2014/05/01 - 2014/05/04
130位(同エリア1092件中)
紅い翼さん
2014年ゴールデンウイーク、南河内(大阪府南東部)・紀北(和歌山県北部)周遊の旅。
旅の3日目の午後は、昨日から1日半かけて廻ってきた高野山を下り、その周辺に点在する弘法大師ゆかりの寺社を巡ってゆくことに☆
高野山が有名すぎるのか、それとも交通の便があまり良くないためなのか、どこのスポットも比較的観光客も少なめでしたが、そのような中にも、さすが世界遺産に指定されるだけある歴史の重みを感じさせるスポットばかりでした♪
【旅の行程】
・橋本駅 ~ 慈尊院 ~ 丹生官省符神社 ~ 丹生都比売神社 ~ 粉河寺 ~ 和歌山市街(天然温泉 紀州の湯 ドーミーインPREMIUM和歌山)
【2014 GW 南河内・紀北歴史探訪記】
・その1~中世の宗教都市から近世の商業都市へ 富田林寺内町・重要伝統的建造物群保存地区を歩く~
http://4travel.jp/travelogue/10889774
・その2~太平記の英雄・楠木正成公の夢の跡… 河内国・千早城登城記&菜の花に彩られた下赤坂の棚田~
http://4travel.jp/travelogue/10893076
・その3~弘法大師が開いた山上の聖地・高野山へ① 奥の院編~
http://4travel.jp/travelogue/10895277
・その4~弘法大師が開いた山上の聖地・高野山へ② 壇上伽藍&金剛峯寺編~
http://4travel.jp/travelogue/10897098
・その5~弘法大師が開いた山上の聖地・高野山へ③ 国宝多宝塔&宿坊、そして観光列車・天空号乗車編~
http://4travel.jp/travelogue/10899791
・その7~紀州徳川家五十五万五千石の居城 紀伊国・和歌山城登城記(&和歌山電鐵貴志川線♪)~
http://4travel.jp/travelogue/10915892
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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<ここから「2014 GW 南河内・紀北歴史探訪記【5】~弘法大師が開いた山上の聖地・高野山へ③ 国宝多宝塔&宿坊、そして観光列車・天空号乗車編~(http://4travel.jp/travelogue/10899791)」の続きになります>
〔 橋本駅 〕
(1つ前の旅行記で)南海電鉄高野山線の「極楽寺橋」駅から、観光列車「天空号」に乗車し、終点の「橋本駅」に12時45分に到着しました。
この日の午後は、高野山周辺に点在する弘法大師ゆかりの寺社を巡りながら、今日の宿がある和歌山市街まで一気に移動していく予定です。
このあたりの観光スポットはJRの駅から離れた場所に点在しているため、さすがに公共交通機関だけでは廻り切れないので、橋本駅近くでレンタカーを調達し、ここからは車移動になります。橋本駅 (和歌山県) 駅
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〔 慈尊院 〕
まず最初に訪れたのが、九度山町にある「慈尊院」というお寺です。
予定ではこのお寺を訪れる前に、戦国時代の武将、真田昌幸・幸村父子が蟄居していた「真田庵」に寄るべく、近くの「道の駅柿の郷くどやま」に車を止めようかと思ったのですが、満車で空く様子もなかったのでスルーしてきました。
ちなみに真田幸村が2016年の大河ドラマの主人公になったそうで、関連スポットとしてまた観光客が増えるのかな…。慈尊院 寺・神社・教会
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この「慈尊院」は、高野山開創後に四国から弘法大師の御母公が訪ねてきたところ、当時は女人禁制だったため入山することができず、山麓で政所(寺務所)の役割を果たしていたこのお寺に滞在したことから、「女人高野」としても有名です。
趣のある正面の門から境内へ入ると、すぐ左手に「拝堂」と鎌倉時代に建てられた「弥勒堂」(国指定重要文化財)が建っています。
その「拝堂」の一画でご朱印をいただきました。。。 -
この檜皮葺きの「弥勒堂」の中に、ご本尊の「木造弥勒仏坐像」が安置されていて、国宝に指定されているそうです。
(21年に1回開扉される秘仏なので、普段は外から拝むだけですが) -
「女人高野」と称されるだけあって、絵馬もかなり特徴的(笑)
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この地が高野山参詣の表玄関にあたるため、慈尊院も世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に指定されています。
境内も特に広いわけではなく、また派手な伽藍もあまり無いので、言われてみないと世界遺産とは気付かないかも。。。
ま、見た目がすべてじゃないですからね〜。 -
(慈尊院の風景①)
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(慈尊院の風景②)
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(慈尊院の風景③)
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朱色に染められた多宝塔の脇から、さらに次の目的地へ♪
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〔 丹生官省符神社 〕
「慈尊院」の境内の奥に、「丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)」へと続く急な石段が延びています。
ここを行くのはちと難儀ですが……ゆっくり上まで登ってゆきましょうか。丹生官省符神社 寺・神社・教会
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ふ〜〜〜とひと息。。。
階段を登りきると、朱色の鳥居とその奥に社殿が見えてきます。
こちらの「丹生官省符神社」は、社殿によれば、816年に弘法大師が「慈尊院」を開創した際に、その守り神として地元にゆかりのある丹生都比売大神を祀った神社と伝えられているそうです。 -
(丹生官省符神社の風景①)
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こちらが神社の拝殿で、この奥にご本殿があります。
ちなみにこちらの神社も世界遺産の構成資産になっています。 -
社殿の右手にある社務所で、ご朱印をいただきながら神職の方とお話していると、あの木々の向こうにかすかに望めるのが高野山なんだとか。
昔はここから高野山を目指し、さらに山道を登っていったんですね〜。 -
神と仏が出会う絵。
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(丹生官省符神社の風景②)
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(丹生官省符神社の風景③)
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最後に石段の上から慈尊院の境内を眺めつつ。。。
この2つの社寺は高野山からも離れてますし、ちと地味目なところもありますが、その分あまり観光客もおらず、とても静かで落ち着いた雰囲気でした☆
この「慈尊院」は高野山への道しるべである「高野山町石道」の起点でもありますので、もし時間が許すのであれば立ち寄ってみると、より高野山との関わりを深く知ることができるかと。 -
〔 丹生都比売神社 〕
「丹生官省符神社」からさらに紀伊山地に分け入り、峠を越えた先に盆地に、こちらも弘法大師に関係のある神社である「丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)」が鎮座しています。
神社の池のとなりに駐車場があったので、そこに車を止めて歩いてゆきます。丹生都比売神社 寺・神社・教会
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ちょうど地図がありましたので1枚。
右上の紀の川沿いの「慈尊院」から、けっこうな山の中に延びる県道109号線を走って、ここまでたどり着きました。 -
周囲はのどかな感じの田園風景が広がっています〜。
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その風景の中をぷらぷら歩いてゆくと、「丹生都比売神社」の社号標とともに朱色の「外鳥居」が見えてきました。
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ちょうど境内の絵図もありました。
これはまた思っていた以上に広いですね〜。
ちなみにこちらも、「慈尊院」・「丹生官省符神社」とともに世界遺産の構成資産として登録されています。 -
(丹生都比売神社の風景①)
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「外鳥居」をくぐり、先ほど駐車場からも見えた木造の「輪橋」を渡っていきます♪
緑の木々に包まれた境内と昔ながらの朱色の橋……絵になりますね〜。 -
むむ……橋の上は思ってたより高くて角度が急な感じ。
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イチオシ
さらに「中鳥居」の先へ!
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こちらの「丹生都比売神社」は、全国に約180社ある丹生都比売神をお祀りする神社の総本社です。
その創建はとても古く、弘法大師・空海が金剛峯寺を建立するにあたって、その神領を寄進したという言い伝えがあることや、神社の背後の山沿いに高野山への表参道である高野山町石道が通っており、高野山参拝前にはまずこちらに参拝する習わしだったことなど、高野山とも深い関係にあるそうです。 -
イチオシ
室町時代の1499年に造営されたという「楼門」(国指定重要文化財)。
紀伊国一宮を称するだけあって、その威厳を感じさせる門です。
この「楼門」の奥に第一殿から第四殿までが並ぶ「本殿」があるのですが、ちょうど改修工事中のようで、覆いがかぶせられていてちと残念……。 -
(丹生都比売神社の風景②)
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(丹生都比売神社の風景③)
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お参りを終え、境内右手にある社務所でご朱印をいただき、この荘厳な社殿を後にします。。。
山々に囲まれた盆地の一画に、こんなにも立派な神社があるとは……正直驚きました。
さすがに古い歴史の面影を今に残す地域だけのことはありますね〜。 -
〔 粉河寺 〕
「丹生都比売神社」を後にして、再度紀の川沿いに戻り、和歌山方面に向かってゆく途中に、こちらも770年に創建されたと伝わる古刹の「粉河寺(こかわでら)」がありますので、せっかくなので寄ってみましょう。
え……、「粉河寺って天台宗系だし高野山からも離れていて、旅行記タイトルに偽りありじゃないかっ!」て……ご指摘のとおりですいません。。。
行程の都合上こうなってしまいまして(苦笑)粉河寺 花見
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(気を取り直して)境内入口に建つ「大門」(国指定重要文化財)を抜け、境内の地図を確認すると、右手奥の「本堂」に向かって伽藍が連なっています。
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ではでは、ひとまず「本堂」目指して歩いてゆきましょう♪
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(粉河寺の風景①)
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(粉河寺の風景②)
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イチオシ
先ほどの「大門」に負けず劣らずの迫力の「中門」(国指定重要文化財)。
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「風猛山(ふうもうざん)」は粉河寺の山号で、この扁額は紀州十代藩主徳川治宝公によるものだそうです。
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(粉河寺の風景③)
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「中門」を抜けると、やっと粉河寺の「本堂」が見えてきました〜。
とその前に……。 -
この「本堂」の左右の窪地に置かれた石たち。
実は桃山時代に築庭された枯山水庭園の「粉河寺庭園」(国指定名勝)です。
白い標示がなければ危うくスルーするところだった。。。
有名な京都・龍安寺の方丈庭園(石庭)にも行きましたけど、なかなか庭園ってムズカシイ…。
・古都京都の四季をゆく・早春編【5】〜名刹が連なる洛西に、世界遺産の金閣寺と龍安寺を訪う〜
http://4travel.jp/travelogue/10772775 -
(粉河寺の風景④)
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(粉河寺の風景⑤)
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イチオシ
そしてこちらが「本堂」(国指定重要文化財)になります。
「粉河寺」は西国三十三所第三番札所になっていて、ご本尊は千手千眼観音菩薩です。
いつか時間ができたら、ゆっくり「西国三十三所巡り」なんてのもいいですね。。。
・第一番札所:那智山青岸渡寺
http://4travel.jp/travelogue/10623595
・第十六番札所:音羽山清水寺
http://4travel.jp/travelogue/10735253 -
歴史の重みを感じさせる重厚感のある建物。
西国三十三所の札所の中でも最大級のお堂なんだとか。 -
(粉河寺の風景⑥)
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「本堂」の右手にそびえる楠の巨木!
古社と巨木はセットみたいなものですから。 -
(粉河寺の風景⑦)
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さらに「本堂」の左手に目を向けると、こちらも江戸時代の1760年に建てられた「千手堂」(国指定重要文化財)が残されています。
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「産土神社」への階段を、ちょっとだけ登ってみますか〜。
(単に高いところ好きなだけ?) -
こうやって階段に腰かけ、緑と静寂に包まれた伽藍をしばし眺めるのも……普段の生活の中ではなかなかできない時間の使い方。。。
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(粉河寺の風景⑧)
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境内をぷらぷらとひと通り廻って「中門」まで戻ってくると、西の空もだいぶ陽が落ち始めてきた様子。
そう!
今日はここから、和歌山市街まで車で移動しないといけないんだった……と現実に引き戻されてしまいました。
本当なら、もう1つの有名なスポットである「根来寺」にも行ってみたかったのですが、ちょっとムリのようですね。 -
〔 和歌山市街(天然温泉 紀州の湯 ドーミーインPREMIUM和歌山)〕
途中、渋滞に巻き込まれながらも何とか和歌山市街まで到着。
駅前のレンタカー屋で車を返し、今日の宿である「ドーミーインPREMIUM和歌山」へ。
旅に出発してからの3日間、重伝建地区に急峻な山城、そして高野山とその寺院群と、久々にノンストップで歩き回ったためか、足に痛みが出てきてしまった……★
予定だと、明日も歩き回ることにしてたんですが、さてさてどうしますかね。。。
<この続きは「2014 GW 南河内・紀北歴史探訪記【7】〜紀州徳川家五十五万五千石の居城 紀伊国・和歌山城登城記(&和歌山電鐵貴志川線♪)〜(http://4travel.jp/travelogue/10915892)」で>天然温泉 紀州の湯 ドーミーインPREMIUM和歌山 宿・ホテル
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