2014/07/21 - 2014/07/21
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Tam-Kさん
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2014年のNHKの大河ドラマ「軍師 官兵衛」にちなみ、大分県杵築市へ行ってきました。
杵築市のHPです。
http://www.kit-suki.com/tourism/index.php
これまでに行った関連旅行記です。
第一編 広峯神社と御師屋敷跡
http://4travel.jp/travelogue/10845071
第二編 加古川(正室 光(てる)姫(幸圓)の故郷)
http://4travel.jp/travelogue/10852251
第三編 英賀(毛利水軍との合戦の地)&亀山本坊本徳寺
http://4travel.jp/travelogue/10865294
第四編 姫路文学館「播磨灘物語」展と姫路城
http://4travel.jp/travelogue/10866914
第五編 西播磨 佐用の三城(上月城、福原城、利神城)と飛龍の滝
http://4travel.jp/travelogue/10871054
第六編 書写山 圓教寺
http://4travel.jp/travelogue/10878436
第七編 妻鹿 国府山城、御着(姫路埋蔵文化財センター)
http://4travel.jp/travelogue/10867385
第八編 三木城址と秀吉本陣、平井山付城跡
http://4travel.jp/travelogue/10879951
第九編 備中高松城と庭瀬城(境目七城)
http://4travel.jp/travelogue/10888291
第十編 黒田家中興の地、備前福岡
http://4travel.jp/travelogue/10891040
第十一編 北近江 長浜
http://4travel.jp/travelogue/10904386
第十二編 豊後杵築
http://4travel.jp/travelogue/10911577
第十三編 豊前中津
http://4travel.jp/travelogue/10913146
第十四編 筑前福岡
http://4travel.jp/travelogue/10913153
大分県杵築市、ここは豊後の国、国東半島南側の海岸沿いにある城下町です。杵築城は、南の八坂川と北の高山川に挟まれた河口部、ここは杵築湾に突き出した岬状の地形となっており、その先端部にある台地の上に築かれたお城です。
秀吉の没後、混沌とする上方の情勢、瀬戸内の早舟により逐一その状況を豊前中津にて見つめていた如水こと黒田官兵衛、三成挙兵の報を受けるや直ちに行動を起こす。豊後杵築城では三成の西軍に組する大友宗麟の子、義統の攻めによって細川方が守るこの城は陥落寸前の状態となっていました。そこに駆けつけた官兵衛の軍勢、この杵築城の攻防戦は九州における関ヶ原ともいうべき石垣ケ原の戦の前哨戦ともなった戦です。
この杵築においてもっとも特徴的ともいうべきは、やはりその独特な地形に形成された城下町ではないでしょうか。杵築城は、関ヶ原後の徳川政権下では能見松平氏がこの地を治め、初代英親から十代親貴まで明治に至るまで能見松平氏による杵築藩が存続し、その間に現在のような城下町が形成されていったようです。
現在天守がある岬先端部の小高い山とその周囲の平地部が本丸であり、この本丸の西には海岸沿いに南と東を険しい断崖で囲まれた台地があり、この台地の北側に細長い平地を挟んで更にもうひとつの台地があります。北の台地を北台、南の台地を南台を呼び、これら2つの台地の上に武家屋敷が連なり、そして狭間の平地には商家が連なっています。このようにこの城下町は商家の地区を挟んで武家屋敷が連なる台地が両側にあることから、日本唯一のサンドウィッチ型城下町などと呼ばれているそうです。
杵築城は南北を流れる川と海による天然の要害で三方を囲まれ、現在の天守がある城山周辺を本丸とし、その西、周囲を断崖で囲まれてた2つの台地がそれぞれ独立した曲輪として陸続きの西方への防備とし、元来は防御面を重んじた城郭構成となっていたのではないでしょうか。そして、江戸期に入り、能見松平氏の治世下、この時代は大平の世へと移りつつあった時期です。このため、本丸の天守も慶長地震で倒壊して以来再建されることはなく(現在の天守は昭和に再建された模擬天守です。)、本丸の政庁としての機能が重視されたことから平地部に城主屋敷が置かれました。また、本丸西の台地も、防御を優先とした城郭的機能よりも、より生活感を重視した城下町へと変遷、現在も残る商家が武家屋敷の間にある、特徴的な城下町の町並みが形成されていったようです。
杵築城、そしてその城下町は今も当時の面影を色濃く残しており、街全体に江戸の風情を残し、着物がとても似合う落ち着いた末です。また、何よりも多くの武家屋敷が公開されており、当時の生活を偲ぶことができるという点で、これほどまでに充実した城下町は全国的にも希である気がします。本当に素晴らしい街に、今回出会うことができました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
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杵築城、先ずは模擬天守が頂上に建つ本丸の城山から巡ってみます。
城山の中腹に駐車場があり、写真の階段から天守台方面へ向かいます。 -
この城門をくぐると天守台のすぐ下の曲輪となります。
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NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の杵築の戦いの幟がこの天守台周りではためいていました。
ここに来る際、この城下町についての質問でお答え頂いた4トラ仲間も、春にここで行われた軍師官兵衛に関するガイドツアー「黒田官兵衛「杵築城の戦い」ゆかりの地をめぐるツァーに参加」に参加されたそうです。
http://4travel.jp/travelogue/10869117
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目前に模擬天守が迫ってきました。
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イチオシ
天主の前に到着しました。3層3階、鉄筋コンクリート造りです。
ここでは、天守と共に城下町の主だった武家屋敷の入場がセットなった、共通観覧券800円を購入しました。
この共通観覧券で以下の施設が入場でき、とてもお得です。
・杵築城
・大原邸
・資料館
・一松邸
・磯矢邸
・佐野家
・重光家 -
この模擬天守の中は資料館になっています。
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火縄銃やなぜか三成の兄の甲胄なども展示してありました。
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天守最上階から眺める南の台など城下町面方です。
ここからの眺めは素晴らしく、海岸線沿いに別府方面まで見渡すことができます。
この眺めの先に官兵衛が九州席巻の大戦へと突入していった石垣ケ原が望めます。 -
天守の次は城下町を巡るべく、北台酢屋の坂の頂上にきました。ここには杵築小学校の前にある児童館の駐車場があり、坂の上まで車で来ることができでとても楽チンです。
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北台には大原邸、能見邸、磯矢邸の3つの武家屋敷が公開されており、有料の大原、磯矢両邸共に共通観覧券で入場できます。なお、能見邸は入場無料で中に和風の雰囲気のいいカフェがあります。
では、まず最初の武家屋敷、大原邸から訪ねてみたいと思います。 -
大原邸の長屋門を入ると茅葺屋根の主殿があり、その玄関の前には玄関の衝立のように蘇鉄の木が茂っています。この杵築など九州地方ではこの南国を象徴する蘇鉄を庭に飾るのが一種のステイタスだったようです。
この大原邸は杵築藩筆頭家老の屋敷として建てられたということもあり、古式にならった趣を感じさせられる重厚な造りのお屋敷でした。 -
玄関から左の次の間、そして座敷へと向かいます。
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座敷の障子の空いた開口から美しい庭が望めます。
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落ち着た趣のある庭、
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庭の奥には池がありその奥にはもみじの木がたくさん茂った庭となっており、秋にここへ来るとさぞかし美しい紅葉を目にすることができるのではないでしょうか。
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大原邸は筆頭家老の屋敷だったそうで、茅葺きの重みを感じさせる造りの主殿でした。
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大原邸の隣、能見邸の門です。
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能見邸玄関
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座敷から庭を望みます。
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能見邸の庭
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磯矢邸
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ここは藩主の休憩所、楽寿亭です。
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イチオシ
座敷から望む庭
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藩校の門
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藩校
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イチオシ
北台の高級武家屋敷をひと通り巡ったので、酢屋の坂を下り商家の街へと降りていきます。
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酢屋の坂のすぐ下にある趣のある商家、お味噌屋さんです。
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向かいの志保屋の坂を上り、南の台へ向かいます。
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イチオシ
南台から志保屋の坂から北台の酢屋の坂を望みます。
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南台の武家屋敷、中根邸
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この屋敷は家老の隠居屋敷でした。
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さつき城下町資料館、ここは杵築藩に関する展示、そして杵築の城下町のジオラマが展示してあります。
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常設展示の御所車、杵築の天神祭に登場するそうです。
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イチオシ
資料館の裏門、日陰の風通しのよい、しかもひんやり感のある石の上に寝転ぶねこ、横を通ると警戒しています。
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さつき資料館から南台を更に登り、一松邸に向かいます。
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一松邸
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昭和初期に国政に大きく携わった杵築の政治家、一松定吉氏の邸宅です。
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イチオシ
ここから望む天守がある城山方面の眺めは絶景です。
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二間続きのひろい座敷です。
この座敷の右の障子を開くと城山方面の美しい光景を眺めることができま。 -
南台の武家屋敷通、本丁から裏丁へ向かいます。
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飴屋の坂
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裏丁にあった武家屋敷のカフェ、
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市役所横から南台を下り、商家の街へ
さつき衆楽館、大衆演劇は粋な江戸風の街によく似合いますね。 -
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飴屋の坂
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杵築の城下町には着物が似合いますね、
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お昼にふるさと産業観光案内所の隣にある「故郷」で名物、だんご汁セットを頂きました。
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きしめんというより、ほうとうのような麺を野菜と煮込んだお汁、美味しく頂きました。
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