2010/09/22 - 2010/09/25
52位(同エリア141件中)
琉球熱さん
年のせいか、以前ほど潜ることにがつがつしなくなった。
それが良いことか悪いことかは別として、今回も当初予定していた伊江島でのダイビングをキャンセルし、しかしそれでも伊江島には行こうということで、船に乗った。
伊江島は2009年9月に次いで2度目の上陸。
空は青く澄んで、コンディションは最高・・・に暑い
こういうコンディションだからこそ、相方に見せておきたいものがあった。
PR
-
伊江島へは、沖縄本島北部の本部港からフェリーで。
以前に比べて格段にきれいに整備された埠頭から出航する。 -
およそ30分の船旅ながら、船内には売店もあって面白い。
せっかくだからと、ついつい買っちゃいますな(笑)
限定品などないのに… -
たとえわずか30分でも、フェリーのような大型船で埠頭を離れる時は、「船旅」という感じがして、私は好きだ。
実用一点張りの八重山の高速艇に比べると、船旅の風情は抜群。
出航してすぐに、瀬底島に掛かる瀬底大橋が見えてくる。 -
橋の真下から見上げる
-
瀬底島を後に、一路伊江島へ
-
・・・などと言っても、陸からも見える伊江島。
出航前から目的地は見えているという・・・(笑) -
徐々に近づいて
テンションが上がる -
空はピーカン
まだまだ夏の陽射し -
伊江港がはっきりと見えてきた。
停泊中はもう一隻のフェリー。
この船と入れ違いに、本部港へ向けて出港する。
赤い屋根は埠頭ターミナル。
伊江島のシンボル、たっちゅーもしっかり見える。 -
港の前のレンタサイクルで自転車を借りて、いざ出発。
海岸線に沿った道を行けば、とりあえず坂はない(笑) -
目を瞠るような見事なひまわり畑があった。
-
こじゃれた雑貨屋。ninufa
こんなカンジの店、最近は島にも増えて来たなぁ -
ニャティヤ洞(千人洞)の前の海
穏やかで青い海が広がっていた。 -
ニャティヤ洞 内部
http://4travel.jp/domestic/area/okinawa/okinawa/hontohokubu/iejima/tips/10288053/
戦時中、防空壕として利用されたガマ。
多くの人を収容したことから「千人洞」とも呼ばれる。
沖縄のガマにしては珍しく、平坦な砂地が広がる。
海に向かって口をあけており、わずかに波が入ってくる。
潮位や風によっては、内部はかなり湿気を帯びたのではないかと思う。
ここも決して快適ではなかったはずだ。
海を眺める彼女たちは、かつて(それもあまり遠くない昔)ここで何があったか、感じているだろうか? -
内部には「力石」と呼ばれる石があり、子宝に恵まれない女性が持ち上げると願いが叶うという伝承がある。もともとは拝所であり聖域だったという。
かなり広い内部、奥にはさらに狭く暗い穴がある。
立入禁止にはなっていないが、入る勇気はない。
数年前の長谷川京子主演のTVドラマ「ひめゆりの塔」の撮影に使われている。 -
ニャティヤ洞から引き返し、村役場をたっちゅー方面へ少し上がる。
右手の公民館の敷地内に寄り添うように建っているのが「公益質屋跡」だ。
http://4travel.jp/domestic/area/okinawa/okinawa/hontohokubu/iejima/hotplace/10005852/
これは1929年に政府の融資を受けて設立された村営の金融機関で、高利貸の暴利に泣く貧民を救う福祉施設だった。
コンクリート造りの建物だが、見るも無残に破壊されていて、周囲の平穏な風景とは、どうやっても相容れない。 -
艦砲射撃による大きな穴、機銃掃射による無数の弾痕。
沖縄戦跡の中で「建物」として残っているのはこの公益質屋だけである。
また、戦前のコンクリート建造物としても貴重なものらしい。 -
公益質屋跡からほどないところの高台に、「芳魂之塔」がある。
http://4travel.jp/domestic/area/okinawa/okinawa/hontohokubu/iejima/hotplace/10005853/
これは沖縄戦で犠牲となった島民・軍人約3500人をまつったもの。
その公園からは穏やかな海が見渡せた。 -
再び海岸線に降り、伊江ビーチ方面に向かう。
途中の畑の中に「ヌチドゥタカラの家−反戦資料館」がある。
http://4travel.jp/domestic/area/okinawa/okinawa/hontohokubu/iejima/museum/10016285/
ここは、戦争中の生活品や遺品、米軍の銃弾など、戦争を記録する反戦平和資料館だ。
その展示品・資料は、阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)氏という個人活動家の収集によるものだ。
夥しいほどの遺品・遺留品が展示されており、非常にリアルである。 -
伊江島という小さな島が、沖縄戦はもちろん、戦後も米軍の横暴の犠牲になってきたこと、その影には多くの島民の不屈の闘争があったことを思い知らされる。
終戦は、伊江島島民にとって、新たな悲劇の始まりだったことを忘れてはいけない。 -
いまだに不発弾が見つかる沖縄の現実を想起してしまう。
その処理にかかる費用は、全額日本負担であることをどれだけの人が知っているだろうか? -
港周辺に戻る。
フェリーターミナルに隣接した漁港脇には、こんなユーモラスな展望台がある。 -
フェリーターミナル1階、あまり人の往来がない場所に置かれた戦時中の遺品。
前回来た時と変わっていない。
ひしゃげたプロペラは戦闘機のものだろうか? -
機関砲?
-
立派なサバニの脇に置かれた、これは人間魚雷だろうか?
残念なことに、ここには何の説明板もない。
まるで備品庫のような無頓着さだ。
伊江島の戦跡は、もちろんこれだけではない。
集団自決が行われたアハシャガマ、終戦を知らなかった日本兵が、2年もの間暮らしたニーバンガズィマールというガジュマル・・・
何と言っても、ここには米軍基地がある。
お気楽なダイビングでも、日曜日しか入れないポイントがあるのだ。
島の北側の海域の一部は、いまだに米軍が実弾演習を行っているためだ。
これもまた、まぎれもない沖縄の“今”であることを忘れてはいけないと思う。 -
伊江島を後にし、本島に戻る。
本部の山間部、伊豆味にあるお気に入りのカフェ「藍風」http://aikaze.jp/で一息。 -
ここは藍染工房が併設されており(こちらが本業?)、その作品の販売や藍染め体験もできる。
それよりも、深いやんばるの森を眺めながらの一服は、理屈抜きに落ち着ける。
虫よけはあった方が良いけど(笑) -
今回の宿も、安宿ではメジャーな(笑)「サンセットヒル」。
とにかく入口がわかりづらいことでも有名だが、部屋からの眺めはなかなか良い。 -
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
八重山の旅 & 慶良間・宮古
-
旅の足跡 ~島編~
2003/04/01~
八重山列島(石垣島・竹富島)
-
曰く因縁の慶良間 初阿嘉島はやっぱり曇天
2009/04/09~
慶良間諸島
-
なんだかんだと結局2年連続で阿嘉島!
2010/07/15~
慶良間諸島
-
小さな離島の旅~陽光の下、沖縄の陰と陽を体感する~
2010/09/22~
伊江島
-
宮古島遊び尽くし6日間~その1
2011/07/14~
宮古島
-
宮古島遊び尽くし6日間~その2
2011/07/14~
宮古島
-
宮古島遊び尽くし6日間~その3
2011/07/14~
宮古島
-
鳩間の海は何色? ~瑠璃の島の海を遊ぶ~
2015/07/17~
西表島
-
黒島 ~八重山一美しいビーチは何処へ?~
2015/07/18~
西表島
-
IRIOMOTE 私的ガイドブック ~2016限定~
2016/06/18~
西表島
-
2016 石垣島 西表島旅行最終日のプチ・ドライブ ~白保・名蔵・NEI ギャラリー・御神崎~
2016/06/23~
石垣島
-
いりおもてのおもひで2018 ついでにちょこっと石垣
2018/06/21~
西表島
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
伊江島(沖縄) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 八重山の旅 & 慶良間・宮古
0
29