ショット・エル・ジェリド旅行記(ブログ) 一覧に戻る
ドゥーズのスークを時間がない、と追い立てられて11時40分出発。<br />30分ほどでケビリの「Yadis Kebili」という4つ星ホテルに到着。<br />今日はここで昼食らしい。<br /><br />なかなか綺麗なホテルだった。<br />…が、しかし、昼食の用意はされてない。レストランはまだ真っ暗。<br />それなら、もうちょっとスークで買い物できたのに、と心の中で愚痴った。<br /><br />ガイド氏曰く、最近は観光客が少なくて本当に来るかどうかわからないから用意していなかったそう。<br />まあ、海外だから仕方がない。<br />「20分ほどで用意できるから待ってて。1時間後に迎えに来る」<br />と私たちを置いて車は行ってしまった。<br /><br />ロビー、中庭、玄関、いろいろとウロウロして待った。20分経っても全くレストランがオープンする気配はない。<br />まだ、レストランのマネージャーは昨日の大雨の雨漏りをモップで拭いたり、新しいイスを運んだりしている。<br />厨房では何か揉めている。なんだか私達だけのためにレストランの準備をして、料理を作ってもらって、<br />本当に申し訳なくなってきた。<br /><br />結局1時間後、レストランはオープンした。しかし、もう迎えが来てしまった。<br />ゆっくり食べていいよとガイドさんに言われたので、せっかく私たち二人のために用意してくれたランチをゆっくりいただくことにした。<br /><br />座ると、ソーサーと籠に入ったフランスパンが置かれていた。<br />ソーサーを皿として使うのかな?チュニジアだからありえるか?<br />なんて思って、パンをのせていたら、最初にスープがやってきた。<br />そらそうか。<br /><br />今日のメニューは<br />豆のスープ<br />3種のチュニジアンサラダ盛り合わせ<br />チキン・ハンバーグ・ウインナーのミックスグリル<br />丸ごとオレンジ<br /><br />一時間待ったことを忘れてしまうくらい、おいしい昼食だった。<br />特に豆のスープ!おかわりしたかった。<br />サラダもみじん切りのさっぱりチュニジアンサラダ、焼きサラダのメシュイーヤ、角切りのポテトサラダ、<br />どれも本当に美味しくて、飾りつけもさすがホテルだった。<br />ドリンクは1.5リットルの水とコーラで6D(378円)。安いけどチュニジアだとホテル価格。<br /><br />満腹&満足して13時40分にホテルを出発。<br />ドライバーさんも昼寝できて良かったでしょ?なんて話しながらのんびり出発した。<br /><br />ケビリの街を出て、少し行くと一本道の真ん中で、車や人がたむろしている。<br />なんだ?ついにデモか事件か?なんて思っていたら、<br />昨日の大雨で道路が冠水し、セダンの車が立ち往生している。<br />それを皆で一生懸命押していた。<br />仕方ない、私達も押しに行こうか、としたところで、ようやく脱出。歓喜の拍手。<br />そんな皆で車を押している姿をみて、なんだか優しい人々だなと温かい気持ちになった。<br /><br />私たちは4WDなので難なく通過。<br /><br />小さな美しい町をいくつも越えて、ショットエルジェリドへ向かった。<br />この道沿いの町の人々は、みんな私たちの車に手を振ってくれて、<br />こちらが手を振るととても喜んでくれた。のんびりのどかな町だった。<br /><br />周りにうっすら白い塩や水溜りが見え始めた。<br />ここからずーっとショットエルジェリドらしい。<br />そのうちに水がどんどんと増えて湖らしくなってきた。<br /><br />ボリビアのウユニ塩湖ほど美しくはないけれど、風がないと雲が湖に映り本当に綺麗だった。<br /><br />ガイドさんが2週間前に来た時と水の量が全然違って、いつもなら歩いて入れる場所も道路脇まで水に浸かっていた。凄まじい恵みの雨だったようだ。おかげで来年の農作物は豊作になるらしい。<br /><br />雨が降った後は塩が浮いて来るらしく塩で白い大地や、赤い水のところ、塩をとる施設、そして延々と続く湖の間の一本道をひたすら車で走った。<br />何度も途中で停めてもらって写真を撮った。<br /><br />ドライバーさんはとても優しく、気が利く人で、車内でカメラを構えると、いつも減速したり、道路脇に車を停めてくれた。車内は毎日綺麗に掃除してくれて、空調や音楽、日よけの設置、車の乗降時には運転席から凄い速さで飛び降りて、常にサッとドアを開けてくれる。本当に細心のおもてなしだった。<br />車から降りると率先してカメラマンになってくれた。<br />海外のドライバー、いや日本のドライバーでもここまでしてくれる人は滅多にいない。本当に感謝している。だから3日目以降はチップを20Dに増やした。<br />旅行会社からの案内にはドライバーへのチップ10~20D程度と書かれていたので、ずっと10Dの予定だったが、これは本当に心から増やしたいと思った。<br /><br />日差しはだんだんと強くなり、ようやく灼熱の砂漠らしさがでてきた。<br />遠くのほうに浮かんでは消える物体や、延々と着かない水溜りは蜃気楼だといわれた。<br />トルファンでみた砂漠の中の高層ビル街のような鳥肌が立つような蜃気楼ではなく、え?あれ蜃気楼ですか??っていう程度のものだったが、確かに正体不明な物体が濃くなったり消えたり、浮いたりを繰り返していた。<br /><br />さていよいよ楽しみにしていたトズールが近づいてきた。<br /><br />

3日目③ ショットエルジェリドと蜃気楼

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2014/06/03 - 2014/06/03

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清玉上人

清玉上人さん

ドゥーズのスークを時間がない、と追い立てられて11時40分出発。
30分ほどでケビリの「Yadis Kebili」という4つ星ホテルに到着。
今日はここで昼食らしい。

なかなか綺麗なホテルだった。
…が、しかし、昼食の用意はされてない。レストランはまだ真っ暗。
それなら、もうちょっとスークで買い物できたのに、と心の中で愚痴った。

ガイド氏曰く、最近は観光客が少なくて本当に来るかどうかわからないから用意していなかったそう。
まあ、海外だから仕方がない。
「20分ほどで用意できるから待ってて。1時間後に迎えに来る」
と私たちを置いて車は行ってしまった。

ロビー、中庭、玄関、いろいろとウロウロして待った。20分経っても全くレストランがオープンする気配はない。
まだ、レストランのマネージャーは昨日の大雨の雨漏りをモップで拭いたり、新しいイスを運んだりしている。
厨房では何か揉めている。なんだか私達だけのためにレストランの準備をして、料理を作ってもらって、
本当に申し訳なくなってきた。

結局1時間後、レストランはオープンした。しかし、もう迎えが来てしまった。
ゆっくり食べていいよとガイドさんに言われたので、せっかく私たち二人のために用意してくれたランチをゆっくりいただくことにした。

座ると、ソーサーと籠に入ったフランスパンが置かれていた。
ソーサーを皿として使うのかな?チュニジアだからありえるか?
なんて思って、パンをのせていたら、最初にスープがやってきた。
そらそうか。

今日のメニューは
豆のスープ
3種のチュニジアンサラダ盛り合わせ
チキン・ハンバーグ・ウインナーのミックスグリル
丸ごとオレンジ

一時間待ったことを忘れてしまうくらい、おいしい昼食だった。
特に豆のスープ!おかわりしたかった。
サラダもみじん切りのさっぱりチュニジアンサラダ、焼きサラダのメシュイーヤ、角切りのポテトサラダ、
どれも本当に美味しくて、飾りつけもさすがホテルだった。
ドリンクは1.5リットルの水とコーラで6D(378円)。安いけどチュニジアだとホテル価格。

満腹&満足して13時40分にホテルを出発。
ドライバーさんも昼寝できて良かったでしょ?なんて話しながらのんびり出発した。

ケビリの街を出て、少し行くと一本道の真ん中で、車や人がたむろしている。
なんだ?ついにデモか事件か?なんて思っていたら、
昨日の大雨で道路が冠水し、セダンの車が立ち往生している。
それを皆で一生懸命押していた。
仕方ない、私達も押しに行こうか、としたところで、ようやく脱出。歓喜の拍手。
そんな皆で車を押している姿をみて、なんだか優しい人々だなと温かい気持ちになった。

私たちは4WDなので難なく通過。

小さな美しい町をいくつも越えて、ショットエルジェリドへ向かった。
この道沿いの町の人々は、みんな私たちの車に手を振ってくれて、
こちらが手を振るととても喜んでくれた。のんびりのどかな町だった。

周りにうっすら白い塩や水溜りが見え始めた。
ここからずーっとショットエルジェリドらしい。
そのうちに水がどんどんと増えて湖らしくなってきた。

ボリビアのウユニ塩湖ほど美しくはないけれど、風がないと雲が湖に映り本当に綺麗だった。

ガイドさんが2週間前に来た時と水の量が全然違って、いつもなら歩いて入れる場所も道路脇まで水に浸かっていた。凄まじい恵みの雨だったようだ。おかげで来年の農作物は豊作になるらしい。

雨が降った後は塩が浮いて来るらしく塩で白い大地や、赤い水のところ、塩をとる施設、そして延々と続く湖の間の一本道をひたすら車で走った。
何度も途中で停めてもらって写真を撮った。

ドライバーさんはとても優しく、気が利く人で、車内でカメラを構えると、いつも減速したり、道路脇に車を停めてくれた。車内は毎日綺麗に掃除してくれて、空調や音楽、日よけの設置、車の乗降時には運転席から凄い速さで飛び降りて、常にサッとドアを開けてくれる。本当に細心のおもてなしだった。
車から降りると率先してカメラマンになってくれた。
海外のドライバー、いや日本のドライバーでもここまでしてくれる人は滅多にいない。本当に感謝している。だから3日目以降はチップを20Dに増やした。
旅行会社からの案内にはドライバーへのチップ10~20D程度と書かれていたので、ずっと10Dの予定だったが、これは本当に心から増やしたいと思った。

日差しはだんだんと強くなり、ようやく灼熱の砂漠らしさがでてきた。
遠くのほうに浮かんでは消える物体や、延々と着かない水溜りは蜃気楼だといわれた。
トルファンでみた砂漠の中の高層ビル街のような鳥肌が立つような蜃気楼ではなく、え?あれ蜃気楼ですか??っていう程度のものだったが、確かに正体不明な物体が濃くなったり消えたり、浮いたりを繰り返していた。

さていよいよ楽しみにしていたトズールが近づいてきた。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
グルメ
5.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
25万円 - 30万円
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
  • ランチを食べた、4星ホテル・ヤディスケビリ

    ランチを食べた、4星ホテル・ヤディスケビリ

  • とても美味しかった豆のスープ、ちょっとピリ辛。<br />コーラもアラビア語

    とても美味しかった豆のスープ、ちょっとピリ辛。
    コーラもアラビア語

  • 前菜のサラダ。こんなにサラダの美味しい国は初めてだ

    前菜のサラダ。こんなにサラダの美味しい国は初めてだ

  • サービスしてくれたレストランマネージャー

    サービスしてくれたレストランマネージャー

  • どこまでも続く一本道

    どこまでも続く一本道

  • 赤い水

    赤い水

  • 塩。いつもなら6月は奥の山くらいまで歩けるらしい

    塩。いつもなら6月は奥の山くらいまで歩けるらしい

  • 蜃気楼らしい。こういうのがいっぱい出てくる

    蜃気楼らしい。こういうのがいっぱい出てくる

  • 広大な景色だった

    広大な景色だった

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