2014/05/01 - 2014/05/04
126位(同エリア1091件中)
紅い翼さん
2014年ゴールデンウイーク、南河内(大阪府南東部)・紀北(和歌山県北部)周遊の旅。
旅の2日目は、弘法大師・空海が開いた山上の聖地・「高野山」へ☆
「奥の院」への参拝を終えて、山内を走るバスに乗って高野山の総門にあたる「大門」まで移動し、ここから順に世界遺産にも指定されている堂塔群を廻ってゆきます。
高野山の2大聖地の1つである「壇上伽藍」には、豪壮な伽藍は勿論のこと、今も往時の面影を色濃く残す味わいのある堂塔が建ち並び、また真言宗総本山の「金剛峯寺」には、国内での最大規模の石庭や華麗な襖絵で飾られた部屋が残っているなど、真言宗の総本山に相応しい歴史や文化の香りを感じることができました♪
【旅の行程】
・奥の院前 ~ 大門 ~ 壇上伽藍 ~ 金剛峯寺 ~ 女人堂
【2014 GW 南河内・紀北歴史探訪記】
・その1~中世の宗教都市から近世の商業都市へ 富田林寺内町・重要伝統的建造物群保存地区を歩く~
http://4travel.jp/travelogue/10889774
・その2~太平記の英雄・楠木正成公の夢の跡… 河内国・千早城登城記&菜の花に彩られた下赤坂の棚田~
http://4travel.jp/travelogue/10893076
・その3~弘法大師が開いた山上の聖地・高野山へ① 奥の院編~
http://4travel.jp/travelogue/10895277
・その5~弘法大師が開いた山上の聖地・高野山へ③ 国宝多宝塔&宿坊、そして観光列車・天空号乗車編~
http://4travel.jp/travelogue/10899791
・その6~高野山の玄関口に点在する、弘法大師ゆかりの寺社を訪う~
http://4travel.jp/travelogue/10914073
・その7~紀州徳川家五十五万五千石の居城 紀伊国・和歌山城登城記(&和歌山電鐵貴志川線♪)~
http://4travel.jp/travelogue/10915892
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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<ここから旅行記その3(http://4travel.jp/travelogue/10895277)の続きになります。>
〔 奥の院前 〕
「高野山奥の院」への参拝を終えて、ここから「南海りんかんバス」に乗って、町の中心に建ち並ぶ伽藍群を廻るべく、一気に反対側の「大門」へ向かいます。
旅の最初に「高野山・世界遺産きっぷ」を買っておいたので、バスは2日間乗り放題。
いちいち小銭を用意する必要が無いので、ストレスフリーですね〜。高野山奥の院 寺・神社・教会
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イチオシ
〔 大門 〕
せっかく時間もあることだし、街が広がる盆地の西側の正門にあたる「大門」(国指定重要文化財)から見てゆきましょう♪
街の中心からちょっと離れているので、観光客はまばらなようです。大門 名所・史跡
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1705年に再建された「大門」の高さは25.1メートルもあるそうで、一山の総門に相応しい威風堂々たる門構え!
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門の両脇で睨みを利かす金剛力士像。
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さあ、この門をくぐりいざ山上の聖地・高野山巡りに出発!
……ってもう「奥の院」へ行っちゃいましたが。。。 -
ちなみに高野山内の地図を見てみると、もう山上に広がる1つの街って感じです。
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(高野山内の風景①)
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(高野山内の風景②)
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1町(109メートル)ごとに「町石」が置かれていて、まさにこの道が昔ながらの参詣道であることを示してます。
何せ、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』ですから☆
【世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の地をゆく】
・熊野速玉大社が鎮座する新宮へ
http://4travel.jp/travelogue/10618153
・「祈りの道」の終着点熊野本宮大社から川の参詣道を下る
http://4travel.jp/travelogue/10621243
・熊野那智大社と那智大滝に詣る
http://4travel.jp/travelogue/10623595町石 名所・史跡
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〔 壇上伽藍 〕
「大門」から高野山の中心部へ向かっててくてく歩いてゆくと、やがて立派な密教伽藍が立ち並ぶ一画へ。
この「壇上伽藍」とは、弘法大師・空海が曼荼羅の思想に基づいて創建した伽藍群を総称したもので、「奥の院」とともに高野山の2大聖地になっているそうです。
まず正面に見えるのが、一山の総本堂としての風格を備えた「金堂」です。
通常は内部も公開しているそうですが、翌日のイベント(春季結縁潅頂)の準備で入れなそうでした……ちと残念。壇上伽藍 寺・神社・教会
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お……小学校の(今はどう言うのか分かりませんが)社会科見学ですかね〜。
「六角経蔵」をみんなで元気に回してました。。。 -
(高野山・壇上伽藍の風景①)
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「山王院」拝殿を横目に見つつ、さらに奥へ進んでゆくと……。
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(高野山・壇上伽藍の風景②)
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杉木立に囲まれるように風格のある塔が建っていました♪
この「西塔」(国指定重要文化財)はその高さが約27メートルある多宝塔で、現在の塔は江戸時代後期の1834年に再建されたものだそうです。壇上伽藍 寺・神社・教会
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(高野山・壇上伽藍の風景③)
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イチオシ
う〜〜ん。
朱色に飾り立てられた塔もいいですけど、こういう木造の美しさがストレートに表れているのもステキですね〜。 -
(高野山・壇上伽藍の風景④)
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(高野山・壇上伽藍の風景⑤)
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イチオシ
朱色の「根本大塔」に昔ながらのお堂。
蒼い空に空海の時代から連綿と続く伽藍の光景が映えます☆ -
1847年に再建された「御影堂」は、弘法大師がお住まいになっていたといわれるお堂だそうです。
こちらもなかなか渋い……。 -
(高野山・壇上伽藍の風景⑥)
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(高野山・壇上伽藍の風景⑦)
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(高野山・壇上伽藍の風景⑧)
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イチオシ
この「壇上伽藍」においてもひと際目立つのが、高さ約48.5メートルの「根本大塔」。
空海が高野山開創にあたり、この大塔を真言密教の根本道場として建立したことから、この名で呼ばれているそうです。
そういえば、比叡山延暦寺の信仰の中心地は「根本中堂」というお堂でしたっけ。
・新緑薫る比叡山延暦寺をゆく【2】〜東塔根本中堂から無動寺谷明王堂へ〜
http://4travel.jp/travelogue/10678127#guide_header_02壇上伽藍 寺・神社・教会
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こちらも「金堂」と同じく拝観(拝観料200円)することができます。
内陣はご本尊の胎蔵界大日如来を中心に、極彩色に彩られた曼荼羅世界を表していて、一見の価値アリです。 -
(高野山・壇上伽藍の風景⑨)
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「金堂」のすぐ近くにある「御供所」をのぞいてみると、御朱印帳があったのでついつい手に取ってしまいました。。。
高野山の霊木を使った御朱印帳もあったのですが、持ち運びも考え通常のタイプに。
ちなみにいただいた際に、「高野山内の7つの場所が帳面に記されていますので」とのことでした……って、もう「奥の院」行っちゃいましたけど、どうしよう〜〜。
この「御供所」で「金堂」と「根本大塔」の御朱印をいただきました。 -
ではでは、もう少しだけ伽藍めぐりを。。。
一見地味〜〜なこちらの「不動堂」ですが、鎌倉時代の1197年に建立されたと伝えられている仏堂で、なんと国宝に指定されているそうです。
むむむ……見る人が見れば凄さが分かるんですかね……。 -
(高野山・壇上伽藍の風景⑩)
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さらに向かい側に、1848年に再建された「大会堂」と続きます。
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(高野山・壇上伽藍の風景⑪)
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最後に1番東側に位置する「東塔」を観て、この「壇上伽藍」の散策もこのあたりで終わりに。
さすが真言宗の聖地だけあって、たくさんの伽藍が建ち並んでいましたね〜。
どれも趣きがありましたけど、私的には杉木立の中に静かに佇む「西塔」が特に印象的でした♪壇上伽藍 寺・神社・教会
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イチオシ
〔 金剛峯寺 〕
さらにさらに「壇上伽藍」から東の方へ少し歩くと、高野山真言宗の総本山である「金剛峯寺(こんごうぶじ)」があります。
お〜〜と、お寺の前はまだまだ桜のピンク色で飾られていますね♪金剛峯寺 寺・神社・教会
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(高野山・金剛峯寺の風景①)
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(高野山・金剛峯寺の風景②)
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そろそろ散り始めてきているようですが、思いがけず今年最後の桜を眺めることができて良かったデス。
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いつまでも桜に見とれていないで、そろそろ正門から境内へ入って行きましょう☆
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門をくぐり抜けると、その正面に重厚さを感じさせる「大主殿」が建っています。
この「金剛峯寺」はもともと高野山一山の総称として、弘法大師・空海が命名したもので、1869年に2つのお寺を併せ、高野山真言宗の総本山として改称されたそうです。 -
イチオシ
(高野山・金剛峯寺の風景③)
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こちらの「大玄関」は昔からエライ人専用なので、一般ピープルは出入りすることはできません……。
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建物の屋根を飾る龍の彫物も見事!
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(高野山・金剛峯寺の風景④)
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参拝者用の入口がこの右奥にありますので、そこから建物の中に入っていきます。
入ってすぐのところの受付で、拝観料(500円)を払うとともに、「金剛峯寺」も先ほど入手した御朱印帳に指定されている場所なので、御朱印も合わせていただきました。 -
この絵は大玄関の裏側かな。。。
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「大主殿」の中には、見事な襖絵に飾られた部屋(撮影は禁止)が複数あって、その華やかな美しさについつい足を止めてしまいます♪
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(高野山・金剛峯寺の風景⑤)
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参拝順序に従って進んでゆくと、途中の「新別殿」で小休憩を取れるようになっていました。
ここまで歩きっぱなしだったので、ちと腰を下ろして一服しましょうか☆ -
お茶とお菓子もいただけます♪
ってもう15時近いですけど、そういえばお昼ご飯を食べてないことに気づいてしまった。。。
ついつい時間を忘れてしまうんですよね……せっかちなので。 -
(高野山・金剛峯寺の風景⑥)
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石庭としては国内でも最大の規模を誇るという「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」。
(写真右の)「奥殿」から見て、雲海の中を雌雄一対の龍が建物を守るように表現されているそうです。
角度的にここからだとちと分かりずらいかな。。。
(ちなみに「奥殿」は非公開です) -
この石の配置で龍が表現されているとは……言われてみるとそうかな〜って思いますけど、お庭ってなかなか難しいですね。
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(高野山・金剛峯寺の風景⑦)
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そして最後に、1番奥の方にある空海の弟子であった真然をお祀りする「真然廟」へ。
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「金剛峯寺」内ををひと廻りしてきましたが、建物内には有名な「書院上壇の間」(天皇らが登山した際の応接間で、壁が総金箔押し)や「柳の間」(豊臣秀吉の甥秀次が自害した間)などの見どころもあり、高野山の歴史の一端を感じることができました♪
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(高野山・金剛峯寺の風景⑧)
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〔 女人堂 〕
「金剛峯寺」前からまたまた「南海りんかんバス」に乗って、今度は高野山への街道入口に置かれた、女性の籠り堂である「女人堂」へ。女人堂 寺・神社・教会
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ここ「高野山」は1872年まで女人禁制だったため、山内に入れない女性たちのために参籠所として設けられたそうで、現在唯一残っているのがこちらの建物なんだとか。
ほんの百数十年前まで、そんなしきたりも残っていたとは……。 -
そして今は高野山の「ゆるキャラ」もつくられる時代に。。。
まっ……何はともあれ参拝して御朱印もいただきましょう。
(ちなみにここも御朱印帳に指定されている場所です) -
お堂のすぐそばの道に立つ大きな石灯籠が、まさにここから先が聖域であることを示すしています。
今回の旅行記はそろそろこのあたりまでに。
「奥の院」から高野山の主要スポットを順番に巡ってきましたが、あともう少しだけ訪れてみたい場所があるので、残りの時間でそちらへ行った後、この日泊まる宿坊へ戻る予定です。
さすが世界遺産にも指定されている高野山。
これでもけっこう駆け足になっているんですけど、それでも見どころがたくさんあって時間が足りないな……。
<この続きは旅行記その5(http://4travel.jp/travelogue/10899791)で>
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