2014年7月 中欧4ヵ国とドイツをめぐる鉄道の旅 (11) ユーロシティ176国際列車乗り鉄編

2014/07/11 - 2014/07/21

2014年の夏は２年前から計画していた中欧鉄道の旅。当初はドイツのフランクフルトからハンガリー（ブダペスト）オーストリア（ウィーン）チェコ（プラハ）と周る予定でしたが、ドナウ川の高速船利用も加えてスロバキア（ブラチスラバ）の中欧４ヵ国とドイツ（ベルリン）を加えた鉄道の旅となりました。

第11回はドイツ・ベルリンにユーロシティという国際列車で約４時間半の列車の旅です。乗車当日はベルリン市内観光をしておりますが、ほとんど乗り鉄なので鉄道にはあまり興味のない方には退屈な旅行記になっておりますところをお許し下さい。

今回の鉄道利用は以下のとおりです。
ブタペストからウィーンまではオーストリアの誇るレールジェットに乗車。この列車はエコノミー・ファースト・ビジネスと3クラス制で、一番上のクラス　ビジネスクラスに乗車しました。

ウィーンからブラチスラバまでは 鉄道の移動だけではつまらないのでTWIN CITYLINERというドナウ川高速船に変更。このクルーズ船は国際航路でありながら60分と短い時間でブラチスラバに到着します。船での移動も楽しい思い出になりました！

ブラチスラバからはチェコの誇るSC（スーパーシティ）に乗車する為、ジリナ経由でオストラバからプラハまでSCに乗車しました。昔は同時刻（5:35）出発でプラハに9:35分到着するSCがあったのですが、今はチェコ国内専用で運行しているようです。結局プラハ到着14:39分となりました。

最後の乗り鉄の旅はプラハからベルリンまでEC176に乗車。プラハを出るとヴルタヴァ（モルダウ）側沿いを走る車窓の景色が素晴らしい路線でした。

今回の世界遺産
ハンガリー
ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト　
（文化遺産）登録年：1987年 2002年

オーストリア
ウィーン歴史地区（文化遺産）登録年：2001年
シェーンブルン宮殿と庭園群（文化遺産）登録年：1996年

チェコ
プラハ歴史地区（文化遺産）登録年：1992年

全日程
2014年7月11日（金）
夜、新幹線で博多に移動

7月12日（土）
福岡空港からJAL001便で成田空港に移動
成田　10:30分発　JAL413便　ヘルシンキ（フィンランド）14:55分着
ヘルシンキ　17:00発　AY755便　ブダペスト　18:20着

7月13日（日）
ブダペスト市内観光

7月14日（月）
ブダペスト　13:10分発　レールジェット66　ウィーン　15:56分着

7月15日（火）
ウィーン市内観光

7月16日（水）
午前中ウィーン市半日観光
ウィーン　13:00分発　TWIN CITY LINER（ドナウ川観光船）
ブラチスラバ　13:59分着
午後ブラチスラバ市内観光

7月17日（木）　　
ブラチスラバ　5:37分発　IC501　ジリナ　7:49分着
EC150
ジリナ 8:22分発 EC150 オストラヴァ 10:12分着　
オストラヴァ 11:27分発SC510（スーパーシティ）プラハ　14:39分着

7月18日（金）プラハ市内観光

◎7月19日（土）
プラハ 8:29分発 EC176 ベルリン　13:15分着
ベルリン市内観光
（今回の旅行記）

7月20日（日）
ベルリン　17:15分発　AB（エアベルリン）6567便
フランクフルト　18:40分着
フランクフルト19:30分発　JAL408便

7月21日（月）
成田空港　15:25着 JAL408便　　
羽田空港　18:30発 JAL329便　福岡空港　21:15着
　　　　　　　　 　
画像はドイツ・ベルリンに到着したEC176列車

念のため第１回　2014年7月 中欧4ヵ国とドイツをめぐる鉄道の旅 (1) ブタペスト前編はこちら
https://4travel.jp/travelogue/10909275

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

8日目 2014年7月19日（土）

ウニタス ホテル（Unitas Hotel）
小さなホテルでしたがホスピタリティ最高！と思わず口コミを投稿したホテル。プラハに再訪した時は指定したいホテルでした。

こんな通路を通って朝食会場に向かいます。

朝食も充実してました。ゆっくり食事をしたかったのですが、ドイツ・ベルリンに出発する日だったので時間が取れなかったのが残念！

ウニタス ホテルをチェックアウト

タクシーでプラハ本駅に到着。

プラハ本駅（Praha hl.n.）

今日はドイツ・ベルリンに移動する日です。中欧4ヶ国がメインの旅だったので、あまりベルリンは意識しておりませんでしたが、思い出に残る都市（観光地）でした。

今日乗車する列車はユーロシティ（EC）176列車　（下から3番目の列車）
Praha hl.n. 8:29発
Berlin Hbf 　12:58着
約4時間半の列車の旅です

EC176の編成　ヨハネスブラームス号
371型電気機関車　1等車　食堂車　2等車　2等車　2等車　2等車　2等車

EC176特別急行列車は、ヨハネスブラームス号という列車名が付いていました。
列車名が付いていると嬉しくなります。

2つの大きなドーム（トレイン・シェッド）がヨーロッパの駅って感じです。

今日乗車する列車はEC(Eurocity)176

Eurocityとはヨーロッパ内の国際列車でウィキペディアでは「ヨーロッパ都市間特急」となってます。
IC(Intercity）は国内の都市間特急の意味合いが強い感じがします。

371型電気機関車
同じ型の372型電気機関車に比べ最高速度160km/hの高速走行が可能となりECなど旅客用で使用されているようです。

EC176時刻表
Praha hl.n. 8:29発
Praha-Holesovice 8:36発
Usti nad Labem hl.n. 9:43発
Decin hl.n. 10:00発
Bad Schandau 10:17発
Dresden Hbf 10:44着　10:54発
Dresden-Neustadt 11:02発
Berlin Sudkreuz 12:52発
Berlin Hbf 　12:58着
----------------------------------
Berlin Hbf 　13:07発
終着駅Hamburg-Altona 15:25着

チェコ国鉄の客車なので青のイメージが強く鮮やかな色の車両です。

最後尾のファースト・クラス。オープン・サロンタイプの３列シートです。コンパートメント・タイプ（６人個室）だと自由に動けないし通路側の車窓が見えないので、こちらのタイプの方が好み。

8時29分定刻でプラハ本駅を出発。
赤色のオーストリア国鉄レイルジェットに比べ青色のチェコ鉄道レイルジェット。

ブタペスト・ウィーン編で乗車したレイルジェット（ブタペスト東駅からウィーン西駅まで）はオーストリア国鉄（OBB)の赤色でした。

プラハ本駅を出発して3分、プラハの街並み。

8:36

Praha-Holesovice（プラハ ホレショヴィツェ）駅 8:38分発

9:21

Usti nad Laben（ウースチー・ナド・ラベム）駅　9時39分到着

右側にラベ川（チェコ名）が見えてきました。

9:47

Decin hl.n. （ジェチーン） 10:01発

この辺が、チェコとドイツの国境付近（左側がドイツ　右側がチェコ）

すぐ後ろが食堂車だったのに少し早くでもランチを食べに行かなかったのがとても残念。ベルリンに近くなるほど乗客が増えていけなかった。

ドイツに入りBad Schandau（バート・シャンダウ）駅 10時16分到着

ドイツに入ったので、これからはラベ川をドイツ名「エルベ川｣と呼びます。

エルベ川沿いはなかなかの景勝ライン

10:29

間もなくドレスデン中央駅に到着します。

Dresden Hbf（ドレスデン中央駅）10時16分到着

☆ ドレスデン中央駅

ホームに降りて、機関車の付け替えシーンを見学しましょう！

ドレスデン中央駅は変わった構造。
下を見ると地上階のホームは頭端式（行き止まり）になっていました。
2階両側は折り返しのホームではなく通過できるようになってます。EC176列車は折り返しではないので2階のホームに止まりました。

地上のホームは一部Sバーンが運行しているみたいです。
（向こう側の2階にも赤い電車が見えているので通過するSバーンは2階ホームを使用していると思います。

さてEC176列車に話を戻しましょう！
ドレスデンまでけん引して来たチェコの機関車は切り離されています。

そしてドイツの機関車に付け替えします。

連結完了！

ドイツ鉄道101型電気機関車
最高速度200km/hで高速新線も走行できる高速旅客列車専用の機関車。

11時6分定刻より12分遅れてドレスデン中央駅を出発。

11:10

Dresden-Neustadt（ドレスデン-ノイシュタット） 11:10分に8分遅れで到着。

Dresden-Neustadt（ドレスデン-ノイシュタット）11:16分出発。

乗り鉄で必需品を紹介！4時間以上乗ってると初めは涼しい冷房もさすがに寒くなります。今回もユ〇〇〇のウルトラライトダウンが大活躍。コンパクトなので夏旅でも必ず持ってゆきます。

11:17

11:18

11:28

プラハからベルリン間の楽しかった国際列車の旅、ハンガリー、オーストリア、チェコ、スロバキアそしてドイツ5ヶ国をまわった最後の鉄道の旅もまもなく目的地ベルリン到着で終わろうとしています。

Berlin Hbf （ベルリン中央駅）13時20分、約20分遅れて到着しました。

ベルリン中央駅、こんなに広く明るい駅とは思うってませんでした。地下駅に到着したので地上に上がり驚きました。
この駅は2006年に開業しました。

中央駅なのにまだ新しい駅のは歴史が物語ります。
冷戦時代は２つのターミナル駅がありました。当然ベルリンの壁がある時代です。2つの駅とは旧東ベルリンのベルリン東駅（Berlin Ostbahnhof）と、旧西ベルリンのベルリン動物園駅（ツォー駅・Berlin Zoologischer Garten）

そして東西ドイツが１つの国となり利便性の観点から1つのターミナル駅としてベルリン中央駅が出来たのは当然の結果だと思います。

これからがたいへん！初めてドイツに来た時（2006年）のガイドブックを持って来たのでその年に開業したベルリン中央駅は記載されてません！今ベルリンのどの辺にいるのでしょうか？

ベルリン中央駅の外にでてみました。
ところが、これからがたいへん！初めてドイツに来た時（2006年）のガイドブックなのでその年に開業したベルリン中央駅は記載されてません！今ベルリンのどの辺にいるのでしょうか？

ベルリン中央駅

遠くから見ると大きくて美しい駅。
少しだけ残念なのはヨーロッパの駅って感じがしない事かな。

次回はなんとかホテルにたどり着き、午後からベルリン市内観光に出かけました。
2021年3月20日 投稿

2014年7月 中欧4ヵ国とドイツをめぐる鉄道の旅 (12) ベルリン編に続きます。
https://4travel.jp/travelogue/11680919