のサンゴのポリプが大好物、ゆえに沖縄本島で見かけることは稀。サンゴが元気なエリアで会えるチョウチョウウオ。ペアでいることが多い。

    ハナグロチョウチョウウオ

    ミドリイシ類のサンゴのポリプが大好物、ゆえに沖縄本島で見かけることは稀。サンゴが元気なエリアで会えるチョウチョウウオ。ペアでいることが多い。

  • トゲチョウチョウウオ<br /><br />背びれの黒い斑紋が特徴で、旅行のパンフレットに頻繁に登場する。<br />確かに沖縄だと、「チョウチョウウオ」よりもこのトゲ〜やフウライ〜、ニセフウライ〜の方が遭遇率が高い。

    トゲチョウチョウウオ

    背びれの黒い斑紋が特徴で、旅行のパンフレットに頻繁に登場する。
    確かに沖縄だと、「チョウチョウウオ」よりもこのトゲ〜やフウライ〜、ニセフウライ〜の方が遭遇率が高い。

  • 阿嘉島周辺のサンゴはまだ元気だった!<br />よかった!

    阿嘉島周辺のサンゴはまだ元気だった!
    よかった!

  • ネムリブカ<br /><br />夜行性でおとなしく、昼間は岩穴などに潜んでいることが多い。<br />沖縄で最もよく出会うサメ。<br />・・・と言っても、覗き込んだ穴にこれがいるとやっぱりビビります。(で、ピンボケになるという)

    ネムリブカ

    夜行性でおとなしく、昼間は岩穴などに潜んでいることが多い。
    沖縄で最もよく出会うサメ。
    ・・・と言っても、覗き込んだ穴にこれがいるとやっぱりビビります。(で、ピンボケになるという)

  • エリグロギンポ<br /><br />数多いるギンポの中でも、その派手さはピカイチ。<br />そして大柄。

    エリグロギンポ

    数多いるギンポの中でも、その派手さはピカイチ。
    そして大柄。

  • カスミチョウチョウウオ<br /><br />「流れ」のある場所に「大群」でいることが多い彼らは、チョウチョウウオ属の異端児。<br /><br />このサカナは群れを見ている時が一番きれいで、各個体は意外に大きくて可愛げがなく、ブサイク(失礼!)

    カスミチョウチョウウオ

    「流れ」のある場所に「大群」でいることが多い彼らは、チョウチョウウオ属の異端児。

    このサカナは群れを見ている時が一番きれいで、各個体は意外に大きくて可愛げがなく、ブサイク(失礼!)

  • キンギョハナダイ<br /><br />残念ながら遠目で不明瞭になってしまった。<br />ケラマハナダイかと思ったが、尾びれの形と胸びれ脇の赤い斑紋からキンギョハナダイだと思う。<br />背びれがアンテナのように長くなっているところから見ると、オスの成魚だろう。ちょっと婚姻色が入っているかな?

    キンギョハナダイ

    残念ながら遠目で不明瞭になってしまった。
    ケラマハナダイかと思ったが、尾びれの形と胸びれ脇の赤い斑紋からキンギョハナダイだと思う。
    背びれがアンテナのように長くなっているところから見ると、オスの成魚だろう。ちょっと婚姻色が入っているかな?

  • キンギョハナダイ その2<br /><br />こちらはまだ幼魚、若魚。このキンギョハナダイもクマノミ同様、性転換をする。成魚になるまでは皆メス、大人になると群れの中でガタイのいいヤツが男になるという。

    キンギョハナダイ その2

    こちらはまだ幼魚、若魚。このキンギョハナダイもクマノミ同様、性転換をする。成魚になるまでは皆メス、大人になると群れの中でガタイのいいヤツが男になるという。

  • サンゴに付いたゴミ、、、ではありません、オラウータンクラブというカニです!<br />クモガニの仲間で、ナガレハナサンゴやハナガササンゴ類に付いていることが多いので、見つけるのは比較的容易。<br />毛深いやつ、と言うなかれ。これは海藻を付着させて擬態しているのです。<br />ところで、オラウータンという名前はダイバーの中での愛称。長い間“名無し”だったが「ミナミクモガニ」という和名が最近付いたばかり。

    サンゴに付いたゴミ、、、ではありません、オラウータンクラブというカニです!
    クモガニの仲間で、ナガレハナサンゴやハナガササンゴ類に付いていることが多いので、見つけるのは比較的容易。
    毛深いやつ、と言うなかれ。これは海藻を付着させて擬態しているのです。
    ところで、オラウータンという名前はダイバーの中での愛称。長い間“名無し”だったが「ミナミクモガニ」という和名が最近付いたばかり。

  • 戦時中の機関砲か?!<br />いえいえ、多分漁船か何かのパーツだろう。先端にはサンゴまで付いているので、かなりの時間が経過していることは確か。

    戦時中の機関砲か?!
    いえいえ、多分漁船か何かのパーツだろう。先端にはサンゴまで付いているので、かなりの時間が経過していることは確か。

  • 大好きなハタタテハゼ<br /><br />どこにでもいる。だからあまり注目されない。<br />しかし、よ〜く観察すると、信じられないくらいキレイなのだ。

    大好きなハタタテハゼ

    どこにでもいる。だからあまり注目されない。
    しかし、よ〜く観察すると、信じられないくらいキレイなのだ。

  • ナンヨウハギ&ヘラジカハナヤサイサンゴ<br /><br />『ファインディング・ニモ』に出てくる「ドリー」ですな。<br />子供時代はこの写真のようにサンゴを隠れ家としており、成魚は潮通しの良いサンゴ礁の外縁に出没。<br />この青が海の中では意外に目立つ。

    ナンヨウハギ&ヘラジカハナヤサイサンゴ

    『ファインディング・ニモ』に出てくる「ドリー」ですな。
    子供時代はこの写真のようにサンゴを隠れ家としており、成魚は潮通しの良いサンゴ礁の外縁に出没。
    この青が海の中では意外に目立つ。

  • ドリーが出てきたら主人公も出さないと・・・<br />カクレクマノミ<br /><br />あの罪な映画のおかげで沖縄でも不法に捕獲されるクマノミが急増した。<br />あの映画の作りは、動物愛護や自然環境保全を訴えるものではないので、悪影響は見る側の問題とばかり言えないだろう。<br /><br />それにしてもあの映画のおかげでクマノミの株は急上昇。<br />でも、困ったことにクマノミやハマクマノミを「ニモ」と勘違いしている人たちもいるようで…

    ドリーが出てきたら主人公も出さないと・・・
    カクレクマノミ

    あの罪な映画のおかげで沖縄でも不法に捕獲されるクマノミが急増した。
    あの映画の作りは、動物愛護や自然環境保全を訴えるものではないので、悪影響は見る側の問題とばかり言えないだろう。

    それにしてもあの映画のおかげでクマノミの株は急上昇。
    でも、困ったことにクマノミやハマクマノミを「ニモ」と勘違いしている人たちもいるようで…

  • 駆け足で潜りまくった2日間。<br />阿嘉島は思った通り、ポイントがバラエティに富んでいて、サンゴも元気。文字通り“ダイビング・パラダイス”だった。<br />のんびりした島の風情もとても気にいった。<br /><br />夜ともなれば、集落にケラマジカが降りてくる。<br />阿嘉島はまさにケラマジカの島。マンホールのデザインにも採用されているくらいだ。<br />このケラマジカはニホンジカの亜種で、ここ阿嘉島と慶留間島、外地島と無人島の屋嘉比島に生息している。<br />阿嘉にいればしょっちゅう遭遇するけれど、れっきとした国の天然記念物なので、追いかけたり脅かしたりしないようにしましょう。

    駆け足で潜りまくった2日間。
    阿嘉島は思った通り、ポイントがバラエティに富んでいて、サンゴも元気。文字通り“ダイビング・パラダイス”だった。
    のんびりした島の風情もとても気にいった。

    夜ともなれば、集落にケラマジカが降りてくる。
    阿嘉島はまさにケラマジカの島。マンホールのデザインにも採用されているくらいだ。
    このケラマジカはニホンジカの亜種で、ここ阿嘉島と慶留間島、外地島と無人島の屋嘉比島に生息している。
    阿嘉にいればしょっちゅう遭遇するけれど、れっきとした国の天然記念物なので、追いかけたり脅かしたりしないようにしましょう。

  • 慶留間と外地を結ぶ慶留間大橋のたもとにある慶留間中学校。<br />見よ、この立地。<br />校庭は芝生、その先は抜群の透明度の海!<br />こんな贅沢な環境の中学校が、他にあるだろうか?<br />しかし台風の時は大変だろうな・・・

    慶留間と外地を結ぶ慶留間大橋のたもとにある慶留間中学校。
    見よ、この立地。
    校庭は芝生、その先は抜群の透明度の海!
    こんな贅沢な環境の中学校が、他にあるだろうか?
    しかし台風の時は大変だろうな・・・

  • 阿嘉に行ったらやっぱりここは一度見ておかないと。<br />2006年3月にRAC(琉球エアーコミューター)の那覇−慶良間線は廃止になってしまった。定期便が飛んでいる間に、一度は乗ってみたかったなぁ。

    阿嘉に行ったらやっぱりここは一度見ておかないと。
    2006年3月にRAC(琉球エアーコミューター)の那覇−慶良間線は廃止になってしまった。定期便が飛んでいる間に、一度は乗ってみたかったなぁ。

  • 今回お世話になった民宿春海の庭先にあったモビール。<br />クジラ以外は手作りらしい、ちょっと気の利いたアクセサリー。

    今回お世話になった民宿春海の庭先にあったモビール。
    クジラ以外は手作りらしい、ちょっと気の利いたアクセサリー。

  • 最終日、出航直前の阿嘉港。<br />帰る日にピーカン、、、これまたいつもの通りだ(涙)

    最終日、出航直前の阿嘉港。
    帰る日にピーカン、、、これまたいつもの通りだ(涙)

  • 埠頭で見送ってくれたのは、今回お世話になったダイビングサービス「からはーい」の“ヒゲ”さん(サングラスの人物)。<br />サンゴを愛し、マクロに強いナイスガイド。<br />奥さんはこの時、妊娠中。こちらがひやひやするほど動き回っていた。

    埠頭で見送ってくれたのは、今回お世話になったダイビングサービス「からはーい」の“ヒゲ”さん(サングラスの人物)。
    サンゴを愛し、マクロに強いナイスガイド。
    奥さんはこの時、妊娠中。こちらがひやひやするほど動き回っていた。

  • ターミナルは意外に大きくきれいな建物。

    ターミナルは意外に大きくきれいな建物。

  • 出航。フェリーだと船旅の情緒があって良いね。<br /><br />まだ手を振ってるよ…(笑)

    出航。フェリーだと船旅の情緒があって良いね。

    まだ手を振ってるよ…(笑)

  • 阿嘉と慶留間と結ぶ阿嘉大橋<br /><br />船は速度を上げていく。

    阿嘉と慶留間と結ぶ阿嘉大橋

    船は速度を上げていく。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • norisaさん 2013/02/05 06:49:09
    曇天ーー
    琉球熱さん

    曇天でしたかーー。

    でも阿嘉島はいいですよね!?
    人口も少ないので素朴で自然は手つかず!

    慶良間の中でも特に自然も海も素敵な島、曇天もガマンしましょう(笑)

    norisa

    琉球熱

    琉球熱さん からの返信 2013/02/06 22:58:58
    RE: いつものことです(笑)
    norisaさん、こんにちは

    norisaさんも大好きな慶良間、中でも一番のんびりとした阿嘉島は、本当に素朴でイイですね。

    曇天、雨天はいつものことです(笑)

    慶良間はなぜか鬼門のようですが、阿嘉はもう一度行きたいと思わせる島ですね。
    実際、翌2010年も行ってしまったのですが・・・(笑)

    いずれ、2010年版もアップします。

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