旅行3日目、後編。<br />今夜は、サンディ・スワラというグループが公演するバロン＆クリスダンスを観に、ハヌマン通りを南下したサンディ・スワラパダン・トゥガル・クロッド集会所へ。<br />獅子舞のような風貌のバロンが、コミカルな動きで魅了するバロンダンス。<br />“世界には善と悪が同時に存在している”というのが支柱になっていて、善を具現化しているのが聖獣バロンであり、悪の化身の魔女ランダとの魂の戦いを描いたダンスを魅せる。<br />その戦いはまるで人の心中を写すように…聖獣バロンと魔女ランダとの、常に決着のつかない果てしなくいつまでも続くこと、それでこの世の中が保たれていると言う現実をバリ流の表現で表している。<br />バロンの愛らしいキャラクターもまた見どころの1つになっている。

バリ舞踊とバリアートに触れる旅 in Ubud★2014　04　3日目　【Bali…バロンダンス鑑賞】

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2014/04/26 - 2014/05/03

4545位(同エリア16699件中)

旅行記グループバリ舞踊とバリアートに触れる旅 in Ubud★2014

RiEさん

旅行3日目、後編。
今夜は、サンディ・スワラというグループが公演するバロン＆クリスダンスを観に、ハヌマン通りを南下したサンディ・スワラパダン・トゥガル・クロッド集会所へ。
獅子舞のような風貌のバロンが、コミカルな動きで魅了するバロンダンス。
“世界には善と悪が同時に存在している”というのが支柱になっていて、善を具現化しているのが聖獣バロンであり、悪の化身の魔女ランダとの魂の戦いを描いたダンスを魅せる。
その戦いはまるで人の心中を写すように…聖獣バロンと魔女ランダとの、常に決着のつかない果てしなくいつまでも続くこと、それでこの世の中が保たれていると言う現実をバリ流の表現で表している。
バロンの愛らしいキャラクターもまた見どころの1つになっている。

エリア

バリ島(インドネシア)

今夜の公演場所は、地図で見ると徒歩で行けそうだったので念のためフロントでスタッフに尋ねたら、さらに南下した一番遠い場所だと判明。
パダン・トゥガル・クロッド集会所は、ハヌマン通りを南下したモンキーフォレスト寄りの遠い場所にあるのでHotelでTAXIを呼んでもらうことに。
最初は行きだけの予定だったので料金は片道40.000Rp。　
公演終了後にカメラを抱えて…と思ったら昼間の記憶が蘇り、再交渉して往路も40.000Rpで待機してもらうことにした。
昼間にハヌマン通りを歩いたときは出ていなかった、公演を知らせるのは大きな垂れ幕。
ウブドの人が行きかうエリアからは離れているし、特にライトアップもされていないので目立たない。　
キョロキョロ入口を探していたら、門番＆チケット売りの女性が奥に案内してくれた。
こちらがチケット。
現地で購入可能で料金は1人：75.000Rp。
集会場の入口は一番奥にあるらしく、細くて暗い通路をひたすら進む。
建物に囲まれた合間から覗く夕暮れは悲しい色をしていた。
突き当たりの煌々と明るい古い建物が集会場。
前日のレゴンダンスの満席から学習して30分前に到着するようにしたけど、私たちが1番乗りだった。
写真撮る気が全然ない夫は、集会場向かいの売店で缶ビンタンを購入。
20.000Rp。
ウブド王宮の立派な会場とは色んな意味で雲泥の差だった。
椅子は2列で、舞台が目の前でこんな特等席とは思わなかったからレンズの選択ミス。
到着早々に標準ズームF2.8レンズを取りにHOTELに戻りたくなった。
メインで使用するはずだった望遠レンズは封印して、ここで使用予定が無かった20ｍｍ単焦点（フィルム換算で40ｍｍ）と45ｍｍ単焦点（フィルム換算で90ｍｍ）に交換。
45ｍｍだと近すぎて上半身しか撮れないので、全体を撮る20ｍｍをメインにしたけど、単焦点だから使い辛くて終始不満が残った。
まだ演者が舞台に入る前に、女性が聖水で舞台の隅々まで清める。
舞台正面にお供えをすると、最初にガムラン奏者の少年たちが姿を現した。
全体的に若いメンバーが多い印象。
楽曲から始まり…
バロンが登場。
足の裏を見せたり…
弾むように歩いたり…
自分のシッポを見たり…コミカルな動きで観客を魅了するバロン。
そこへ背後から猿が登場。
バロンにバナナを差し出す振りをして…
バロンを弄ぶ。
絶妙な掛け合いは見ていて飽きることが無い。
怒ったバロンが猿を追いかけて、バロンも舞台から姿を消す。
続いては、小学生くらいの少女によるガボールダンス。
このダンスは歓喜の舞を意味する。
時折見せる妖艶な表情と…
優美な微笑み…
そして息の合ったダンスがなんとも可愛らしかった。
バロン・クリス・ダンスが始まる。
インドの叙事詩：マハーバーラタの１つである“スンダ＆ウパスンダ兄弟”の物語。
煌びやかな自分の衣装を、まるで見せびらかすように登場する恰幅の良い男性が語り手。
後ろ姿もまた美しい。
言葉が分からなくても、単純明快な内容なので観ていて飽きることが無いのがバロンダンスの魅力だけど、念仏のように途切れることが無い彼の語りを聞いていると昼間の歩き疲れのせいか、うつらうつら…睡魔と私の戦いが始まる(笑。
この物語は、阿修羅族の兄弟：スンダとウパスンダを惑わす話。
阿修羅族なので赤ら顔の面を装着し演じる。
自己紹介のダンスを終えると語り手の隣に座った。
そして、もう一人登場。
兄弟は魔力を得て、神々の楽園を征服しようと企む。
飛び出そうなギョロ目と、長い爪が結構怖い。
共に瞑想修行に入ったけど…
この企みを阻止するために、神々は最も美しい天女：ニロタマを彼らの元に遣わす。
ブラフマー神がヴィシュヴァカルマンに命じて、絶世の美女を創造させた。
世界中から宝物を集めて、その宝物からより美しい部分だけを少しずつ合わせてつくられた、完璧な美を備えたアプサラスが天女：ニロタマ。
ニロタマの美しさに兄弟は瞑想を止めてしまい、彼女を妻にしたくて互いに争う。
彼女の衣装の特徴は、尾ひれのような踵から伸びる長い布。
これを踊りながら、絶妙な足捌きで魅せる。
1人は、自らの姿を魔女：ランダの姿に変えてしまう。
若者たちが魔女ランダに戦いを挑むけど、逆に魔法をかけられてしまい自らの身体に剣を刺そうとする壮絶な場面。　
そこへひょっこりバロンが登場。
魔女ランダ vs バロン。
舞台前に聖水を撒いていた女性が登場して、若者たちに聖水を振りかけてバロンが魔法を解く。
身体が自由になった若者たちは魔女ランダを退治しようと背後を狙い…
追いつめて…
扉の奥へと追いやって幕が閉じた。
全員で、終幕の挨拶があるかと思いきや、ゾロゾロと楽曲奏者の若者たちが舞台裏へ戻ってお終い…ゆるい。
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待たせていたタクシードライバーと合流して、HOTELには戻らずにデウィ・シタ通りで降ろしてもらう。
この辺りはレストラン街になっていて、お洒落な店が多いから迷ったけど“Batan Waru”という大きな店に決定。

バタンワル (ウブド店) カフェ
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地図。

バタンワル (ウブド店) カフェ
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結構遅い時刻だったので、半分くらいしか席が埋まっていなかった。

バタンワル (ウブド店) カフェ
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Menu。
とてもお腹が空いていたから、料理が出てくるのがとても早くて嬉しかった♪

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【ビンタンBeer（小)】29.000Rp
【ハッテンワイン（白)】55.000Rp

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【オタオタ】31.000Rp
例えるなら温かい蒲鉾で、食感が残る濃い目のピーナッツソースとよく合う。

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【ソトアヤム】38.000Rp
鶏肉・ゆで卵・トマト・茄子に細麺が入っていて生姜が効いていて食欲をそそる。
ライムを絞って、ピリ辛ペーストを足すと味に深みが増して美味しい。

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【LEMPER AYAM】31.000Rp
モチ米に細かく裂いた鶏肉が入っていて、バナナの葉に包まれている。
ココナッツミルクの優しい甘みが口の中に広がって、すごく気に入ったけど他店では見かけなくて、この旅では一度しかめぐり合えなかった。

バタンワル (ウブド店) カフェ
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【バリライスワイン】20.000Rp
日本酒とは違うフルーティーさで、かなり強め。
度数が高いのかチェイサー用の水が大量に注がれて驚いた。

バタンワル (ウブド店) カフェ
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【KANGKUNG PLECING】32.000Rp
ウォータークレソンに炒ったピーナッツとスパイシーな味付けのトマトが合わせてあって全体的に辛いけど、レモングラスの残り香が爽やかだった。
合計：248.325Rp。
食後の運動がてら歩いてHOTELへ戻ったものの、23時過ぎたウブドでは半袖じゃ寒いくらい気温が低かった。
明日は渡航前から予約していたカーチャーターで、念願のブサキ寺院とテガララン観光へ。
続きは05へ。

バタンワル (ウブド店) カフェ