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 鎌倉、特に北鎌倉は、小高い山間に多数の寺院仏閣がひしめく、文化の街であるが、それ以上に四季折々の花がいつも参拝客を出迎えてくれる花の名所でもある。そのため年中多くの人出でにぎわうが、なかでも6月から7月にかけての紫陽花が有名である。<br /> 今回は、7月初旬、まだ紫陽花の季節ただなか、休日の北鎌倉をめぐってきた。寺院と山一面紫陽花で覆われる明月院がいちばん有名であるが、紫陽花は北鎌倉のどこの寺院にも咲き、小さな山をめぐる登山道や小道、園地や広場にもふんだんに咲いていた。まさに初夏の鎌倉を代表する花である。<br /> 今回廻ったのは、順に円覚寺、東慶寺、明月院、そして鎌倉の小山をめぐるハイキングコースのうち、北鎌倉から源氏山に登るルートを通り、鎌倉駅へ抜けてきた。<br /> 東慶寺は紫陽花だけでなく、様々な珍しい花が咲いており、往年の駆け込み寺は、今や花々のお寺である。どの寺院も紫陽花が美しく、花は明月院だけではないということを再確認。<br /> 浄智寺から山を南下し、葛原岡神社と源氏山公園まで登るハイキングコースは、本格的な登山路である。雨あがりのぬかるむ山道を登りきると、そこにも紫陽花の大群が出迎えてくれた。

あじさい咲く北鎌倉をめぐる-前篇

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2014/07/06 - 2014/07/06

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fmi(ふみ)

fmi(ふみ)さん

 鎌倉、特に北鎌倉は、小高い山間に多数の寺院仏閣がひしめく、文化の街であるが、それ以上に四季折々の花がいつも参拝客を出迎えてくれる花の名所でもある。そのため年中多くの人出でにぎわうが、なかでも6月から7月にかけての紫陽花が有名である。
 今回は、7月初旬、まだ紫陽花の季節ただなか、休日の北鎌倉をめぐってきた。寺院と山一面紫陽花で覆われる明月院がいちばん有名であるが、紫陽花は北鎌倉のどこの寺院にも咲き、小さな山をめぐる登山道や小道、園地や広場にもふんだんに咲いていた。まさに初夏の鎌倉を代表する花である。
 今回廻ったのは、順に円覚寺、東慶寺、明月院、そして鎌倉の小山をめぐるハイキングコースのうち、北鎌倉から源氏山に登るルートを通り、鎌倉駅へ抜けてきた。
 東慶寺は紫陽花だけでなく、様々な珍しい花が咲いており、往年の駆け込み寺は、今や花々のお寺である。どの寺院も紫陽花が美しく、花は明月院だけではないということを再確認。
 浄智寺から山を南下し、葛原岡神社と源氏山公園まで登るハイキングコースは、本格的な登山路である。雨あがりのぬかるむ山道を登りきると、そこにも紫陽花の大群が出迎えてくれた。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
グルメ
4.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 横須賀線北鎌倉駅が今回の出発点。行楽期の休日は、電車が来るたびに大勢の旅客が狭いホームに降りてくる。

    横須賀線北鎌倉駅が今回の出発点。行楽期の休日は、電車が来るたびに大勢の旅客が狭いホームに降りてくる。

    北鎌倉駅

  •  北鎌倉駅を出るとすぐ東側に、円覚寺の境内。ここから参道が上り坂でつづく。

     北鎌倉駅を出るとすぐ東側に、円覚寺の境内。ここから参道が上り坂でつづく。

  •  円覚寺と東慶寺は、拝観料支払いにスイカやパスモが使える。<br /> これは便利だ。

     円覚寺と東慶寺は、拝観料支払いにスイカやパスモが使える。
     これは便利だ。

  •  境内の参道にはずっと紫陽花が並んでいる。

     境内の参道にはずっと紫陽花が並んでいる。

    円覚寺 寺・神社・教会

  •  円覚寺山門から奥の仏殿をのぞむ。

     円覚寺山門から奥の仏殿をのぞむ。

  • 円覚寺方丈。駅からそばなので、観光客も多かった。ただ境内は比較的広々としてるので、窮屈に感じない。

    円覚寺方丈。駅からそばなので、観光客も多かった。ただ境内は比較的広々としてるので、窮屈に感じない。

  •  円覚寺は元寇で名高い執権北条時宗ゆかりの寺で、時宗のブレーン無学祖元が開山したもの。時宗の墓所があることでも有名。<br /> 元寇で戦没した将兵を敵味方問わず供養するために建てられたとか。

     円覚寺は元寇で名高い執権北条時宗ゆかりの寺で、時宗のブレーン無学祖元が開山したもの。時宗の墓所があることでも有名。
     元寇で戦没した将兵を敵味方問わず供養するために建てられたとか。

  •  円覚寺境内も、たくさんの紫陽花が出迎えてくれた。

     円覚寺境内も、たくさんの紫陽花が出迎えてくれた。

  • 円覚寺の国宝、「洪鐘(おおがね)。方丈より手前の南側の山をのぼりきったところにある。<br />同じ場所に茶屋がある。

    円覚寺の国宝、「洪鐘(おおがね)。方丈より手前の南側の山をのぼりきったところにある。
    同じ場所に茶屋がある。

  •  洪鐘鐘楼と弁天堂のあたりは山の上で、展望が良い。

     洪鐘鐘楼と弁天堂のあたりは山の上で、展望が良い。

    弁天堂茶屋 グルメ・レストラン

  •  円覚寺弁天堂から見下ろした、東慶寺の境内。<br /> 参道を往来する参拝客が小さく見える。

     円覚寺弁天堂から見下ろした、東慶寺の境内。
     参道を往来する参拝客が小さく見える。

  •  横須賀線の北鎌倉駅前踏切から見た、円覚寺。<br /> 横須賀線自体が、円覚寺の境内を横切っている。

     横須賀線の北鎌倉駅前踏切から見た、円覚寺。
     横須賀線自体が、円覚寺の境内を横切っている。

    北鎌倉駅

  •  鎌倉街道から横須賀線線路の間の小さな空間も、円覚寺境内。<br /> そこに百鷺池という池がある。

     鎌倉街道から横須賀線線路の間の小さな空間も、円覚寺境内。
     そこに百鷺池という池がある。

  •  北鎌倉付近をいく鎌倉街道。道路沿いにいくつもの寺院の参道が面し、道も狭く、そのうえ横須賀線と2か所も踏切があるので、シーズン中は混雑する。駐車場もそんなに充実してはいない。<br /> 江ノ電バスが通り過ぎる。バスは1時間に3本程度、大船駅、京急上大岡駅まで走るが、混雑するので定時制は良くない。

     北鎌倉付近をいく鎌倉街道。道路沿いにいくつもの寺院の参道が面し、道も狭く、そのうえ横須賀線と2か所も踏切があるので、シーズン中は混雑する。駐車場もそんなに充実してはいない。
     江ノ電バスが通り過ぎる。バスは1時間に3本程度、大船駅、京急上大岡駅まで走るが、混雑するので定時制は良くない。

  •  東慶寺山門。円覚寺と、横須賀線や鎌倉街道を挟んだ反対側にある。円覚寺と違い、西へ向かって境内の奥に入って行く。このあたりのお寺の共通点として、山間の谷間に寺院を設け、街道が一番低く、山門を入り境内を奥に進むほど、坂を上り標高があがり、標高のある奥の方は山林に囲まれている。という特徴がある。<br /> ここも紫陽花をはじめ、花が境内を埋め尽くしていた。

     東慶寺山門。円覚寺と、横須賀線や鎌倉街道を挟んだ反対側にある。円覚寺と違い、西へ向かって境内の奥に入って行く。このあたりのお寺の共通点として、山間の谷間に寺院を設け、街道が一番低く、山門を入り境内を奥に進むほど、坂を上り標高があがり、標高のある奥の方は山林に囲まれている。という特徴がある。
     ここも紫陽花をはじめ、花が境内を埋め尽くしていた。

  •  東慶寺参道に並ぶ紫陽花の並木。円覚寺が北条時宗なら、その向かいにある東慶寺は、時宗の妻、覚山尼が創建した寺院。<br /> 時宗は34歳の若さで亡くなったが、その死後に創建した。霜月騒動など世情が騒然としていた時期で、覚山尼は安定した政権ではなかった鎌倉幕府の「終わりの始まり」をずっとここで見守りながら余生を送ったと言える。<br /> 俗に「縁切り寺」「駆け込み寺」と呼ばれる女性救済の寺院となるのは江戸時代から。今はご覧の通り、「花のお寺」。

     東慶寺参道に並ぶ紫陽花の並木。円覚寺が北条時宗なら、その向かいにある東慶寺は、時宗の妻、覚山尼が創建した寺院。
     時宗は34歳の若さで亡くなったが、その死後に創建した。霜月騒動など世情が騒然としていた時期で、覚山尼は安定した政権ではなかった鎌倉幕府の「終わりの始まり」をずっとここで見守りながら余生を送ったと言える。
     俗に「縁切り寺」「駆け込み寺」と呼ばれる女性救済の寺院となるのは江戸時代から。今はご覧の通り、「花のお寺」。

  • 境内の参道。春は桜並木で覆われる。

    境内の参道。春は桜並木で覆われる。

  • 東慶寺本堂。

    東慶寺本堂。

  • 本堂前に安置された大仏。その奥は白蓮舎とその庭園。6月に来ると、菖蒲が綺麗に咲き乱れるが、この日はもう季節が終わっていた。

    本堂前に安置された大仏。その奥は白蓮舎とその庭園。6月に来ると、菖蒲が綺麗に咲き乱れるが、この日はもう季節が終わっていた。

    東慶寺 寺・神社・教会

  •  菖蒲は終わってたが、紫陽花は盛りでこのように境内に咲き乱れていた。正直、東慶寺にこんだけ紫陽花など花が咲いてるとは思ってなかった。

     菖蒲は終わってたが、紫陽花は盛りでこのように境内に咲き乱れていた。正直、東慶寺にこんだけ紫陽花など花が咲いてるとは思ってなかった。

  •  松が岡宝物殿のあたりから山門方向を見る。<br /> この時期は紫陽花だが四季を通じて様々な花が咲き乱れてるのが東慶寺の良い所。秋はこの一帯紅葉が見事。

     松が岡宝物殿のあたりから山門方向を見る。
     この時期は紫陽花だが四季を通じて様々な花が咲き乱れてるのが東慶寺の良い所。秋はこの一帯紅葉が見事。

  • 奥の方は杉林に覆われた墓地。後醍醐天皇の皇女の御陵はじめ、著名人の墓が多くある(円覚寺にも高台に墓地があり、著名人が多く埋葬されてる)。

    奥の方は杉林に覆われた墓地。後醍醐天皇の皇女の御陵はじめ、著名人の墓が多くある(円覚寺にも高台に墓地があり、著名人が多く埋葬されてる)。

    東慶寺 寺・神社・教会

  •  さて東慶寺を戻り、今度は明月院を目指すが、それはまた次回。-つづく-

     さて東慶寺を戻り、今度は明月院を目指すが、それはまた次回。-つづく-

    東慶寺 寺・神社・教会

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