アンコール遺跡の旅3-3　ロリュオス遺跡群の3つの静かな寺院を巡る、トゥクトゥクでナイトマーケット！

2014/11/24 - 2014/11/24

2014.11.24（月）ロリュオス遺跡（ロレイ、パコン、プリア・コー）、ホテルでマッサージ、天ぷらの夕食、ナイト・マーケット

午後はロリュオス遺跡群を見学。アンコール王朝初期の古い3つの寺院を巡りました。

この日の観光は、遺跡群で終了。あとは自由行動です。ホテルでフット・マッサージを受け、夕食後にナイト・マーケットに繰り出しました！

（旅行期間：2014.11.22〜2014.11.26）

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 近畿日本ツーリスト

14：15、オールド・マーケットを後にして、シェム・リアップの郊外に向かう。

25分ほどで、中心部から約15km離れた場所にある、アンコール王朝初期のロリュオス遺跡群の1つ“ロレイ”に到着。

階段を上がると広場の奥に遺跡があった。

ロレイ 建造物

上部は草で覆われ、どうみても古そう。

それもそのはず、アンコール・ワットより古い時代、893年にヤショーヴァルマン1世によって建てられた、ヒンドゥー教の寺院だった。

父のインドラヴァルマン1世や、祖先を祀るために建てた寺院で、4つの祠堂の中央にリンガを配し、そこから四方に聖水が流れるように造られたそうだ。

当時、この場所は大貯水池の中央の小島だったというから驚く。

遺跡は傷みが激しく、塔が倒れないように支柱が設けられていた。

職人らしき人が、ひとりで修復をしているよう。

暑い中、気が遠くなりそうな作業…。

（遺跡内に大きな寺院）

（遺跡にもお坊さん）

これで観光は終わりと思ったら、次なる遺跡に到着。

参道を歩いていくと、

形のきれいな“バコン寺院”が現れた。

バコン 史跡・遺跡

ロレイを造ったヤショーヴァルマン1世の父、インドラヴァルマン1世によって、881年に建造された、当時の中心的寺院。
アンコール時代初の5階層のピラミッド型。

集合時間の15：30を言い渡されて、見学開始！

基壇の隅にあるのは丸彫りの象。

鼻は欠け落ちてしまったようだ。

上までのぼって、グルッと一回り。

（中央祠堂）

のぼってきた側とは反対が正面だったようで、経蔵と思われるような崩れた建物もある。

夕方の柔らかくなった陽射しに照らされ、遺跡がきれいに見えた。

別の側から下りてみよう。

側面の階段を下ると、子どもたちがいた。遺跡は彼らの遊び場になっていた。

レンガ造りの祠堂のそばで、地雷の被害を受けた人たちが“チューリップ”などを演奏してくれる。

ランチの飲み物代のお釣り、カンボジア・リエルを寄付して、遺跡を後にする。

バコンから徒歩で行ける遺跡があるらしい。

ガイドさんについて行くと、いくつかの塔が並ぶ寺院があった。

プリア コー 史跡・遺跡

ロリュオス遺跡群最古の遺跡、879年建造の“プリア・コー”。

祠堂に向かって、丸彫りの牛が置かれているので、“聖なる牛”を意味するプリア・コーと呼ばれている。

ここはバコン寺院と同じく、インドラヴァルマン1世によって、両親の霊を祀るために建てられた。

6つの祠堂のうち、前面の3基は父、奥の3基は母を祀っているそうだ。

祠堂に彫られた彫刻の写真を撮っていると、ガイドさんが、ギョロ目をした“カーラ”の話をしてくれた。

調べてみると、どうも“ラーフ”にまつわる話のように思われる。カーラ＝ラーフなのかはっきりしないが、こんな物語。

乳海撹拌によって手に入れた不老不死の薬“アムリタ”を神様が飲んでいる時、アスラの1人“ラーフ”が神に化けてまぎれ込んでいた。

ラーフは最初から、密かにアムリタを手に入れようと狙っていたので、アムリタを盗み飲む。

ところが太陽と月に見つかって、ヴィシュヌ神の知るところとなり、首を切り落とされてしまう。

けれど、アムリタを飲んでいたので死ぬことなく首だけの姿になったという、なかなか面白い話。

奥の祠堂も見学して、16時、車に向かう。

帰国後、グーグルマップで調べたら、ロレイもプリア・コーからさほど遠くなく、3つのロリュオス遺跡は徒歩圏内とわかった。

観光はこれにて終了！

トゥクトゥクに乗る気満々のY姉さん、「ホテルからオールド・マーケットまで、トゥクトゥクの相場はいくらですか？」とガイドさんに聞いている。

オールド・マーケットは夕方で終わってしまうそうで、ナイト・マーケットまでならトゥクトゥクが１台2ドル、ホテルにトゥクトゥクが待機しているはず、と教えてくれた。

この日一緒に観光したNさん夫妻はホテルに戻ってすぐ、シェム・リアップ空港に向かうことになっていた。
観光は15時に終わるはずだったから、慌ただしくてお気の毒。

でも、絶対、シャワーは浴びるだろうな。なんたって、とっても暑かった。
カンボジア人は暑さに強いと思いきや、ガイドさんでさえ「暑い…」と何度も口にしていたくらいだから。

（ソカ・ホテル前の道）

16：25、ホテル到着。

ソカ アンコール リゾート ホテル

ツアー特典のフルーツをもらおうと思ったら、切らなきゃ食べられない物ばかり…。
ナイフを持っていないと言うと、プラスチックのナイフをくれるという。

それで青いリンゴのような果物とロンガンにする。

18時のマッサージまで、部屋に戻ってひと休み。16時半を希望したのだが、予約がいっぱいで18時になった。予定より観光が押したため、この時間で正解。

地下の“ジャスミンスパ”に行くと、個室に案内される。全身マッサージを期待していたが、フット・マッサージ…。それでも、ホテルの特典でタダだから文句はない。あっという間に30分が経って、個室を出る。

夕食は、それぞれに宿泊しているホテルで摂ることになっていた。
18：45、ソカ・ホテルの日本食レストラン“たけぞの”に行く。

竹園 (ソカ アンコール リゾート) 和食

メニューは天ぷら盛りセット。

まずは、アンコールビールで乾杯！

出てきたお膳に乗っていたのは、天ぷら、茶わん蒸し、小鉢に漬物、ご飯と味噌汁、デザートの果物。そして、なぜかサバの塩焼き。

天ぷらは、エビが3尾に、カボチャ、ナス、お芋らしきものと盛りだくさん。エビはプリプリで美味しかったー！

20時、ホテルに待機していたトゥクトゥクで、ナイト・マーケットに出かける。

夜になっても蒸し暑い。

トゥクトゥクを降りると、「迎えは？」と聞かれた。
買い物にどのくらい時間がかかるかわからないし、「ノーサンキュー」と言うと、運転手さん、困った顔。ほかのお客さんを見つけたほうがいいだろうになぜ？

困った顔の訳は後でわかる。

ナイト・マーケットは、大きなアーケードのような所に同じような店が何軒も入っていた。

Tシャツを買おうと、1軒の店に寄る。いろいろな柄があって楽しい！

10枚買うから安くしてと、この柄のSサイズはある？こっちの柄はどう？と探してもらった。

ところが、値引き率はかなり悪い。
「じゃあ、やめる」と言ったら、出口をふさごうとするので、面倒くさくなってOKする。

そういえば、ガイドさんは、ナイト・マーケットは高いと言っていたっけ。

別の店で象柄のズボンを見つけ、派手な色合いのをゲット。

姉さんは、トイレ休憩の所でオネエサンが見せてくれたズボンは丈がちょうどよく、その丈が欲しいと探している。

でもさぁ、あそこだけ特別なモノを置いていたとは思えないんだけど…。

MCハマーが履いていたような“アラジンパンツ”は気に入らず、ステテコ丈のズボンを買っていた。

別のナイト・マーケットも覗いてみる？
道を渡ろうとしたら、トゥクトゥクに乗らないかと、しつこくつきまとわれた。

それでようやく、オニイサンが困った顔をしたワケがわかった。
ナイト・マーケットの回りにはトゥクトゥクがいっぱいで、お客を捕まえるに一苦労なのだろう。

道の向かいのマーケットも、置いてあるのは同じような物ばかり。
じゃぁ、帰ろるかとなったが、客引きがしつこいのなんの。そんなのに捕まったら、なに言われるかわからない。

どうにか商売っ気のなさそうなトゥクトゥクを見つけ、21時過ぎ、ホテルに戻った。

蒸し暑かったし、何か飲みたいね。ホテルのチャンパ・カフェバーに寄る。
姉さんは赤ワイン、私はハーブティを頼んで、しばしまったり。

部屋への廊下には、ナイト・マーケットに行く前に、部屋のカギが開かなくて困っていた外人さんがまだいた。

「お手伝いしましょうか？」カードを抜き差ししてみたもののカギは開かず…。
ホテルの人を呼ぶと言っていたが、そのホテルの人は彼の脇で鍵の修理を頼む電話をしている。なんとまぁ、お気の毒に…。

部屋に戻ったら、パッキング。お風呂に入って、23時、就寝。

この夜、姉さんは大変なことになっていた…。