2011/07/14 - 2011/07/19
1583位(同エリア4756件中)
琉球熱さん
さて、2日目もダイビングはせずに、以前からの念願だった大神島に向かった。
船は、中心部から池間島に向かう途中にある集落、島尻から出航する。
地元の人のために運航されている船ゆえに、一応時刻表はあるがかなり「てーげー」と聞いていたので(笑)、前日に電話で出航時刻を確認。朝一番の船に乗船した。
港(と言っても漁港だが)には予想を裏切るきれいな船が泊まっており、乗客は我々夫婦だけだった。
農家のオバサンのような風体の女性が切符をもぎり、漁師のオジサンの様な男性が船長である。
乗ってしまえば15分足らずで大神島の港に到着する。
いよいよ「神の島」に上陸である。
沖縄の離島には「神の島」と呼ばれる島がいくつもあるが、ここ大神島も島内に神聖な場所がいくつかあり、当然立ち入り禁止だし、写真撮影も控えた方がよい。これはどこの島にも共通したことだ。
ただ、必要以上に神聖化することで観光客が敬遠してしまうという理由から、神の島と言い立てることには島民内でも賛否あるようだ。
まずは「遠見台」というこの島一番の高台を目指す。
集落内を抜けて行くのだが、道標があるので迷う心配はない。
緩やかな坂の途中には大神小学校・中学校がある。まだまだきれいな校舎なのだが、残念ながらすでに廃校となっている。ちょっとやりきれない気持ちだ。
集落は狭い島の斜面に張り付くように固まっているが、それを抜けると遠見台への木の階段にたどり着く。
遠見台=頂上に登ると、そこは文字通り“360度の眺望”、海の色が素晴らしい。池間島も池間大橋も遠くに眺めることができる。
実はこの頂上周辺が神聖な場所であり、絶対に柵を越えてはいけない。部外者はこの絶景をひたすら堪能するだけにとどめよう。
港まで戻り、港から見て右手の散策路を行くと、広い芝生の園地に出る。大きな東屋とトイレ、水道があり、目の前は海。大きな岩で囲まれていて、天然のプールのようだ。
ここの海もとてもキレイで、堤防から小魚の大群が見える。
早速シュノーケルで水に入ると、透明度も高く、岩礁域の魚たちが沢山泳いでいる。浅瀬なので、スズメダイ類やギンポ類が多いが、それでもけっこう楽しい。
岩で囲まれているおかげで海況の影響はほとんどなく、一番深いところで2mあるかないかなので、子供を遊ばせるにもよいだろう。
この天然のプールを私達夫婦だけで独占して数時間遊んだのだが、なんとも贅沢な話だ。
ただちょっと残念だったのは、気付くと我々の周りにサカナがいっぱい。どうやら餌付けされているようだ。
おそらく、宮古島からのツアーがここでシュノーケルをやり、そこで餌を撒いているのだろう。
今どき、餌を撒いて寄ってくる魚を見て喜ぶ観光客もいないだろうに・・・
海から上がり、水道の水で潮を落とし、東屋で体を乾かしながらのんびり海を眺める。
これまた贅沢な時間だ。
船の時間もあり、引き上げることにしたが、港で漁師風の人たちに出会った以外は、とうとう最後まで人の影を見ることはなかった。平日の真昼間、強い陽射しの中をぶらぶらするのは部外者だけだろう。
また、島内は食事するところはもちろん、自販機も港にあるくらいなので、飲料は必須。長居をするなら食料も持参した方が良いだろう。
島尻に戻り、島尻のマングローブ林をサクッと見て、西平安名崎を目指す。
2003年の宮古島台風で見るも無残に倒壊した、西平安名崎のシンボル、風車も復活していた。
これは素直に嬉しい。西平安名崎はこうでなくては。
ついでに池間島も一周して市街地へ戻る途中、小腹が空いたので「カフェカラカラ」に寄る。ここは手作り感いっぱいの妙な店だ(笑)。
ライスが宮古島の形をした「宮古島カレー」と、「島たこピラフ」を注文。
両方とも具がほとんどなく、出された瞬間は「あれ?」と思ったが、カレーはスープカレーに近く、長時間煮込んだちゃんとしたカレーの味がする(笑)、。ピラフの方もタコの出汁が利いていて、とても美味しかった。
コーヒーも自家製のブレンドだそうで、ハワイコナのような風味のあるコーヒー。
おカミさんがとても気さくで、色々話が聞けて面白かった。
いよいよ明日はダイビングだ。
3日目・4日目はダイビング。池間島の沖合いにある「八重干瀬(やびじ)」という巨大なサンゴ礁まで。
天気も良く、海も穏やかそのもの。八重干瀬までの航路は意外とうねりが入りやすいのだが、両日とも非常にラッキーだった。海中に太陽光が入り美しい。これだけ光が入るとサンゴも映える。
7/17、「うえのドイツ文化村」という施設で野外コンサートがあると聞き、海から上がってクルマを走らせる。
夕方から始まったイベントは、正式には「ダンケフェスト」。コンサートの出演は宮古出身の下地勇、砂川恵理香。
彼らのステージを無料で、と言うのはなかなかないことだ。
芝生に腰を下ろし、途中のスーパーで買い込んで来た弁当をパクつきながら鑑賞。周囲の観客はもちろんオリオンビール片手に、である。
下地勇はやはり宮古では絶大な人気で、コンサートも大変な盛り上がり。
徐々に日も暮れてきて夕闇がイイ感じで広がり、クライマックスは花火!と言うおまけ付き。
大満足して宿に帰還。
翌日、起きられればよいなと思っていたが、やはり好きなことには体が反応するのか4時に目が覚め、当然なでしこvsアメリカの決勝戦を観戦。
歓喜の瞬間を宮古島で迎えたのである。
~《その3》へ続く~
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
大神島へ渡る島尻漁港。
桟橋も待合所も新しく、駐車スペースも大きい。 -
大神島へはこんなきれいな船で渡る。
かなり「てーげー」な運航らしいので、利用する際は前日に電話で出航時刻を確認が必須。
キャビンは小さく、8〜10人分の座席しかない。あとはデッキということになるが、そんなに客が乗ることもないのだろう。 -
いよいよ出航。
船から島尻港を見る。 -
到着までは15分ほど。
「対岸」のような感覚で島が見える。 -
大神港
鄙びた漁港。島の人らしき男性数人が港のプレハブ小屋に集まっていた。
しかしそれ以外の人には出会わない。 -
大神中学校の門柱。
反対側の門柱には「大神小学校」とある。
残念ながらこの時既に廃校となっていた。
眼下に港が見下ろせる絶好の場所なのだが・・・ -
集落への道
ずっと上りである。振り返れば目の前に海が広がる。 -
集落を抜けた広場の片隅に遠見台への階段がある。
-
遠見台からの眺望
文字通り360度の展望。
絶景、絶景
中央に見える芝生の広場、そしてその正面の岩場に囲まれた海が、このあとシュノーケルをするところ。 -
遠見台からの眺望 その2
左手に見えるのは池間島 -
遠見台からの眺望 その3
-
漁港の脇の大きな潮溜り。
防波堤の上からでも小魚が大量に群れているのがわかる。 -
芝生の広場の前の海。
水深1.5mにも満たないところで、サンゴとルリスズメ、デバスズメ、ミスジリュウキュウ。 -
サンゴが元気だ
-
エリグロアジサシ
岩場の向こう側は彼らの縄張りだったらしい。
そのエリアに入った瞬間、執拗に攻撃してきた(笑) -
大きなタイドプールはこんな感じで岩に囲まれている。
極めて穏やかで安心して泳げる。 -
芝生の広場は東屋もあり、のんびり過ごすのに最適。
-
西平安名崎の手前に、宮古馬の牧場がある。
日本固有の3種の馬の一つで、当然天然記念物。
もう一つの与那国馬同様、とてもおとなしい。 -
西平安名崎の名物、風力発電の風車。
青い海と空に映える。 -
池間島にかかる池間大橋
-
池間島を出航したボートは、池間大橋をくぐって八重干瀬を目指す。
-
八重干瀬の海の中
キンメモドキの群れ
晴天で海の仲はとても明るい。 -
八重干瀬の海の中
サンゴに群れる魚たち
※左に見えるのはウミヘビ -
ドイツ村で開催された『ダンケフェスト』
夕暮れ時からスタート。観客は芝生にござを敷いて、オリオンビール片手に鑑賞 -
いいカンジで暮れてきた
-
やはり地元出身の下地勇は人気も高い
-
こちらも宮古島出身の砂川恵理香
-
ライブのエンディングは花火!
会場は大盛り上がり
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