2日目③　衝撃のマトマタ　そこは火星だった

2014/06/02 - 2014/06/03

「ホテルに着く前に水が買いたい！」
そう言って、新マトマタの売店に寄ってもらう。

こちらの人々は基本的に1.5リットルのボトルを買うようで、
割高の500mlボトルはなかなか置いてなかったりする。
今回も棚の奥のほうから汚れたボトルが3本出てきた。
旦那さんは汚れを気にしていたが、開封されてないし死にはしないさと3本全部購入した。

レジ横に売っていたチュニジアのコーヒー飴をガイドさんが車内のオヤツにと買ってくれた。
1Dで30個くらい買えた。この飴がなかなか美味しかった。中にコーヒークリームが入っている。
ちょっと懐かしい味がした。
お返しに日本からお土産に持ってきた巾着入りの抹茶飴を渡したら、大変喜んでくれた。
包装の丁寧さに日本人の真心を感じると言っていた…

新マトマタを出ると周りの景色が一変した。
前後にいた車たちも、いつの間にかいなくなった。
そして石と砂とわずかな草しかない世界が広がった。
曇り空だったせいもあるのか、ここは青い星地球というよりは、火星！
きっと太古の地球はこんな世界だったのだろう。タイムスリップしたのか、宇宙旅行に来たのか、そんな気分になった。

スターウォーズではヘリから空撮してマトマタの景色を使ったらしい。
確かにここはタトゥーイン星だ。山の上にタスケンレイダーがいないか探してしまった。

そして石と砂の山の間にマトマタの人たちが住んでいる玄関らしき穴が点在している。
こんなところで今も生活しているなんて。
しかし、驚くべきことに電気が通っていた。
この国は、どこにいっても電気や水道が通っていて、インフラは整っている。
小さい国だからできるのか…
それなら、もう少しゴミの焼却にも力を入れてほしいものだ。

マトマタの展望台で写真タイム。
見渡す限りの茶色い世界。
ドライバーさんが遠くのほうにいる砂漠のネズミを見つけた。どんな視力なんだ…

雨がポツポツ降り出したが、そんな曇り空がより一層マトマタの大地を別世界に見せた。


そしてこの旅で一番の衝撃はここから始まった。

今日のホテル「ディアルエルベルベル」
口コミをみて、評判が良くないことは知っていたので期待はしていなかった。
だからガッカリはしなかった。
1泊ぐらいは洞窟部屋を楽しむのもいいだろう。
水回りは意外と大丈夫だったが４星ホテルではない。

今日は私たちのほかに4人くらい欧米人観光客がいた。
夕食のバイキングをドライバーさん、ガイドさんと4人で楽しくいただき、
食後に皆でビリヤードをしようとした時に事件は起きた。

全館停電

夕方の雨で漏電したらしく復旧の目途は立たない。
だんだんと気温も下がってきて、セーターの上にウインドブレーカーを着ても寒かった。
灼熱の砂漠にきたんじゃなかったのか！？６月は乾季じゃなかったのか！？
真っ暗な中、ロウソクの明かりの元でおしゃべりしたり、プールサイドで星を見たりして過ごした。

奇跡的に、一部の部屋の電気が回復したため、部屋を移動した。
蚊がいっぱいの部屋だった。ワンプッシュの瞬間殺虫剤を持ってきていなかったら…と考えると恐ろしくなった。
最近の日本の殺虫剤の威力はすごい。

旦那さんがシャワーに入っているときにまた停電。
iPhoneのライトがまたしても役立った。
とにかく、iPhoneとカメラだけは充電しなくては！と必死に頑張った。やっぱり予備電池は持っていくべきだ。

夜中にはまた大雨が降り、台風のような風が朝まで続いた。
ああ、早くこの惑星から抜け出して地球に帰りたい。
そんな夜だった。

エリア マトマタ(チュニジア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

ようこそマトマタへ

展望台

パノラマ撮影。
永遠と続く石と砂の山

ホテル　ディアルエルベルベル

こんな洞窟部屋です。
スーツケースも真っ白になった

ホテルの中庭
写真で見ると立派だ

ポーターの優しいおじさん