2014年7月 中欧4ヵ国とドイツをめぐる鉄道の旅 (4) ウィーン編

2014/07/12 - 2014/07/22

今年の夏は２年前から計画していた中欧鉄道の旅。当初はドイツのフランクフルトからハンガリー（ブダペスト）オーストリア（ウィーン）チェコ（プラハ）と周る予定でしたが、ドナウ川の高速船利用も加えてスロバキア（ブラチスラバ）の中欧4ヵ国とドイツ（ベルリン）を加えた鉄道の旅となりました。

第４回は１日ウィーン市の観光です。ホーフブルグ（王宮）、シェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿旧市街と行きたい所が目白押し。とても1日で周れるはずもなく古いたたずまいの残るリング通りを中心に世界遺産ウィーン歴史地区をトラムで街歩きの旅となりました。

今回の鉄道利用は以下のとおりです。
ブタペストからウィーンまではオーストリアの誇るレールジェットに乗車。この列車はエコノミー・ファースト・ビジネスと3クラス制で、一番上のクラス　ビジネスクラスに乗車しました。

ウィーンからブラチスラバまでは 鉄道の移動だけではつまらないのでTWIN CITYLINERというドナウ川クルーズ船に変更。このクルーズ船は国際航路でありながら60分と短い時間でブラチスラバに到着します。船での移動も楽しい思い出になりました！

ブラチスラバからはチェコの誇るSC（スーパーシティ）に乗車する為、ジリナ経由でオストラバからプラハまでSCに乗車しました。昔は同時刻（5:35）出発でプラハに9時35分到着するSCがあったのですが、今はチェコ国内専用で運行しているようです。結局プラハ到着14時39分となりました。

最後はプラハからベルリンまでEC176に乗車。プラハを出るとヴルタヴァ（モルダウ）側沿いを走る車窓の景色が素晴らしい路線でした。

今回の世界遺産
ハンガリー
ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト　
（文化遺産）登録年：1987年 2002年

オーストリア
ウィーン歴史地区（文化遺産）登録年：2001年
シェーンブルン宮殿と庭園群（文化遺産）登録年：1996年

チェコ
プラハ歴史地区（文化遺産）登録年：1992年

全日程
◎2014年7月11日（金）
夜、新幹線で博多に移動

◎7月12日（土）
福岡空港からJAL001便で成田空港に移動
成田 10時30分発 JAL413便 ヘルシンキ 14時55分着
ヘルシンキ AY755便　17時00分発 ブダペスト 18時20分着

7月13日（日）　ブダペスト市内観光

7月14日（月）
ブダペスト 13時10分発 レールジェット66　ウィーン 15時56分着

◎7月15日（火）　 ウィーン市内観光

7月16日（水）
ウィーン 13時00分発　TWIN CITY LINER（ドナウ川観光船）
ブラチィスラバ 13時59分着　ブラチィスラバ市内観光

7月17日（木）　　
ブラチィスラバ 5時33分発　EC150 ジリナ　7時44分着
ジリナ　8時21分発　EC105　オストラヴァ　10時15分着　
オストラヴァ 11時27分発SC（スーパーシティ）510 プラハ 14時39分着

7月18日（金）　プラハ市内観光

7月19日（土）
プラハ 8時29分発　EC176　ベルリン 13時15分着
ベルリン市内観光

7月20日（日）
ベルリン 17時15分発 AB（エアベルリン）6567便
フランクフルト 18時40分着
フランクフルト 19時30分発 JAL408便　

7月21日（月）
JAL408便　成田空港　15時25着
羽田空港 18時30分発 JAL329便　福岡空港 21時15分着

写真はウィーンのシュテファン大聖堂　　　　

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

4日目 2014年7月15日（火）

今日の予定は１日ウィーン市内観光。
朝、7時45分ホテルを出発。

宿泊したホテルはウィーン市内観光の起点となるSchwedenplatz（シュヴェーデン広場）駅まで３番目なのですごく便利でした。

ウィーン中心部リング通りと呼ばれる環状線を走る1系統と2系統のトラムと接続している。

トラムの後ろから撮影。

ドナウ運河を越えてすぐのSchwedenplatz（シュヴェーデンプラッツ）駅で降車。

ドナウ運河に見える高速船は、スロバキアのブラチスラバまで行く「TWIN CITY LINER｣
メトロの駅は同じSchwedenplatz（シュヴェーデン広場）でU1とU4の連絡駅です。

明日はドナウ川を高速船でブラチスラバ移動、今回は鉄分だけではなく船旅を組み入れました。チケットを購入しようとしましたが、パスポートを忘れてあえなくホテルに引き返す事に。国際航路なのでパスポートは必要ですよね！すっかり忘れてました。少し時間のロスがありましたが、無事12時30分発のチケットを購入できました。

（実は日本でネット予約しようと思いましたが、大型台風８号の接近でこの旅が中止の可能性があったので現地購入にしました）

http://www.ddsg-blue-danube.at/de/linie_international.php

こちらのカフェで少し遅い朝食。

☆シュテファン大聖堂

Schwedenplatz（シュヴェーデン広場）から徒歩10分はかからないところにあるのは、ウィーンのシンボルと言うべきシュテファン大聖堂！ウィーン歴史地区の建造物の特徴のひとつゴシック建築の建物です。

☆シュテファン大聖堂

こちらが入口

☆シュテファン大聖堂

ここでモーツァルトの結婚式が行われたなんて考えるだけで感激です。

☆シュテファン大聖堂

☆シュテファン大聖堂

市内を一望できる高い所がすきなので、南塔（南塔の方が高いとの情報で）の展望台に登る事に！　右の白い建物が南塔の入口です。

☆シュテファン大聖堂
南塔の入口。シュテファン大聖堂の外にあります。

入場料は4Euroでチケットはありませんでした。南塔は狭いらせん階段で展望台に上る事となります。降りる時に段数を数えたら345段（誤差有るかも）体力に自信の無い人はエレベーターが有る北塔の展望台をおすすめします。

☆シュテファン大聖堂

途中、鐘のある所でひと休みし、やっとたどり着いた展望台。
4方向の窓からウィーンの景色が見れます。

☆シュテファン大聖堂

ウィーン市の眺望。真ん中の建物がハーツ・ハウス、左側の広い通りがグラーベン。右側の丸いドームがペーター教会。

☆シュテファン大聖堂

真下にシュテファン広場が見えます。

☆シュテファン大聖堂

☆シュテファン大聖堂

シュテファン大聖堂の裏側の回ってきました。

ウィーンはフィアカーと呼ばれる観光馬車がとても似合う。

屋根に太陽が反射して見えるシュテファン大聖堂。ハーツ・ハウスの横で撮影。

グラーベン通りを散策

中程まで来ると三位一体像（ペスト記念柱）が見えて来ました。

☆聖ペーター教会（Peterskirche）

入口が工事中でしたが、中に入れました。

☆聖ペーター教会（Peterskirche）　　　　　　　　　　

奥に見えるのが中央祭壇。左に聖家族祭壇、右に聖ミヒャエル祭壇が見えます。

ウィーンで一番にぎやかなケルントナー通り。この先はリング通りで右側にオペラ座があります。

☆ウィーン国立歌劇場（オペラ座）

トラムに乗ってリングの通りを行ったり来たり。次に何処に行くか？決まっていない無計画な旅です。

☆ホーフブルグ（王宮）

直感で降りたのが、ここホーフブルグ（王宮）トラムの窓からブルグ門を見ただけで圧倒され一番近い駅でおりました。

☆ホーフブルグ（王宮）

ブルグ門をくぐると広いヘルデン（英雄）広場
前に見えるのは旧王宮（レオポルト翼）

☆ホーフブルグ（王宮）

こちらが新王宮

☆ホーフブルグ（王宮）

新王宮の前にトルコ戦争の英雄オイゲン公騎馬像

☆ホーフブルグ（王宮）

カール大公騎馬像

☆ホーフブルグ（王宮）


レオポルト翼の通路を通って

☆ホーフブルグ（王宮）

旧王宮の中庭に来ました。左手にフランツ一世像、赤い建物はチケット売場です。

☆ホーフブルグ（王宮）

フランツ一世像は残念ながら改装中。

王宮に入場するか迷ったのですが今回はパス、天気もいいので街歩きに専念する事にします。この後、カフェで美味しいビールと食事をしてベルヴェデーレ宮殿に向かいます。（写真はミヒャエル広場）

途中、シュヴァルツェンベルグ広場に来ました。街並みと噴水が美しい所です。

ベルヴェデーレ宮殿の近くに改装中のウィーン中央駅が有るので見学に行きましたが、建設中の壁だけで入口が分からず入場しませんでした。次回ウィーンに来る時、ウィーン中央駅を利用する事を楽しみにしながらベルヴェデーレ宮殿に向かいました。

☆夏の離宮 ベルヴェデーレ宮殿

バロック建築のベルヴェデーレ宮殿（上宮）　　　　　　　　　　　　　　　　　上宮は19･20世紀の絵画館です。

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレ上宮と下宮は入場料とられますが、ベルヴェデーレ宮殿の広い庭は無料で入れます。

☆ ベルヴェデーレ宮殿

パンフレットより記載
オイゲン公の豪華なバロック宮殿
「上宮と下宮からなるベルヴェデーレ宮殿は、サヴォイ家のオイゲン公（1663～1736）が居城していました。バロックを代表する建築家ルーカス・フォン・ヒルデブラント担当18世紀前半に夏の離宮としてされました。以下省略

☆ ベルヴェデーレ宮殿

天使とライオンの像　自分も胸を触ってしまいました（へんな意味ではなくて!!）この旅先いい事がありますように！と。

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレ宮殿のパンフと上宮のチケット 12､5EURO
（ベルヴェデーレ上宮と下宮のチケットは19EURO 2014年7月現在）

上宮の見所はパンフの絵　クリムトの「接吻｣

☆ ベルヴェデーレ宮殿☆

ベルヴェデーレ上宮

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレ上宮
光の輪は通れるようになってました。

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ナポレオン『アルプス越えの絵』もありました。同じくウィーンの美術史美術館に所蔵されているのとは別な『絵』なのでしょうか？

☆ ベルヴェデーレ宮殿

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレ上宮から見る庭園
芝生の模様が美しい、遠くにウィーンの街が見えます。

☆ ベルヴェデーレ

上宮を出て下宮に向かいます。写真の中央は上宮です。

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレ上宮と下宮の間にある噴水から見たベルヴェデーレ上宮

☆ ベルヴェデーレ宮殿

噴水から見たベルヴェデーレ下宮

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ベルヴェデーレ宮殿（下宮）
18世紀絵画と彫刻バロック美術館

残念ながら左側は改装中、時間がないので下宮はパスします。

まだ16時をすぎたばかりですが、少し早い夕食を。
シュテファン寺院に近いレストラン「グリッヒュエンバイスル｣に来ました。

このレストランは創業がなんと1477年。ウィーンで一番古いお店です。そしてこのレストランにはベートベンやモーツァルトのサインがあるお部屋に残ってます。

メニューは日本語のメニューも有ります。ウィーン風シュニッツェル（仔牛）、サラダか、ウィーン風ビーフソテー、フライドオニオンソース、ポテトソテーか、迷いましたが、ガイド本に出ていたビーフソテーにしました。

食後、著名人のサインの有る部屋へ案内してもらいました。

ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナー、シュトラゥス 、マーク・トゥェイン などがこのグリッヒェンバイスルへ訪れてます。

著名人のサインは天井近くの壁の高い所にあるので、長い棒で誰のサインか教えてもらえます。このサインがベートヴェンです。

夕食後、ホテルに戻りました。こちらは夕方になると天気が悪くなるのでホテルに戻り、部屋でゆっくりしていると青空が急に夕立とカミナリの天気になりました。
　　　　　　　　
天気予想が当たってホテルに戻って来た事が少しうれしくて自己満足。

駅の表示案内
上のＨの下にかいてある小さな文字が駅名（バスの停留所名）
半円の看板AUTOBUS（オートバス）がバス
丸い看板STRASSENBAHN（シュトラセーンバーンがトラム
HALTESTELLEがバス停とトラムの駅の事。

夕方（時間は夜の7時30分）出かけしました。トラムでSchwedenplatz（シュヴェーデン広場）に来ました。この駅からトラム1号線（リング通りを走行する路線）に乗って夜のベルヴェデーレ宮殿に行く予定が、トラムが車内放送と共に急に運行中止になってしまいました。原因は交通事故！前に走行していたトラムが自動車と衝突したみたいです。

それで歩いて近くのU2駅Schottentor-Universitat（ウィーン大学の近くの駅）まで歩いてきました。それからＵ２に乗って着いたのが終着駅Karlsplatz（カールス広場）駅。

駅を出ると見えたのがこのカールス教会。偶然トラムの事故でこの教会に来ることができました。時間が時間だけに中には入れませんでしたが明日時間があれば再訪したいと思います。

☆夕暮れのベルヴェデーレ宮殿

庭園は入場無料なので、また来てしまいました。

☆ ベルヴェデーレ宮殿

昼と同じ所で撮影。

☆ ベルヴェデーレ宮殿

ひつこくもう１枚

☆ ウィーン国立歌劇場（オペラ座）

トラムに乗ってオペラ座で下車、ここからケルントナー通りを夜の散策をしながらシュテファン大聖堂-シュヴェーデン広場へ向かいます。

夜のケルントナー通り。

このようなお店のウインドーがあるとつい写真を撮りたくなります。

☆夜のシュテファン大聖堂
プロジェクションマッピングが映し出されてました。

今日はこれでおしまい。シュヴェーデン広場で夕食と明日の朝食を買ってホテルに帰りました。

次回は「TWIN CITY LINER｣という高速船でドナウ川クルーズを兼ねてスロバキアの首都ブラチスラバ移動します。

2014年9月23日 投稿

2014年7月 中欧4ヵ国とドイツをめぐる鉄道の旅 (5) ウィーン・ブラチスラバ編に続きます。
https://4travel.jp/travelogue/10924174